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続・ムーミンの魅力を切手で+特印(押印機)

 今月1日に発行されたムーミン切手。その特印(絵つき消印)の押印機版を郵頼で頼んでいたのが届きました!(数日前)。連休を挟んだので、発行から1週間ぐらいかかりました。数も多かっただろうな…。

・前の記事:ムーミンの魅力を切手で+特印(手押し印)

 押印機の特印は、設置している郵便局がかなり限られます。大都市の大きな郵便局でないと無い。発行日にその郵便局に行けない場合は、「郵頼」といって、あらかじめ郵便で頼んでおくことができます。この際、郵便局は東京中央局と日本橋局に限られます。

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 押印機はイラストの細かい部分も再現できるのがポイント。82円切手のムーミンと仲間たちが図案。こちらも可愛い…!
 特印にはハトのワンポイントが付いているのですが、ムーミンにも。ムーミンと日本の郵便のハト印…合う。

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 手押しと押印機のを並べてみた。満足ですw
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by halca-kaukana057 | 2015-05-14 21:41 | フィンランド・Suomi/北欧

ムーミンの魅力を切手で+特印(手押し印)

 この日を楽しみに待っていました。今日は「ムーミン」切手の発行日!
日本郵便:グリーティング切手「ムーミン」の発行

 昨年はトーヴェ・ヤンソン生誕100年。今年は「ムーミン」シリーズ出版から70年。「ムーミン」メモリアルイヤーが続いています。これまで、「ムーミン」の切手は本国フィンランドでしか発行されなかったのだそう。この度、フィンランド以外で初めて「ムーミン」の切手が発行されるとのこと。日本郵便さん、GJです!

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 52円切手と手押し印特印。ムーミンが可愛い。52円は各キャラクターごと。82円はムーミン谷の仲間たちのイラストになっています。52円切手の花のイラストが可愛らしい、フィンランドだなと感じます。

 今日は、東京中央局のあるKITTEでイベントもあったそうで、フィンランドのムーミン切手を購入すると、ナーンタリ局のムーミン消印(特印?風景印?)も押してもらえたそうです。日本でフィンランドの切手の販売だけでなく、消印も押してもらえるなんてなかなかない。まずない。東京いいなぁ(遠い目)。

 ちなみに、今回は押印機の郵頼も頼んでおいています。届くのが楽しみです。連休明けになるかな?その時続報を書きます。
【追記】届きました:続・ムーミンの魅力を切手で+特印(押印機)
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by halca-kaukana057 | 2015-05-01 21:48 | フィンランド・Suomi/北欧

ムーミン谷の名言集

 昨年は「ムーミン」の作者・トーヴェ・ヤンソン生誕100年。今年は「ムーミン」シリーズ第1作「小さなトロールと大きな洪水」が出版されてから70年。2年続けてのムーミンメモリアルイヤーです。全国各地でトーヴェ・ヤンソンやムーミン関連の展覧会が開催されていたり、フィンランド発の新作映画「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス」が公開されたりと、ムーミン尽くしです(映画は上映館があまりにも遠いため、観にいけていません…DVD待ち…)。
 そんな「ムーミン」の物語のエッセンスをぎゅっと集めたのがこの本。



ムーミン谷の名言集
トーベ・ヤンソン:文・絵/ユッカ・パルッキネン:編/渡部翠:訳/講談社・講談社文庫/2014

 タイトルの通りの「ムーミン」シリーズからの名言集です。文庫本なので、机のすぐ手に取れるところに置いておいて、ちょっとした時間にパラパラと読んでいます。「ムーミン」シリーズの小説全9作だけでなく、漫画「ムーミン・コミックス」、絵本と、「ムーミン」の世界からキャラクターたちの言葉を選りすぐりで掲載しています。ただ選んで載せているわけではなく、なるべく作品をつなげて物語の流れがわかるようにもなっています。ヤンソンによるイラストも一緒に。「ムーミン」シリーズには、ヤンソンの絵は欠かせません。

 この本が面白いところは、元はフィンランド語だったところ。「ムーミン」シリーズは、元々スウェーデン語で書かれています。ヤンソンがスウェーデン系フィンランド人だったため。しかし、この本は、フィンランド語訳の「ムーミン」から日本語訳にしてあります。なので、原語のスウェーデン語から訳した日本語訳の物語の文とはちょっと表現が異なるところがあると思います。本のタイトル、並びに各章のタイトルもフィンランド語というのが面白い。

 この、「ムーミン」とヤンソンとスウェーデン、フィンランドの関係について、以前、「ほぼ日刊イトイ新聞」にて、「ムーミン」とヤンソンについての特集がありました。
ほぼ日刊イトイ新聞:トーベ・ヤンソンの人生を、ぼくたちはもう一度生きる。
 「ムーミン」研究者の森下圭子さんに、作家の重松清さんがお話を聴いています。
 これを読んで、フィンランドにおけるスウェーデン系の人々とはどんな立場に置かれているのかを知りました。シベリウスだってスウェーデン系。スウェーデン系と言うより、「スウェーデン語系」という表現にはなるほどと思いました。

 そんな細かい話はさておき、「ムーミン」の物語の言葉は、人に寄り添う言葉だなぁ、と読んでいて感じます。読みながら、付箋をつけたり、書き出したいところがたくさんあります。その時の気分、心の状態によっても違います。「ムーミン」の世界は不思議な世界。そこで、ムーミンたちは不思議な世界の自然や動きに合わせて、その時を生きて、暮らしている。憂鬱なこと、心配なこと、困ったこと、嘆きや悲しみもあるけれど、流れに任せている。その一方で、果敢に出る時は"冒険"する。そんな「ムーミン」の世界の物語は、何度読んでも面白い。

 名言集とまとめてあるのを読んでいると、実際に自分が「ムーミン」シリーズの物語から好きな言葉、気になった言葉(センテンス)を選ぶとしたら、どれを選ぶだろう?とも思いました。しかし、小説9作でも結構あるのに、絵本と「ムーミン・コミックス」は読んだことがなく、まとめるのは大変だろうなぁ…。「ムーミン」の世界の広大さも実感する一冊です。選ぶのに、迷っただろうなぁ…。
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by halca-kaukana057 | 2015-04-08 22:44 | 本・読書

春を待つシベリウス交響曲第2番 フィンランド人指揮者でシベリウス・生誕150年記念リターンズ

 今日は二十四節気で「雨水」。雪から雨に変わる頃、とされています。当地も、一日中氷点下の真冬日で大雪・猛吹雪という日は少なくなってきました。先日は猛吹雪、短時間の大雪に見舞われましたが、その後は穏やかで、春が少しずつ近づいていることを感じます。それでも、そのうちまた真冬に戻ったりする…まさに「三寒四温」。

 こんな季節になると、シベリウスの交響曲第2番を聴きたくなります。まさに冬から春に移り変わる今の季節を描いているかのような交響曲。シベリウスの交響曲の中で最もメジャーなので、録音もたくさんあります…。その中から、この演奏を。
HMV:シベリウス:交響曲第2番 サカリ・オラモ&フィンランド放送交響楽
 フィンランド人指揮者とフィンランドのオーケストラコンビによる演奏。2006年、シベリウス没後50年の時のライヴ録音です。この演奏会はシベリウス・チクルス(交響曲全曲演奏会)で、部屋の中を探したら、NHKFMで放送されたのを録音したMDが出てきました。でもCD買っちゃった。
 オラモは、以前バーミンガム市交響楽団とのシベリウス交響曲全集で聴いています。バーミンガム市響とのは2000年。それから6年後。オケも違う、録音環境も違う、フィンランド放送響の方はライヴ。そしてオラモも6年とは言え年齢と経験を重ねてきた。しかもこのオーケストラはオラモがコンサートマスターを務めていた古巣、故郷のようなオケ。音楽だけ聴こうと思っても、こんなことも考えてしまいます。

 これまで私が2番で気に入っている箇所は、第1楽章の冒頭、せせらぎのような弦の澄んだ音。あと、第3楽章終盤で弦楽器も管楽器もうねうねとしながら雄大な第4楽章に入っていくあたり。第4楽章も朗々としているけれども明るさと暗さを繰り返して、輝かしいフィナーレを迎える。この辺りが好きなのですが、このオラモ&フィンランド放送響の演奏でいいなと思ったのが第2楽章。全体的に暗い楽章。時に、雲間から陽が差すようなうっすらとした明るさもある。トランペットのソロが印象的。メリハリがあってキリリと冷たく引き締まったテンポとトーン。強い音の部分も強過ぎない。シベリウスの音楽は、音楽そのものは暗くても、感傷的な陰鬱・メランコリーとは違うと思っている(後期交響曲・作品は特に)のですが、オラモ&フィンランド放送響の2番の第2楽章はまさにそんな感じ。

 第1楽章の弦のささやきも、第4楽章のファンファーレも澄んでいる。第4楽章は少しテンポ速いところも。メリハリ効かせてます。弱音から強音までの幅が広い。盛り上げるところは盛り上げて、抑えるところは抑える。第4楽章の最後のあたり、短調で盛り上げて長調に変わるあたりから最後にかけても、冷静でいて内面の熱さがある感じ。いい演奏です。
 バーミンガム市響のと聴き比べてみましたが、こっちのほうが落ち着いているかな?

 今年はシベリウス生誕150年。本国フィンランドは気合入ってます。日本でも、年明け前からあちらこちらでシベリウス作品が演奏されています。ああ、せっかくのアニバーサリーイヤーだし、何かひとつでもいいから生でシベリウスを聴きたいなぁ。

 ということで、現在フィンランド放送響のサイトでは、この2番を含む、オラモ指揮の2006年のシベリウス交響曲全曲を無料で配信しています。シベリウス気になっているんだけど聴いたことない。聴いてみたい。そういう方には是非。
◇1番~3番: yle.fi:Elävä arkisto:Sibeliuksen sinfoniat nro 1-3
◇4番~7番: yle.fi:Elävä arkisto:Sibeliuksen sinfoniat nro 4-7
 フィンランド語ですが、番号さえわかれば大丈夫

yle.fi:Klassinen:Jean Sibelius 150v
 フィンランド国営放送YLEのシベリウス生誕150年記念サイト。フィンランド語ですが…。
Sibelius 150
 こちらは英語のシベリウス生誕150年記念サイト。

・過去関連記事:さらに フィンランド人指揮者でシベリウス
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by halca-kaukana057 | 2015-02-19 22:15 | 音楽

スオミ&クインテットバレンタイン

 バレンタインデー、皆さんいかがお過ごしですか?チョコ食べてますか?はい、今年もばっちり自分用チョコをもぐもぐ食べています。
 今年のチョコレートはこれにしました。テーマはフィンランド!
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 銀座コージーコーナーのチョコレート「SÖPÖ HUONE」(ソポ フオネ)。フィンランド語で「かわいいお部屋」の意味です。見た瞬間「何故フィンランド語!?」と棚を凝視してしまいました。パッケージも北欧風のデザイン。可愛い。自分用に即決定したのは言うまでもありません。
 でも、このデザインだと自分用か女の子同士の友チョコだな。フィンランドでは、2月14日は「友達の日(Ystävänpäivä ユスタヴァンパイヴァ)」。友達同士でカードや花やお菓子を贈り合う。フィンランド式なら、これを友チョコにできるのか!そこまで考えたのかコージーコーナー!?(真相は知らないw)

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 日記帳型の箱の中には、これまた北欧風な雰囲気のかわいいチョコレートが。美味しいです。右の切手風シールのチョコは板型です。

 バレンタインのチョコレートと言えば、「クインテット」のアリアさんが歌う「ひみつのチョコレート」。キュートな声でアリアさんが乙女心を歌います。好きな歌です。それを聴きながらイラスト描いてました。
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 フィンランド式「友達の日」のカードということで。皆様、いつもありがとうございます。Kiitos!

 クインテットのイラストと言えば、コーヒーシリーズが未完だった…。下描きは描いてます。近いうち…落ち着いたら…(確定申告とか色々…)
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by halca-kaukana057 | 2015-02-14 22:16 | 日常/考えたこと

フィンランドのサーモンスープ、アレンジしてみた

 冬になると食べたくなるもの。フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」(ロヒケイット)。生の鮭とディルさえ手に入れば、簡単に作れるので冬の定番メニューになりました。

【これまでの記事】
・レシピもあります:フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」を作ってみた
フィンランドのサーモンスープ、再び

 今日、グラタンを作ろうとしたのだが、ふと、ロヒケイットをアレンジしてグラタンにしたら合うんじゃないかと思いついた。グラタンのホワイトソースと牛乳、タマネギも入るし、ジャガイモも入れる。具に鮭を入れて、ディルで味付けしたら、サーモンスープ・ロヒケイット風のグラタンになるんじゃないかと。

 やってみました。グラタンの作り方は普通のホワイトソースを使ったグラタンと同じ。具は、タマネギ、ジャガイモ、きのこ(マッシュルームとまいたけ)、そして鮭。味付けにディルを入れる。後はまた普通のグラタンと同じように耐熱皿にバターを塗って、具とソースを煮込んだものを入れて、チーズをふりかけオーブンで焼く。

 こうなりました。
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 見た目、普通のグラタンです。食べてみたら、確かにサーモンスープ・ロヒケイットと同じ味。鮭とディルと牛乳があればロヒケイットになるのか…こんな単純でいいのか…?と思いつつ、こんなアレンジも出来たのか、面白いなぁと食べていました。何故今まで思いつかなかったのか。

 肉や魚、野菜をオーブンで焼く"キャセロール"は、フィンランドでも定番の料理のひとつ。キャベツとひき肉のキャセロールがフィンランドではメジャーらしいです。他にも様々なキャセロールがあって、それぞれの家庭の味のようになっているらしい。その中に、ロヒケイット風のものがあってもおかしくないなと思いましたが、実際どうなんだろう?
 私の作ったのは、具とソースを煮込んでから焼いたので、グラタンに分類されるのかな。キャセロールは先に煮込まない、らしい。(あまり詳しくないので曖昧です…)
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by halca-kaukana057 | 2014-12-10 21:40 | フィンランド・Suomi/北欧

金管がうたう「歴史的情景」 シベリウス生誕149年に

 今日12月8日はシベリウスのお誕生日。1865年。今年で149年。来年はいよいよ生誕150年です。シベリウスは私にとって、最も(と言ってもいい)親しみ深い作曲家。7曲(プラス「クレルヴォ交響曲」)の交響曲、ヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲や劇音楽。室内楽や合唱、ヴァイオリンやピアノ曲は交響曲とはまた違った面が伺えて、どんどん聴きたくなる。でも、シベリウスも結構多作で、まだまだ知らない曲、聴いたことのない曲があります。CDは持っているのに聴いてない曲も。今日はそんなCD持ってるのに、今まであまり聴いてこなかった作品を。

 シベリウスの作品で有名な作品と言えば?と聞かれたら、多くの人は交響詩「フィンランディア」op.26と答えると思います。フィンランドの作曲家・シベリウス。ロシアの統治下にあるフィンランドの独立を願って書かれたという、力強く、美しい作品。中間部の「フィンランディア讃歌」は合唱曲にもなり、フィンランド第二の国歌として親しまれています。フィンランド語で歌えるようになるんだ、いつかきっと。

 その「フィンランディア」は元々、「愛国記念劇」という歴史劇の音楽の7曲目から生まれたもの。元々の題名は「フィンランドは目覚める」というタイトルでした。その「愛国記念劇」の曲も残ってはいるのですが、あまり演奏されない。ただ、シベリウスは「フィンランディア」発表後、「愛国記念劇」の中から3曲を選んで編曲し再発表。それが、この記事で取り上げる組曲「歴史的情景」第1番op.25.

 3曲にはそれぞれタイトルが付いていて、第1曲「序曲風に(All'Overtura)」、第2曲「情景(Scena)」、第3曲「祝祭(Festivo)」。どれも聴いていてとても楽しい。「フィンランディア」よりも牧歌的。聴いていると、シベリウスは金管楽器を使うのがうまいなと思う。弦楽器も木管楽器もだけれども、ここぞというところで金管が出てくる。時には高らかに歌うように、時には厳かに、時には勇ましく。第2曲「情景」は木管で静かに始まるけど、この曲も金管がポイント。ファンファーレのように登場する。第3曲「祝祭」は明るく朗らかに、リズミカル。「祝祭」と言っても、どんちゃん騒ぎのお祭りにならないところはシベリウスらしい。「アンダンテ・フェスティーヴォ(邦題:祝祭アンダンテ)」にも通じてゆくのかな。カスタネットとタンバリンが出てくるのが面白い。シベリウスがカスタネットを使うのは珍しいんじゃないのか?

 シベリウス作品は交響曲第4番、第6番、第7番のような幽玄で独特の暗さも、澄んだ弦も魅力的。でも、こんな明るいシベリウス作品もある。お誕生日お祝いにはちょうどいい、と聴いています。こんないい曲があったんだなぁ。しかも、「フィンランディア」と元は同じだったとは。
 ちなみに、私が聴いたのは、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ響。

 この「歴史的情景」、演奏会用の第2番もあるそうで。そちらも聴いてみたい。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-08 23:49 | 音楽

ムーミンを生んだ芸術家 トーヴェ・ヤンソン

 今年は、「ムーミン」の作者・トーヴェ・ヤンソン生誕100年。「ムーミン」関連の書籍が次々と出版されたりと盛り上がっています。その中からこの本を。


ムーミンを生んだ芸術家 トーヴェ・ヤンソン
冨原 眞弓/芸術新潮編集部:編/新潮社/2014

 「芸術新潮」2009年5月号のムーミン&トーヴェ・ヤンソン特集を再編集して書籍化した本です。その「芸術新潮」は読んでいたのですが、あらためて書籍化されるのは嬉しい。
 

 「ムーミン」の原画や版画、それぞれのシリーズの解説、トーヴェ・ヤンソンの生涯と、「ムーミン」以外の作品や「ムーミン」とは異なる面について。フィンランドのムーミンやトーヴェ・ヤンソンの作品に出会えるガイドにもなっています。とにかく原画やイラストが豊富で、それを眺めるだけでも楽しい本です。「ムーミン」シリーズを研究してきた冨原さんのインタビューがとても興味深いです。

 「ムーミン」やそのほかのヤンソン作品の解説でも、フィンランド人だからフィンランド語で…と思うところを、スウェーデン系フィンランド人で、「ムーミン」ももともとはスウェーデン語で出版されたので、スウェーデン語が登場してきます。ここは、フィンランドの歴史・文化の奥深く面白く、難しくもあるところなのですが、ヤンソンの中にあるスウェーデンの部分とフィンランドの部分が、「ムーミン」でも垣間見える。スウェーデン語で書かれていても、自然の描写はフィンランド的な部分もあり…。そんな部分が、「ムーミン」の面白いところでもあります。

 「ムーミン」は、9つの物語・小説だけじゃない。イギリスの夕刊「イヴニング・ニュース」に「ムーミンコミックス」を連載。このムーミンは、物語の「ムーミン」とは異なる世界、設定になっている。「コミックス」はまだ全部読めていない。ああなんて広くて深いんだ「ムーミン」の世界!(アニメ「楽しいムーミン一家」のムーミンパパ(CV:大塚明夫)風に読んでくださいw)

 以前青森県立美術館他で開催され行ってきた「フィンランドのくらしとデザイン展」。その初日のトークセッションで、ヤンソンは「ムーミン」の作者、というよりも”画家”である、という話がありました。この展覧会ではヤンソンの油絵も展示されていて、観てきました。ヤンソンがもともと画家を目指していたことは、この本でも書かれています。油絵やフレスコ画の写真もあり、その時のトークセッションの内容を更に深められました。ヤンソンの画家への道は、険しいものだった。魅入ってしまったのが、ヘルシンキのスウェーデン語系職業訓練学校のロビーにあるという2枚のフレスコ画。色鮮やか。このフレスコ画にも、ちょこんとムーミントロールがいるのには、微笑んでしまいました。

 「ムーミン」シリーズは読んでも読んでも、キリがない。終わりが無い。惹き込まれてしまう。キャラクターとしても可愛いが、物語はもっと暗いものも含んでいる。その辺は、上記「フィンランドのくらしとデザイン展」でも解説されていたのですが、戦争の影でもあり、フィンランドの暗く長い冬でもある。それでも、けなげに毎日を暮らすムーミン谷の仲間たち。ヤンソンの心や、置かれている状況を反映している部分もあるという。これから、秋も深まり、寒くなり、冬になり、私の住む地域も雪に閉ざされる。その中で、「ムーミン」の物語をまた読もうと思う。

 ヤンソンの「ムーミン」以外の作品も読んでみたいと思っている…ああ、また、まだまだ読みたい本が増え続ける!!(悲鳴

ユリイカ 2014年8月号 特集=ムーミンとトーベ・ヤンソン

トーベ・ヤンソン / 青土社


 こちらも入手しました。また読んでません。これも秋から冬にかけて、ゆっくりと読みます。

【「フィンランドのくらしとデザイン展」:過去記事】
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
この土地で生きてゆくという意志の”design” 「フィンランドのくらしとデザイン展」を観て
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by halca-kaukana057 | 2014-10-14 22:11 | 本・読書

シベリウスの”心の歌”

 今日9月20日はシベリウスの御命日。日本ではお彼岸の入り。フィンランド・ヤルヴェンパーのシベリウスの家「アイノラ」にあるシベリウスのお墓にお墓参りに行けたらなぁ…と毎年思います。

 今日はがっつりシベリウスを聴こうと聴いたのですが、記事に書くのは歌曲。今年はオペラ・声楽強化中ということで、シベリウスでも声楽もの、歌曲で行きます。シベリウスはオペラは書いたけれども、とてもマイナーでまずほとんど知られていないらしい。私もよく知らない。

シベリウス:歌曲集 第2集

ハンヌ・ユルム(テノール)/ヨウニ・ソメロ(ピアノ)/ Naxos



 選んだのがこのCD.このCDを聴くきっかけになったのが、あの「フィンランディア讃歌」がテノールソロで歌われていること。「フィンランディア讃歌」は普通は合唱です。私も合唱しか聴いたことがなかった。それが、テノールだけで。ユルムさんの深く、力強く、朗々とした声がとてもダイナミック。ピアノ伴奏も迫力あり、歌に入ると静かに寄り添う。テノールだけの「フィンランディア讃歌」もいいな。いつかは「フィンランディア讃歌」を原語:フィンランド語で歌いたいと思っているのですが、こういうやり方もあるんだなとも思いながら聴いています。ただ、楽譜が無い…日本語訳付きの日本版楽譜が、合唱版ですら見つからない…。メロディー譜は持っているのだが、伴奏もついている楽譜がない…。これはどうしたことか…。

 このCD,とても面白いです。第1集はスウェーデン語での歌曲が中心なのですが、この第2集はフィンランド語の歌曲中心。しかも、歌曲だけでなく、先ほどの「フィンランディア讃歌」他、劇付随音楽「クリスティアン2世」op.27の「蜘蛛の歌」、「ペレアスとメリザンド」の「3人の盲目の姉妹」、「クレルヴォ交響曲」の「クレルヴォの嘆き」といった通常なら声楽付き管弦楽で演奏される曲が、ピアノ伴奏で歌曲のように演奏される。伴奏がピアノでシンプルになり、歌の魅力がより引き立つ。「クリスティアン2世」の「蜘蛛の歌」は元々のオーケストラでの演奏も好きなのですが、ピアノ伴奏でもとても好きです。「クレルヴォの嘆き」もより力強くドラマティックに。人間の声、歌の表現の豊かさを感じます。

 そしてこのCD,フィンランド語の歌曲が収められている…と書きましたが、マイナーな、マニアックな、珍しい曲ばかり。世界初録音の曲もいくつかあるから凄い。残念なことに、このCDには歌詞がついていない。なので、何と歌っているのかさっぱりわからないのだが、曲の雰囲気と歌う声の調子で味わえればそれでいい、とも思う。「おばあさんの誕生日の歌」JS136、という歌もある。穏やかな、ゆったりとした、優しい明るさの歌。長い人生を優しく祝福しているのだろう。
 一方で、しっとりとした曲も多い。「朝露にぬれて」JS9a、「歌いつぶした声」op.18-1、「カリオの教会の鐘」op.65-2など。歌詞はわからないのに、曲と歌声が心を打つ。「歌いつぶした声」op.18-1は、「失われた声(毀れた声)」とも訳され、カンテレ伴奏で歌い継がれてきたフィンランドの民族音楽・カンテレンタル。特に気に入っているのが「わが心の歌」op.18-6.

 歌詞がわからないと思っていたが、検索したら出てきた。とてもわかりやすい訳です。
シベリウス男声合唱曲について:Sortunut ääni(毀れた声)
シベリウス男声合唱曲について:Sydämeni laulu(わが心の歌)

 どちらもかなしみを歌った歌だった。「わが心の歌」は、亡き子を偲ぶ歌。シベリウスの葬儀でも演奏された曲なのだそうだ。歌詞の中身を知らなかったのに、御命日にぴったりな曲を選んでしまった。かなしみであふれる心の奥底から、静かに語るように歌われる歌。バリトンならもっと落ち着いた、暗さも表現されるだろうが、テノールならではのやさしさ、やわらかさもいい。亡き子を偲ぶ歌なら、女声でも歌われてもいいと思う。

 シベリウスの作品は交響曲・管弦楽曲が著名ですが、歌曲やピアノ曲も数多く、管弦楽とはまた違った面が伺える。歌曲・合唱曲もまたいいなぁ。しかし、CDもだが、楽譜が無い…。日本では著作権保護期間も過ぎたのだから、もっと出版されてもいいのに。出版されれば、アマチュアも演奏するだろうに…フィンランド語の発音・発声を教えられる先生が少ないか…。
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by halca-kaukana057 | 2014-09-20 22:37 | 音楽

フィンランドから来た黒いヤツ・サルミアッキを食べてみた

 フィンランド、と聞いてイメージするもの、連想するものは人それぞれだと思います。北欧、ムーミン、森と湖、シベリウス、サンタクロース、サウナ、コーヒー消費量世界一、面白い響きのフィンランド語、教育、オーロラ、白夜、寒い…などなど。様々な漫画やアニメでも、舞台になったり、フィンランド人のキャラクターが登場したり。駐日フィンランド大使館の「フィンたん」を連想する人もいるかと思います。フィンたんのツイートをたのしみにしている一人です。

 そんな様々なフィンランドのイメージ。「サルミアッキ(Salmiakki)」と連想した方はいらっしゃいますか…?

 「世界一まずい飴」と呼ばれるフィンランド独特の食べ物(リコリスは北欧を中心にヨーロッパでもよく食べられています)。ネットで度々話題になり、「食べてみた」レポートもだんだん増えてきました。

 フィンランドが好き。一度はサルミアッキを食べてみたい。まずいと一言に言われても、どのくらいまずいのか、どんなにまずいのか、気になる。自分で食べてみなければわからない。「やってみなくちゃわからない」(NHK Eテレ「大科学実験」より)。
 でも、日本でサルミアッキを売っているお店はまず無い。ネットの輸入食品サイトぐらいでしか扱ってない(アマゾンでも買えるようになりました)。以前、青森県立美術館「フィンランドのくらしとデザイン」展で、売店でサルミアッキチョコレートを売っているのを見つけたのに、その時は買えず、次に行った時には無くなっていた…ああ、せっかく日本でサルミアッキを入手できるチャンスだったのに、買えばよかった…。

 そんな私に、ついにサルミアッキを食べるチャンスがやってきました!!ツイッターのフォロワーさんからいただきました。どうもありがとうございます!!

 ということで、サルミアッキを食べてみた、レポ始めます。

 ご対面。
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 フィンランドの有名なお菓子メーカー・Fazer社のものです。パッケージのデザインは、北欧・フィンランドらしい、ポップでカラフルです。
 Fazer社のお菓子は、チョコレートなら以前輸入食品店で売っていて、食べることができました。一緒にサルミアッキも売ればいいのに…とその時思いました。何も知らずに買った人からクレームが来そうですね…w

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 中から、中身、サルミアッキ本体を取り出します。
 黒い。噂に聞く通り、真っ黒。「黒い悪魔」とも呼ばれる所以です…。

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 ちゃんとFinlandと書いてあります。

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 最初の画像では、フィンランド語で書いてありますが、反対側にはスウェーデン語が書かれています。フィンランドは、スウェーデン語も公用語です。

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 ちゃんとかいてある。「アンモニウム」…。本当なんだ…。

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 手で持つと、弾力があります。アメというよりも、グミの一種です。

 では、食べてみよう。1個をいきなり全部食べるのは怖かったのでw、歯で少し噛みちぎりました。

 うん、薬のような味。…しょっぱい。…ほのかに甘い。…そんなに、酷くまずいとは感じない。なんだ、そんなにまずくないじゃないか。
 もうひとかけら食べて、ああ、大丈夫。これなら大丈夫。フィンランドの洗礼(?)に私は耐えられている。なんてことないじゃないか。
 そして、残りの半分以上を口の中に入れました。

 …うぐっ…。

 なんだこの味は…。甘いんだかしょっぱいのだか、薬品なのかお菓子なのか、言葉に出来ない味。ミントも少し効いている。表現する言葉が見つからない。そのなんとも言えない味が、ジワジワと口の中に広がります。
 …噛めば噛むほど、味が出てくる。広がる。…後から来るのはこいつはー!!!

 まずい、うん、確かにまずい。そう思いながら、1個を食べきりました。ああ、何だこの味は。食べた後も、しばらくあの味が口の中に広がっていました…w
 それでも、全く食べられないわけではない。進んで、「さ、サルミアッキ食べよーっと♪」とケーキやチョコレート、デザートを食べるような気持ちでは食べる気にはなれません…w「ちょっと食べてみよう…かな…」後ろ向きですw
 しばらくしてから、2個目を食べてみました。今度は1個丸ごと口の中へ。ああ…またこの味だ…なんなんだこの味は、どう表現したらいいんだ、説明できない。ああ…、ま、まずい…。
 でも、最初ほど酷くは感じませんでした。慣れたのか…?w

 フィンランドの人々は、これを自国の味と愛しているのだなぁ…これが、フィンランドの味なんだなぁ…。日本食でいう納豆みたいなものだろうか。納豆は大好きです。毎朝食べます。納豆が無いと物足りない。フィンランドの人にとって、サルミアッキはそんな食べ物なのかもしれないな…。

 ということで、念願(?)のサルミアッキを食べることができました。これがサルミアッキか。ちなみに、サルミアッキチョコレートの方が食べやすいのだそう。チョコレートも食べてみたいな。またどこかで売らないかなぁ。

 と言うわけで、もしサルミアッキを見かけたら、チャレンジしてみてね!
 ※食べた後の責任は負いません。


【参考サイト】
ニコニコ大百科:サルミアッキ
All About:フィンランド名物の世界一まずい飴、サルミアッキ
NAVER まとめ:【世界一まずい飴】サルミアッキ ~購入方法から種類まで~

 もともとはのど飴・薬だったサルミアッキ。漢方薬みたいなものだろうか…?

・以前の関連記事
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
 ここで、サルミアッキチョコレートが売られていました。

リコリスに挑む
 サルミアッキと同じ、甘草・リコリスのグミを食べてみた。甘くてしょっぱい。このグミの方がまずかったように思います…。
 この時想像したよりも、サルミアッキは大丈夫(?)でした。
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by halca-kaukana057 | 2014-04-10 21:29 | フィンランド・Suomi/北欧


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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