タグ:クラシック ( 231 ) タグの人気記事

Proms(プロムス)2016 私選リスト その4 [8月後半 その2]

 昨日の続きのプロムス私選リストの続きです。8月後半、聴きたい演奏会が多い…!
・8月後半その1:Proms(プロムス)2016 私選リスト その3 [8月後半のその1]

Prom 51(8/24): São Paulo Symphony Orchestra and Marin Alsop
・マルロス・ノーブレ:Kabbalah(イギリス初演)
・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4番 序曲
・ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
 ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
 マリン・オールソップ:指揮、サンパウロ交響楽団
/リオデジャネイロオリンピックにちなんで、南米のオーケストラの登場です。指揮は昨年のラストナイトコンサートの指揮のアメリカ人指揮者オールソップ。1曲目のノーブレはブラジル出身、ピアノのモンテーロはベネズエラ出身。南米のクラシック音楽と言えば、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」。
 グリーグのピアノ協奏曲のアンコールは、ラストナイトに欠かせないあの曲、エルガー:威風堂々第1番(Land of Hope and Glory)のラグタイム風演奏。バッハっぽくも聴こえました。素敵な演奏です。

Prom 53(8/25): Royal Liverpool Philharmonic Orchestra – Emily Howard, Shostakovich and Rachmaninov
・エミリー・ハワード:Torus (Concerto for Orchestra) (世界初演)
・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
・ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44
 アレクセイ・スタドレル(Vc)
 ヴァシリー・ペトレンコ:指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
/この演奏会、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番をノルウェーのチェリスト・トゥルルス・モルクがソロを演奏するとあったのですが、モルクさん、病気のためキャンセル。なんと。スタドレルさんが代役です。モルクさん、大事でないとよいのですが…。メインはラフマニノフの交響曲第3番。ラフマニノフの交響曲は、実はあまり馴染みがない…この機会に聴きます。時代や国・地域、様々な作品を聴けるのはプロムスのよいところだと思っています。

Prom 54(8/26): Collegium Vocale Gent and the Budapest Festival Orchestra
・モーツァルト:アリア「この麗しき御手と瞳のために」K.612
・モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
・モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ジェスマイヤー補完)
 ニール・ディヴィス→※変更:ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バス)
 アコシュ・アーチュ(Cl)
 ルーシー・クロウ(ソプラノ)
 バルバラ・コジェリ(メゾソプラノ)
 ジェレミー・オヴェンデン(テノール)
 コレギウム・ヴォカーレ・ゲント合唱団、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
/ブダペスト祝祭管で、オール・モーツァルト・プログラムです。バスはディヴィスさんからブラッハマンさんに変更になりました。

Prom 55(8/27): City of Birmingham Symphony Orchestra and Mirga Gražinytė-Tyla
・モーツァルト:歌劇「魔笛」 K.620 序曲
・ハンス・エブラハムセン:Let me tell you
・チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
 バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
 ミルガ・グラジニーテ=ティラ:指揮、バーミンガム市交響楽団
/私の注目公演のひとつです。ネルソンスの後任が決まっていなかったバーミンガム市響の新音楽監督が決まりました!リトアニア出身のミルガ・グラジニーテ=ティラさん。決まった時はようやく決まったか!と喜んだもいいが、お名前が読めない…とあちらこちらから声が…。無名で若手だけど実力のある指揮者を迎え、その後は出世するパターンのバーミンガム市響の音楽監督。バーミンガムで就任記念コンサートの後、プロムスに登場です。ミルガさんとバーミンガム市響の今後、楽しみにしています!

Prom 57(8/28): Thomas Larcher, Wagner and Richard Strauss
・トーマス・ラルヒャー:交響曲第2番(イギリス初演)
・ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
・R.シュトラウス:アルプス交響曲 op.64
 エリザベート・クルマン(メゾソプラノ)
 セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
/ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集、好きな作品です。ワーグナーの作品というと大規模な楽劇で、なかなか全曲を聴いたことがないのですが(抜粋なら聴きやすいのに)、このヴェーゼンドンク歌曲集は入りやすいです。メインも壮大な、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲。ロイヤルアルバートホールの舞台は広いので、サンダーマシンやウィンドマシンを置いても余裕がありそうです。

Proms Chamber Music 7(8/29): Armida Quartet
・シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」 ハ短調D.703
・サリー・ビーミッシュ:Merula perpetua(世界初演)
・モーツァルト: 弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K. 515
 リーズ・ベルトー(Va)、アルミーダ四重奏団
/室内楽プロムスです。室内楽でも世界初演があります。オーケストラだけじゃないのがいいですね。モーツァルトの弦楽五重奏曲第3番はとても好きな曲。ヴィオラがいいんです、ヴィオラが。

Prom 59(8/29): Leipzig Gewandhaus Orchestra – Beethoven
・ベートーヴェン:レオノーレ 序曲 第2番 op.72a
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
 アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
 ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
/アンドラーシュ・シフとブロムシュテットの登場です!!オケもゲヴァントハウス管!オール・ベートーヴェンで来ました。王道中の王道というプログラムです。

Prom 60(8/30): Gustav Mahler Jugendorchester
・J.S.バッハ:カンタータ 第82番 「われは満ちたれり」BWV82
・ブルックナー:交響曲第9番
 クリスティアン・ゲルハーヘル(バスバリトン)
 フィリップ・ジョルダン:指揮、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団
/バッハとブルックナー、荘厳な響きを連想させるプログラムです。しかもブルックナーは9番。バッハのカンタータを歌う予定のゲルハーヘルさんですが、9月から病気で長期休養に入ることがアナウンスされています。この公演はどうなるのか。まだ何もお知らせはありません。心配です。
【追記】
 ゲルハーヘルさんは変更なく歌ったそうです。よかった。お身体、無理されてないとよいのですが…。

 以上です。9月はビッグネームが続き、そして10日はラストナイトです。

【過去記事】
・7月編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]
・8月前半編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-08-26 22:45 | 音楽

Proms(プロムス)2016 私選リスト その3 [8月後半のその1]

 2ヶ月にわたるプロムスも折り返し。という私は追いつけてません…。どんどん溜まる。聴きたいものを厳選しようとしても、なかなか難しいのが困ったものです。こちらはこれから涼しくなるはずなので、音楽をゆっくり聴く時間も増えるはず…。2ヶ月も毎日演奏会を開いていられるのは、夏のロンドンが涼しいからだろうか…?

 8月後半のプロムス公演私選紹介の前に、面白い試みを。プロムスの公演の一部を、3Dサウンドで収録し公開しています。
Proms in Binaural Sound
 いつまで公開しているかわからないのでお早めに!最初は少なかったのですがその後増えたと思ったら、また減ってしまいました。エルガーのチェロ協奏曲がなくなってしまったのが残念…。
 聴いてみて、通常の録音とは何か違うな、とは感じました。音の距離感や透明感、弾力のようなものを感じました。ロイヤルアルバートホール内ではこんな風に聴こえるのかな、と…。拍手の音も違うと感じました。ヘッドホンで聴いてみてください。

 では、8月後半の私選リストです。8月後半は多いぞ…選ぶのに困りました。なので、2つに分けます。8h月後半その1です。

Prom 40(8/15): Britten Sinfonia and Thomas Adès
・ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93
・フランシスコ・コール:Four Iberian Miniatures(ロンドン初演)
・トーマス・アデス:Lieux retrouvés(管弦楽版、イギリス初演)
・プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ短調 op.25「古典交響曲」
 オーガスティン・ハデリッヒ(Vn)
 スティーヴン・イッサーリス(Vc)
 トーマス・アデス:指揮、ブリテン・シンフォニエッタ
/チェロのイッサーリスが登場です。演奏するのは、指揮のトーマス・アデスの作品。チェロ協奏曲になっているそうです。最初にはベートーヴェン8番、最後にはプロコフィエフの古典交響曲。

Prom 41(8/16): The Hallé – Mahler’s Das Lied von der Erde
・ベルリオーズ:序曲「リア王」op.4
・コリン・マシューズ:Berceuse for Dresden(ロンドン初演)
・マーラー:大地の歌
 レオナード・エルシェンブロイヒ(Vc)
 アリス・クート(メゾソプラノ)、グレゴリー・クンデ(テノール)
 サー・マーク・エルダー:指揮、ハレ管弦楽団
/今年のプロムスはシェイクスピア没後400年特集。ベルリオーズからは「リア王」こうしてまとめて聴いていると、もっとシェイクスピアを読まねばならんな…と思います。チェロ協奏曲は「冥王星」でお馴染みコリン・マシューズの作品。メインはマーラー「大地の歌」。マーラー後期作品はまだ親しめている作品が少ないのですが、その少ない親しんでいる作品が「大地の歌」。メゾソプラノ(コントラルト)が活躍する作品、じっくり聴きたいです。

Prom 42(8/16): The Sixteen sing Bach and Pärt
・J.S.バッハ:モテット 来たれ、イエス、来たれ BWV229
・アルヴォ・ペルト:今こそ主よ、僕を去らせたまわん(Nunc dimittis)
・J.S.バッハ:モテット 主に向かって新しき歌をうたえ BWV 225
・ペルト:トリオディオン Triodion
・J.S.バッハ:モテット イエス、わが喜び BWV 227
 ハリー・クリストファーズ:指揮、ザ・シックスティーン
/アカペラ合唱の回です。イギリスの合唱団The Sixteenが歌うのはバッハとエストニアの現代作曲家・アルヴォ・ペルト。ペルトは宗教合唱曲も多く作曲しています。

Prom 45(8/19): Janáček: The Makropulos Affair
・ヤナーチェク:歌劇「マクロプロス事件」
 カリタ・マッティラ(ソプラノ)
 アレス・ブリッシェン(テノール)、グスタフ・ベラチェク(バスバリトン)、ヤン・ヴァチク(テノール)、エヴァ・ステルポヴァ(ソプラノ)、スヴァトプラク・セム(バリトン)、アレス・ヴォラチェク(テノール)、ヤン・イェツェク(テノール)、イルジ・クレツカー(バリトン)、イヴォナ・スクヴァロヴァ(コントラルト)、ヤナ・フロコヴァ・ワリンゲローヴァ(コントラルト)
 BBCシンガーズ(男声合唱)、イルジ・ビエロフラーヴェク:指揮、BBC交響楽団
 イルジ・クレツカー(舞台技術)
/ヤナーチェクのオペラをコンサート形式で。チェコ語での上演です。主演はフィンランドのソプラノ・カリタ・マッティラ。他のキャストはチェコ人歌手、指揮もチェコ出身でBBC響前首席指揮者のビエロフラーヴェク。このペラそのものはどんな物語か全く知らないのですが、ビエロフラーヴェクさんは昨年チェコ・フィルとの来日公演の録画を観ていいなと思ったし、マッティラさんの歌は好きなので、聴いてみようと思います。

Prom 46(8/20): Mahler’s Rückert-Lieder and Mozart’s Mass in C minor
・ジェラール・グリゼイ:Dérives(イギリス初演)
・マーラー:リュッケルト歌曲集
・モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K427
 ターニャ・アリアーヌ・バウムガルトナー(メゾソプラノ)
 ルイーゼ・アルダー、キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、ベンジャミン・ハレット(テノール)、マシュー・ローズ(バス)
 BBCシンフォニーコーラス、イラン・ヴォルコフ:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
/お目当てはマーラーの「リュッケルト歌曲集」。マーラー続きますね。モーツァルトのミサ曲と一緒に、声楽をたっぷり楽しめる公演です。

Prom 47(8/21): Ulster Orchestra and Rafael Payare
・ピアーズ・ヘラウェル:Wild Flow(世界初演)
・ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ短調 Hob VIIb:1
・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64
 ナレク・アフナジャリャン(Vc)
 ラファエル・パヤーレ:指揮、アルスター管弦楽団
/指揮のパヤーレはベネズエラ出身。今年のプロムスは、リオデジャネイロオリンピックもあって、南米の音楽家・オーケストラも続々登場します。このプログラムも幅が広い。

Prom 48(8/21): Matthias Pintscher and Mendelssohn
・マティアス・ピンチャー:Reflections on Narcissus
・メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
 アリサ・ワイラースタイン(Vc)
 キャサリン・ブロデリック(ソプラノ)、クララ・モーリッツ(メゾソプラノ)
 マーク・ベントン、アレックス・ハッセル、Simon Manyonda、シニード・マシューズ、サム・スワン、ミッチェル・テリー(俳優)
 フィンチリー児童合唱団、マティアス・ピンチャー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
/前半のピンチャー自作自演はチェロ協奏曲。アリサ・ワイラースタインの登場です。後半はシェイクスピアと言えばやっぱりこの作品、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」!全曲演奏版です。俳優さんたちは語りを担当します。この機会に全曲演奏を聴こう。

Proms Chamber Music 6(8/22): Louis Lortie
・ロッシーニ(リスト:編):音楽の夜会 ヴェネツィアの競艇、踊り
・プーランク:ナポリ FP 40
・フォーレ:舟歌 第5番嬰へ短調op.66、第7番ニ短調op.90
・リスト:ヴェネツィアとナポリ S162
 ルイ・ロイティ(ピアノ)
/プロムス室内楽。ピアノ回です。イタリアのヴェネツィアとナポリをイメージした作品が並んでいます。

Prom 50(8/23): Tchaikovsky, Rachmaninov and Prokofiev
・チャイコフスキー:幻想序曲「ハムレット」op.67
・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 op.43
・プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調op.44
 スティーヴン・ハフ(ピアノ)
 アレクサンドル・ヴェデルニコフ:指揮、BBC交響楽団
/チャイコフスキーのシェイクスピア作品、今度は「ハムレット」です。この演奏会のお目当てはスティーヴン・ハフのピアノのラフマニノフ「パガニーニの~」。ハフさんのピアノはとても好きです。そして、ラフマニノフのこの作品も大好きな曲。ラフマニノフのピアノ協奏曲の中で一番好きかもしれない。2番や3番も好きですが。今年のプロムスはプロコフィエフも多いですね。というより、ロシア作曲家作品が多い?

 8月後半その2に続きます!

【過去記事】
・7月編Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]
Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-08-25 23:11 | 音楽

Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]

 暑い日が続いていますね。あと、リオデジャネイロオリンピックも盛り上がっていますね。4年前のオリンピック開催地・ロンドンではProms(プロムス)、絶賛開催中です(2012年のロンドンはオリンピックにプロムスに大変だっただろうに)。ロンドンは気温は25度程度。涼しい…過ごしやすそう。そんな中で毎日音楽三昧…いいなぁ。

 では、8月前半の私が選んだプロムス・コンサートラインナップです。
・7月編Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]

Prom 23(8/1): Jörg Widmann, Schumann, Sibelius and Nielsen
・ヨルグ・ヴィットマン:Armonica(イギリス初演)
・シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
・シベリウス:テンペスト op.109 序曲
・ニールセン:交響曲第5番 op.50
クリスタ・シェーンフェルディンガー(グラス・ハーモニカ)、テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン)
トーマス・ツェートマイアー(Vn)
ヨン・ストゥールゴールズ:指揮、BBCフィルハーモニック
 /注目公演のひとつ。シューマン、シベリウス、ニールセン(ニルセン)と好きな作曲家ばかり。でも、この3人の作品はこの公演だけなんです…。今年のプロムスはチェロを主役にしているのに、シューマンのチェロ協奏曲が何故にない!?シベリウスとニルセンもこれだけか!去年は生誕150年でたくさんやりましたね…(遠い目)
 1曲目のヴィットマンの作品も、グラスハーモニカが入る面白い作品。
 指揮は、昨年N響に客演したのを聴きに行った、フィンランドの指揮者・ストゥールゴールズ(ストルゴーズ、ストゥールゴーズ:他、表記がたくさんある…)。元々ヴァイオリニストで、スウェーデン放送響のコンマスをしていましたが、ソリスト経験も多く、セーゲルスタム指揮タンペレフィルでこのシューマンのヴァイオリン協奏曲を演奏、録音しています。フィンランド出身ということで後半はシベリウス&ニルセンの北欧プログラム。シベリウスでも、「テンペスト」でシェイクスピア作品です。せっかくなら組曲全部聴きたかった…。ニルセン5番は既に病み付きです。

Prom 25(8/3): Dvořák’s Cello Concerto and Bartók’s Duke Bluebeard’s Castle
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
・バルトーク:青ひげ公の城 op.11
アルバン・ゲルハルト(Vc)
イルディコー・コムローシ(コントラルト)、ジョン・レリエ(バスバリトン)
シャルル・デュトワ:指揮、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
 /今年のプロムスはチェロ特集。チェロ協奏曲といえば、ドヴォルザークの協奏曲が有名ですね。後半はバルトークの「青ひげ公の城」。今までちゃんと聴いたことがなかったので、是非聴いてみようと思います。指揮はデュトワ。

Prom 27(8/5): Helen Grime, Tchaikovsky and Stravinsky
・ヘレン・グライム:Two Eardley Pictures 1: Catterline in Winter(世界初演)
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)
ペッカ・クーシスト(Vn)
トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 /チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、好きな曲です。ソロを演奏するのは、フィンランドのヴァイオリニスト、ペッカ・クーシスト。プロムス初登場です。アンコールでは、フィンランドのカレリア地方の民謡をヴァイオリンを弾き、歌います。曲名がわからない。クーシストさん、よくしゃべり、聴衆に一緒に歌おうと一緒に歌っちゃってます。ノリがいいですw
【追記】
 クーシストさんのアンコールのフィンランド民謡がわかりました。「Minun kultani kaunis on」(英訳:My Darling is Beautiful)です。聴いたことあるなと思ったら、タピオラ合唱団のCDに入ってました。
How to ace an encore in 8 easy steps Violinist Pekka Kuusisto's masterclass in how to delight a Proms audience.
 ここで歌い方?wとアンコールの映像が観られます。
 ストラヴィンスキーのペトルーシュカも好きな曲です。

Prom 29(8/6): National Youth Orchestra of Great Britain
・イリス・テル・シフォルスト:Gravitational Waves(ロンドン初演)
・R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき
・ホルスト:惑星 op.32
・コリン・マシューズ:冥王星
バーミンガム市交響楽団ユース合唱団(女声合唱)
エドワード・ガードナー:指揮、イギリス国立青少年管弦楽団
 /イギリスのユースオーケストラの演奏会です。「ツァラトゥストラ~」に「惑星」しかも「冥王星」付きという壮大なスケールの作品が並んでいます。まさに宇宙。
 プロムスでホルストの「惑星」は、毎年どこかのオケが演奏しています。今年は探査機「ニューホライズンズ」の活躍もあってか、「冥王星」付き。冥王星は惑星から外れてしまいましたが、「ニューホライズンズ」が送ってきた鮮明な冥王星の画像を思い浮かべながら聴くのは楽しそうです。どんどん演奏されればいいと思うよ。

Prom 32: Esa-Pekka Salonen conducts Schoenberg, Dutilleux and Mahler
・シェーンベルク:ワルシャワの生き残り op.46
・デュティユー:時間の影
・マーラー:交響曲第1番 ニ長調
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(ナレーター)、フィルハーモニア・ヴォイス(男声)
エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 /サロネン指揮フィルハーモニア管の登場です!サロネンらしい、現代曲多めのプログラム。シェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」(凄いタイトルだな)は初めて聴きます。ナレーションと男声が入る…どんな曲だろう。
 この公演から3公演には、今年生誕100年のデュティユー作品が入ります。まずは「時間の影」これも聴いたことがない。
 最後はマーラー1番。サロネンのマーラー、楽しみです。

Prom 33(8/9): Mark Simpson, Dutilleux and Elgar
・マーク・シンプソン:Israfel(ロンドン初演)
・デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
・エルガー:交響曲第1番 変イ長調 op.55
ヨハネス・モーザー(Vc)
ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 /デュティユー2日目は、ディティユー作品の中で一番有名じゃないかと思うチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」。これ大好きです。後半はエルガーの1番。エルガーの交響曲は1番、2番ともに好きです。どちらかというと1番が好きかな。第1楽章の最初から、じわじわとこみ上げてくるものがあります。

Prom 34(8/10): Dutilleux, HK Gruber and Beethoven
・デュティユー:音色、空間、運動または「星月夜」(Timbres, espace, mouvement)
・ハインツ・カール(HK)・グルーバー:Busking(ロンドン初演)
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67
ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)、マッツ・ベリストレム(バンジョー)、クラウディア・ブデル(アコーディオン)
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /デュティユー3日目は、タイトルが不思議な作品。これは聴くのが楽しみ。メインはベートーヴェン5番。マイナーな曲よりも、超有名曲ほど難しいと感じています。皆が知っているからこそ、どんな演奏・解釈になるのか注目(うるさすぎるほどに)する。どんな演奏になるのかな。

Prom 35(8/11): Bartók, Malcolm Hayes and Dvořák
・バルトーク:舞踏組曲
・マルコム・ヘイズ:ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
・ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 op.70
タイ・マレイ(Vn)
トーマス・セナゴー:指揮、BBCナショナル・ウェールズ交響楽団
 /バルトークの「舞踏組曲」、ドヴォルザークの7番に惹かれました。間のヴァイオリン協奏曲の新曲のMalcolm Hayesは調べても情報が出てこず…謎です。

Prom 37(8/12): BBC National Orchestra of Wales and Thomas Søndergård
・ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ
・ヒュー・ワトキンズ:チェロ協奏曲(世界初演)
・ウェーベルン:パッサカリア op.1
・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
 /再びセナゴー指揮BBCウェールズ。Søndergårdを読めるようになるまで大分時間がかかりました…。
ウォルトンにウェーベルンにブラームス、さらに世界初演作品とバラエティ豊かなプログラムですね。

Prom 39(8/14): Haydn, Charlotte Bray and Mahler
・ハイドン:交響曲第34番 ニ短調 Hob I:34
・シャルロット・ブレイ:Falling in the Fire(世界初演)
・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
ガイ・ジョンストン(Vc)
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /こちらも再びオラモ指揮BBC響。プロムスの間、BBC響は本当に忙しいですね…。このコンビ、残すはラストナイトです。
 古典から現代まで幅広いプログラム。今年のプロムスのチェロ特集に、世界初演作品も入れてくる…現代作品がこうやって演奏されるのはいいですね。
 今年は(他の年も?)マーラーが多めです。今度は5番。

 以上、8月前半のプロムスセレクションでした。また追記します。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-08-09 23:43 | 音楽

Proms(プロムス)2016 私選リスト その1[7月]

 夏です。夏と言えば、皆さん色々なものを思い浮かべると思いますが、私はBBC Proms(プロムス).イギリスの世界最大級の音楽祭。7月から9月にわたって2ヶ月間、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールをメイン会場に毎日コンサート。最終夜のラストナイトコンサートのお祭り騒ぎはクセになります。

 今年はついに、これを買ってしまいました。
f0079085_2212387.jpg

 プロムス公式ガイドブック。全公演リストから、特集記事、著名人が語る音楽とプロムス、鑑賞ガイド…などが書かれています。広告も多いですが、結構ずっしり。ボリュームのあるガイドブックです。別にコンサートカレンダーポスターがついてきます。

 ということで、今年は徹底的にプロムスを聴きまくるぞ!私が独断と偏見で(?)選んだ公演リストを覚え書きの意味でも記事にしようと思います。ただ、2ヶ月もある。数も多いので、7月、8月上旬、8月下旬、9月の4回に分けようと思います。後から追記も随時していきます。
 公演が終わると、リンク先で30日間オンデマンドがありますので、夏のお供にどうぞ!各ページをスクロールして、中ほど右側にある「Broadcast of this performance」のBBC Radio3から聴くほうが聴きやすいかもしれません。
日付はグリニッジ標準時です。

【7月】
Prom1(7/15):First Night of the Proms
・チャイコフスキー:幻想序曲 ロミオとジュリエット
・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
・プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」op.78
ソル・ガベッタ(Vc)、オリガ・ボロディナ(メゾソプラノ)、BBCナショナルウェールズ合唱団、BBCシンフォニーコーラス、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /まずはともあれファーストナイト。今年はシェイクスピア没後400年で、イギリスは特に盛り上がっています。幕開けも「ロミオとジュリエット」です。ロマンティックで、でも悲劇。
 エルガーのチェロ協奏曲では、開幕前にこんなプロモーションビデオが。
BBC Proms:Cello
 チェロのソル・ガベッタさんが演奏を始めると、チェロに映像が。チェロをスクリーンにしたプロジェクションマッピング。凄い。最初、これをファーストナイト本番で正式にお披露目なのかと思ったのですが、プロモーションだけでした。本番でも、ガベッタさんの深いチェロの音が心に響く演奏でした。
・メイキング:How 'Cello' was filmed
 プロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」は初めて聴きました。ファーストナイトが合唱が豪華でいいです。
 公演では、フランス・ニースでのテロ事件への追悼に、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が演奏されました。リアルタイムで聴いていたのですが、突然でびっくり、ああ、そういうことか…と感じました。プロムスの2ヶ月間、何事もなく無事に皆が楽しんで終われますように…。
 オラモ&BBC響のコンビは、ラストナイトでも登場します。ファーストナイトとラストナイトがBBC響首席指揮者で一緒というのは、久しぶりな気が。何年ぶりなんだろう?

Prom3(7/17):Mozart, Haydn and Fauré
・モーツァルト:エクスルターテ・ユビラーテ K.165
・ハイドン:ミサ曲第7番 ハ長調 戦時のミサ Hob. XXII-9
・フォーレ:パヴァーヌ
      ラシーヌ賛歌(雅歌)op.11
レクイエム op.48
ルーシー・クロウ(ソプラノ)、ポーラ・ムリヒー(マリヒー)(メゾソプラノ)、ロビン・トリシュラー(テノール)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊、ステファン・クレオベリー:指揮、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
 /後半のフォーレの3作品を聴きました。ロデリック・ウィリアムズさんのバリトンが好きです。穏やかな気持ちで合唱、声楽を堪能できるプログラムです。

Proms Chamber Music 1(7/18): Debussy, Dutilleux and Mozart
・ドビュッシー:チェロソナタ
・デュティユー:夜はかくの如し
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K414
ビョルク・ルイス(Vc)、ポール・ルイス(P)、ヴェルターヴォ・カルテット
 /プロムスには室内楽もあります。デュティユーは今年生誕100年。他にも数々の作品が演奏されます。モーツァルトのピアノ協奏曲を、ピアノと弦楽四重奏で演奏するのはユニーク。でも合ってる。協奏曲もモーツァルトならこの規模で、サロンで演奏しているような感覚で聴くのもいいですね。

Prom 7(7/20): Faure, Stravinsky and Poulenc
・フォーレ:シャイロック op.57
・ストラヴィンスキー:プルチネッラ
・プーランク:スターバト・マーテル FP148
ジュリー・フックス(ソプラノ)、ジュリアン・ベーア(テノール)、BBCシンガーズ
マルク・ミンコフスキ:指揮、BBC響
 /フォーレの「シャイロック」、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を下敷きにした劇付随音楽です。シェイクスピア作品、本当に多いです。ガイドでも徹底的に特集しています。フォーレでも知らない作品だったのですが、楽しんで聴きました。

Prom 9(7/22): Le Cercle de l’Harmonie
・モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K543
・メンデルスゾーン:演奏会用アリア「不幸な女よ」op.94
・モーツァルト:「ああ、私は予想していた」とアリア「ああ、私の目の前から消えて」 K272
・メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調「イタリア」op.90
ローザ・フェオーラ(ソプラノ)、ジェレミー・ローレル:指揮、セルクル・ドゥ・ラルモニー
 /指揮者もオケも初めて聴きます。こんな演奏家・オケに出会えるのもプロムスの楽しみ。モーツァルト39番とメンデルスゾーン「イタリア」を聴いたのですが、結構好きな音です。キリッと引きしまってる。ティンパニが固く強い音で印象的です。

Prom 13(7/24): Beethoven – Symphony No. 9
・マグヌス・リンドベルイ(リンドベリ):Two Episodes(世界初演)
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付き」
ミア・パーソン(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(メゾソプラノ)、ジョン・ダザック(テノール)、クリストファー・パーブス(バス)、ロンドン・フィルハーモニック合唱団
ウラディーミル・ユロフスキ:指揮、ロンドン・フィルハーモニック
 /プロムスでは数多くの世界初演、イギリス初演があります。BBCで委託して、プロムスで披露という作品も少なくありません。現代の作曲家にとって、プロムスで初演されるって嬉しいことだろうなぁ。そんな世界初演作品のひとつが1曲目。フィンランドの現代作曲家・マグヌス・リンドベルイの作品。リンドベルイ作品は少しずつ聴いているので、どんな作品か楽しみです。
 メインは第九。第九は日本では年末のイメージがありますが、真夏のロンドンでどう響くのか。

Prom 15(7/26): BBC Symphony Orchestra and Sir Andrew Davis
・チャイコフスキー:テンペスト op.18
・アンソニー・ペイン:Of Land, Sea and Sky(世界初演)
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
・ヴォーン=ウィリアムズ:未知の世界(Toward the Unknown Region)
レイ・チェン(Vn)、BBCシンフォニーコーラス
アンドリュー・ディヴィス:指揮、BBC響
 /シェイクスピア作品の「テンペスト」、イギリスの作曲家・ペインの世界初演、ブルッフのヴァイオリン協奏曲1番にヴォーン=ウィリアムズ…惹かれるプログラムです。

Prom 16(7/27): Prokofiev – Romeo and Juliet
・デュカス:ラ・ペリ
・マイケル・バークレー:ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
・プロコフィエフ:ロメオとジュリエット op.64
ヤク・ファン・ステーン:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 /ファーストナイトでチェイコフスキーの「ロメオとジュリエット」が演奏されましたが、今度はプロコフィエフの。同じロシアの作曲家でも時代も違う。同タイトル作品聴き比べも楽しいです。

Prom 17(7/28): Roger Norrington conducts Berlioz, Beethoven and Brahms
・ベルリオーズ:ベアトリスとベネディクト 序曲
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
ロバート・レヴィン(P)
ロジャー・ノリントン:指揮、シュトゥッツガルト放送響
 /「ベアトリスとベネディクト」、シェイクスピアの「空騒ぎ」を原作に書かれたオペラから、序曲を。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で4番は特に好きな作品のひとつなので楽しみ。

Prom 18(7/29): Mahler – Symphony No.3
・マーラー:交響曲第3番ニ短調
サラ・コノリー(メゾソプラノ)、ロンドンシンフォニーコーラス(女声合唱)、ティフィン少年合唱団
ベルナルト・ハイティンク:指揮、ロンドン交響楽団
  /大本命の回です。ハイティンク&ロンドン響のマーラー3番。マーラー3番は長いですが、とても好きな交響曲です。


 以上、7月分のプロムス、自選リストでした。書ききれなかった公演も、後で聴いて追記すると思います(あまりにたくさんあって力尽きた)。7月だけでもこんなにたくさん。こんなコンサートが毎日、値段もそんな高くない。アリーナ立ち見なら800円程度で聴ける。ロンドンはいいなぁ。

英国ニュースダイジェスト:プロムス2016 音楽の祭典 BBC Proms 2016
 この記事も参考にどうぞ。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-07-27 23:24 | 音楽

北欧の夏至の音楽 スウェーデン編

 今日は夏至。当地は朝は曇っていましたが、昼間から晴れ、珍しく爽やかな初夏の陽の光がふりそそぐ夏至でした。
 夏至と言えば、北欧の夏至祭。フィンランドのユハンヌス(Juhannus)は夏至当日ではなく、6月19日の直後の週末にお祝いするとのこと。今年は、24日(金)が前夜祭、25日(土)が夏至祭なのだそう。きっと今の時間でも明るいのでしょうね。

 ということで北欧クラシック音楽で夏至をお祝い、日本で夏至祭気分!今年はスウェーデンでやってみたいと思います。(フィンランドは何曲か候補はあるものの、間に合わず)

スウェーデン管弦楽名曲集

オッコ・カム:指揮/ヘルシンボリ交響楽団/ Naxos


 以前ペッテション=ベリエルのピアノ曲集「フーレスエーの花々」の記事で紹介したアルバムです。「フーレスエーの花々」第1巻にも「夏の歌」という夏至祭っぽい曲がありますね。

 このアルバムの最後に収められている、ヒューゴ・アルヴェーンのスウェーデン狂詩曲第1番「夏の徹夜祭(Midsummer Vigil)」op.19.
 シベリウスやニールセンと同世代のステーンハンマルと同世代のアルヴェーンもスウェーデンを代表する作曲家。夏至祭を描いた作品です。冒頭、フルートが牧歌的なメロディーを奏でるのですが…某料理番組のテーマ曲に似ているw
Hugo Alfvén: Swedish Rhapsody Nr.1, op.19 "Midsommarvaka"

 次第に楽器が増え、踊りの輪が広がっていくように音楽のスケールも増し、賑やかに。どんちゃんお祭り騒ぎな箇所や静かに牧歌的な箇所を繰り返す、とても楽しい曲です。北欧の短い夏、夜遅くても明るい、この限られた時間を楽しもうとするスウェーデンの人々の楽しい気持ちが伝わってくるよう。
 中間部、音楽は一転します。楽しげなメロディーはどこかへ。弦が静かにささやき、オーボエが静かに歌います。徐々に暮れゆく陽を惜しむような。そして日が暮れたのか、ホルンがゆったりとした歌を歌い、弦は暗い。この暗い弦とハープが美しくて、切なくて。夏至でお祭りをしていても、どこか陰りがある。この季節が儚いものであることをわかっているような…そんな北欧の明るさの中にある陰りが好きです。
 音楽は終盤、再び賑やかさを取り戻します。ただの夏至祭じゃない。夏至の徹夜祭。夜も歌い踊り明かす。最後は威勢よく終わります。ああ楽しい。

 この週末は、フィンランドもスウェーデンも、北欧諸国のあちらこちらで人々が短い夏を謳歌するのでしょうね。楽しいんだろうなぁ。

・以前の夏至の北欧音楽の記事:夏至の夜にメリカント
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-06-21 23:07 | 音楽

ニールセンの描いた風景

 昨日はシューマンの誕生日でしたが、今日はデンマークの作曲家・カール・ニールセン(ニルセン)の誕生日。昨年、シベリウスと同い年で生誕150年。その生誕150年が終わってしまいました。でも、昨年の今頃はそんなにニールセンを聴いていなかった。今は手持ちの交響曲全集も少し増えました。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ響と、ミハエル・シェンヴァント指揮デンマーク国立放送響。ブロムシュテット&サンフランシスコ響は以前から評判は聴いていたので聴いてみた。管弦楽曲、オペラ「仮面舞踏会」全幕も入っていてお徳でした。シェンヴァント&デンマーク国立放送響は、ナクソスで安かったのですが、よかった!引き締まったいい演奏です。あと、パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響の演奏会で5番を取り上げてましたが、これもよかった。テレビ放送もされ、ニールセンの魅力が多くの人に伝わったようで嬉しいです。まだまだ交響曲全集は聴きたいのがあるので、ちまちまと聴いていきます。

 今日は管弦楽曲を中心に聴いています。特に好きなのが、序曲「ヘリオス」op.17。ニールセンの作品は、和音のぶつけ方やメロディーが独特です。以前も書きましたが、ショスタコーヴィチに繋がっていくよう。近現代の響きが苦手でちょっと…という方もいるかと思います。この「ヘリオス」はそんな方に是非。交響曲4・5番のような響きはそんなに出てきません。ギリシャ旅行中にエーゲ海の日の出に感動して作曲したという作品。エーゲ海の日の出から日の入りまでが音楽で描かれます。静かな弦のざわめきの中、ホルンや木管楽器などで日の出が描かれ、ゆったりとした朝の風景。日が昇るように、雄大に、徐々に盛り上がっていく様がとても美しい。そして、日の入りへ。また静かになり、夕暮れ、日の入り、宵の情景に。12分程度の作品です。とにかく美しい。

 もうひとつ、好きでおすすめなのが「フェロー諸島への幻想の旅」。フェロー諸島は、イギリス、ノルウェー、アイスランドの間の北大西洋に浮かぶ島々のこと。そのフェロー諸島へ向かう船、海や波、海鳥の鳴き声が最初は静かに、靄がかかるように、徐々にはっきりと聴こえてきます。中盤に出てくるメロディーは、フェロー諸島が起源の古い歌、後半は、フェロー諸島の民族舞曲で賑やかに。ひんやりとした空気と、海の情景のスケールが大きな作品です。

 ニールセンは交響曲を先に聴いて、独特の和音に病みつきになってしまったのですが、この2作品の情景描写もまた魅力的です。今日から生誕151年。まだまだニールセン、聴いていきたいです。

・前回の記事:生誕150年 ニールセンの交響曲を聴こう
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-06-09 22:50 | 音楽

色とりどりの島の景色 ペッテション=ベリエル:フレースエーの花々

 5月の連休恒例、3~5日に東京で開催されていた『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭』。その開催に合わせて、クラシック音楽配信サービス・ナクソス・ミュージック・ライブラリーを期間限定で無料公開するイベントが開催されていました。その時、聴いてみて気に入ったのがこの曲。

ペッテション=ベリエル:組曲「フレースエーの花々」
小川典子/BIS








ニクラス・シーヴェレフ/NAXOS


 スウェーデンの作曲家、ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(Wilhelm Peterson-Berger)。1867年生まれ。フィンランドのシベリウス、デンマークのニールセン、同じスウェーデンのステーンハンマルと同年代の作曲家です。名前は聞いたことはあったけど、曲を聴いたことがなかった。5曲の交響曲や歌曲などを残していますが、有名なのがこのピアノ曲集「フレースエーの花々」なのだそうだ。

 フレースエー(Frösö)は、スウェーデン中部の山岳地イェムトランド(Jamtland)のストゥーシェン(Storsjon)湖に浮かぶ島の名前。ペッテション=ベリエルはイェムトランドに魅せられ、フレースエー島に別荘を建て住むようになった。

 「花々」とタイトルにあるけれども、それぞれのタイトルに花の名前があるのは少ない。フレースエー島の景色を彷彿させるようなものが多い。曲はどれも愛らしくて美しい小曲。フレースエーでの情景そのものが、花々のように色とりどりで愛らしいという意味なのだろうか。ウィキペディアにある通り、グリーグの「抒情小曲集」の雰囲気。シベリウスのピアノ曲のような愛らしさにも似ている。でも、ペッテション=ベリエルは全体的に明るめで朗らか、おおらかに感じました。「花々」の明るめだけれども派手とは違うやさしい色鮮やかさ。

 第1巻第2曲「夏の歌」は北欧の爽やかな夏をイメージします。心地よい風が吹いてくるよう。第3曲「ローンテニス(Lawn Tennis)」何のことだろう?と思って調べてみたら、テニスのこと。試合ではなく、ゆったりとラリーを楽しんでいるのだろうか。第2巻第3曲「森の奥深く」は薄暗い森の中を歩いているよう。中盤で曲調ががらりと変わって、愛らしい雰囲気になるのはグリーグやシベリウスとは違う点だなと思う。スウェーデンの森とフィンランドの森、隣同士だけど違うのだなと感じます。
 第3集第7曲、曲集の最後のタイトルは「何年も過ぎ」。フレースエーでの年月をいとおしむよう。感慨深い締めです。

 ピアノ曲ですが、抜粋で管弦楽編曲もあります。

スウェーデン管弦楽名曲集

オッコ・カム:指揮、ヘルシンボリ交響楽団/ Naxos


 オッコ・カムがスウェーデンのヘルシンボリ響を指揮しているスウェーデン管弦楽曲集です。
 第3巻第2曲「夏の隠れ家に入居して」、第1巻第2曲「夏の歌」、第5曲「お祝い」、第6曲「フレースエーの教会で」の4曲を収録しています。オーケストラで演奏されると、また情景が鮮やかに浮かぶようです。

 ペッテション=ベリエルの他の作品、交響曲なども聴いてみたくなりました。北欧クラシックは探せば色々な作曲家や作品が出てきて興味深いです。

第1巻


 体調もよくなってきたので、止まってしまっているシベリウス:クレルヴォ交響曲シリーズをまた再開したいです。体調がよくない時に「クレルヴォ~」は重い、ヘヴィーです…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-05-17 22:12 | 音楽

近況報告&北国の春 2016

 4月はブログをお休みしました。体調も少しずつ回復しているので、5月はぼちぼちとブログを更新していけたらいいなと思っています。体調が悪いと精神面にも影響する。これ本当ですね。

 連休ですが、まだ体調がパッとしないのでのんびりと過ごしています。お供は音楽。イギリスBBCやフィンランドYLEのクラシックネットラジオ、オンデマンド配信を聴いたり、5日まではナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)が聴き放題なので、これまで聴きたかった曲を聴いています。聴きたいと思ってもCDを買えずにいたシベリウスや、フィンランド・北欧作曲家作品も聴き放題。廃盤も聴き放題。以前からNMLは入会を考えていたので、お試しのように使えるのが嬉しいです。これは本気で入会しようかな。

 北国にも春が来ました。春の花をどうぞ。
f0079085_2284129.jpg

f0079085_2210538.jpg

 満開の頃に撮影した桜。今は5割程度散っています。桜が散るのは寂しいですが、桜吹雪は美しいです。これから、八重桜も咲きます(今日はまだ咲いてなかった)。

f0079085_22114080.jpg
f0079085_22114830.jpg

 道端に咲いている菜の花。黄色が鮮やかでまばゆいです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-05-03 22:13 | 日常/考えたこと

耳の渚

 読むクラシック音楽もいいものです。クラシック音楽エッセイを読みました。

耳の渚
池辺晋一郎/中央公論新社/2015

 かつての「N響アワー」、クラシック音楽ダジャレでお馴染みの作曲家・池辺晋一郎先生によるエッセイです。読売新聞夕刊に月一で掲載していたものをまとめた本です。2000年に始めて、2015年の分まで収録。15年。15年でクラシック音楽界も随分と変わりました。その変化も思い出しながら読みました。

 聴いた音楽のこと、知り合った音楽家とのこと、作曲・作曲作品の演奏会でのこと、日本国内や海外のクラシック音楽事情、観た舞台や映画のこと…話題は多岐にわたります。でも、どれも音楽と繋がっている。音楽は様々なもの、この世にあるあらゆるものと繋がっている。それを実感します。

 また、音楽の懐の広さも実感します。朝比奈隆先生が「楽譜に忠実に」指揮することを信条としておられたのに、実際の演奏では楽譜と違う演奏をしていたことに関して、楽譜というものがどんなものか、そして音楽は生もの(なまもの・いきもの)なんだなと思う。「楽譜は絶対の答えではない」。浜松国際ピアノコンクールを聴いた話でも、そんな楽譜をどれだけ読み込んで演奏に反映できるか。
楽譜という不完全なものを超えて、そこに自分の音楽を確立させ、説得力ある主張を貫徹させる(233ページ)

クラシック音楽というと、何かと堅苦しいイメージがあるが、このあたりを読むと、やわらかく懐の広く深いものなのだなと思う。「音楽の父」と呼ばれるJ.S.バッハも、"神格化"されて迷惑だったのではないか、とも。オペラも大きなものだけでなく、小さな「人民のオペラ=フォルクスオパー」をやりたい、と。池辺先生の代名詞「N響アワー」についても語られていて、クラシック音楽はこうあるべき、コンサートには音楽だけがあるべき、という概念を捨て、アットホームな雰囲気を目指した。
棚の上に鎮座している「音楽」をこたつに持ち込んでしまえ。(173ページ)
現役の作曲家の先生がおっしゃるのだから心強い。

 海外のクラシック音楽事情では、ベネズエラのエル・システマとグスターボ・ドゥダメル、フィンランドの指揮者・作曲家、シベリウス音楽院やフィンランドのオーケストラの取り組みも紹介されている。フィンランドクラシック好きとして嬉しい(シベリウスがフィンランドから年金を貰って、晩年作曲をしなかった…と書かれていたのは残念。自己批判が強くなり過ぎて書けなくなってしまった)。そのフィンランドで演奏会を聴きに行った時のエピソードも興味深い。客席には様々な人がいるが、皆聴くことに集中している。「集中の相乗」「芸術の享受」「同じ時、同じ場所に居る者の連帯」(151ページ)…フィンランドの聴衆の音楽の受け止め方が、フィンランドのクラシック界の盛況に繋がっているのかもしれない。

 池辺先生の作曲の話も面白い。同時進行で作品を仕上げるのがいいのかどうなのか。エジプトのオーケストラのために作曲した話。オペラ「鹿鳴館」の作曲。「鹿鳴館」は作曲者の手を離れ、意図を超えて成長しているというのも面白い。作曲家ならではの視点。大河ドラマでも音楽を手がけていた池辺先生。ドラマの音楽の話、そして「音楽にも注目して欲しい」と。大河ドラマの音楽は私もとても重要だと思っています。また池辺先生が音楽担当にならないだろうか。なって欲しい。

 音楽を様々な方向から楽しめるエッセイです。最後に、エッセイではダジャレはあまり出さないのかな…(寂しい)。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-03-25 22:23 | 本・読書

もうひとつの「クレルヴォ」

 シベリウス生誕150年記念(2016年になっちゃいましたが続けます)、「クレルヴォ交響曲」を聴こうシリーズの途中ですが、今回はシベリウスから離れて、別の作曲家の「クレルヴォ」を聴こうと思います。フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の中でもドラマティックな悲劇の英雄・クレルヴォをテーマにした作品は、シベリウス以外のフィンランドの作曲家も書いています。

 先日、BBC Radio3の北欧特集のオンデマンドを聴いて見つけたのが、レーヴィ・マデトヤ(Leevi Madetoja : 1887-1947)の交響詩「クレルヴォ」op.15.15分程度の管弦楽曲です。

Leevi Madetoja Kullervo (1913)

 指揮演奏のクレジットがないのでどこのオーケストラの演奏なのか不明。ただ、調べてみたらCDはセーゲルスタム指揮フィンランド放送響、ストゥールゴールズ指揮ヘルシンキフィルぐらいしかない模様…フィンランドでも滅多に演奏されないのか!?
 ちなみにそのBBCで配信されていたのは、Jurjen Hempel(ジュリアン・ヘンペル)指揮BBCスコティッシュ響の演奏でした。さすがシベリウス、北欧もの大好きイギリスオケ。

 重々しく曲は始まりますが、金管のファンファーレがヒロイック。前半はシベリウスよりも明るめ?な感じ。弦も雄大でヒロイック、勇ましい英雄クレルヴォを強調しているかのよう。マデトヤはシベリウスよりも少し年下。シベリウスに師事したこともありました。シベリウスとは違う方向からクレルヴォの物語を描いているよう。金管に強さを感じます。過酷な運命に次々と立ち向かうクレルヴォの姿でしょうか。
 ただ、ラスト、クレルヴォが何もかも失い、自害するのを描いたと思われる部分は一気に暗くなります。そして静かに終わる。孤独なクレルヴォの最期のように。シベリウスの、クライマックスは主題に男声合唱も入れてフォルテで劇的に終わるのと対照的です。マデトヤの終わり方は好みです。曲の展開も。

 大体同じ時代に、同じテーマを、違う作曲家が書く(シベリウス、フォーレ、ドビュッシーの「ペレアスとメリザント」とか)…他にも様々な例がありますが、「クレルヴォ」もそういう楽しみ方が出来るんだなと思うと、また聴く楽しみが増えます。作品を聴く際の視点も増えます。マデトヤのも聴けてよかった。願わくばCD,録音、演奏機会が増えて欲しいところですね…。

 「クレルヴォ」は他にも、フィンランドの現代の作曲家・アウリス・サッリネン(Aulis Sallinen)による歌劇もあるそうで。
Kullervo 2014 Savonlinna Opera Festival

 サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル2014のオペラ「クレルヴォ」ダイジェストがありました。歌詞はカレワラから取っているようですが、現代的な演出?不思議な感じ。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2016-01-19 22:56 | 音楽


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る



はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測中!

最新の記事

[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-13 22:16
映画「ドリーム(Hidde..
at 2017-12-10 22:30
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-08 22:14
物語 フィンランドの歴史 ..
at 2017-12-06 23:17
Suomi Finland ..
at 2017-12-06 22:26
マッティ、旅に出る。 やっぱ..
at 2017-12-05 22:01
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-04 22:40
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-03 14:59
冬のグリーティング切手&特印..
at 2017-12-01 22:19
Im ~イム~ 8
at 2017-11-28 22:39

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
more...

検索