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小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦

 小惑星探査機「はやぶさ2」は順調に飛行を続けています。その間に「はやぶさ2」本を読もう。


小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション
山根一眞/講談社・ブルーバックス/2014

 初代「はやぶさ」帰還後に出版された「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」の続編でもある「はやぶさ2」本です。「はやぶさの大冒険」では書ききれなかったカプセルの回収、採取された微粒子の分析、それが小惑星「イトカワ」のものだと判明するまで、そして同時進行で進められていた「はやぶさ2」の開発について、プロジェクトチームや関係者にインタビュー取材し「はやぶさ2」の仕組みから研究者・技術者たちの想いにも触れます。
・前作:小惑星探査機 はやぶさの大冒険

 本の半分ぐらいが初代「はやぶさ」について書かれています。後継機の「はやぶさ2」に入る前に、初代のミッションをしっかり振り返っておこうという感じです。初代「はやぶさ」の帰還、大気圏再突入、カプセル回収は予想以上にスムーズに進みました。その裏には、カプセルチーム、軌道計算チームの奮闘がありました。カプセルの話は山田哲哉先生のお話をあちらこちらで読む機会があったのですが、軌道計算チームの話はあまり聞いたことがなかったのでとても興味深かった。「はやぶさ」に影響する様々な引力や力学のイラスト(46ページ)は初耳のものも多く、こんなに複雑だったのか!と驚きました。そういえば、確かに高校の地学でやった内容…地球は楕円で場所によって引力が違うとか、地球内部構造の影響で自転もきれいにまわってるわけではない、等…やりました。地学の基礎的なことが、「はやぶさ」の軌道力学に関係していたのかと気付かされました。何事も大元は基礎基本ですね。

 「はやぶさ2」打ち上げの際、第2段ロケットをつけたまま地球を1周、再点火して加速し「はやぶさ2」を分離する理由もこの本にも書いてありました。打ち上げ前に出版されたのだから、打ち上げ前に読んでおけばよかった。H2Aで打ち上げた「はやぶさ2」ですが、H2Aロケットなら大きいから余裕がある、と私も思っていました。しかし、H2Aは地球をまわる軌道上に載せる衛星を打ち上げるのに適したロケット。惑星間探査機を打ち上げるのにはどんどん加速させることの出来る3段以上の固体ロケット、初代「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットの方が適していた。しかし、M-Vロケットは廃止。新しく開発したイプシロンロケットでは小さい。これから小惑星やさらにその向こうへ向かう探査機を打ち上げるのに、コスト面でも技術面でも適したロケットがない問題…これは深刻ではあります…。

 どの章でも、山根さんのわかりやすい例えや、聞き上手なインタビュー形式の記述で、プロジェクトチームや関係者の専門的な話もわかりやすく読めます。「はやぶさ2」入門にピッタリです。
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by halca-kaukana057 | 2015-02-26 23:25 | 本・読書

「はやぶさ」帰還から4年の日に寄せて

 6月13日は、忘れられない日です。小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した日です。
Twilog:遼(@halcakaukana):2010年6月13日

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 万年筆はkakuno M,インクはお友達からいただいたセーラーご当地インク「杜の四季インク 仙台七夕の夜」を使いました。「はやぶさ」の絵が酷いorz

 イトカワからのサンプルだけじゃないたくさんのことを届けてくれた「はやぶさ」への感謝と、「はやぶさ2」の無事の打ち上げ・旅立ちと応援を込めて。
 ちなみに、イトカワのサンプルは、上野の国立科学博物館で常設展示されています。観に行きたい。
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by halca-kaukana057 | 2014-06-13 22:05 | 宇宙・天文

小惑星に挑む

 今日、11月26日は、小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が小惑星イトカワへの第2回のタッチダウンを行った日。2005年のこと…もう8年も前になるのですね。久々に「はやぶさ」関連の本を。


小惑星(ほし)に挑む
あさり よしとお/白泉社・楽園コミックス(書籍扱い)/2013

 「なつのロケット」、「まんがサイエンス」シリーズなど、科学・宇宙関係の漫画と言えば、あさりよしとお先生。そのあさり先生も、ずっと「はやぶさ」を追い続けてきました。「まんがサイエンス」で「はやぶさ」について言及されているものもありますし、「アステロイド・マイナーズ」は小惑星探査・小惑星開拓の物語(2巻が出て、読んではいるのですがまだ感想書いてません!)。でも、1冊まるごと「はやぶさ」を描いたのはこの作品が初めて(だと思う)。あさり先生が、どう「はやぶさ」を描くのだろう、と思ったら、思わぬ視点から来ました。

 思わぬ視点…地球よりもはるかに高度な科学文明を持った、異星人の少女2人。高度な科学文明はあるけど、閉塞していた…。彼らが見失った何かがあるに違いない…と異星の文明を調査しに来た。そして、太陽系で小さなある機械を見つける。それは、「はやぶさ」のローバー・ミネルバ。「はやぶさ」のことを知った2人は、「はやぶさ」の苦節の旅を見守り続ける。地球という惑星にあるであろう文明と人類が、この探査機に何を託したのかもともに…。

 高度な科学技術を持った地球外文明からの視点とはやられました。0話での、太陽系・地球の文明について調査に来た理由を話すところで、グッと心をつかまれました。科学文明の進んだ先に、何があるのだろう。それはわからないけど、何かが生まれた黎明期のことには、学ぶことや忘れてはならないことが沢山あると思う。「はやぶさ」なら小惑星探査・深宇宙探査ですが、宇宙開発、科学技術、その他のこともにも言えるのではないかと思う。もし、今がその黎明期なのだとしたら、私たちはそのことをしっかりと見て、心に刻んで、後世に伝えてゆかねばならない。

 異星人の2人は「はやぶさ」の旅路を見つめ続ける。次から次へと起こる「はやぶさ」のトラブルや、「はやぶさ」が何をしようとしているのか、そしてどうトラブルを乗り越えて、何を為そうとしているのか…。「はやぶさ」の仕組みやトラブルなどに付いては、さすがあさり先生、とてもわかりやすい解説です。でも、それが、地球からの視点ではなく、偶然「はやぶさ」に出会ってしまった高度な科学文明を持った異星人の視点なのが面白い。彼らなら、その場で「はやぶさ」を直すこともできる。でも、手出しせずに、何が目的でここまで来て、トラブルも乗り越えて地球に還ろうとするのかを見守る。「はやぶさ」自身の視点にも近いかもしれない。

 異星人たちも、「はやぶさ」に感情移入する。私たちがしたように。「はやぶさ」の地球大気圏再突入も。そしてたどり着いた、「はやぶさ」に託された本当の使命と、「はやぶさ」の先にあるもの。

 「はやぶさ」の旅路・物語は数多く語られ、語られ過ぎている。語られつくした…のかもしれないと思ったが、違うと思う。小惑星探査・深宇宙探査の黎明期である今、「はやぶさ」に何を託していたのか、「はやぶさ」が何の始まりであるのかを、何度でも確認する必要があると思う。「はやぶさ」のドラマティックな旅路の思い出に浸るのとは違う。勿論「はやぶさ」だけじゃない。太陽系を脱出し、未知の太陽系の外側へまだまだ飛行を続けている「ボイジャー」や、他の惑星で探査を続けている数多くの探査機たち。深宇宙探査の新時代の鍵になるであろう、ソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」。今も金星に辿り着こうと、粛々と飛行を続けている金星探査機「あかつき」(PLANET-C)のことも忘れてはいけない。そして、来年12月、「はやぶさ2」が打ち上げ予定であることも。

 コンパクトにまとまった「はやぶさ」漫画なので、「はやぶさ」・小惑星探査入門にもいい本です。

 最後に、JAXA公式に、あさりよしとお先生のインタビューがあるので、貼っておきます。現在、民間ロケット「なつのロケット団」でロケット開発・打ち上げにも関わっているあさり先生。あさり先生のロケットへの想いがつまっています。
ファン!ファン!JAXA!:ロケットを作ろうと誘われたら、断る理由はない 漫画家 あさりよしとお
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by halca-kaukana057 | 2013-11-26 21:54 | 本・読書

「はやぶさ2」に襷をつなげ 「はやぶさ」帰還3周年&「はやぶさ2」メッセージキャンペーン募集中のお知らせ

 6月13日です。この日は忘れることの出来ない日です。小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が、7年の旅路を終え、小惑星イトカワの微粒子を収めたカプセルを投下、地球に帰還した日。3年も経ちました。でも、あの日のことははっきりと覚えています。
 朝、「本当に今日帰ってくるんだよね…?」と半分信じられない気持ちでいたこと。夜になり、運用の状況が次々と送られてくる間の緊張感。そして22:51、帰還。生中継のまばゆい光に、本当に帰ってきたことを喜んだこと。ビーコンの音、すぐにカプセルが見つかった…またしても次々と入ってくる情報に歓喜。そして、地球のラストショットに涙が…。

【3年前・帰還当日の記事】
[6.13はやぶさ帰還]おかえりまで、あと少し
[6.13はやぶさ帰還]カプセル分離、成功! そして帰途へ…
[6.13はやぶさ帰還]おかえりなさい、はやぶさ!
[6.13はやぶさ帰還]カプセル無事回収!

・帰還1周年:ゴールから、新しいスタートからの1年間 探査機「はやぶさ」地球帰還1周年

・帰還2周年(の1週間後。正確には): 更に先の「水平線」へ向かって 「はやぶさ2」他探査機に思うこと


 読み返して、「はやぶさ」が成し遂げたこと、「はやぶさ」が見せてくれた未知の宇宙に、今も胸が高鳴ります。今も、持ち帰ったサンプルは解析中で、後々研究結果が発表され、太陽系誕生のおぼろげな姿がはっきりと見えてくるかと思います。

 一方で、「はやぶさ」は過去のもの。次の「はやぶさ2」が動き出している。打ち上げはいよいよ来年です。
 でも、「はやぶさ」があるから、「はやぶさ2」も、今も金星への旅を続けている金星探査機「あかつき」(PLANET-C)やソーラーセイル実証機「イカロス」たちもある。「はやぶさ」から繋げてゆくものが沢山ある。繋げてゆくもの…世界初も、よかったことも、トラブルも、「こんなこともあろうかと」な緊急対処も全て。私は、宇宙開発・宇宙科学は駅伝みたいなものだと以前から思っています。繋げてゆくことが大事なんだ、と。

 ということで、「はやぶさ2」です。
NHKニュース:「はやぶさ2」の開発 順調に進む
 以前、JAXAへの寄附で「はやぶさ2」あての分で、サンプラーホーンの動きを確認するカメラをつけることになった、との報せがありました。
JAXA: 寄附金:募集特定寄附金使用実績の公表について
 そのカメラが完成したそうです。このカメラで、サンプラーホーンの動きを確認して、タッチダウン、サンプル回収の助けになればと思います。

 さて、何度もお知らせしていますが、「はやぶさ2」に名前・メッセージ・寄せ書き・イラストを載せるキャンペーンはまだまだ募集中です!
JAXA:月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC):星の王子さまに会いにいきませんか ミリオンキャンペーン2



【募集内容・応募方法】
・小惑星に投下するターゲットマーカー(タッチダウンする時の目印)
  :名前を載せることが出来ます。一度に5人まで一緒に応募できるので、家族や恋人、友達の名前も一緒に送れます。(これから生まれる、故人でも可能です)
   学校や職場など、5人以上の場合は、ダウンロードしたリストフォーマットに記入して、郵送します。

・小惑星のサンプルを入れて地球に帰還するカプセル
名前とメッセージを載せることができます。名前のみでも可能です。メッセージは、日本語なら30字以内。
 :5人以上の場合は、ターゲットマーカーと同じく。
 :寄せ書きやイラストも募集しています。所定の用紙をダウンロードして、記入、郵送します。

*応募した後に表示される「登録ID番号」は、大切に保管しておいてください。

 締め切りは7月16日。名前だけなら、今すぐリンク先で登録できます。家族や友人、大切な人を誘って、皆で一緒に「はやぶさ2」と宇宙の旅をしながら応援しましょう!登録したら、他の人にも教えてね。
 寄せ書きなら家族や仲間と一緒に載せられます。イラストも大募集。絵心がない…大丈夫です。「はやぶさ2」を応援する気持ちがあれば大丈夫。家族で一緒に描くのも楽しいかと思います。


 ということで、「はやぶさ」の残してくれたものを守りつつ、「はやぶさ2」を応援しましょう!もっと広い、もっと先の宇宙を見に行こう。

 「はやぶさ2」公式twitterアカウントも始動しました!
Twitter:小惑星探査機「はやぶさ2」 ( @haya2_jaxa )
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by halca-kaukana057 | 2013-06-13 22:51 | 宇宙・天文

これまでの10年と、これからの10年 「はやぶさ」打ち上げ10年

 5月9日、今日は何の日?小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が打ち上げられた日。しかも打ち上げられたのは2003年、今年で10年です!
 久々に「はやぶさ」公式twitterの”IES兄さん”がツイートしてくれました。
 
 お久しぶりです、IES兄です。 10年前の今日はMUSES-C「はやぶさ」の打ち上がった日でしたね(つまりJAXAになって10年経ったということでもあります)。「お誕生日おめでとう」のメッセージ、本当にありがとうございました。あ、来週末はあかイカ坊の記念日ですね。(IES兄)
 posted at 13:53:34

 内之浦から旅立った彼は小惑星に独り降り立ち、長い旅の果てにカプセルを地球に届けました。『工学試験機』で得られた多くの知見を活かし『はやぶさ型探査機・初号機』とも言える「はやぶさ2」の開発が今日も進められています。私も無塵服に身を包んでクリーンルームに向かう日々です。(IES兄)
 posted at 13:55:17

 講演などで時々「はやぶさは孤独だったの?」と聞かれることがありますが、そんなことはありません。臼田局や内之浦局を介して運用チームと繋がっていましたし、往路は小型ローバーMINERVAと一緒でした。そして小惑星に降り立つ際には、88万人の仲間が彼と僕らを導きました。(IES兄)
 posted at 13:57:22

 暗い小惑星表面の灯台となる「ターゲットマーカー」。はやぶさより一足先に降り立ったこの目印には『星の王子さまに会いに行きませんか』と銘打たれたキャンペーンに寄せられた88万人の署名が刻まれ、今もイトカワに佇んでいるでしょう www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_hist… (IES兄)
 posted at 13:58:31

 「はやぶさ2」でも小惑星着陸のためにターゲットマーカーを使います(もちろん皆さんの名前入りです!)イトカワよりも暗い表面、安全なタッチダウン、人工クレーター形成・・・と、今から緊張してしまうようなミッションですが、皆さんの名前に導かれてクリアして行きたいと思います!(IES兄)
 posted at 14:00:56

 「はやぶさ知ったの帰還後だから載せられなかったよ」という方、今度は一緒に飛びましょう!応募フォームはこちら hayabusa2.org/form/ です。 今回は再突入カプセルにも名前や寄せ書きが刻めます!小惑星に見に行くのは大変ですがカプセルならば7年後に見られますヨ(兄
 posted at 14:03:31

 ※記入例

pic.twitter.com/ro38v7DJut
 posted at 14:05:06


 ※登録完了すると、こんな確認画面が出ます。
pic.twitter.com/SmuRctYjJq
 posted at 14:09:32

 再突入カプセルへのお名前はメモリチップに書かれるので、イラスト・寄せ書きなども搭載可能になりました!(詳細は下記リンクの【募集Ⅱ】より) www.jspec.jaxa.jp/hottopics/2013 太陽周回のタイムカプセルですね。頑張って帰したいと思います。(IES兄)
 posted at 14:17:58

 スパロボの寺田プロデューサーが杉浦社長から言われた「20年続ければ文化になる。親子で楽しめるようになる。そういう大きな流をつくるために20年続けなさい」という言葉が浮かびました。「はやぶさ」から10年。世代を超えて宇宙科学が皆さんの心を震せられるよう、頭と身体を動かす日々です(兄
 posted at 14:30:17


 「はやぶさ2」のメッセージキャンペーンのお知らせもしています。

 10年前、打ち上げの日は仕事が忙しくてニュースもろくに観ていられなかったのですが、M-Vロケットが無事打ち上げられ、小惑星探査機に「はやぶさ」という名前がついた(当時ISASの衛星は、打ち上げ後に愛称を発表していました。打ち上げ前はコードネーム「MUSES-C」で呼びます)とは聞いて、この探査機に自分や家族の名前も載せたんだ、小惑星へ行ってらっしゃい!と思っていました。
(ちなみに、この時小惑星に「イトカワ」という名前も付いていませんでした)

 しかし、その後「はやぶさ」の旅路があれほど大変なものになるとは予想もしていませんでしたし、深宇宙探査がどれだけ大変な、過酷な、でも挑戦に満ちたものだと自覚もしていませんでした。様々な事態が起こる度に、こんなに大変なことだったんだ…と思い知りました。

 私自身も、この10年で色々と変わりました。そんな10年間を振り返る今日です。

 上記ツイートの
「20年続ければ文化になる。親子で楽しめるようになる。そういう大きな流をつくるために20年続けなさい」
この言葉に頷きます。どんなことがあっても乗り超えて行く運用チームと「はやぶさ」への共感でもあったのですが、「はやぶさ」の旅路や成果は宇宙科学・研究・宇宙開発への見方を大きく変え、多くの人々の注目を集めました。もう既に「文化」になっていると思います。
 でも、まだまだこれから。「はやぶさ」は試験機。次の「はやぶさ2」が本番。「はやぶさ2」が地球に帰還するのは2020年ごろの予定。「はやぶさ」打ち上げから20年。これまでの10年を振り返り、これからの10年を見つめる。「はやぶさ2」が楽しみです。

 ということで、メッセージキャンペーンは絶賛受付中です!7月16日締め切りです。
星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2
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by halca-kaukana057 | 2013-05-09 22:56 | 宇宙・天文

「はやぶさ」「イカロス」から「はやぶさ2」へのバトンタッチ

 この春は、私にとってお別れするものが多過ぎます。先日、このニュースが飛び込んできました。

JAXA:月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC):「はやぶさ」・「イカロス」両プロジェクトチームの解散について

 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)と、ソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」のプロジェクトチームが解散。どちらもプロジェクトは無事完遂。日本の、いや世界の宇宙開発史にとって重要なプロジェクトであることは間違いないこの2つのプロジェクト。沢山の困難を乗り越え、沢山の世界初を成し遂げました。
 この2つのプロジェクトは、私もずっと応援してきたので、思い出も想い入れも沢山ありますし、解散となると少しさみしいですが、困難なミッションをやり遂げての解散。本当にお疲れ様でした!

 「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰ったサンプルの維持・管理は宇宙科学研究所に移管されます。

 一方の「イカロス」。プロジェクトチームは解散とはいえ、「イカロス」は今も宇宙空間を飛行中。しかも、再び冬眠中。冬眠から”目が覚める”タイミングを待っている状態。冬眠中…どうするのだろう?今のミッションは、予定されたミッションを完遂したエクストラミッションだからだろうか。冬眠したまま終わっちゃうの?それは心残りがある…
と思ったら。
IKAROS blog:今日の IKAROS(03/29) - Daily Report - Mar 29, 2013

 「イカロス」のプロジェクトブログ。冬眠明けは初夏に予測されており、その時に再び電波を捉えられるかの運用があるそうです。電波を捉えることができれば、また「イカロス」のデータを調べ、次のソーラーセイル計画に活用できる。
 これを知って、ほっとしました。「イカロス」、夏にまたいい報せを聞ければいいなと思っています。

*****

 さて、「はやぶさ」には、次があります。「はやぶさ2」。初代「はやぶさ」は小惑星探査とサンプルリターンに必要な技術習得のための試験機だったわけですが、今度の「はやぶさ2」は小惑星探査とサンプルリターンを目的とした探査機。今度が本番です。

 そんな「はやぶさ2」から、2つの報せが。
 1つ目は少し前の話なのですが、
JAXA: 寄附金:募集特定寄附金使用実績の公表について
 昨年始まった、JAXAへの寄付金。私も微力ながら送らせていただきました。その寄付金で、「はやぶさ2」では小型モニタカメラを製作することに。「はやぶさ2」のサンプラーホーン(小惑星にタッチダウンして、サンプルを採取する筒)の動きを確認するカメラです。上記サイトでは、プロジェクトマネージャーの國中均先生からのメッセージもあります。
 寄附金の使途は勿論のこと、「はやぶさ2」だけでなく他のプロジェクト・部門でもプロジェクトに関わる方々からのお礼のメッセージを読めるのは嬉しいです。
 寄附金は現在も募集しています。寄附方法は以下から。
JAXA:寄附金

 2つ目は、初代「はやぶさ」でも行われたあの企画が「はやぶさ2」でも実現します!
JAXA:小惑星探査機「はやぶさ2」に載せる名前・メッセージ募集キャンペーンの実施について ~星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2~

 探査機に名前やメッセージを載せて、探査機と一緒に宇宙を旅することが出来るこの企画。「はやぶさ2」でも勿論やります!募集の報せを待ってました!
 初代「はやぶさ」でも応募し(しかも家族友人の名前も事後承諾で半強制的に応募…w)、その名前はターゲットマーカー(タッチダウンをする時の目印となる機器)に刻印され、今も小惑星イトカワの上にあります。その後、金星探査機「あかつき」や「イカロス」でも募集したので、毎回送っています。

 今回の「はやぶさ2」では、小惑星の表面に留まるターゲットマーカーと、地球に帰還するカプセルにも名前とメッセージを送れます。更に、帰還カプセルには、寄せ書きやイラストも搭載でき、送れます。これは楽しみが2倍です。小惑星にタッチダウンする時に大切な役目をするターゲットマーカー、小惑星のサンプルを入れ「はやぶさ2」と一緒に地球を目指し、地球に帰ってくるカプセル。どちらも「はやぶさ2」にとって大事な存在。そこに、自分や大切な人たちの名前や、メッセージ、カプセルには寄せ書きやイラストも搭載できる。「はやぶさ2」と一緒に宇宙を旅して、応援も出来る。この企画、本当にいいなと思います。

 募集は4月10日から7月16日まで。応募方法は、名前とメッセージはどちらもウェブから応募できます。寄せ書き・イラストは所定の用紙に書いて郵送。詳しいことは、続報をお待ちください。
JAXA:月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC):星の王子さまに会いにいきませんか ミリオンキャンペーン2
 ここをチェックしてください。

 さて、メッセージも考えねばな…。

 「はやぶさ」「イカロス」から、「はやぶさ2」へのバトンタッチ。そして、更にもっと先へ!
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by halca-kaukana057 | 2013-03-31 21:16 | 宇宙・天文

おじいさんのはやぶさ

 今日は、小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワへ2度目のタッチダウンを行った日。2005年のことでした。ネット中継は観れなかったけど、「はやぶさ」がどうなったのか、心配していたのを思い出します。以下、ISAS公式twitterから。

【11月26日の出来事】2005年の今日、「はやぶさ」が小惑星イトカワへ第2回目のタッチダウンを行いました。降下の際には、88万人の名前が刻まれたターゲットマーカがイトカワ表面に見事着地していることも確認しました。 http://t.co/SbXlwQ8N
posted at 11:48:58

(つづき)残念ながら試料採取のための弾丸は発射されませんでしたが、帰還後、カプセル内の微粒子がイトカワ由来のものであると確認されました。 http://t.co/HvpfRkAW
posted at 11:49:33


ISAS:宇宙科学研究所:「はやぶさ」小惑星のサンプル採取成功に確信 88万人署名入りのターゲットマーカも発見!
 ↑当時のプレスリリース。まだ弾丸が発射されていなかったと発表する前のものです。

 そんな日なので、「はやぶさ」関連本を。先日の「はやぶさ」大図鑑の記事の最後に紹介した、「はやぶさ」の絵本です。
小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑


おじいさんのはやぶさ
間瀬 なおかた:作・絵/川口淳一郎:監修/KKベストセラーズ/2012

 タイトルには「HAYABUSA2070」とも。「はやぶさ」帰還から60年後の未来の物語です。人類が宇宙に進出し、「ぼく」は地球から遠く離れた「ドームシティ」で生まれ暮らしている。おじいさんが造った新しい宇宙船で地球に行こうと、「ぼく」たち家族は出発。おじいさんの新しい宇宙船がある宇宙港へ。その宇宙港にあった、おじいさんの宇宙船とは…。

 宇宙が舞台のSF絵本。宇宙港や宇宙船は柔らかなタッチで描かれていて、こんなSFもいいなぁと思う。そこに出てくる「おじいさんの宇宙船」と「はやぶさ」。「はやぶさ」がこんな形で出てくるとは驚きました。まさか、です。

 でも、注目するところはもっとたくさんある。「おじいさんの宇宙船」に乗って、地球へ向かう「ぼく」たち。太陽系の惑星たちのそばを通り過ぎ、火星や月には人類が暮らしている。これから約60年の間に、この絵本のどこまで実現できるだろうか、とも思うし、実現できていたらいいな、とも思う(2070年…長生きすれば私も生きているかも)。太陽系大航海時代が実現している時代…考えるだけでワクワクする。

 そして地球に到着して、再び「はやぶさ」が出てくる。そう、太陽系大航海時代の最初の一歩を踏み出したのが「はやぶさ」。おじいさんが語る「はやぶさ」の思い出。そして2070年、60年後。このおじいさんのように、今10代前後の子どもたちには、「はやぶさ」は遠い宇宙を目指すことを象徴している存在だと思う(大人の私にも)。夢物語じゃなくて、少し歩いて手を伸ばせば届く距離にある。「はやぶさ」のことを語り継ぎながら、新しい未来をつくる。つくっていって欲しい。先をどんどん見て、進み続けて欲しい。「夢」(実現できるかどうかわからないもの)の一言では、片付けられない。最後の間瀬なおたかさん、川口先生のコメントも読みながら、強く思います。

 絵本ということで、多くは語りません。手にとって、読んでみてください。読み聞かせなら就学前のお子さんとも楽しめます。
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by halca-kaukana057 | 2012-11-26 22:54 | 本・読書

小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑

 今日、11月16日は、小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)が地球に持ち帰ったカプセルの中にあった微粒子が、小惑星イトカワ起源のものだと発表された日。2年前です。もう2年。いや、まだまだイトカワのサンプルの解析は続いていますし、後継機「はやぶさ2」は開発中。まだまだこれからの2年目です。昨年もこの日は「はやぶさ」関連の本を紹介しましたが、今年もちょうど「はやぶさ」関連の本を読んでいたので書きます。ナイスタイミングで読んでいたなぁ、自分(意識したわけじゃなかったんです)。

・2年前の今日の記事:祝・500点満点達成! 「はやぶさ」カプセルの微粒子はイトカワ由来
・2010年11月16日の私のtwitterログ:Twilog:遼(@halcakaukana)/2010年11月16日

・昨年の11月16日の記事:はやぶさ/HAYABUSA (角川つばさ文庫 ジュニア向けノベライズ版)
 ↑20世紀FOX版映画のジュニア向けノベライズです。結構好きな作品です。

 では、今年はこれです。

小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑

監修:川口淳一郎/CGイラスト:池下章裕/解説:松浦晋也/ 偕成社/2012



 一言で言えば、子ども向けの「はやぶさ」の図鑑です。しかし、監修がプロジェクト・マネージャーの川口先生、解説は「はやぶさ」をずっと取材し続けた宇宙開発ライターの松浦晋也さん。そしてイラストは公式のイラストを担当している池下章裕さん。もう完璧と言っていい顔ぶれです。内容も、池下さんの美しく精巧なイラストやフルカラーの画像と共に、「はやぶさ」を徹底的に解説。「はやぶさ」がどんな探査機なのか、仕組みや搭載している観測装置、7年間の旅路を詳しく丁寧に、全てにルビもふってあります。子どものころ、百科事典(平凡社の「世界大百科事典」)のイラストや画像を観て楽しんで、小学校高学年ぐらいから中学生になると本文も読み始めていたのですが、この「はやぶさ」大図鑑も同じ楽しみ方が出来ます。小さい子なら、おうちの人や先生、きょうだいと一緒にイラストを観る。もう少し大きくなったらひとりで本文もじっくり読む。本当にイラストや画像がきれいです。

 解説を担当した松浦晋也さんは、「飛べ!「はやぶさ」 小惑星探査機60億キロ奇跡の大冒険」(学研)という児童・ジュニア向けの「はやぶさ」本を出しています。その内容が、「宇宙工学」「宇宙と探査機のひみつ」に重点を置いていました。この「はやぶさ」大図鑑は、その松浦さんの著書を図鑑にした感じでもあります。工学に関してもとても詳しく書いてあるし、「はやぶさ」に至るまでの日本の宇宙開発(とりわけ宇宙科学)の歴史、「はやぶさ」に大きな影響を与えた火星探査機「のぞみ」のことも勿論書いてある。「はやぶさ」の図鑑だけど、「はやぶさ」だけじゃない。さすがです。

 この図鑑は、「はやぶさ」のことを詳しく知るだけの図鑑じゃない。というのは、冒頭の川口先生による「読者のみなさんへ」(ここにも全てルビがふってある)にある。川口先生の願いが込められています。ちょっと引用します。
 新しいものとは目に見えないものです。でも、そういった新しいものが何であるかを、ぜひみずからの頭の中で考えて、創出していってほしいと思います。
(中略)
この図鑑を読み、この図鑑に描かれていない、読者の方々独自の世界を生んでいただきたいと思います。

 よく、講演会などで川口先生は”「はやぶさ」も過去のもの”、”過去を学ぶだけではなく、誰もやったことのない新しいことを”と仰います。この本を読む子どもたちに、「はやぶさ」を超えて欲しい、もっと先へ進んで欲しい、川口先生も考えなかった新しい未来を創って欲しい…そう願っていると思います。この本にも勿論「はやぶさ2」や、ソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」、次世代ソーラーセイルも登場します。それ以上の、この本には書いていないものを、どんどん想像して実現して欲しい。宇宙探査機の本なので宇宙開発・宇宙科学・宇宙工学の分野ででしょうが、広い意味では宇宙に関係ない分野でも。

 この図鑑は、そんな新しい何かをつくるため、先人はこんなことをしてきたんだよ、と語っている図鑑なのだと思います。

 ちなみに、巻末の著者プロフィールに書いてあったのですが、川口先生は大学院生時代、学研の図鑑「宇宙ロケット」(1981)の監修をしたことがあるのだそう。ほほう、今でもあるかな、読めるかな。探してみよう。
紀伊國屋書店BookWeb:学研の図鑑 51 宇宙ロケット
 これかな。著者は的川泰宣先生!

 あと、この「はやぶさ」本も気になってます。

おじいさんのはやぶさ

文・絵:間瀬 なおかた/監修:川口淳一郎/ベストセラーズ/2012


 「はやぶさ」の絵本です。こちらもきれいなイラスト。読み聞かせも出来る「はやぶさ」絵本らしいです。是非読みたい、読もう。

・関連記事:飛べ!「はやぶさ」 小惑星探査機60億キロ奇跡の大冒険
松浦晋也さんの「はやぶさ」本。
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by halca-kaukana057 | 2012-11-16 23:35 | 本・読書

更に先の「水平線」へ向かって 「はやぶさ2」他探査機に思うこと

 1週間前、6月13日は小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」が地球に帰還してから2年。また、6月13日は「はやぶさの日」となりました
(ちなみに、宇宙関係の記念日では、4月12日がガガーリンの初飛行を記念して「世界宇宙飛行の日」、9月12日は毛利衛さんの日本人初シャトル搭乗を記念して「宇宙の日」。この日に関連して、子どもたちに宇宙に関心を持ってもらおうと宇宙をテーマにした絵画・作文コンクールも開催されています)。

 先日、NHKで放送された「サラメシ」にJAXA/宇宙科学研究所・ISASも登場。働く人々を支えるお昼ご飯を取材するこの番組。「はやぶさ2」のイオンエンジン開発担当者のお昼ご飯を取材。
NHK:サラメシ:これまでの放送

 初代「はやぶさ」で、深宇宙探査、小惑星往復飛行に欠かせない存在であることを示したイオンエンジン。しかし、「はやぶさ」では様々なトラブルがあり、あの手この手で切り抜けたものの、「はやぶさ2」では同じトラブルは許されない。初代「はやぶさ」はイオンエンジンで飛行し、小惑星のサンプルを採って地球に帰還する技術を実証する試験機。「はやぶさ2」が、小惑星探査の本番。初代「はやぶさ」の経験から、技術を改良したり、新たな方式にしたり。イオンエンジンも、中和器の改良や、トラブルは許されないけれど何かあった時に対処できるような手を仕組んでおいたり…現在も開発は進んでいます。そんなイオンエンジンの開発の合間のお昼ご飯。運転試験の合間に、30分だけ。でも、大事なお昼ご飯。腹が減っては戦…開発は出来ぬ。「はやぶさ2」が無事打ち上げられて、イオンエンジン稼動の時、この番組のことを思い出すかもしれません。

 6月13日は「はやぶさ」のことを思い出しつつも、思い出ばかりに浸っていられない。あのゴールから新しいスタートラインへ。どこまで先に進んだだろうか。もっと先へ、もっと遠くを見たい。更に先の「水平線」へ向かってゆきたい。勿論、自分自身も。(自分自身の進歩を振り返る日にもしたいなと思ってました)



 さて、日本は「はやぶさ2」の2年後の打ち上げに向かって邁進中…ですが、驚きのニュースが。
Togetter:嫦娥二号は静かに小惑星を目指していた
月探査情報ステーションブログ:12/06/17: 嫦娥2号、小惑星への探査を実施か

 中国の月探査機「嫦娥(じょうが)2号」。2010年打ち上げられ、その後月周回軌道に入り探査。ミッションを終えた後、ラグランジュポイントへ移動。「ラグランジュポイント」とは、天体力学で太陽と地球のように、大きな星の周りを小さな星が回っている軌道で、2つの天体との相対位置を変えずに回り続けられるような位置のこと。太陽と地球の場合、5つあるとされ、嫦娥2号はそのうちの月の外側にあるラグランジュ点2(L2)へ移動、留まっていました。このL2には、NASAの宇宙観測衛星「WMAP」もここにあります。また、「はやぶさ」も当初の予定では、地球へカプセルを投下した後、大気圏再突入はせずにこのL2を目指す予定もありました(トラブルで軌道変更のための燃料を失ってしまい、結局本体も大気圏再突入に変更されました)。

 月の探査を終え、エクストラミッションとしてL2へ移動するとは凄いな、新しいことをするための実験にするのかなと思っていたら…今度はそのL2を離れ、小惑星4179「トータティス」を目指すとのこと!来年1月に、小惑星とランデブー予定。まだ寿命がある、燃料も残っていることに驚くと同時に、月探査のエクストラミッションで小惑星探査まで目指してしまうなんて…!ただただ驚くばかりです。

 中国は先日有人宇宙船「神舟9号」を打ち上げ、既に打ち上げていた宇宙実験室「天宮1号」とのドッキングに成功。3人のクルーは現在、「天宮1号」で実験を行っているとのこと。独自の有人飛行も確立し、勢いがあるなぁ…凄いなぁ…と見ています。ちょっと羨ましい。そして、負けていられないとも思う。かつての国の威信をかけた米ソ宇宙開発レースのようなものとは違うと私は思っていますが、各国がそれぞれの技術・得意分野に磨きをかけて、有人飛行なり太陽系探査なり天体観測なりソーラーセイルなどの新技術の開発なり、まだまだ山積みの広大な宇宙の謎に挑んで欲しい。そう思っています。

 「はやぶさ2」のライバルはNASAの「オシリス・レックス」だと思っていたのですが、もしかすると新たなライバルが登場するかも…なんて…

 もたもたしている場合ではないようです。以前、JAXAが寄附を募るのを開始した記事を書きましたが、先日微力ながら寄附をしてきました。クレジットカードだけでなく、銀行振り込みでもできるようになりました。
JAXAに直接応援を
JAXA:寄附金
 ↑今年の4月から始まりましたが、4・5月で2000万円を突破してます!

 もちろん、今回だけではなく、継続的にしていきたいと思っています。直接応援を届けます。

 ちなみに、タイトルや本文で「水平線」と括弧書きにしたのは、勿論、この言葉を意識してです。
「高い塔を建ててみなければ、新たな水平線は見えてこない」
 (初代「はやぶさ」プロマネ・川口淳一郎先生)

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by halca-kaukana057 | 2012-06-20 22:44 | 宇宙・天文

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映版)を観てきた

 小惑星探査機「はやぶさ」を描いた映画の第3作目(劇場上映されたので、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」も含む)、「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映、監督:瀧本智行、主演:渡辺謙)を観てきました。

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チラシとパンフレット。

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」公式サイト

 まだ公開中の作品なので、ネタバレしないように控えめに書きます。あと、昨年10月に公開された「はやぶさ」映画第2作目、20世紀フォックス「はやぶさ/HAYABUSA」と比較してしまうところもあります。先に観たものがあると、どうしても、ね。

 私の観た感想を一言で書くと、”「はやぶさ」プロジェクトチームとその周囲の人々の、苦悩と葛藤、挑戦、そして情熱の物語”でしょうか。20世紀フォックス版よりも、人間ドラマ色が強いです。「はやぶさ」よりも、人々に焦点が当てられます。なので、人間の喜怒哀楽の表現も強いです。

 観始めて、なかなか物語に入り込めませんでした。「はやぶさ」の運用の流れと時間の流れがつかみにくく、また人間に焦点が当てられているので、その時「はやぶさ」はどこにいて何をしているのかわかりにくいところも少なくない。また、この時その場所にはないものが写っていたり。でも、観ていて徐々に物語に入り込めました。

 予告編などを観てのとおり、渡辺謙さんが演じるプロマネは、クールで、口調も穏やかだけれども、その内には熱いものをもっている。「やりましょう」の一言も、穏やかなようで、熱い。しかし、渡辺謙さん以上に、NECでイオンエンジンを開発し、運用にも関わっている吉岡秀隆さん演じるエンジニアや、「はやぶさ」の部品の試作品を作った町工場の社長・職人役の山崎努さんの存在が良かった。「はやぶさ」のプロジェクトチームのメンバーは、JAXAの中の先生方だけじゃない。メーカーさん、外部のエンジニア、町工場の職人さん…「はやぶさ」に関わった全ての人がチームの一員なんだ。そして、チームの一員として、意見もはっきり言うし、その意見が対立することもある。沢山の人が関わっているプロジェクトだから、皆がすぐに納得して、気持ちをひとつにやりましょう…とすんなりとはいかない。そんな様も描いていて(実際あった)、いいな、と思いました。

 セットや小道具をよく観ると、細かい描写があって、リアルだなぁと感じました。打ち上げの際の、管制室の中の様子は特に。

 「はやぶさ」の機体の一部を随所で写すのはうまいなぁと感じました。冒頭のものは、そういう意味だったのか…。あと、この作品も、エンドロールの左側に注目です。説明が無いけど、わかってもらえるはず。このエンドロールで流れる、辻井伸行さんのピアノ・音楽もよかった。広い宇宙を飛ぶ孤独な「はやぶさ」と、広がる宇宙、そして人々の思いの強さも感じました。ちなみに、編曲・音楽監督は山下康介さんです。

 twitterの宇宙ファンの間で「先生、帰る方向はそっちじゃない」との話があったのですが、理解しましたw確かに、そっちじゃない!気になる方は、JAXA・宇宙科学研究所(ISAS)相模原キャンパスへ!見学できますよ。
・昨年夏行ってみた記事:緑の中に、宇宙科学の最前線  JAXA・宇宙科学研究所 相模原キャンパスに行ってきた

 一度観ても、まだ物語を飲み込めていない部分もあるので、DVDでまた観ます。その時、おやつにかりんとうを準備しなくてはw

【過去関連記事】
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
 ↑この映画の原作である、山根一眞さんのノンフィクション。現在「はやぶさ」関連本は数えられないぐらい出ていますが、「はやぶさ」本第1作目です。
「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」劇場上映を観てきた
 ↑映画第1作目「HBTTE」。これは本当にいい作品です。
映画「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス版)を観てきた
 ↑昨年10月公開の20世紀フォックス版。3月にブルーレイ・DVDが出ます。ブルーレイBOXを注文しちゃいました。届くのが楽しみ。


 

***
 この記事を書いている途中、ちょっとしたことで、書きかけの記事が全部きえてしまいました…orz 一度書いた文章が思い出せないこの辛さ、かなしさ、悔しさ…。思い出したら、追記します。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-25 00:24 | 宇宙・天文


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