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プラハの街と森より プラハ放送交響楽団日本ツアー

 なかなかプロのオーケストラ(管弦楽)のコンサートに行く機会が無い、行ける範囲でコンサートそのものがない…のですが、久しぶりに行ってきました。現在日本ツアー中のプラハ放送交響楽団。海外オケを聴くのは初めてです。海外オケを日本で、行ける範囲で聴けるのは嬉しいです。

【プログラム】
・スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 より 第2曲「モルダウ」
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67 "運命"
・ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op95 「新世界より」
 オンドレイ・レナルト指揮/プラハ放送交響楽団

 席は後ろの方でしたが(大体いつも後ろの気がする…)、オケ全体を見渡せ、音もよく響いて届いたので問題なし。ホールに入って、最初に舞台を見たら、椅子の数が少ない。編成は小さめでした。トランペットは2本。弦セクションもそんなに人数は多くない。大丈夫なのかなと驚きましたが、問題ない。小さい編成でもホールいっぱいに豊かに音が響いていました。

 プラハ放送響の演奏を聴くのは初めてです。CDでも聴いたことが無い。チェコのオーケストラと言えばチェコ・フィル。大好きなオケのひとつです。チェコの音楽そのものが好きで、プログラムも「モルダウ」に「新世界より」とお国ものが。プラハ放送響もきっと本場の演奏なんだろうと楽しみにしていました。

 まずはスメタナ「モルダウ」。大好きな曲です。初めて通して聴いたのは中学の時、音楽の授業で。モルダウ川(ヴルダヴァ川)の流れと川のほとりの風景を描く音楽は、すぐに好きになりました。

 今回の演奏も、どの楽器も繊細かつ、きりっとしていて、雄大でもある。色彩豊かな演奏でした。この曲は、ヴィオラ泣かせの曲とも言われます。ヴァイオリンやチェロが主題のメロディーを奏でるのに対して、ヴィオラは複雑な伴奏を延々としなくてはならない。大変です。でも、この伴奏が無いと主題のメロディーが生きてこない。ヴィオラは無くてはならないパート・楽器だと痛感。金管パートの音もよかったなぁ。ホルンがいい味出してました。
 聴きながら、演奏している団員の皆さんは、普段はプラハでモルダウ川の流れを見て、モルダウ川と共に暮らしているのだろうと思いました。今演奏している「モルダウ」は、団員さんたちが普段見ているモルダウ川の姿なのかもしれない、と。スメタナの時代も、激動の歴史の時代も、そして今も。スメタナの時代の前も。流れ続けているモルダウ川。プラハ放送響の演奏が、今のプラハのモルダウ川の姿を描いているように聴こえました。音楽って凄い。

 続けてベートーヴェン5番「運命」。「ジャジャジャジャーン」も比較的軽めの、さらりとした演奏でした。3・4楽章は続けて演奏されるこの曲ですが、今回は全楽章続けて演奏していました。この曲でも、ホルンが印象的。あまり音を伸ばさないところにおっ、と思いました。そして、先ほどの「モルダウ」とメンバーはほぼ同じはずなのに、弦の響きが違う感じになっていて、驚きました。「モルダウ」は自然な感じだったのが、「運命」は厚みがある。人数が増えたわけでもないのに。指揮者も同じ。厚みはあるけど、重さはそれほどでもない。不思議です。2楽章のフルートをはじめとする木管の歌がきれいで、聞き惚れました。第4楽章は堂々と。この曲もヴィオラが伴奏でも時にメロディーでも大活躍ですね。

 休憩を挟んで、ドヴォルザーク9番「新世界より」。お国ものです。これまた大好きな曲。なんといっても第2楽章のイングリッシュホルン(コールアングレ)ソロ。木管パートがとにかくきれい。ドヴォルザークの音楽は、次から次へと魅力的なメロディーが出てきて、全部が聴きどころ。伴奏もいいなと思うところばかり。
 プラハからやってきた団員さんたちは、この曲を演奏しながら、日本からプラハを思っているのかもしれない。ドヴォルザークがアメリカから、チェコを思ってこの曲を書いたように。

 全体的にきりっと引き締まっていて、鮮やかでつややかな演奏でした。軽さと厚みをうまく切り替えている。「新世界より」の第4楽章の金管は大迫力で。トランペット2本でもあんな音が出るとは驚いた。編成が小さめだから、小回りが利く(?)のかもしれない。

 アンコールは、ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番。ぐいぐいと勢いのある、迫力満点の演奏でした。弦楽器がちょっと楽しそうです。

 このプラハ放送響日本ツアーではプログラムがいくつかあるのですが、堤剛さんのドヴォルザーク・チェロ協奏曲のところも。それ聴きたかった…!ブーニンのショパン・ピアノ協奏曲第2番のところも…。でも、私が聴いたのもよかったですよ。定番曲は何回聴いても面白い。

プラハ放送交響楽団公式サイト
 チェコ語です。英語のページもあります。チェコ語は難しい…。
 そういえば、ホールに着いた時開場までまだ時間があったのですが、団員さんらしき方々がホールから出てきたりしていました。チェコ語で挨拶しようかと思ったが、チェコ語の挨拶は知らなかった…。
Wikitravel:チェコ語会話集
 発音も難しい…まず読めない…。


・過去関連記事:そんなヴィオラが大好きです スメタナ編
 「モルダウ」のヴィオラがいかに大変か…。
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by halca-kaukana057 | 2013-06-29 23:08 | 音楽

テンポに合わせて 今週の「クインテット」

 今週の「クインテット」です。

 ドラマパートは「赤い帽子白い帽子」(作詞:武内俊子、作曲:河村光陽)。おや、珍しい回が来ました。このコンビは「かもめの水兵さん」「りんごのひとりごと」も。「りんごのひとりごと」は、1年目に「クインテット」でも登場、CD「ソングス」に収録されています。どれも、ほのぼのとした歌ですね。

 クインテットビルの屋上から、道路を見ているフラットさん。手には赤い旗と白い旗。赤い帽子の子が通ると赤い旗を揚げ、白い帽子の子が通ると白い旗を揚げている。そんな様子を見ながら、「赤い帽子白い帽子」を歌う。…しかし、旗を揚げるテンポがずれているとシャープ君が指摘。パーカッションもできるシャープ君、テンポにはうるさいかも。さらに、練習しましょうと旗揚げの練習をさせられる羽目に。シャープ君は、時々ストイックになる。これまでは自分自身に対してのことが多かったが、他者に対しても出てきたか…。「赤上げて、白上げて…」と旗揚げの練習をしつつ、そのテンポでアリアさんが「赤い帽子白い帽子」を歌う。来ました、「クインテット」(アキラさん)お得意のミックスアレンジ。見事に旗揚げと「赤い帽子~」の歌が合ってる。旗揚げの練習で、フラットさん、クタクタです。
 ちなみに今日は、「アキラさんはどこへ行った?」状態でしたね。

 パート3は雑唱団「ユモレスク」(ドヴォルザーク)。こちらはほのぼの、というより脱力ですw字幕放送の歌詞が、カオスですwもう何がなんだかwでも、これを歌いつつ、名曲に親しめてしまう…のは楽しい。「ユモレスク」を聴くと反射的にこの歌が脳内再生されてしまうのは困った点ですが…。

 コンサート前、窓から空を見上げているフラットさん。明日は晴れるかな…と。そばにいたアリアさんがヴァイオリンを演奏、いい音です。明日は晴れる、ヴァイオリンがそう言ってます、と。弦楽器は湿気に敏感ですものね。
 九州の豪雨被害が酷い…。本当に明日は晴れてほしい。そう思います。ちなみに、明日は木星食。その意味でも、晴れてほしい。天気予報を見ると「ああ…」とフラットさんの声でため息をつきたくなりますが…。

 コンサートは、チャイコフスキー・組曲「くるみ割り人形」。ようやくアキラさんが生身で出てきた。テンポの違いが楽しいこの4曲。それぞれの踊り・バレエが見えてくるようです。

 今日はテンポの視点で観てみました。「赤い帽子白い帽子」は2010年度(8年目)登場、初回放送後再放送がなかった曲です。こういう回をどんどん再放送してください!

*****

 さて、「お願い!編集長」続報。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:クリスマスプログラムの集中再放送(もちろん12月に)があったらとてもうれしいです。「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」をぜひ。 *現在投票お願い中!
 現在71票。もう少し。

 「ぼくのカゲ」のドラマ&しゃっくりつきの「乾杯の歌」。見事100達成しました!
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」どうしても見たいものがあります!シャープ君の声を担当されている大澄賢也さんが振り付けし、人形のシャープ君とアリアさんがダンス(タンゴだったかと思います)を踊ったドラマ。「乾杯の歌」で、メンバーが酔っ払ったまま演奏をしているコンサート。… 


 相変わらず検討中。まだ投票できます、コメントできます。どんどんどうぞ。

NHK:Eテレ「お願い!編集長」:「クインテット」クインテットで昨年度3/24の放送された内容「楽器の話~ヴィオラはおとなのチョコレート」…

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。

 どれもじわじわと票を伸ばしています。コメントも。「クインテット」ファンの皆様の熱意が詰まってます。
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by halca-kaukana057 | 2012-07-14 22:57 | Eテレ・NHK教育テレビ

「新世界より」 「はやぶさ」帰還とこれからの宇宙開発に寄せて

 小惑星探査機「はやぶさ」関連の記事を連日書き続けています(昨日は疲れてお休みしました)…。あとはカプセルが日本に到着して、その解析が始まり、朗報を待つばかりです。カプセルをどうやって解析するのか。その方法について以下詳しいサイトを貼っておきます。

日本惑星協会:YMコラム(NO.518)その後の「はやぶさ」カプセル
 日本惑星協会のメルマガの「YMコラム」、的川泰宣先生執筆です。YMコラムをまとめた本の第3弾、そろそろ出ないかな?

JAXA's:32号(PDFファイルです)
 JAXAの広報誌「JAXA's」。この7・8ページ目です。山崎直子宇宙飛行士のSTS-131ミッションや、地震などの災害時にすばやく宇宙からの被害状況画像を撮影し送ってくれている陸域観測衛星「だいち」の後継機についてなど、他にも読みどころが沢山です。

*****

 というわけで、そろそろ「はやぶさ」帰還とミッション全体(まだカプセルの解析が終わっていないので、完全に終了とは言えませんが、「運用」は終了したので)、そしてこれからの宇宙開発について、クラシック音楽作品を交えつつ私の考えを書いてみる。

 取り上げる作品はこちら。
・ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」

 チェコの作曲家・ドヴォルザークの作品といえば、これがまず出て来るでしょう。第2楽章は「遠き山に日は落ちて」と歌詞が付けられ、「家路」としても親しまれているあの交響曲です。ドヴォルザークが音楽界で活躍し、その功績からアメリカ・ニューヨークのナショナル音楽院の院長として招聘され、ドヴォルザークはアメリカへ渡ります。音楽院院長就任後に、この交響曲第9番を作曲。故郷チェコ・ボヘミアの音楽にアメリカで触れたアフリカ系アメリカ人やネイティヴ・アメリカンの音楽も見事に融合させて、「新世界」アメリカから故郷ボヘミアへ向けた音楽だと言われています。

 「はやぶさ」の帰還=「はやぶさ」の「家路」という意味でこの作品を選んだのですが、それ以上に、この作品の全体に渡る魅力的なメロディー、そしてドラマティックな展開が「はやぶさ」を思わせます。「家路」ののんびりとした第2楽章を除いた他の楽章は、劇的にメロディーが変化し、ぐいぐいと作品の世界へ引き込まれます。しかも第2楽章は変ニ長調に対して、後はホ短調。ホ短調の代表曲と言えば、同じくチェコ・ボヘミア出身の作曲家・スメタナの連作交響詩「わが祖国」第2曲「モルダウ(ヴルダヴァ)」。内に秘めた熱い情熱を感じさせる調性です。そう、運用チームの粘り強さと情熱を。

 ドヴォルザークがアメリカで、それまで故郷チェコ・ボヘミアやヨーロッパでは触れたのことの無い音楽や、ニューヨークというヨーロッパの街とは異なる雰囲気の街の文化等に触れ、刺激を受け、この魅力的な、交響曲でも非常に人気のある作品が生まれたのだと思います。この後、ドヴォルザークは「チェロ協奏曲」や弦楽四重奏曲「アメリカ」等、さらに名作を生み出します。

 さて、「はやぶさ」に話を戻して、「はやぶさ」で私たちも「新世界」を見ることができた。少ない燃料でで大きな推進力を得られるこれまでのものとは異なるイオンエンジン。打ち上げられた後一度地球の近くの公転軌道をぐるりと一周し地球のそばまで戻ってきて、その地球の引力を使って「はやぶさ」の軌道変更と速度を速めることができる「スイングバイ」の技術を磨き上げること。小惑星「イトカワ」に到着して、着陸する際自律制御でイトカワとの距離などを計算しタッチダウン、その後離陸した技術。そして小惑星からそのサンプルを持って帰るという世界初の挑戦。イトカワの画像は、とても鮮明で、太陽系誕生当時の太陽系の記憶を残しているという小惑星がどんな姿をしているのか私たちに知らしめてくれた。これで、サンプル採取に成功していたら…さらに太陽系のこと、惑星のことを詳しく研究することができる。私たちの地球も含まれる太陽系の更なる「新世界」に出会えるかもしれない。太陽系は、宇宙全体から見れば大きくは無い。でも、まだまだよくわかっていないことが多い。比較的身近なところでも、探査によって新しいものが得られる。探査機自身と技術者たちの挑戦、そして探査結果にワクワクする。ドヴォルザーク作品にあふれる、数え切れないほどの魅力的なメロディーのように。

 「はやぶさ」の旅路は終わったが、「新世界」への探求と挑戦はまだまだ終わらない。今日はソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」の、分離カメラ(DCAM2)で撮影したイカロス自身の画像が発表された。CGどおり、ピカピカの四角い帆を広げている。全長14mの大きな帆で、太陽光を受け、その圧力で進んでゆく。ソーラーセイルの技術がさらに進めば、木星など遠い惑星へ探査機を送り込んだり、往復させたりできる。もっともっと謎だらけの太陽系を、「新世界」を見ることができる。研究も進む。太陽系がどうやって生まれて、地球がどのようにして生まれ、何故地球には生命が存在するのか。他の惑星・衛星にも(可能性も含めて)存在するのか。そんなことも調べられる。勿論、今金星へ向かっている金星探査機「あかつき」も。金星にも謎は多い。地球と似た惑星なのに、何故温暖化して、雲は硫酸…という過酷な環境になってしまったのか。「あかつき」も「新世界」を見せてくれるだろう。

 宇宙機が活躍するのは、太陽系だけではない。例えば、冒頭で出てきた陸域観測衛星「だいち」は、地球の様々な姿を撮影し、観測し続けている。以前、「だいち」が撮影した私の住む地域の画像を見たが、私が住んでいる地球、身近な場所なのに、宇宙から見た姿にあらためて驚いてしまう。不思議だなぁと思う。地球温暖化を見張る温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」も、宇宙からの視点で地球の「新世界」…新たな一面を見せてくれている。温暖化が地球規模でどの程度進んでいるのか、観測した衛星は今までに無い。その技術も「新世界」だ。

 勿論、遠くの宇宙を観る衛星もいる。X線で観測する「すざく」赤外線で観測する「あかり」(冒頭のJAXA'sに「あかり」関連の記事もあります)。波長が違えば、見えるものも違う。太陽を観測している「ひので」は、太陽のダイナミックな姿を観測し続けています。太陽も謎が多い。ああ、宇宙は謎だらけ。

 というわけで、遠くへ向かう宇宙機も、地球を回る人工衛星も、新たな技術で新たな視点などを得ようと奮闘しています。「はやぶさ」のようにドラマティックな展開ではなく、淡々とした運用でも。私はそんな宇宙機たちと、科学者・技術者・研究者たちが見せてくれる「新世界」に、これからも興味を持ち続けたいし、応援し続けたいと思っています。搭載されている技術や観測結果、研究内容の細かいところまでは理解できなくても、わかる範囲でいいから勉強し続けたい。「はやぶさ」の帰還で、このブログへのアクセスもかなり増えています。検索ワードの第1位が「イオンエンジン 仕組み」。イオンエンジンのことが知りたくていらしているのだなぁ…(詳しくわかりやすく解説できてなくてごめんなさいね…私も勉強中です)。また、twitterでも、「イトカワ」のサンプルで何がわかるのか、話をすることがあったり。「はやぶさ」で、その技術やイトカワのサンプルで調べたいことに関心が集まり、多くの人が宇宙を知りたいと思っているのはとても嬉しいです。7年間のドラマと感動的なけなげな「はやぶさ君」としての見方だけではなく、「はやぶさ」そのものがきっかけで持った宇宙への興味関心が、小さくでもいいから人々の心に残り続け、ともし続けられればと思います。

 私たちが「新世界」を見つづけられるためにも、研究者たちによって謎が解き明かされるためにも、「はやぶさ」が見せてくれた技術、科学、宇宙の姿を、後世に伝えたいと思います。そして後世にも繋がるように、宇宙開発・宇宙科学・技術開発のともし火を消さないように…切に願っています。

 長くなりました。以上、ドヴォルザークの話なのか、「はやぶさ」の話なのかよくわからなくなってしまいましたがこの辺で。「IKAROS」の帆の画像に関しては、別記事で書きます。まさかの展開のツッコミどころwもあるので。


☆以下、この記事に関係する本・CDガイドです。

 「はやぶさ」が撮影した「イトカワ」の画像やその研究については、この本をどうぞ。小惑星だけでなく、月や火星など太陽系の天体の地質がどうなっているのか、画像満載で解説されています。高校の頃、理科は地学を選択していましたが、その時に勉強した内容も出てきたり。

惑星地質学

宮本英昭,橘省吾,平田成,杉田精司:編/東京大学出版会/2008



 

 第9交響曲「新世界より」CDはこれを聴きました。

ドヴォルザーク:交響曲第9番

ノイマン(ヴァーツラフ) / コロムビアミュージックエンタテインメント


 ドヴォルザークと同じチェコ出身のノイマンと、チェコ・フィルという地元同士の組み合わせ。地元同士の組み合わせで、作品に対する思い入れが出ないはずはありません。第2楽章の穏やかで哀愁のある音色に聞き惚れます。

ドヴォルザーク:交響曲第8番&9番《新世界より》

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クーベリック(ラファエル) / ユニバーサル ミュージック クラシック


 同じくチェコ出身の指揮者・クーベリックとベルリン・フィルの演奏。クーベリックはチェコの共産化に反対してイギリスに亡命。世界各地で活躍します。ベルリン・フィルの巧みな演奏も魅力ですし、とにかく熱いです。クーベリックの故郷チェコへの想いが込められているのでしょうか…。
 ちなみに、健康上の理由などで指揮者を引退したクーベリックですが、その後1990年、「プラハの春」音楽祭でイギリスから帰国しチェコ・フィルを指揮。スメタナの「我が祖国」を演奏し指揮者として復活。そのライブ録音は歴史的名盤として今も親しまれています。私も愛聴しています。
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by halca-kaukana057 | 2010-06-16 22:28 | 宇宙・天文

音を見て、響きを感じる

 先日、コンサートに行ってきました。恥ずかしながら、人生初のプロオーケストラのコンサート。今まで行きたいと思うコンサートは結構あったのですが、上京出来なかったとか、都合が合わなかったとか、チケットが高かったとか…。言い訳している場合じゃない。感想を。

 まず、プログラムと指揮者・オケは以下。

モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525 第1楽章<アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク>
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16 
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調op.95<新世界より>
ピアノ:菊池洋子、指揮:本名徹次、日本フィルハーモニー交響楽団

 どれもよく知っているし、大好きな曲ばかり。初コンサートとは言え、気楽に楽しめました。でも、生の音は違う。馴染んでいるはずの曲が、全く別のものに聞こえる。モーツァルトのセレナードの冒頭からぶっ飛んでしまった。いつもは弦だけの響きが、とても繊細で深い。弦楽だけの小さな編成なのに、何故こんな音が迫って来るんだ?ヴァイオリンの高音からコントラバスの重低音まで、ピアニッシモからフォルテッシモまで、スピーカもマイクも無いのにホールいっぱいに響く響く。オーケストラの楽器って凄い。言い訳してないで、もっと前からコンサートに行ってればよかったと感じた。

 曲が終わって、ステージの脇にあるグランドピアノが中央に運ばれてきた。グリーグのピアノ協奏曲だ。待ってました。これのために、ピアノの手元が見える中央左よりの席を取ったんだ(2階席なので細かい部分までは見えなかったが、手の動きははっきりと見て取れた)。ピアノはスタインウェイ。もしかして、以前私が弾いたあのスタインウェイのフルコンかな?(その時とホールは別だが、スタインウェイが何台もあるような町ではありません、わが町は)

 グリーグのピアノ協奏曲と言えば、あの冒頭。ティンパニ「ドロドロドロドロ…」→ピアノ「ちゃん!!!チャチャチャン、チャチャチャン、ちゃちゃちゃん…」うまく行くんだろうか、ドキドキした。この曲、演奏しているところを見ながら聴いているとピアノの鍵盤の全域を使っているんだってことがよくわかる。低音から高音へ跳躍するところでも、よく音を外さないなぁ…なんて見ていたり。ピアノの響きも、ホールいっぱいに広がって、満ちてゆく感じ。第2楽章、ゆったりとしたメロディーでそう感じた。第3楽章のノルウェーの舞曲のような主題も、音が身体に響いて突き動かしてくる。CDでは味わえない感覚。演奏後は手が痛くなるまで拍手してた。ピアノの菊池さん、ロングヘアが素敵なきれいなお姉さん。今日はピアノのアンコールは無いのか、残念。グリーグの抒情小品集なんて弾いて欲しかった。

 休憩中、ステージではコントラバスさんたちが打ち合わせ中。談笑したりして楽しそう。一方、同じステージ上からコールアングレの音色が。ああそうか、ドヴォ9だからか。コールアングレのお姉さん、開演前もステージで音を調整していた。そのくらいソロって大変なんだ。コールアングレの活躍がますます楽しみになった。

 そしてドヴォ9.編成も今までで一番大きなものに。いつもはどの楽器がどの部分を弾いているのかあまり気にしていなかったけど、眼で見て取れるって凄い。楽器から楽器へ主題を受け渡してゆく様子がわかりやすい。第2ヴァイオリンやヴィオラがどんな伴奏をしているのかや、トロンボーン3人のそれぞれの動き。第4楽章でヴィオラが主題を弾いていたこと。第4楽章ラストにはテューバは参加していないこと。そして指揮者の動き。CDじゃ全然わからなかった。「百聞は一見にしかず」、全くそのとおりだ。

 この曲はとにかく管がいい。金管も、木管も。あの、コールアングレも。第2楽章のソロ部分、きれいに決めてくれました。コールアングレ、そしてオーボエの音って、どこまでも澄んでいて遠くまでよく通る。「クインテット」の「楽器の話」で、オーボエは宇宙から聞こえる風の音なんてやってたけど、生で聴くとそれがよくわかる。第3・4楽章の金管全力バズーカもたまらない。勿論、ティンパニも。この曲も手が痛くなるまで拍手拍手。本名さんも、日フィルの皆さんもとても満足そうな顔。演奏後の音楽家の表情は見ていていいなと思う。とても満足そうな、楽しそうな笑顔で。

 アンコールは弦楽合奏で「ふるさと」。「うさぎ追いしかの山~」のあれ。これまた心揺さぶる。

 ちょっと気になったことは、演奏中、観客の咳が多かった。これはマナーが悪いだけなのか、このくらいは許容範囲、我慢するものなのか(ドヴォ9では曲に集中して咳のことなんて気にしていられなくなってたけど)。ただ、観客を見ていると色々面白い。私の席のそばの、お母さんと来ていた小学生の女の子が曲に合わせて小さく指で指揮真似をしていたのは可愛かった。いい曲を聴くと身体が自然に動く、わかるわかる。親と一緒の小学生の子どもや、学校帰りの制服姿の高校生も多かった。ピアノや吹奏楽とかやってる子たちかな?そして、きっと若い頃はレコードを聞きかじっていたと思われるおじいちゃんや、私のようにお一人様の若い人も。そんな多くの人と、ひとつの時間と、ひとつの演奏を共有する。一緒に音に心身を揺さぶって、一緒に拍手する。これもCDではなかなか出来ない。こんな体験が出来るのもコンサートの醍醐味。

 生の楽器の音を聴いて、ピアノに活かせそうなものも見えた。それぞれの楽器の音・響きをイメージするとはどんなことか、響きにも種類が色々あって、それを表現するには何が必要か。少しイメージできそうだ。生の音の威力って凄い、ホント。

 ちなみに今回の楽器配置は、ステージ向かって左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンのヴァイオリンを向かい合わせにした配置。コントラバスは第1ヴァイオリンとチェロの後ろ。最近増えてきているのかな。この形。

 音はただ聴くものじゃない。音を見て、響きに触れて感じる。本当におなかいっぱいのコンサートでした。よし、またコンサート探しだ。
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by halca-kaukana057 | 2007-05-24 22:07 | 音楽

今日は勝手にロストロポーヴィチの日 ~最後のドヴォルザーク

 先日、チェリストで指揮者でもあったロストロポーヴィチ氏の追悼記事を書いたのだが、garjyuさんのブログ「一年365枚 ver.2.0」にて「勝手にロストロポーヴィチの日」という面白い企画を見つけたので参加してみることにします。


 
 その前回の記事「ありがとう、ロストロポーヴィチ」の記事で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を取り上げた際、ロスロトポーヴィチと仲がよかった小澤征爾との共演も聴いてみたいと書いた。で、聴きました。私にとってロストロポーヴィチのチェロ演奏と言えばドヴォルザークの協奏曲なんです。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)/小澤征爾(指揮)/ボストン交響楽団/ワーナーミュージック・ジャパン

 これまで何度と無くこの曲を録音してきたロストロポーヴィチ。このドヴォルザークの協奏曲に関しては、この小澤さんとの共演を最後の録音にすると決めたのだそうだ。ドヴォルザークのチェロ協奏曲に関しては最後の録音。
 ジュリーニ盤と比べて、音が暗く、より陰影が強くなっていると感じた。チェロの音域と関係して、この曲は暗さが木を彫るようにくっきり・ざっくりと出やすい思っているのだけれども、小澤さんとの演奏はその暗さが余計濃く・くっきりとしていると感じた。だからこそ、第1楽章の半ばあたりの長調に転調するあたりとか、第2楽章がより哀愁を帯びて、じんわりと響いてくる。

 個人的なツボはティンパニ。チェロと同じように強めに響く音が印象的です。この曲、もっと色々な演奏で聴いてみたい。

 こうやって同じ曲を何度も録音し、その演奏者の変化・成長を聴いていけることは、とても面白いと感じる。演奏者がその時にどんなことを考えて演奏したんだろうと考えながら聞き比べている。ロストロポーヴィチはどうだったのか、そんな話をもっと聞きたかったなと思う。

 一緒に収められているのが、チャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」。チェロの音がのびのびとしていて、ドヴォルザークとは違った印象。チェロが活躍するいい曲をまた見つけられました。

 私の感想は以上。企画に参加している方の記事のまとめは、以下リンク先へ。
クラシックブログ共同企画「勝手に**の日」:5月15日「勝手にロストロポーヴィチの日」
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by halca-kaukana057 | 2007-05-15 21:55 | 音楽

ありがとう、ロストロポーヴィチ

 昨日最後に書いたとおり、チェリストで指揮者でもあるムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ氏が亡くなった。享年80歳。突然のことで本当にびっくりした。入院していたことも知らなかった。
 個人的な話で申し訳ないが、ロストロポーヴィッチと長い名前なので私はなぜか「ロストロ先生」と略していた。そんなに沢山の演奏を聴いたわけじゃないけど、どれも印象に残っている。チェロと言えばロストロ先生、そう私は思っていた。

 ということで、家にある氏のCD(チェロ演奏も指揮も)を聴いています。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(Vc)/カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)/ロンドン・フィル/東芝EMI
 まずはチェロ演奏。ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、ジュリーニ盤しか持っていなかった。哀悼に相応しい、悲しく寂しい曲。この曲は元々大好きだったけど、もっと好きになった。第2楽章と第3楽章の威厳に満ちたメロディーが余計心に染みますロストロポーヴィッチ氏と仲がよかった小澤征爾盤も是非聴きたい。カラヤン盤も。


ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn,Va)/ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(指揮)/ロンドン交響楽団/東芝EMI
 次は指揮。昨日聴こうと思っていたCDがこれです。仲がよかったブリテンのヴァイオリン協奏曲とウォルトンのヴィオラ協奏曲。苦手かもと思っていたが、昨日聴き直してみて色々気に入る部分が増えた。調性が揺れる現代的なメロディーにほのかな暗さを感じてしまう。ウォルトンのヴィオラ協奏曲は今後のヴィオラシリーズでまた取り上げる予定(一応)。

 今さら…なんて言いたくないけど、今からでも、いろんな演奏を聴いてみたい。仲がよかったショスタコーヴィチの曲も(あまり聴いた事はないのだが、興味のある曲はある)。映画「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」も公開中。80歳記念映画が哀悼映画になってしまった。旧ソ連に翻弄された演奏活動を行っていたそうなのだが、その辺の話も良く知りたい。私の地元では観られそうにもないのでDVD化したら絶対観よう。

 月並みな言葉しか出てこないのですが、心からご冥福をお祈りいたします。
ありがとう、さようなら、ロストロ先生。
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by halca-kaukana057 | 2007-04-28 22:39 | 音楽

ドヴォルザークinクインテット

 今日のクインテット。久々にコンサートの新曲です。しかも、ドヴォルザーク9番「新世界より」第2楽章ときましたよ。「家路」ですよ。ドヴォルザーク大好きですよ!やってほしいなとずっと思っていました。イングリッシュホルンがないのでどうするのかなと思っていましたが、トランペットも合いますね、意外と。さすがアキラさん。短いけれども、いいところをぎゅっと凝縮しています。

 クインテットのコンサートで交響曲が取り上げられたのも初めてです。主に劇やオペラの曲やピアノの練習曲がほとんどだったので、嬉しいです。これからも交響曲を取り上げてほしいです。モーツァルトの40番とか、ブラームスの1番とか…しまった、また短調ばっかりだ。個人的にはシベリウスを…。2番でどうですか。6・7番は無理そうだから。

 最後の終わり方も、星空を写すというこれまでにないパターン。なんとなく、ディスカバリーの帰還を思い出しました。なんとなくです。

 それからあのメロン。すぐに食べられないのは持ってきたアキラさんの策略かと感じてしまいました。ぜひ6日後の様子も放送してほしい。
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by halca-kaukana057 | 2005-08-09 18:37 | Eテレ・NHK教育テレビ


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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