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楽曲の魅力を引き出す流れ

 2月になって、今年初のピアノ練習記録です…。

【クレメンティ:ソナチネ7番】
 第3楽章を重点的に練習中。練習しているうちに、この曲想が気に入ってきました。2つの主題を繰り返すというシンプルな構造なのに、強弱やメロディーのちょっとした違いで曲の流れに変化が生まれる。面白いものだなと思います。
 練習していて感じるのは、主題と主題のつなぎがスムーズにいかないと、この曲の魅力が出ないということ。例えば16小節目の第1主題の終わりと、17小節目からの第2主題の始まりのところ。右手のメロディーは休符が付いているのに対して、左手伴奏はスラーでつながったまま。このスラーを見逃すな>自分。また、34小節目の、第2主題からまた第1主題に戻る部分。ここも34小節目が架け橋になって35小節目からの第1主題につながってゆく。しかも、その第1主題はピアニッシモ。このピアニッシモがとても難しい。34小節目でつまづくと、35小節目に力が入ってしまってピアニッシモにならない。厄介だ…。一気に、スムーズに、途切れることなく滑らかに弾くと、この曲の魅力がグッと出てくる。難しいものだ。

 第1・2楽章はどうなったかと言いますと、こうなりました。
ソナチネ7番のページでどうぞ第1楽章、第2楽章ともに第2回録音です。

 第1楽章はこれが限界です。左手伴奏の指が回っていないところがあります。ちくしょう…。とりあえずこれを一区切りにしようかと。少しソナチネを進んだら、リベンジしに戻ってきます。第2楽章は、前回と比べると音がはっきりとしています。トリルもこんなもんかなぁ…。これもここで一区切り。

 7番の次は、私の持っている全音の目次には9番(クレメンティop.36-3)と書いてある。2・3楽章。1楽章はかなり長いです。後回しでいいんだろうか。それとも、他にも順番があるのかな?


【シベリウス:樅の木】
 前奏のアルペジオと、第1主題の部分までを両手で練習中です。なかなか進めません。右手はアルトパートがメロディーで、ソプラノパートが伴奏。左手はバスでひたすら低い音を弾き続ける。右手の和音を探しつつ、左手の低音はどこだっけ…と鍵盤の上を手が彷徨っています。なかなか覚えられない。アルペジオも同じく。このまま、部分ごとに両手で攻めていくかどうするかで悩み中。中間部のアルペジオはかなりの時間がかかりそうなので、先にやるか後にするか。どうハードルを設定していくか。それも自分で決めなければならない。どうしようかな。


 あとは、ブルグミュラー25から「清い流れ」をおさらい中。練習していると手が痛くなってくる。フォーム、力加減に問題あり?
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by halca-kaukana057 | 2010-02-02 21:11 | 奏でること・うたうこと

左手のコンチェルト 新たな音楽のはじまり

 ピアニスト・舘野泉さんのエッセイを以前から読んでみたかったのだが、図書館になく、読む機会がなかなかなかった(図書館頼りで申し訳ない…)。唯一この本が図書館に入っていた。

左手のコンチェルト―新たな音楽のはじまり
舘野 泉/佼成出版社/2008

 この本は、舘野さんが"左手のピアニスト"として復帰し、数多くのコンサートで演奏するようになった後、編集者の柏原怜子さんが舘野さんの生家で聞き書きしたものです。脳溢血で倒れた時のこと、リハビリ中のこと、復帰のきっかけと復帰後のこと、生い立ち、家族のこと…などが語られています。

 以前、復帰後の舘野さんのCDを聴いた時、両手で弾いているか左手だけで弾いているか、そんなことはどうでもいい。ただ美しい音楽を演奏しているピアニストがいる。それだけでいい、と感じた。その理由が、この本を読んで明らかになりました。舘野さんは、ただ音楽が好きで、それを演奏したいと思い続けている。子どもの頃からも、ピアニストとして活躍してからも、そして病気で倒れ、復帰してからも。倒れてリハビリを始めて少ししてからは、左手だけで弾くなんてとんでもない、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」を演奏すればいいと励ましの言葉を何人もの人からかけられたが、とてもそんな気にはなれなかった。それから、長男のヤンネさんがブリッジの左手のためのピアノ曲の楽譜を探してきて、そっと置いていってくれた。何気なく弾いてみたその曲がきっかけで、左手だけの演奏なんて…という思いが吹っ切れた。舘野さん自身、悩み迷っていた。でも、ピアノを弾きたい、諦めたくない。でも…。そんな苦悩を経て、今の舘野さんの演奏がある。CDで聴いて、コンサートに行く機会もあったので聴きに行った。その度に病気なんて、左手だけなんて関係ないと感じた。それは、舘野さんが演奏することに、音楽することに喜びを感じているから。その喜びの音楽を聴くことが出来て、私も嬉しいですし、幸せです。

 舘野さんは今、左手の音楽を「独立した領域(ジャンル)」にしたいとしている。そして「左手の文庫(募金)」を立ち上げ、募金を集め、作曲家たちに左手のための作品を書いてもらっている。実は右手を使えなくなったピアニストもかなりいて、支援したいと考えているのだそうだ。そのために、左手のための作品がさらに必要なのだ、と。舘野さんの演奏で、両手でないとピアノは弾けないという概念は薄れつつあると思う。倒れた後の舘野さんと同じように、左手だけの演奏なんて…と思い悩んでいるピアニストがいる。彼らにも、同じように音楽することの喜びをもう一度味わって欲しい。そして、聴衆にも呼びかけていきたい…そんな舘野さんの想いがどんどん広まっていけばいいと思っています。

 この本全体から、舘野さんの音楽への愛、音楽することの喜びが感じられました。そして、左手のための作品を書いてくれた作曲家たちや、家族、ファンクラブや親しい人々、聴衆への感謝も。もっと舘野さんの演奏を聴いていきたいです。
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by halca-kaukana057 | 2010-01-16 23:21 | 本・読書

シューマンの二面性 ピアノソナタ第1番

 今年はシューマンイヤーということで、シューマン作品をいつも以上に聴きまくります。よく聴いているピアノ曲は勿論のこと、交響曲・管弦楽曲、協奏曲、室内楽、声楽…よく考えてみるとシューマンの作品の幅は結構広い。ただ、ある時期はピアノ曲、またある時期は歌曲、とひとつのジャンルを一時期で集中して作曲している。シューマンの「こだわり」「凝り性」の表れであるとも言えるし、それだけ集中力・作品を追求する気持ちがあったんだろうとも伺える。ということで、シューマンの作品は幅広くて、まだ親しめていない作品・ジャンルも少なくない。

 私は時折、短調作品が無性に聴きたいと思うことがある。シューマンでも同じだ。しかし、ここでよく考えてみるとシューマンの短調作品って何だっけ?ピアノ協奏曲がイ短調。交響曲第4番がニ短調。ピアノ作品は小品集に短調作品が紛れ込んでいる。私のシューマンのイメージは、短調よりも長調。と言っても「子供の情景」の「見知らぬ国々と人々」のような陽気な明るい、朗らかでのびのびとした長調だけでなく、明るいんだけどどこか狂気を感じる、朗らかで優しいんだけどどこか憂いを感じる。そんな二面性のある長調が多いような気がする。いわゆる"オイゼビウス"と"フロレスタン"のような。

 前置きがかなり長くなりましたが、そんなこんなで選んだ短調作品が、「ピアノソナタ第1番」嬰へ短調 op.11.
 この作品も二面性のある作品だなぁと思う。ほの暗い第1楽章の序章からはじまり、感情の起伏の激しい第1主題。短調と長調が交錯する。穏やかになったり、思いの丈をぶつけるようなメロディーになったり。第2楽章はゆっくりとしたアリア。瞑想するような音楽の中に、暗がりへ沈むような低音…。第3楽章はスケルツォ。でも中間部にはポロネーズ風のメロディーも出てくる。そして第4楽章はロンドだけど、いろいろな要素が次々と出てきて、幻想的な音楽の森に迷い込んだかのよう。華やかだけれども、やっぱり陰影を感じる。

 シューマン自身、この作品を自己批判しているそうだ。確かに、ソナタと思うと不思議な曲だ。でも、シューマンの作品と思うと、これもありだと思う。シューマンのピアノ作品はソナタのようなかっちりとした枠があるものよりも、「謝肉祭」や「クライスレリアーナ」、「子供の情景」「森の情景」などの小品集ものか、「幻想曲」のような型にはまらない大規模な作品のほうが音楽への自由を感じられていいなぁと思う。勿論、このピアノソナタ第1番も好きだ。枠の中でどれだけ自由にやれるかを模索している様を、シューマンの二面性、多面性を感じられるところが。

 様々なことを考えて頭の中が混乱している時、感情の起伏が激しくなっている時、この曲を聴きたいと思うのです。


 聴いたのはポリーニ盤と、アンスネス盤。どちらもおすすめです。
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by halca-kaukana057 | 2010-01-06 23:07 | 音楽

演奏の楽しみを取り戻す

 先日の「楽曲分析と演奏のはざまで」の記事で、またしても壁にぶつかり、立ち上がれない状態にありましたが、現在はほぼ立ち直りました。ピアノを練習する時間があまり持てず、先の記事で考えたことに対する自分自身の答えを、ピアノを演奏することによってさらに確信することが出来ずにいますが、すっきりとした気持ちでいます。その私の答え・考えはもう少し文章を練ってからアップしようと思います。

 ひとつ言えることは、私は、ピアノを演奏する楽しみを失ってはいませんでした。この記事を書いた時、打ちひしがれてピアノに向かう気持ちもありませんでした。自分の音を出すのが怖い。そんな気持ちのまま、ピアノに向かいソナチネ7番やシューマン「見知らぬ国々」(頻繁に弾いています。短いので演奏もしやすい)、ブルグミュラー25の作品のいくつかを演奏したり、シベリウス「樅の木」の音を少しとってみたり。ソナチネ7番第1楽章は相変わらずの状態ですが、それでも譜読みして考えた音のイメージを自分の手で曲として演奏するのが楽しく思えた。ここはこうかな?ここはオーケストラが一斉に音を出したような強い音で、この部分は木管かな?と想像しながら演奏すると楽しい。2楽章も同じように。

 譜読みする時、方法はひとつじゃないと思う。そしてその譜読みした内容に自分で納得し、よく理解して、その音を出したいと思わないと演奏に出てこない。当たり前のようなことだけど、それが自然なんだ。納得して、よく理解して、咀嚼してイメージを膨らませる。そうすれば、自然と演奏にその譜読みの結果が表れる(それに自分の技巧が追いつくかどうかは別として)。

 そんな演奏を、少しだけだけど出来て楽しかった。いや、純粋に演奏することが楽しかった。自分は演奏することの楽しみを失ってはいなかった。それに気が付いて、とても嬉しかった。

 前回の記事の私の答え・考えを書くために、以前書いた記事をもう一度読んでいます。まとめとしてリンクを貼っておく。
氷山の下に隠れているもの(2006.11.25)
サシで学び、演奏したい ~ピアノ独学の理由(2006.12.3)
音楽へのアプローチ方法(2009.5.2)
自由であることの難しさ(2009.5.25)
音楽を、もっと自由に楽しめたら(2009.10.18)
物語を語るように、楽譜を読み解く 「樅の木」譜読み中(2009.11.16)

そして勿論この記事も
この鍵盤の向こう側(2007.10.29)


 最後にお知らせ。「ピアノ独学論」タグを、「ピアノ考」タグに替えました。独学に限ったことでもない記事が増えてきたので、ピアノ演奏(広く音楽にも)ついて考えたことに関する記事に、このタグを付けます。このタグをたどると、私のピアノ演奏に対する考え方が見えてくると思います。
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by halca-kaukana057 | 2009-11-29 22:06 | 奏でること・うたうこと

金子一郎というピアノ演奏家

 前の記事で書こうと思ったのだが、スペースがないので別記事に。

 金子一郎さんというピアノ演奏家がいることを知った。金子さんの本業は中学・高校の数学教師。しかし、ピアノ演奏もしていて、2005年ピティナ・ピアノコンペティションソロ部門特級において、グランプリ(金賞)および聴衆賞、ミキモト賞、王子賞、日フィル賞、文部科学大臣賞、読売新聞社賞、審査員基金海外派遣費用補助を受賞。数々のオーケストラとも共演。ソロリサイタルも開き、CDも出してしまった異色のピアニスト。アマチュアなのにこんなに活躍されているのも凄いと思うのだが、この金子さんのピアノに対する考え方、姿勢に興味を持った。

ピティナ:インタビュー アドバイザーは手で語る vol.9 金子一朗先生

楽譜のルールを理解し、守るべきところを守り、その作品の本質を理解するほど、表現の自由度は増していくのです。そこから先は私は『情念』で演奏するのだと思っています。この『情念』とは、聴く人の心を動かし、メッセージ性のあるものです。
(上記インタビューより)


 金子さんはとにかく楽譜を読み込んで、読み込むまでピアノは一切弾かないのだそう。譜読みと楽曲分析を非常に大切にされている。上記引用の「楽譜のルールを理解し、守るべきところを守り、その作品の本質を理解するほど、表現の自由度は増していくのです。」という部分。その通りだと思った。楽譜をじっくりと読むことで、曲の流れもつかめる。曲のが慣れがつかめれば、どう表現するかの考えも膨らむ…ということか。楽譜を読めば読むほど、表現の自由度が増すなんて不思議に思えるけれども、楽譜は「強制」を強いるものではないということなんだろうな。

 この金子さんの考えをもっと知りたいと思ったら、本が出ていた。

挑戦するピアニスト 独学の流儀

金子 一朗 / 春秋社


 「独学の流儀」なんて、独学者である私ホイホイ。金子さんのHPに目次が載っていたので、引用しておきます。
1 グランプリまでの道のり

1-1 音楽にかこまれて
1-2 中学までのレッスン
1-3 独学し続けた高校大学時代
1-4 空白の社会人時代
1-5 指を怪我する
1-6 コンクールを目指す
1-7 ピティナ特級最初の挑戦
1-8 新たな気持で
1-9 2度目の挑戦
1-10 2005年のグランプリ
1-11 多くのリサイタル
1-12 勉強し直す
1-13 広がる世界
1-14 コンクールで結果を出すには

2 曲を仕上げる手順

2-1 音源は聴かない
2-2 楽譜の収集
2-3 演奏機会を得る
2-4 楽譜を読んで分析する
2-5 分析の実践
2-6 指使いをピアノなしで決める
2-7 さあ、ピアノで練習しよう
2-8 仕上げ
2-9 いざ、本番

3 曲のスタイルは3種類

3-1 メロディーと伴奏型
3-2 対位法型
3-3 和音型
3-4 「メロディーと伴奏」「対位法」「和音」の混合型
3-5 変奏曲形式によるまとめ

4 陥りやすい罠

4-1 指で覚える
4-2 ソプラノ星人
4-3 暗譜できない
4-4 忘れる、止まる
4-5 緊張する
4-6 うまいと錯覚する
4-7 レパートリーが増えない
4-8 好きな作曲家の作品しか弾かない
4-9 耳が一極集中してしまう
4-10 音量とスピードが暴走する
4-11 弾けても忘れてしまう
4-12 自分勝手な演奏
4-13 音色が単調になる
4-14 指が速く回らない
4-15 跳躍のための10か条
4-16 コピーになってしまう

5 弾けないときの処方箋

5-1 テンポと拍子
5-2 弾かない指の脱力
5-3 指の関節
5-4 勢いより和声
5-5 遠くに飛ぶ音
5-6 ポジションと指使い
5-7 歌ってなぞる
5-8 メゾピアノは、フォルテ? ピアノ?
5-9 ペダルのこと
5-10 曲の性格は調性で
5-11 腱鞘炎になったら

6 練習の常識・非常識

6-1 リズム練習はやらない
6-2 ハノンやチェルニーなんか嫌い
6-3 速く弾くにはゆっくり弾く
6-4 微妙に異なる音高と強弱をイメージする
6-5 ピアノを弾かないで演奏する
6-6 ピアノ曲以外のトレンドをぬすむ
6-7 留学なんかできないけれど
6-8 楽譜の指示を守ると個性が生まれる
6-9 ピアノ技術の習得
6-10 理論、音楽史、楽譜について

7 ピアノから広がる世界

7-1 ソロだけでなくアンサンブルも
7-2 伴奏、室内楽、コンチェルト
7-3 コンクールで仲良くなった友人
7-4 コンプレックスは肥やし
7-5 良い演奏で良い音楽を
7-6 音楽を奏でる素晴らしさ

Ichro Kaneko's Blog:7月17日より


 これは面白そう。今、私が求めている本だと思う。早速読んでみよう。

Ichiro Kaneko Official Web
(音が鳴るので注意。ページ左下のプレイヤーで止められます)
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by halca-kaukana057 | 2009-11-16 22:15 | 奏でること・うたうこと

原点を振り返って

 今、ピアノに関して考えていること、やりたいと思っていることがあります。今日は時間がないので詳しくは書けませんが、自分が音楽とどう付き合っていきたいのか、ピアノを演奏する時何を大切にしたいのか、原点を思い出し、振り返って、初心でそのやりたいと思っていることをやってみようと思っています。

 初心を、原点を思い出すために、今過去記事を読み返しています。文章がまとまったら、詳しく書きたいと思います。

この鍵盤の向こう側(2007.10.29)
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by halca-kaukana057 | 2009-11-03 22:04 | 奏でること・うたうこと

音楽を、もっと自由に楽しめたら

 先日、久々にコンサートに行ってきました。チェロリサイタルで、初めて聴く作品も多かったのですが、作品も演奏も魅力的でとても楽しめました。コンサートの内容について、詳しく書くかどうかはちょっと考え中なのですが(勿論、素晴らしいコンサートでした)、聴いていて考えたことを。

 もっと自分は自由に音楽を楽しんでいいんじゃないかということ。

 ピアノでは、今はソナチネというアリ地獄にはまっているような状態(辛い・苦しんでいるわけではないのだが)。でも、世の中にはもっとたくさんの楽曲がある。ブルグ25終わったらソナチネ…というのがよくあるルートだけど、そのルート通りに「進まなければならない」わけでもない。もっと頭を柔らかくして、「こうしなければならない」という考え方を弱めて、もっと自由に、好きなように音楽を楽しんだらいいんじゃないかと感じたのです。

 以前は、「こうでなければダメ」という思いが、自分に対してだけでなく、人に対してもとても強かったと感じています(昔のピアノ・音楽に関する記事をよくわかるかと思います。それらの記事へのリンクは、今は時間がないので省略)。練習曲をやるなら曲集全部、楽譜も読み込んで、CDも聴きこんで、「テキトー」「一応」「なんとなく」は許さない。特に自分の場合は独学だから、よりしっかりしなくては。そうじゃないと、クラシック音楽は理解できない!、と。でも、今は考え方が柔らかくなってきたと感じている。自分のやりたいように、今はあいまいなところがあってもいい。その時理解できなくてもいい。ひとつひとつ、できることから、ゆっくりとやっていけばいいんだと思うようになった。

 音楽の楽しみ方はひとつじゃない。私は、ただ「音楽に触れていたい」だけなんだろうと思う。「音楽に触れる」、それは演奏することだけとは限らない。聴くこともそうだし、音楽に関する本を読んだり、楽譜を読み解いたり。そんなことを、自分のペースで、ひとつひとつやっていけばいいんだ。あとは「音楽が好き」という気持ちで進んでいける。

 ただ、好きなように音楽を楽しみたい…と思っても、演奏する場合、技術という問題が出てくる。弾きたい曲はある。弾けるかどうか自信はない。全くない。楽譜を読み込めるだろうか。指は回るだろうか。不安は多い。ピアノを練習する時、進まなきゃ、早くこの曲を仕上げなきゃ…と思う。あまり時間をかけてしまうのは、下手くそでカッコ悪いイメージがあるからだ。でも、そうじゃない。長い時間をかけて取り組むのもあり。時間をおいて、また取り組むのもあり。同じ音楽を聴いたり演奏したりしても、その時々で印象が違う…。不思議だ。音楽が伝えられるもの、音楽を通して感じられるものは、無限に広がっているのかもしれない。

 未だ、「挑戦すること」をためらっている自分がいる。でも、誰だって最初から弾けるわけじゃない。練習して、練習を積んで演奏という形になる。楽譜も何度も何度も読んで、そこに書いてあることを理解できるようになる。勇気を出して一歩を踏み出したら、何が見えるだろうか。何を感じるだろうか。踏み出してみたい気もする。

 とにかく、もっと肩の力を抜いて、音楽に接していけたらと思います。音楽だけじゃなく、他の趣味にも言える。

 なんか前に同じようなことを書いたような、書かなかったような気がしますが、今回のコンサートで感じたことなので、書き記しておきます。
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by halca-kaukana057 | 2009-10-18 20:19 | 音楽

楽譜が示すものと、楽譜の余白(古典派・ソナチネ)

 悶々と抱えていた自分への問いも答えらしきものを出せ、体調不良も改善してきたのでピアノ練習に励みます。相変わらずクレメンティ「ソナチネ7番」op.36-1第1・2楽章で苦戦していますが。

 でも、このクレメンティのソナチネ7番は嫌いではありません。好きです。元気で明朗、純粋なイメージのする作品に取り組むのは久しぶりです。私は個人的には、短調の暗い病的な曲が好きです。でも、時にはこんな元気で純粋無垢な雰囲気の作品に取り組んでみたくなるんです。「クインテット」で演奏されて、その宮川彬良さん(アキラさん)の編曲が好きというのもありますが。

 現在の課題は、やっぱり指が回らないこと。そして、一定のタッチで弾き続けられないこと。つまり、音の粒がそろわずバラバラ、なおかつ一音一音がベタベタしていて軽快な感じが出ていないのが問題。どこの部分が…全体が。つまづくところも、つまづきやすいところもあれば、その時々によって違うところでつまづいたりと安定しません。どう安定させるか。

 第2楽章は作品全体の構成・まとまりをまだ飲みこめていません。また、これは第1楽章やソナチネ、古典派全体に関係してくるのですが音の長さ、休符、スラーが付いているのかいないのか…そんな細かい譜読みが出来ていない。ロマン派では、休符でも音を伸ばして余韻を出したり、テンポも揺らすのもOKだった(異論はあると思いますが…)。ところが、古典派ソナチネではそうはいかない。休符は休符。音を出さない。音を出さないのも、音楽の一部。スラーが付いているか付いていないかで表現は大きく変わってしまう。楽譜をよく読みこまないと弾けない。暗譜もそれらを含む「暗譜」になる。これがなかなか難しい。なので、楽譜を見ながら弾くことになるのだが、私は楽譜を見ると弾けなくなってしまう。これまでずっと暗譜して、楽譜は目の前にあっても見ずに弾いてきた。自分の演奏スタイルにも変化が必要なようだ。

 ところで、演奏の参考になるかとこのCDを買いました。

ソナチネ・アルバム1

クリストフ・エッシェンバッハ(P)/ユニバーサル ミュージック クラシック


 「ブルグミュラー25の練習曲」でもお世話になった、エッシェンバッハのCD。聴いてみると、自分の演奏と全く違う。2楽章なんてもはや別物。とても温かくて、情緒に富んでいて、柔らかい。優しいゆったりとした音楽に聴き入ってしまいました。一方私の演奏ときたら、平坦で面白みがない…。ソナチネは楽譜の指定が厳格で、きっちりとした音楽のように感じられるけれども、どこかに自由はあるのかもしれない。楽譜から読みとれるもの、楽譜が指示するもの、そして、楽譜にはない余白。楽譜が問いかけること、指示し教えてくれることを身につけると同時に、楽譜の余白に自分ならどんな表現を加えるか、考えつつ練習していこう。このCDを聴いて、よりソナチネを好きに、親しめるようになりそうだ。買ってよかった。

 話はそれるけれども、ついでにこれも。

ブルグミュラー:18の練習曲/ハチャトゥリャン:少年時代の画集

クラウス・ヘルヴィッヒ/ビクターエンタテインメント


 エッシェンバッハのシリーズに18の練習曲はなかったので(出して欲しかった)、違う演奏者のを。18の練習曲は既に楽譜は買いましたが、25とは比べ物にならないほど高度になってる!技巧も、量も25とはけた違い。でも、聴いていると「やっぱりブルグミュラーだ!」と感じる作品ばかり。ソナチネに余裕が出てきたら、気に入った曲を弾きたい。カップリングのハチャトゥリャン「少年時代の画集」も気に入った。現代の音にしびれます。ショスタコーヴィチやバルトーク、ヤナーチェクなどその辺が好きな私にはストライクゾーンでした。

 最後に、以前書いたソナチネ7番第2楽章のトリル部分を録音してみた。トリル部分が出てくる3箇所(3、21、25小節目)だけ抜粋して繋げました。全曲録音してのアップは、しばらくの間お休みにします。今は、間違いなく演奏して録音することよりも、基礎練習や楽譜の読み込みにじっくりと時間をかけて、それに重点を置いて練習したいのです。
ソナチネ7番 第2楽章 トリル部分抜粋ソナチネ7番のページでどうぞ。

最後の最後にもう一言【続きを読む】
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by halca-kaukana057 | 2009-10-12 21:27 | 奏でること・うたうこと

悩みは同じ…?

 エキサイトブログには、簡易なアクセス解析が付いています。しっかりとしたアクセス解析ではないのですが、詳しい解析にはあまり興味がないのでこの程度でいいかなと思っています。検索ワードも、月ごとにトップ10まで集計・表示されます。(検索ワードは30位ぐらいまで表示してほしいとは思う)月ごとの集計なので、月初めにはちょっと珍しい検索ワードが集計されます。見ていると結構楽しいです。

 で、今月の月初め検索ワードで、こんな言葉で来た方がいらっしゃいました。

弾きたい曲がない


 しかも3件も。弾きたい曲がない…。悩みは皆同じか…。私の場合、弾きたい曲はあるけどまだレベルが高く、その弾きたい曲にたどりつくための足がかりとなる弾きたい曲がないのですが。皆悩んで、迷って、それでも鍵盤の前に座って楽譜を見つめる。自分の音を聴く。同じなんだなぁ。どこの誰だかわからないけれども、またこのブログを訪れてくれるかわからないけれども、もしこの記事を見たら一言言いたい。一歩一歩進んで行こうよ。ピアノの道は長くて険しくて、私もつまづいて立ち止まって後ろを見てばっかりだけど、やっぱりピアノは好き。音楽が好き。それぞれ目標は違うけれども、ゆっくり進んで行こうよ。

 ソナチネ7番第1楽章は、自分用に動画を撮って観直しつつ、練習中。丁寧に落ち着いて弾いたつもりでも、動画を観直してみるとバタバタ落ち着かない演奏になっていてがっかり。ロマン派とは異なる、古典の音の長さや雰囲気はだんだん理解出来てきたので、指がもっと回るようになればなぁ。出来ることから少しずつ。

 そんな中、ブルグミュラー25おさらい「清い流れ」をスローで弾くと癒されます。ゆったりと流れる小川のよう。実際はかなりの速度なのですが、速度を上げると大変なことになるのでまだゆっくり、美しく演奏できるように練習中です。

 さて、私の弾きたい曲はどうしよう。あることはあるんだけど、挑戦できるかな、していいのかなと思って決断出来ずにいる。ゆっくり決めようっと。



 ちなみに、そのほかの検索ワード。
寺田寅彦 顔文字 手紙

 寺田寅彦の随筆については書いたけど、顔文字?寺田寅彦のAA(アスキーアート)でも探しているのか?(ずいぶんマニアックなAAだなぁ…)そして手紙って何だろう?

山本周五郎 おすすめ

 おお!山本周五郎を読みたいのですな。周五郎はいいですよ~。周五郎作品をそんなにたくさん読んだわけではないですが、私のおすすめは、「ながい坂」。何があってもしぶとく生きる主人公がカッコいいです。男前です。「樅ノ木は残った」もいいですね。「寝ぼけ署長」も現代ものですが、周五郎作品のよさがギュッと詰まっています。
 短編なら「松風の門」収録の「鼓くらべ」。音楽をやっている人なら是非是非。
 周五郎作品を初めて読む方なら、「さぶ」「赤ひげ診療譚」を。
 名言集「泣き言はいわない」で気になった言葉から、読みたい作品を探すのもいいと思います。私もその最中です。
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by halca-kaukana057 | 2009-10-02 20:07 | 奏でること・うたうこと

挑戦からの逃避

 PC復旧後初のピアノ練習記録です。が、あまり練習は進んでいません。

【ソナチネアルバム】
◇クレメンティ:7番 Op.36-1 第1楽章
 いまだに練習しているこの曲…。なめらかに弾けないのです。指くぐりのあるスケールでは高い確率で転ぶし、左手の伴奏はロマン派のような音になってしまう。どうしたらいいんだこの曲。一旦終わらせて、あとでまた取り組むことにしようか。この曲のことを考えると、頭が痛いです…。

◇第2楽章
 というわけで、2楽章にも進んでみる。ゆったりとしたテンポで、第1楽章よりも弾きやすい。でも、問題がひとつ。3箇所トリルが出てきます。トリルには初めて取り組みます。聴いた音源をもとに、「こんな感じかな?」と試行錯誤中。それで合っているのかどうかもわからない。独学とはいえ、これは自分だけではどうにかできる問題ではないかもしれない。そのうち、トリル部分だけ録音して、アップしてみます。ご指摘よろしくお願いします。


【ブルグミュラー25・おさらい】
◇7:清い流れ
 ゆっくりと練習中。さらさらと、ささやくように弾きたいのだが、まだベタベタ。右手ももちろん大事なのだが、ソレソレの繰り返しの左手もべたべたにならないように注意しないと。問題は曲調が変わる9小節目から。右手と左手のつなぎのタイミングが悪い。フレーズのまとまりも意識できておらず、ただ「弾いているだけ」になってしまっている。どこで息継ぎをするのか、曲の流れが変わるのか、意識して。

 プレ・インベンションは次どこに進もうか考え中なのでお休み。また、新しい曲を始めたいとも思っている。しかし、よさそうな曲を見つけても、ちょっとでも難しい部分があると「無理…」と思って逃げてしまう。新しい曲に挑戦することに、臆病になっている。初めて弾く曲なのだから、わからない部分、難しい部分が出てきて当然。それなのに、それから逃げようとしている。傷つきたくないのだろう。そういうのを乗り越えてこそ、新しい曲に取り組む楽しみがあるはずなのに、その楽しみよりもリスクのことばかり考えてしまう。その一方で、新しい曲に進んでいる人を見ると焦っている。自分は自分、マイペースマイペースと思いつつも、自分はどうしよう、どこへ進んだらいい?と悩んでいる。目の前にあるのはどうしようもないソナチネ7番。この頃、ピアノの練習に楽しみを感じられなくなってきた。ピアノに向かう時間が減っている。さて、どうしたことか。


 この歌を聴いていると、こんな気持ちで、夢中になってピアノに向かいたいと思う。楽器は違うけど、音楽を楽しみたいという気持ちは同じだと思うんだ。
 以前何回か話題に出したアニメ「けいおん!」キャラソンより。
「けいおん!」キャラクターイメージソング・平沢唯(CV:豊崎愛生):ギー太に首ったけ
Let's Try 無口すぎるキミ 饒舌に変えてあげるよ
生かすも殺すも ただ私の腕しだい

 「生かすも殺すも ただ私の腕しだい」…心に突き刺さる歌詞だ。
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by halca-kaukana057 | 2009-09-09 21:27 | 奏でること・うたうこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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