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【映画】劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス

 昨年公開された映画「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス」(原題:Moomins on the Riviera/Muumit Rivieralla)をようやく観ました。劇場では観れず、DVD待ちでした。

劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス[通常版] [DVD]

バップ



◇公式サイト:映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』公式サイト
◇原作本公式サイト:筑摩書房:映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』特設サイト
 原作は、ムーミン・コミックス第10巻「春の気分」に収録されている「南の島へくりだそう(Familjen Lever Högt)」.

ムーミン・コミックス(10) 春の気分

トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン:著/冨原眞弓:訳/筑摩書房


南の海で楽しいバカンス

トーベ・ヤンソン:原作/末延弘子:訳/冨原眞弓:監修/筑摩書房


 原作を元に、映画を絵本化。2014年、フィンランドで刊行されたものの日本語版。

 これまで、ムーミンの物語はフィンランド本国ではアニメ化されていませんでした。今回、初めてフィンランドでアニメ化。全編手描きです。手描きでこそムーミンです。音楽もとてもいいです。サントラあるといいのにな。

 ムーミン谷の近くの海。ある日、海賊船が難波しているのをムーミンたちが見つけます。船から逃げ出した捕虜のミムラ、ミィ姉妹に出会い、船の中には何があるだろう…ムーミンとムーミンパパ、ムーミンママは船の中へ。熱帯植物の種や花火を見つけます。
 一方、フローレン(スノークのお嬢さん)は南の海のリゾート・リヴィエラについての記事を雑誌で読み、行きたいと言い出します。行くことに決めたムーミン一家とミィは、ボートに乗りリヴィエラを目指します。途中嵐に遭いながらも、何とかリヴィエラに着いた一行。ムーミン谷とは全く異なるリゾートに、ムーミン一行は…。

 まず、アニメの絵。日本のアニメ「楽しいムーミン一家」のようなカラフルなパステル調とも違う、あたたかな、幻想的な色遣い。ムーミンたちのキャラクターデザインは原作のムーミンコミックスを再現しているので、アニメのムーミンと言えば「楽しいムーミン一家」の私は慣れるまで時間がかかりました。

 物語は不思議です。海賊の箇所など、原作のムーミン・コミックスにはないところもあります。ミィとミムラとの出会いも、何故こんなところで、こんな時に…?ストーリーで、首を傾げたくなるところは少なくありません。そう、この何かズレてる不思議な感覚が、この映画ムーミンの持ち味なのだと思います。ムーミン谷を出て、全く違う世界にやって来たムーミン一行。リヴィエラでのヴァカンスを楽しむフローレン、友・モンガガ侯爵という話し相手が出来たムーミンパパ。一方で、ムーミンママは部屋や食事などで、豪華なホテルでの暮らしに馴染めない。ムーミンも、フローレンが金持ちのクラークと仲良くしていたり、大女優・オードリー・グラマーに夢中なのに納得がいかない。ミィはいつものマイペースです。ムーミンパパがモンガガ侯爵と飲みながら過去の冒険を語り合ったりしているのはいつものムーミンパパだなとは感じるのですが、フローレンが何かズレている。金持ちたちの中に入ろうと、華やかな服を買おうとしてあることをしたり、クラークとの付き合いが何か合わない。「ムーミン」の物語の世界は、ムーミン谷。ムーミン谷で「イモを育て、平和に暮らしている」。自給自足で、(北欧がモデルの舞台?の)ムーミン谷の自然の中で、様々な人々や動物たちと気ままに暮らしている。一方、リヴィエラはお金が無いと何も出来ない。ホテルや金持ちたちとの社交パーティでは、そのコミュニティでのルールがある。ムーミンママはチップのルールも知らない。知らなくて当然、そんな世界とは無関係に暮らしてきたのだから。ムーミン視点で見ると、リヴィエラは何か違う、何かズレた世界。

 クラークやオードリー・グラマーはリヴィエラの世界の住人。モンガガ侯爵がキーパーソンになります。金持ちの貴族だけれども、質素で自由なボヘミアンな生活に憧れている。実は芸術家。ムーミンパパとの出会いで、自分もムーミンパパのように暮らしてみたいと、邸宅から離れて、芸術に没頭する暮らしを始めるが…。それから、もうひとり(人ではないが)キーパーソンが犬のピンプル。ピンプルも原作には出てこないキャラクタです。犬だけど、ネコしか好きになれない。ムーミンママはそんなピンプルの友達を探し、あることを思いつきます。

 そのコミュニティ(リヴィエラ)に馴染んでいる、そこでの生活が当たり前だと思っている人。一方で、今いる場所に違和感を覚え、違う世界で生きたいと思っている人。リヴィエラで、ムーミンたちはそんなふたつのタイプの人たちに出会います。違う世界で生きたいと思っている人はどうするか。それは映画を観てのお楽しみ。特にピンプルは深いキャラクタです。

 これまで様々な媒体で、「ムーミン」の物語とトーヴェ・ヤンソンの想いに触れてきましたが、この映画でもヤンソンの想いが反映されていました。反映されてなければ「ムーミン」じゃない。「ムーミン・コミックス」は「たのしいムーミン一家」が英訳され、イギリスで人気が出た後に、ロンドンの夕刊紙「イブニング・ニュース」に連載されたもの。「ムーミン・コミックス」では一気に世界的作家となったヤンソンの心の内を垣間見ることができます。この原作「南の海にくりだそう」でも、人気作家ヤンソンの心の内が表現されているのかな、と思ったりもしました。

 可愛いアニメのムーミン…と思って観ると、ちょっと拍子抜け、もしくは違和感を覚えるかもしれません。是非原作もお供に、「ムーミン」とヤンソンの独特の世界に触れられるアニメです。

 最後に、映画の中では問題発言?も出てきます。それ言っちゃイカンだろ!wとツッコミたくなるセリフがいくつか。元のフィンランド語、英語版でも同じなんだろうか…。こんなシニカルさもムーミンの持ち味です。
 あと、フローレンですが、この名前は日本語版での名前。アニメ「楽しいムーミン一家」がベースになっています。フィンランド語ではNiiskuneiti(ニース(フィンランド語版でのスノーク)のお嬢さん)、英語ではSnorkmaiden(スノークのお嬢さん)です。
◇英語版ウィキペディア。日本語版はない!:Wikipedia:Moomins on the Riviera
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by halca-kaukana057 | 2016-06-20 21:59 | フィンランド・Suomi/北欧

「コダモン」その後…袋小路から脱出せよ +アニメ「ピカイア!」4話まで

 先日記事にしたNHK「生命大躍進」関連アプリ「コダモン」。すっかりハマっています。
・過去記事:「コダモン」古生物の進化をたどる、生易しくないはるかな旅路

 最近、「コダモン」関連で検索していらっしゃる方が増えている。しかも検索ワードには「進化しない」…。皆様、進化がそこで途切れている"袋小路"から抜け出せずに困っているのか…私と同じように…?
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 古生代のハルキゲニアから始まる無脊椎動物場合、こうなっています。アノマロカリスの後、黄色の矢印の右に進むとそこで進化が途絶え、最初のハルキゲニアへふりだしに(進化が途絶えるとわかってしまうと切ない…)。水色の矢印の左に進みたい。でも、右に進む遺伝子が出てきてしまう。左へ進む遺伝子がなかなか出てこない。ここで悩んでいると思います。私もです。何回やっても何回やっても右側へ。生命進化は難しい、そう簡単には進めない…。でも、このまま袋小路に嵌っていたら、次に進めない。クリアできないよこれ!

 というわけで、私も色々と調べました。そして、コツを見つけました。
 上の系統樹の、右側へ進む遺伝子が出てきても、遺伝子ポットを振らない(振ると進化する仕組み)。左側へ進む遺伝子が出てくるまで、ひたすらチャレンジを続ける。そのうち、左側へ進む遺伝子が出てきます。出てきたら遺伝子ポットを振って進化させる。次の分岐点に来ても、同じように。
 注意は、遺伝子が出てきた後、間違って「遺伝子ポット」の部分をタップしないこと。タップしてしまうと、振らなくても進化します(あれ、振らないと進化しないんじゃなかったのか…?)。進化させない時は、すぐに「ちょっとでチャレンジ」をすると、遺伝子ポットをタップしても何も起こりません。
 コツ、と言っても、出てくるまでひたすら続ける…忍耐勝負です。やっぱり生命進化の道筋は厳しい…。
 携帯端末の充電もしっかりしておいてください。

 ひたすら遺伝子を溜め込んだ結果がこれ。
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 ポットにいっぱいの遺伝子…(このゲームでは遺伝子はこんな風に宝石のようなデザインをしています)。同じのもいくつも。
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 進化の先に辿り着くと、出てくるメッセージも変わります。
 
 ということで、古生代の無脊椎系統はコンプリートしました!次はピカイアから始まる脊椎動物系統。こっちは長いです。忍耐勝負です。皆様もレッツチャレンジ。

*****

 この「コダモン」に関連している番組は、Nスペ「生命大躍進」と、Eテレアニメ「ピカイア!」。この連休中に4話まで放送されました。昨年春にパイロット版が放送され、これは一体何のアニメだ?しかもカンブリア紀のバージェス動物群を扱うなんて…と気になっていたのですが、本放送がスタートしました。
NHK:ピカイア!
 時は少し未来。地球に生命が棲めなくなってしまった時代。宇宙コロニーで暮らす少年・ヴィンスと少女・ハナ。地球でまた生物が暮らせるように、とパーカー博士と助手のモーリスが進めている「カンブリア・プロジェクト」の調査員として、5億年前のカンブリア紀の海へ向かうことに。カンブリア紀の生物・ピカイアをモデルにしたテスター・ピカイアも一緒に大冒険が始まる、が…。

 本放送の1・2話がパイロット版に当たりました(録画を引っ張り出して観た)。キャラクターも増え、「カンブリア・プロジェクト」やメカニックの設定も広がりました。
 こども向けの科学学習アニメではありますが、カンブリア紀好きにはたまらない。カンブリア紀の生物たちが次々と出てきます。アニメ内でCGになっているのが時代の流れを感じさせます…。好奇心旺盛なヴィンス、勝気なハナのコンビがいい。ピカイアも可愛らしいキャラクターデザイン。パーカー博士は落ち着いた研究者でもありますが、その場で次元転送に関しての注意や先に言っておくべき大事なことを2人に伝えるなど、なかなか油断できない一面も…。助手のモーリスは至って冷静沈着。だが、4話、不穏な動きを…。ここで続きの5話以降は夏に放送とは…。きつい…。

 物語の鍵になっているのが、「バイオミメティクス(biomimetics)」。パイロット版では「バイオミミクリー(bio-mimicry)」。どちらも日本語で言うと「生物模倣」。様々な生物の機能を模倣して、新しい技術に応用すること。物語ではサメの皮膚の構造を応用して、水の抵抗を少なくしより速く泳げるようにするものなどが出てきました。身の回りの様々なモノも、元をたどれば生物が進化の過程で発達させた特徴に辿り着く。これはあの生物が元だったのか!と気付いたり、この生物の機能を応用すれば、こんなものも出来る、現在研究中のものある…そんな発見が興味深いです。

 ちなみに、全13話とのこと。15分番組ですが、アニメパートは大体10分。アニメパート約10分で13話…かなり短い。どうなるんだこの物語は?
 残り5分程度は、モーリスがその回に出てきた生物、用語などについて解説をする「教えてモーリス」。一貫してクールなモーリスが「冗談です」と本気のような冗談を言うことも…。
 夏の放送が待ち遠しいです。何だか、2回の先行放送を経て本放送が始まった人形劇「ホームズ」のようだな…。
 その前に、Nスペ「生命大躍進」第1集は今度の日曜10日21時。「コダモン」に番組関連クイズが出てくるので、「コダモン」を起動させて観ます。

 …が、ちょっと個人的に困った話を。この10日21時。総合はNスペですが、Eテレは「クラシック音楽館」。パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響の、シベリウス・ヴァイオリン協奏曲とショスタコーヴィチ交響曲第5番。…古代生物、カンブリア紀も大好きですが、シベリウスにショスタコーヴィチも大好きで…何故ぶつけた!?と頭を抱えています…。よりによって…。

【追記】
 さらにその後:「コダモン」続報:古生代クリア! だが…?

 その続き:「コダモン」続報:古生代クリア! だが…?
 まだ続く:【コダモン 続報】大事件発生!!
 ついに古生代完全クリア!!:【コダモン 続報】古生代完全クリア!!
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by halca-kaukana057 | 2015-05-06 23:31 | Eテレ・NHK教育テレビ

メカ満載アクション満載ホームズ アニメ「名探偵ホームズ」

 昨年は「シャーロック・ホームズ」シリーズにハマるという、なかなか面白い"事件"かつ"冒険"が起こりました。
 NHK人形劇に始まり、原作(正典)、BBC制作の現代版「SHERLOCK」(三が日、第3シリーズが再放送されていましたね。シリーズ2まで観ていた私には初見なので嬉しいお年玉でした!)、ジェレミー・ブレット主演のグラナダ版(ここまで、全部NHKで放送されてるってどういうこと…w)。ロバート・ダウニー・Jr主演の映画もテレビ放送があったので観たのですが、カットしまくり、CM明けの煽りなどの過剰演出に閉口したのでDVDで観ます。あと、アメリカCBS制作の「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY」、第2シリーズの1話だけ観たのですが、斬新な「ホームズ」で面白かった。BBCと同じく現代版なのですが、舞台はニューヨーク。ワトソンは女性!?そのワトソンを演ずるルーシー・リューがとてもカッコよく、美しく聡明で素敵です。これもDVDで観たいなぁ。

 と、今放送されているorDVDなどで観られる代表的な映像作品はこのぐらい…?いえ、まだありました。アニメ「名探偵ホームズ」。通称「犬ホームズ」。ホームズやワトソンたちが犬のアニメ…リアルタイム世代のはずなのですが、観た記憶が無い…。でも大丈夫。放送30周年でブルーレイBOXも出ました。
 そして今、無料動画配信サイト「GYAO!」で配信しています。

無料動画 GYAO!:名探偵ホームズ
↑2話ずつ、2週間無料で配信しています。なので、今日現在は1話と5話から。もっと早く記事を書こうと思ったのだが、年末の忙しさで…。

 舞台、年代は正典と同じ。ただ、色々と変えてあります。ホームズは馬車ではなく愛車で移動。パイプはくわえているが、たばこに火は付いていない(煙が出ていない)ので正典ほどのヘビースモーカーではない。コカインもやらず、健康的で若々しい。奇妙な化学実験はするが、良識はあり、依頼人や被害者とのコミュニケーションも普通に取れる。子どもにも優しい。
 ワトソンも、医師でアフガニスタンで軍医をしていた、という正典の設定は受け継いでいるものの、怪我で送還されたわけではない。ホームズと出会ったのも、偶然事件に居合わせたことから。ホームズが解決した事件を執筆しているわけでもない。ホームズの聞き役であり、事件を一緒に追う相棒。ベイカー街221Bに下宿するのは、勿論正典のままです。
 ハドソン夫人は、一般的にはおばさんですが、このアニメのハドソン夫人は19歳。未亡人。とても可愛らしく美しい女性。料理、洗濯、お掃除…家事は何でも完璧。しかも肝も据わっていて、モリアーティに誘拐されても動じない。ホームズもワトソンも、モリアーティまでとりこにしてしまう…ヒロイン的存在です。ワトソンとハドソン夫人が仲良く花壇の花を手入れしているところを見たホームズが、「ワトソンのすっとこどっこい!!」と対抗意識を燃やすのは爆笑しましたw
 そして大きく違うのが、モリアーティ教授。正典の天才数学者というわけでもなく、恐ろしさもあまり強く無い。犯罪を次々と起こすが、ほとんどは金目のものを盗もうと企む。悪知恵は働く。奇妙なメカを発明し、それを駆使して犯行を実行。だが、手下がヘマするし、モリアーティ自身もマヌケなところがあり、ホームズに大体阻止される。そしてモリアーティを逮捕しようとするレストレード警部との追いかけっこ。何だか憎めないモリアーティ…最初、こんなモリアーティありかよ!?と思ってしまいましたが、見続けるとなかなか面白い。

 その面白い見どころが、メカニック。ホームズの車も19世紀末の雰囲気が逆に新鮮。この旧式の車で派手なアクションを繰り広げるのがたまらない。さらに次々と出てくるモリアーティのメカ。自動車、船に飛行機…メカメカしくてとてもいい。
 メカメカしい理由…監督、制作に宮崎駿監督が参加しているから。単独で監督している回も数回あり、その回のメカニックはやはり突出している。宮崎監督といえば空を飛ぶ描写。たまりません。
 アクションも実に爽快。スピード感、空中戦、メカの重厚さと迫り来る動き。これはアニメだからこそですね。しかも80年代のアニメ。全て手描きのセル画。セル画のアニメはやっぱりいいですね。

 推理面はそれほど難解ではありませんが、やはりホームズの観察眼、洞察力、様々な知識や実験を総動員しての推理は興味深いです。どの回が正典のどの話に基づいているか厳格ではないのですが、正典の要素はところどころに散りばめられていて見つけるのが楽しいです。

 そして、映像作品で気になるのは音楽。何と、あのハネケン、羽田健太郎さんが担当しています!これだけで観ると確定しました。事件前の切迫した不穏な音楽。アクションシーンのスピード感あふれる音楽。80年代アニメは音楽界の重鎮が音楽を担当していて、いいですなぁ。

 次回予告のワトソンの「君の周りで何か事件が起こったら、ベイカー街まで知らせてくれたまえ」この台詞がいいですね。ホームズの声は広川太一郎さん。渋くて落ち着いていて、時にチャーミングでもある。グラナダ版の吹き替えの露口茂さんを若くした感じ。ワトソンの富田耕生さん、お茶目でユーモラスな面はあるけれども、やはり渋くてかっこいい。渋い声好きにはたまりません。富田さんと言えば「鉄腕アトム」シリーズのヒゲオヤジ役。好きな声です。

 ということで、26話まで楽しみます。
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by halca-kaukana057 | 2015-01-04 22:38 | 興味を持ったものいろいろ

今日はヤサコの誕生日

 twitter経由で、今日はアニメ「電脳コイル」のヤサコの誕生日だと知りました。2014年10月12日生まれ。ちなみに、イサコは2014年4月4日生まれ。
Wikipedia:電脳コイル

 ということで、久しぶりにヤサコ描きました。鉛筆、モノクロ。
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 「コイル」のキャラデザは難しい…以前描いていた頃も難しい難しいと思いながら描いてましたが、やっぱり難しい!この独特の雰囲気。なかなかつかめません。

 「コイル」の世界は2026年。既に電脳メガネの原型のようなものは出来上がっているし、仮想現実・ARも進化し続けている。あと12年、本当に「コイル」のような世界になるかもしれない…。でも、ネットは人が作り出しているもの。ディスプレイの向こうには人がいる。誰かがいる。それを教えてくれたのが、「電脳コイル」でした。

・最終回の後に書いた感想のような記事:誰かへつながる細い道
私たちにつながる物語 電脳コイル総まとめ
 自分自身、再読したい、再確認したい過去記事です。

 もう一度観たくなりました。終盤、かなり難解な展開だったからなぁ。
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by halca-kaukana057 | 2014-10-12 23:35 | イラスト・落描き

[アニメ映画]言の葉の庭

 先日小説版を読んだ「言の葉の庭」。早速DVDを観ました。
・小説版感想:小説 言の葉の庭

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD

新海誠:監督/東宝



言の葉の庭:公式サイト
 ↑サイトにジャンプすると、映画の予告動画が再生されるので、音量にご注意ください。

 小説は、結構な長さがあった。それが、元のアニメになると上映時間45分程度。物語はタカオとユキノを中心に進み、小説で登場したタカオとユキノの周囲の人々は、そんなに出てこない。小説が先か、アニメが先かわからないのだが、どちらにしてもあの物語をこんな短い時間にぎゅっと凝縮して、素晴らしい魅せ方をしているなぁと思いながら観ていました。

 予告編映像を観て、この映画が気になったのですが、本編も映像がきれい。美しい。最初は実写かと思った。映像特典のスタッフ・キャストインタビューで色の塗り方について監督が仰っていたのだが、技法についてはよくわからないのですが、美しく魅せることを徹底しているなぁと、そのインタビューから感じました。舞台は東京のど真ん中の公園。東京のど真ん中、周囲には高層ビルが立ち並び駅は人でごった返しているけれども、公園に入れば緑。そして雨。その対比も美しい。高層ビルや駅の人混みまで、違う何かに見えてしまうのだから凄い。
 そして、その公園にいるユキノさん…美しい…。小説でもユキノさんがいかに美しいかについて書かれていましたが、絵で観ると一目瞭然。緑と、雨と、美しい女性。これは惹かれる。

 でも、ユキノは心に傷を負い、暗さ、憂い、脆さ、弱さを抱えている。そのユキノはタカオと出会い、何かが変わりだす。独りで思い悩み、独りで抱え込み、独りうずくまっている。独りで「歩こう」としても、うまく「歩けない」。そんなユキノさんの姿を観て、心が揺さぶられる。心が痛む。一方のタカオ君は、15歳だけれどもとてもしっかりしている。靴職人になりたくて靴を自作し、靴作りのため、進学のためにバイトも頑張る。独りで「歩こう」と前を向いている。ユキノにとって、タカオは希望だったのだろうな。「こんな風に歩けたら」という理想であり、希望である。

 そして、タカオがユキノが何者なのかを知り、クライマックスシーンでは涙腺崩壊。小説ではじんわりとは来たけど、感極まることはなかった。ユキノは、不器用でもある。料理も苦手だが、人と話す、自分の気持ちを伝えるのも思ったようにできない…。そんなユキノがタカオに想いをぶつけるシーン…不器用な伝え方だけど、それが心を打つんだよなぁ…共感しました。もし私がユキノの立場だったとしても、私もユキノと同じような言動、不器用さでタカオに向かってしまうだろう。

 タカオもしっかり者でいい子(でも雨の午前中は学校をサボる)だけれども、ユキノの前では少しその鎧をとっているようにも感じました。ユキノが何者か、ユキノの今後を知って、その原因となった者のところに立ち向かう…あまりに無防備で、無謀で、まっすぐ過ぎる。普段のタカオとは違うタカオの面。ユキノと出会って、逢瀬を重ねるうちに出てきたタカオの一面なのだろうか。

 小説は物語を楽しみ、アニメ映画は映像とタカオとユキノの心の揺れ動き、シーンを楽しむ。同じ「言の葉の庭」という作品なのに、メディアで異なる楽しみ方が出来ていい。アニメ映画はドビュッシーやラヴェル、フォーレなどのフランス近代印象派の音楽のような雰囲気かなと感じました。どこか曖昧で、揺らいでいて、儚くて、美しい。

 音楽も、ピアノをメインに静かで、そっとそれぞれのシーンに寄り添うような形でよかった。

 小説だけ読んで終わらなくてよかった。アニメ映画を観て本当によかった。雨のように、心を潤す作品です。私もうまく「歩けない」状態だけど、不器用でも「歩きたい」。
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by halca-kaukana057 | 2014-09-07 22:21 | 興味を持ったものいろいろ

小説 言の葉の庭

 公開された時から気になっているアニメ映画「言の葉の庭」。気になってるのに、上映館が当地には無く、そしてまだDVDで観てない…。と思っていたら、新海誠監督自らによる小説版を見かけたのでまず小説を読むことにしました。

言の葉の庭:公式サイト
 ↑サイトにジャンプすると、映画の予告動画が再生されるので、音量にご注意ください。

小説 言の葉の庭
新海 誠 /KADOKAWA/メディアファクトリー(ダ・ヴィンチブックス)/2014

 高校生の秋月孝雄は、雨が降ると午前中は学校をサボって、国定公園に向かう。ある日、公園内の東屋にスーツを着た女性がいた。午前中から缶ビールを飲んでいる。孝雄はその女性…雪野にどこかで会っている様に感じる。それから、雨の日になると孝雄と雪野はその東屋で会う。孝雄は母の靴の手入れをしているうちに、独学で靴を手作りしている。そして、いつか靴職人になれたら、と雪野に話してしまった。一方、雪野は「うまく歩けなくなっちゃったの」と孝雄に語る。

 アニメの予告の絵がとてもきれいで印象的だったのですが、小説でもそのきれいな絵が思い浮かぶような物語、文章でした。雨の日、公園の東屋で会う孝雄と謎の女性・雪野。普段ならその雪野について詳しく書こうとするところなのだが、あまり書きたくない。ネタバレ阻止の意味もあるし、私が語るよりも小説で、アニメでその美しさを味わって欲しい、という想いがある。儚く、弱く、傷や陰を抱えている。それが、美しく感じられる。

 孝雄は靴職人を志し、独学で靴を作っている。自分で作った靴を履き、歩いてみてまた改良する。この物語の鍵になるのは、その「靴」、そして「歩く」ことだと思う。外を歩く時、靴を履く。靴を必要としない人もこの世界にはいるが、現代の日本では靴を履かないととても外を歩くことは出来ない。硬いアスファルトは素足では痛い、尖った石ころやガラスの破片などの危険物もある。雨が降れば尚更。靴は歩くための足を守り、体を支え、遠くまで行けるようにしてくれるもの。
 この物語に出てくる人々は、壊れかけの「靴」でうまく「歩けない」人たちばかりだ。表向きは歩いているようでも、心の中、ひとりになると傷や陰が出てくる。壊れかけの「靴」でも歩いていけるように自分の足を強くするか、「靴」を鎧のように頑丈にするか…それが本当に頑丈かどうか、頑丈に見せているだけのこともあるけれども…。または、「靴」も自分も強く「つくっていく」か。その時、一緒に「歩く」「歩きたい」と思う人がいるか。一緒に「歩きたい」と思う人がいれば、そうストレートに簡単にはいかないけれども、「靴」も自分も強く「つくって」いける。孝雄も、雪野も、ひとりで歩こうと思いながら、お互いを気にしている。その想いも簡単には届かない、叶わないが…。

 人と人はどこで繋がっているかわからない。そしてその想いも錯綜する。あちらこちらで絡まり、衝突する。それでも、美しい物語だなぁと思いながら読んでいました。物語に散りばめられた和歌が、その美しさを引き立たせているのかもしれない。

 美しくて、儚くて、辛いけれどもやさしさがある物語。これはアニメも観るしかない。
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by halca-kaukana057 | 2014-08-28 22:09 | 本・読書

[外伝コミック]宇宙戦艦ヤマト2199 緋眼のエース

 昨年放送されたTVアニメは、現在BS11他で再放送中(でも、途中で変わったオープニング・主題歌は「宇宙戦艦ヤマト」のまま!エンディングも劇場上映版!)、10月には総集編、12月には完全新作映画「星巡る方舟」も公開される「宇宙戦艦ヤマト2199」。そのコミック版もあります。むらかわみちおさんによる「2199」そのもののコミカライズも気になるのですが、こちらを読みました。


宇宙戦艦ヤマト2199 緋眼のエース
東まゆみ:漫画/西崎義展:原作/結城信輝:キャラクターデザイン/マックガーデン・BLADE COMICS/2014

 「ヤマト2199」の航空隊紅一点パイロット・山本玲(あきら)を主人公としたコミカライズです。2199で好きなキャラクタは?と聞かれたら、即「玲ちゃん!」と答えますw雪や新見さん、百合亜ちゃんに真琴ちゃん、ガミラス側ではメルダ他、2199では魅力的な女性キャラクタが活躍していますが、その中でも玲に特に惹かれます。戦闘機乗りとしてクールに活躍するカッコイイ一面。戦闘機乗りを目指すきっかけとなった亡き兄への想い、かなしみを心に押し込んでいる一面。古代に密かな憧れを抱いている一面。メルダと出会った時、感情を爆発させる一面。アニメでは終盤、メルダたちと仲良くパフェを食べ、加藤隊長たちをからかうお茶目で可愛らしい一面も。そんな玲が主人公…嬉しい漫画化です。

 物語は基本的にアニメ「2199」と同じですが、アニメでは描かれなかったシーン、アニメとは違う解釈をしているシーンも多いです。アニメを観ていて、玲が始めに配属された主計科や、雪や百合亜が所属する船務科が具体的に何をしているのかがよくわからなかったのですが、この漫画を読んでようやくわかりました。アニメとキャラデザは同じですが、描き方はやはり漫画家さんの個性が出ます。東さんの描くヤマト2199のキャラクタ、絵がすごく好きです。好みです。玲のクールで、時に可愛いところがよく出てる。他のキャラクタでも、古代や平田さん、真田さんや沖田艦長もアニメの雰囲気そのままに。島は少し若いかな?(あまり登場しませんが…古代もアニメよりちょっと若いかも)

 物語も、玲を中心に、玲の視点で進みます。主計科長の平田さんはアニメでもいい味出していましたが、この「緋眼のエース」でもいい味出してます。…玲にとってはおせっかいのようですが…平田さんを睨む玲が可愛いw航空隊に配属されてからは、加藤隊長と篠原さんが玲の成長を見つめ、見守る。特に篠原さんがいい立ち位置にいて、玲を見守り、理解する。アニメでもこの漫画でも、見た目はチャラいけれどもしっかりと考えて行動している。ヤマトの戦闘機乗り、航空隊副隊長としてちゃんとしている。4話で加藤隊長とともに機体のメンテナンスにトレーニングに熱心な玲を見守りながら、加藤隊長と玲のことを考えている篠原さんがとてもカッコイイです。
 第3話、太陽系赤道祭のシーンではアニメにはない漫画オリジナルのシーンが出てきます。このシーンで玲が語ることからも、玲は飛行機乗りとしても、ヤマトのクルーとしても、とても真面目で、いつも真剣で、仲間を理解しよう、信頼したいと思っているんだなぁ…とじんわり来ます。

 メルダとの対決でも、アニメでの緊迫した雰囲気が伝わってきました。メルダと出会って、玲はまた成長した。それをもう少し描いて欲しかった。
 そう、この「緋眼のエース」は、残念な終わり方をしているのです…。色々事情はあったらしいですが、とてもよい漫画化なので、せめて上下巻で描いてくれたらよかったなぁ。メルダとのシーンももっと見たかったなぁ。
 本当にいい漫画化なのに…!!もっと読みたかった!

 さて、むらかわ版「2199」コミカライズも読みたいな…。最初、漫画化されると聞いた時は、「漫画じゃヤマトの大きな魅力のひとつである音楽が聴けないじゃないか!!」と読まずにいたのです…。サントラ聴きながら読めばいいですね。いや、もうどのシーンでどの音楽が流れるか、脳内再生出来るからいいかw

宇宙戦艦ヤマト2199(1) (角川コミックス・エース)

むらかわ みちお / KADOKAWA / 角川書店


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by halca-kaukana057 | 2014-08-08 22:08 | 本・読書

宇宙兄弟 20

 「宇宙兄弟」もついに20巻。単行本の出るペースが速くて…。この20巻も2月に出たのに、感想が今頃になってしまいました。


宇宙兄弟 20
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2013

 ビンスらCES-62クルーの乗ったロケットが打ち上げられ、オリオン宇宙船は月を目指す。今回、ピコが開発を指揮した新型の着陸船で月面に着陸するのだが、その着陸船にビンスとピコは「RICK(リック)」と愛称をつけた。子どもの頃、炭鉱の町で共に宇宙を目指し、事故で死んでしまった親友・リックの名前だった。CES-62の控えのクルーの六太は、CAPCOMとして地上でビンスたちを支える。ビンスは宇宙飛行士として月へ、ピコは技術者として宇宙船をつくり、六太が管制官として地上から見守り支える。管制官になりたかったリックのことを、打ち上げ前にビンスとピコは六太に話す。リックのことを知り、ビンスとピコの宇宙への強く熱い想いに触れた六太は…。


 表紙がこれまでと雰囲気が違います。あたたかな、やわらかな絵。いつものようにキラキラしているのだけれども、ただのキラキラではなく、どこか懐かしいような、でも誇りに満ちた輝かしさ。20巻は表紙からして違います。

 20巻を一言で言うなら、「realize(リアライズ:実現する)」。

 ビンス、ピコ、リックの3人の宇宙への夢。炭鉱の町で、炭鉱に生きていた町の人々から見ればまさに雲の上のような存在の宇宙。しかし、3人は本気で宇宙を目指していたが…周囲の意見や町の現実に、ビンスとピコは宇宙への夢を諦める。憤るリック。そしてその後リックは、事故で死んでしまう…。リックの死で、リックの宇宙への熱い想いを受け止め、もう一度宇宙を目指し始めたビンスとピコ。ビンスは宇宙飛行士に、ピコは技術者に。このあたりは11巻をどうぞ。
◇私の感想:宇宙兄弟 11


 それから、いよいよピコの宇宙船で、ビンスが月に降りる時が来る。管制官はリックではないけれど、リックと同じように熱い想いを持ったムッタがそこに座っている。ムッタもリックの想いを受け継ぎ、月着陸の夢を実現する。CAPCOMの訓練を始めた頃は、日々人のこともあって落ち着きがなく、ミスばかりしていた。しかし、日々人が再び宇宙飛行、月へ行くことを諦めておらず、新しい道に進んだことで、ムッタも訓練に集中するように。また、ビンスの奥さんからビンスの人柄や性格について聞いたことが、ビンスとよりよいコミュニケーションが出来るようになる鍵になった。一見、クールを通り越した冷徹さ。どんなこともキッパリはっきりと話し、無駄なことは言わない。せっかち過ぎるほど、時間を有効活用しようとする。そしてあらゆることを想定していて、知識も豊富。こんなビンスとどう付き合っていったらいいのか。答えは、やる気を持って、その人がやるべきことに集中すること。そんな人の努力や熱意にはちゃんと気づき、手を差し伸べる。冷徹なイメージのビンスですが、チームワークを大切にする宇宙飛行士であることには変わりは無い。そしてムッタもCAPCOMとしてやるべきことに集中。見事にビンスとうまく付き合えるようになっただけでなく、ビンスの考えていることを先読みできるようにもなった…ムッタ、頼もしくなったなぁ。

 ビンス、ピコ、リック3人の合言葉と、挨拶のようにやっていた”誓い”のサイン。そこに、ムッタも入ることになる。このシーンの熱さに私もガツンと来ました。そして月面着陸のシーンも。ピコの表情も爽やかです。

 この漫画を読んでいて、時々落ち込むことがある。ムッタたちは宇宙を目指し、日々努力し、訓練をこなしている。一見冴えない感じのムッタだが、周囲をちゃんと見ていて、勘も鋭く、集中力も体力も根性もある。アスキャンの頃も、落ちこぼれのようで、一番難しい訓練をやってのけた。一癖ある教官や技術者とも親しくなれる。ムッタのその才能と努力、精神力と、宇宙へのあくなき想いに、打ちのめされてしまう。では自分は一体なにをしているのだろう、と。この20巻は、そんなムッタの強さ、ムッタだけでなくビンスやピコ、日々人、せりかと絵名、シャロンも夢を実現しようとしている強さがストレートに表現されている。それが眩し過ぎると感じてしまって、読めない、読むと落ち込むことも少なくなった。

 それでも、夢を実現しようとする人の真摯な姿に惹かれて、読んでしまう。実現する、「realize」する力。煌びやかで眩しいけれども、その分の挫折や失敗、不安や焦りもある。それを乗り越えて、実現しようとする。そこに惹かれている。

 後半のせりかさん、シャロンの奮闘しながらも実現しようとする姿にも惹かれます。シャロンの病状は進行するばかり。それでも、諦めていない。「諦めない」ことも、「実現する・realize」に繋がってゆく。
 ムッタの宇宙への道はまだまだ険しい、障害がたくさんあるけれども、乗り越えていって欲しいなぁ。


 アニメは、土曜夕方5時半に移動。観やすくなりました。日曜朝は、起きれないという意味ではなく、他の番組と被ってしまって混戦状態で大変でしたw
 ちょうどアスキャンのサバイバル訓練中。ビンスも冷徹ぶりを通しています。最初は何だこの怖い鬼教官は…と思っていたのですが、その後どんどん変わりました。20巻ではかなり好きなキャラに。アニメでのビンスにも注目です。
 
 しかし、ビンスさん、何故ゾンビの本なんて買ったんですか…私も問い詰めたいw
 そしてビンスさんの奥さんと息子さんが可愛いw厳しいお父さんがいない間の自由…うんうんw

・前巻19巻:宇宙兄弟 19
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by halca-kaukana057 | 2013-04-23 23:08 | 本・読書

続々・「ヤマト」音楽・宮川音楽は偉大 「ヤマト音楽団大式典」ライヴCD&「ヤマト2199」TV放送感想

 この4月から始まりました、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」のテレビ放送。第3話まで放送されましたが、毎週観てます、録画も勿論しています。放送を観ながらtwitterで実況ツイートもしてしまったりwっ放送時間、私のタイムラインが「ヤマト2199」で盛り上がっていて楽しいですw劇場上映の第3章・10話まではDVDで観ているので、テレビ放送ではもう一度楽しむ形で観ています。第4章・11話以降も観なくては!
 第5章・15話~18話は、現在上映中!(私はDVD待ちです)

宇宙戦艦ヤマト2199 公式サイト

 放送を観ていて、リアルタイム世代ではないのですが、「宇宙戦艦ヤマト」がテレビアニメシリーズとして放送されていることが凄いなと感じました。「2199」はリメイクではありますが、1974年に放送されたオリジナルを基にしている。放送当時は裏番組の「アルプスの少女ハイジ」に押されていたとのこと。それでも本放送でもその後の再放送でも、テレビの前で毎週ワクワクドキドキしながら観ていた約40年前と同じような感覚を味わえるのが、不思議な感じもしますし、こんな面白い作品を世代を越えて観られる嬉しさも強く感じます。

 DVDで観られるのもいいのですが、やっぱりテレビの放送で観られることは大きいなと感じます。

 と、昨年から「ヤマト2199」に注目しているのですが、注目するきっかけになったのが、音楽が宮川彬良さんであること。私にとっては、NHK教育・Eテレ「クインテット」のアキラさん(このあたりは「クインテット」タグで熱弁してます…w)。ここから、アンサンブル・ベガをはじめとする演奏活動、メインの舞台作品の音楽と広がり、「ヤマト2199」にたどり着きました。
 「ヤマト」シリーズの音楽を担当し続けたお父様・宮川泰さんの後を継ぎ、彬良さんご自身も「ヤマト」シリーズで演奏(「さらば~」の「白色彗星」のパイプオルガンの話には驚きました…)や、一部作曲も担当。何よりオリジナルの「ヤマト」の大ファンでもある。今回の「2199」のために、楽譜も残ってない、テープはのびてしまったオリジナルの音楽を、耳コピして再現。名作を盛り上げた名曲の数々を引き継いだ、しかも親子で。感慨深いです。アニメのオープニングでの親子連名表記を観る度に、また感慨深くなります。

 「ヤマト2199」に合わせて「ヤマト」音楽を中心に宮川泰作品を特集した、昨年の大阪市音楽団東京公演にも行き(個人的メインは後半の「欲望という名の電車」だったのですが、前半もたまらなくよかった!)、更に既に出ているサントラ第1弾も堪能。現在のテレビ放送を観ていて、音楽にもますます注目しています。

 その昨年の大阪市音楽団の公演前半で特集された「ヤマト」音楽。彬良さんお得意の軽快で楽しく、かつ興味深い、笑いながらいつの間にか音楽にも詳しくなれるトークと、市音の素晴らしい演奏を楽しんだのはいいのですが、また聴きたい…と思います。
 そんな中、昨年開催されたイベント「ヤマト音楽団大式典」。彬良さんの指揮とトークと、大阪市音楽団&土気シビックウィンドオーケストラの演奏、ささきいさおさんをはじめとする歌をたっぷり楽しめるイベントだったのですが、行けず。行った方のレポートを読んで、市音公演のものとはまた違っていて、CDとかDVDが出ないかなと思っていたのですが、出ました、CDが!

「宇宙戦艦ヤマト2199」ヤマト音楽団大式典2012

宮川彬良 / ヤマト音楽団 / 日本コロムビア


 CDジャケットのイラストについては後ほど…w

 彬良さんのトークも収録しています!楽曲解説と演奏、どちらも堪能できます!市音東京公演を思い出しつつ、市音公演では語られなかったことや演奏されなかった曲も楽しめる。また、この「ヤマト音楽団大式典」は吹奏楽なので、サントラ(管弦楽)との違いも楽しめます。ヤマト音楽団全演奏者名簿もライナーノートに記載されているのですが、編成が凄い。トランペット10人…!?ホルン9人…!?トロンボーン7人…!?大編成過ぎる…!会場の舞浜アンフィシアターが大きな会場だったので、会場に合わせた部分もあるそうなのですが、吹奏楽で126名もの大編成はさぞ凄い大音量・大迫力だっただろう…。やはり会場で、直にその響きを感じてみたかったけど、CDが出ただけでも嬉しいです。

 市音公演では語られなかったことで興味深かったのが、「地球を飛び立つヤマト」の上昇する音階の低音。上昇する音階=上昇、飛び立つヤマト。名シーンを盛り上げる音楽には、こんな秘密があったのかと納得です。しかし、この曲の冒頭、上昇し下降するメロディーにつけた歌詞が…噂どおりで困りました…w

 演奏されなかった曲では、「ガミラス国歌」と「銀河航路」。これは一緒に歌いたくなります。「2199」の新曲「ヤマト渦中へ」も何度聴いても燃える、熱くなれる曲。先日の第3話の木星・浮遊大陸でのガミラスとの決戦シーンで流れた曲です。これも吹奏楽版とサントラの違いも楽しめる。そしてワンダバつきの「新コスモタイガー」。サントラともまた違うのがいい。トークの部分では爆笑ですw

 所々で、天国の泰さんに語りかけるように話す彬良さんが印象的です。ジョークも交えながらというのが、また宮川親子らしい。

 そしてこのCDで強く印象に残ったのは、スキャットを担当しているYuccaさんの歌声。なんと美しいソプラノ。「無限に広がる大宇宙」、「大河ヤマトのテーマ」、最後の「宇宙戦艦ヤマト」でも存在感が凄い。そして「ラブ・シュープリーム~至上の愛~」…ため息ものです。Yuccaさん凄い…。

 このイベントは3部構成で、第3部は「ヤマト」で歌われた数々の歌が披露されたのだそうですが、このCDに収録されているのは「ラブ・シュープリーム」と「宇宙戦艦ヤマト」だけ。ここが残念。せめて「真赤なスカーフ」は入れて欲しかったな。

 このCDで、更に「ヤマト2199」テレビ放送を楽しめます。サントラ第2弾も5月29日発売予定。収録して欲しい、CDで聴きたい曲がいっぱいあるので、収録されることを楽しみにしています。
Amazon:宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Vol.2

 で、「音楽団大式典」のCDジャケットのイラストですが…。イベントの時からこのイラストが使われていて、目にする度に驚き、笑いが…(ごめんなさいごめんなさい)。まさかCDジャケットにもなるとは思いもしませんでしたw(ちなみに、このイベントで演奏された曲の吹奏楽スコアの表紙もこれです…!w)
 でも、特徴をよく捉えていて、似ている。せっかくだから30秒ぐらいの演奏風景アニメを作って、CMとして流せばよかったのに…なんて思ってしまっていますwせっかくだからこの絵・キャラデザで動くのを観てみたいですw

【過去関連記事】
「ヤマト」音楽・宮川音楽は偉大! 宮川彬良と大阪市音楽団 コンサートレポその1
 昨年の市音東京公演(東京芸術劇場)の前半・第1部のレポ感想。

「ヤマト」音楽・宮川音楽は偉大、再び 「ヤマト2199」サントラ&「題名のない音楽会」
 サントラ第1弾&ほぼ「ヤマト」特集だった「題名のない音楽会」宮川泰特集回の感想。ここで、「「ヤマト2199」の、吹奏楽版アルバムCDも出たらいいな。勿論、彬良さん指揮大阪市音楽団で。」と書いたのですが、このCDである程度実現ですね。

 最後に関連リンク。
そこ☆あに:「宇宙戦艦ヤマト2199 音楽編」 #245
 上記記事内にも書きましたが、ネットラジオで彬良さんが「ヤマト」音楽、更には楽器編成の変遷、音楽業界の変遷、舞台音楽について語ってます。まだまだ聴けるので聴いてない方は是非。
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by halca-kaukana057 | 2013-04-22 23:53 | 音楽

宇宙兄弟 19

 読んだ漫画の感想を、のろのろと書いています。ようやく書きます、「宇宙兄弟」19巻。

宇宙兄弟 19
小山 宙哉/講談社・モーニングKC/2012

 六太はCES-62のバックアップクルーとしての訓練を続けていた。訓練を重ねるごとに、月へ、宇宙飛行士であり弟である日々人に近づいていた。
 ケンジと新田は、詳しいミッション内容を知らされないまま、ある訓練を受けていた。ケンジの妻は2人目の子どもを妊娠、臨月を迎えていた。宇宙飛行士として今後どうなるのかわからない、夫・父としてもしてやれることを出来ていないと感じるケンジ。しかし、クリスマスパーティーの夜、ケンジと新田はバトラー室長に呼び出される。
 NASAの上層部では、日々人を今後どうするかでもめていた。パニック障害は克服したが、NASA上層部での意見は悲観的だった。「もしかしたら…俺はもう月に行けないかも」そんな日々人の言葉を聞いた六太は…。そしてNASA上層部が下した決定は…。

 ムッタ、日々人、ケンジ、新田、バトラー室長、せりかさん、ビンスさんとピコ…それぞれの登場人物が、それぞれのミッション・仕事へ向けてあちらこちらへ動いています。が、19巻のメインは日々人。18巻の復帰試験を見事にこなし、パニック障害を克服。これでまた宇宙へ、月へ行ける…と思いきやまさかの展開。まさか、いや、宇宙飛行士でなくても他の職種でも実際にあることが。パニック障害を克服しても、「パニック障害を起こした人間」という見方をする人はいるし、その過去は消せない。たとえ克服しても「また再発するかもしれない」「本当に”完治”したのか」と考える人もいる(特にパニック障害やうつ病など、精神面での疾病では、この本当に”完治”したかどうかを厳しく判断しようとする職場・会社が少なくないと聞きます。色々書きたいことはあるのですが、「宇宙兄弟」の感想なのでここでとどめておきます)。病気だけでなく、186話で新田がかつて引きこもっていた弟・カズヤの近況について話すところでも。一度”くじけてしまう””失敗してしまう”と、ずっとそのレッテルを貼られてしまう。どんなに実力、根性がある人間でも。185話、150ページ以降でムッタがバトラー室長に電話で話した、ムッタが見た”現在の日々人”の見方はそのレッテルを”強み”に置き換える。そんなところを見つけて話すことが出来るのは、さすがムッタだなと思った。その後の展開は辛いですが、カズヤが別の道を見い出したように、日々人も別の道を見い出す。その手もあるか…。面白い展開になってきました。今後の日々人の奮闘が、いい方向に向かいますようにと願ってしまいます。

 ケンジも宇宙飛行士としてターニングポイントに来ました。ケンジと新田がアサインされたミッションに驚きました。なんと…!ある意味、ムッタは先を越されてしまったようにも思えますが…。ミッション内容もですが、ケンジの夫・父としての自分に悩む部分に引き込まれました。宇宙飛行士としても優秀、よき夫であり父である。家族のことをいつも思っている。でも、宇宙飛行士の訓練は過酷。家族に負担や寂しい思いをさせてしまうこともある…。こちらも、宇宙飛行士以外の職でもあることではあります。仕事と家庭の両立は、男性でも難しいなと感じました。最終的には、いい方向に向かってますね。ケンジ、かっこいい。

 さて、ムッタは日々人のことが気がかりなのですが、訓練は続きます。管制官・キャプコムを務めます。日々人のことが心配で、訓練もミス続き。正規クルーのビンスさんがますます怖い。でも、宇宙・月にいる宇宙飛行士にとっては”命綱”ともなるキャプコムは、たとえ家族にどんなことがあっても、キャプコムの椅子についている間はその仕事を確実に進めないとならない。緊急事態は、臨機応変に。20巻では、いよいよ月へ向かうビンスさんたちのキャプコムとしての仕事が中心かな。日々人がどうなるかも気になります。

・18巻:宇宙兄弟 18

 アニメのほうも観ています(時々見逃します…)。現在は宇宙飛行士候補者選抜試験の合格発表。先日はせりかさん回でした。病気で父を亡くし、ISS「きぼう」で父がかかった病を治す薬を開発したい…。そんな思いで宇宙を目指してきたせりかさん。お父さんとの思い出のシーン、そして墓前に合格を報告、宇宙飛行士になれたのに、父がいないかなしさ…観ていたら涙が…。原作を忠実に再現しつつ、アニメのいいところも加えたいい回でした。せりかさんが涙をこらえつつ、パピコを食べようとする表情が原作そのまんまでした。踊るシーンは、もっと踊りをはっきりと大きく見せて欲しかったな。踊っている身体の動きがよく見えない。ただ走って飛び跳ねているだけに見えます…。
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by halca-kaukana057 | 2012-12-14 22:28 | 本・読書


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