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フィンランドから来た黒いヤツ・サルミアッキを食べてみた

 フィンランド、と聞いてイメージするもの、連想するものは人それぞれだと思います。北欧、ムーミン、森と湖、シベリウス、サンタクロース、サウナ、コーヒー消費量世界一、面白い響きのフィンランド語、教育、オーロラ、白夜、寒い…などなど。様々な漫画やアニメでも、舞台になったり、フィンランド人のキャラクターが登場したり。駐日フィンランド大使館の「フィンたん」を連想する人もいるかと思います。フィンたんのツイートをたのしみにしている一人です。

 そんな様々なフィンランドのイメージ。「サルミアッキ(Salmiakki)」と連想した方はいらっしゃいますか…?

 「世界一まずい飴」と呼ばれるフィンランド独特の食べ物(リコリスは北欧を中心にヨーロッパでもよく食べられています)。ネットで度々話題になり、「食べてみた」レポートもだんだん増えてきました。

 フィンランドが好き。一度はサルミアッキを食べてみたい。まずいと一言に言われても、どのくらいまずいのか、どんなにまずいのか、気になる。自分で食べてみなければわからない。「やってみなくちゃわからない」(NHK Eテレ「大科学実験」より)。
 でも、日本でサルミアッキを売っているお店はまず無い。ネットの輸入食品サイトぐらいでしか扱ってない(アマゾンでも買えるようになりました)。以前、青森県立美術館「フィンランドのくらしとデザイン」展で、売店でサルミアッキチョコレートを売っているのを見つけたのに、その時は買えず、次に行った時には無くなっていた…ああ、せっかく日本でサルミアッキを入手できるチャンスだったのに、買えばよかった…。

 そんな私に、ついにサルミアッキを食べるチャンスがやってきました!!ツイッターのフォロワーさんからいただきました。どうもありがとうございます!!

 ということで、サルミアッキを食べてみた、レポ始めます。

 ご対面。
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 フィンランドの有名なお菓子メーカー・Fazer社のものです。パッケージのデザインは、北欧・フィンランドらしい、ポップでカラフルです。
 Fazer社のお菓子は、チョコレートなら以前輸入食品店で売っていて、食べることができました。一緒にサルミアッキも売ればいいのに…とその時思いました。何も知らずに買った人からクレームが来そうですね…w

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 中から、中身、サルミアッキ本体を取り出します。
 黒い。噂に聞く通り、真っ黒。「黒い悪魔」とも呼ばれる所以です…。

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 ちゃんとFinlandと書いてあります。

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 最初の画像では、フィンランド語で書いてありますが、反対側にはスウェーデン語が書かれています。フィンランドは、スウェーデン語も公用語です。

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 ちゃんとかいてある。「アンモニウム」…。本当なんだ…。

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 手で持つと、弾力があります。アメというよりも、グミの一種です。

 では、食べてみよう。1個をいきなり全部食べるのは怖かったのでw、歯で少し噛みちぎりました。

 うん、薬のような味。…しょっぱい。…ほのかに甘い。…そんなに、酷くまずいとは感じない。なんだ、そんなにまずくないじゃないか。
 もうひとかけら食べて、ああ、大丈夫。これなら大丈夫。フィンランドの洗礼(?)に私は耐えられている。なんてことないじゃないか。
 そして、残りの半分以上を口の中に入れました。

 …うぐっ…。

 なんだこの味は…。甘いんだかしょっぱいのだか、薬品なのかお菓子なのか、言葉に出来ない味。ミントも少し効いている。表現する言葉が見つからない。そのなんとも言えない味が、ジワジワと口の中に広がります。
 …噛めば噛むほど、味が出てくる。広がる。…後から来るのはこいつはー!!!

 まずい、うん、確かにまずい。そう思いながら、1個を食べきりました。ああ、何だこの味は。食べた後も、しばらくあの味が口の中に広がっていました…w
 それでも、全く食べられないわけではない。進んで、「さ、サルミアッキ食べよーっと♪」とケーキやチョコレート、デザートを食べるような気持ちでは食べる気にはなれません…w「ちょっと食べてみよう…かな…」後ろ向きですw
 しばらくしてから、2個目を食べてみました。今度は1個丸ごと口の中へ。ああ…またこの味だ…なんなんだこの味は、どう表現したらいいんだ、説明できない。ああ…、ま、まずい…。
 でも、最初ほど酷くは感じませんでした。慣れたのか…?w

 フィンランドの人々は、これを自国の味と愛しているのだなぁ…これが、フィンランドの味なんだなぁ…。日本食でいう納豆みたいなものだろうか。納豆は大好きです。毎朝食べます。納豆が無いと物足りない。フィンランドの人にとって、サルミアッキはそんな食べ物なのかもしれないな…。

 ということで、念願(?)のサルミアッキを食べることができました。これがサルミアッキか。ちなみに、サルミアッキチョコレートの方が食べやすいのだそう。チョコレートも食べてみたいな。またどこかで売らないかなぁ。

 と言うわけで、もしサルミアッキを見かけたら、チャレンジしてみてね!
 ※食べた後の責任は負いません。


【参考サイト】
ニコニコ大百科:サルミアッキ
All About:フィンランド名物の世界一まずい飴、サルミアッキ
NAVER まとめ:【世界一まずい飴】サルミアッキ ~購入方法から種類まで~

 もともとはのど飴・薬だったサルミアッキ。漢方薬みたいなものだろうか…?

・以前の関連記事
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
 ここで、サルミアッキチョコレートが売られていました。

リコリスに挑む
 サルミアッキと同じ、甘草・リコリスのグミを食べてみた。甘くてしょっぱい。このグミの方がまずかったように思います…。
 この時想像したよりも、サルミアッキは大丈夫(?)でした。
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by halca-kaukana057 | 2014-04-10 21:29 | フィンランド・Suomi/北欧

雪降る街、ムーミンたちとお茶をしよう

 旅の思い出の続きです。1日目、スカイツリーにのぼるつもりも大雪でのぼれず。ソラマチでお買い物などしていました。そして私も友人たちも行きたかったところへ。「ムーミンハウスカフェ」。ソラマチの1階にある、「ムーミン」のカフェです。

◇公式サイト:ムーミンカフェ

 ムーミングッズなどの販売もしていますが、カフェは1時間以上待ちでした。人気あるんだなぁ。

 ようやく中へ。
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 内装。ムーミンのキャラクターのぬいぐるみがあちらこちらにありました。可愛い。そして、2枚目、フィンランド国旗も。おおう、テンション上がる。

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 メニューの一部。ムーミンのふるさと、フィンランドはコーヒー消費量世界一のコーヒー大国。そんなフィンランドでコーヒーを飲む時の豆知識も書いてありました。フィンランド語で。おおう!ムーミンのキャラクターだけかと思ったら、結構フィンランド色強い。メニューには、このブログでも書いたフィンランドのホットワイン「Glögi(グロギ、グロッギ)」もありました。しかも、アルコール入りとアルコール無し両方。更に更に、以前一度だけ入手して飲んだ、フィンランドの白スグリのスパークリングワイン「ELYSÉE No,1」(エリゼ)もありました。凄い。たまらん。飲みたいと思いましたが、アルコールは昼間なのでやめました。

 頼んだのがこれ。
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 ミルクたっぷりのラテ。ムーミンのキャラクターを描いてくれます。ムーミン、ミィ、スナフキン、ニョロニョロから選べます。飲むのにかき混ぜるのがもったいなかったです…。
 他にも、ムーミンの形のパンケーキなどもあります。
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 スプーンやフォークにもムーミンのキャラクターが。ムーミンママとスノークのおじょうさん(アニメではフローレン)

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 荷物を入れるバスケットに、「Kiitos!」(フィンランド語で「ありがとう」の意)と!見逃しませんでした!こちらこそKiitosです!

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 お土産は、フィンランドから輸入したポストカード、ムーミンのスプーン。飲み物を注文するともらえるコースター。スニフでした。

 現在も販売中の「MOOMIN'S SOUP サーモンミルクスープ」は、このムーミンカフェの監修。店内でも販売していました。

 外は雪。「ムーミン谷の冬」で、冬眠の途中で目がさめてしまったムーミンを思い出します。雪の日にムーミンカフェでフィンランド気分もいいものです。

 …これでN響のシベリウスにも行けたら完璧だったのに…(まだ言っている

【過去関連記事】
・「ELYSÉE No,1」(エリゼ)について:Hyvää joulua! Suomalainen joulu
フィンランドのホットワイン「Glögi」を作ってみた
↑ムーミンカフェのレシピとは異なります

ムーミン・フィンランドサーモンミルクスープを食べてみた
 全国のコンビニ、スーパーで販売中です。
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by halca-kaukana057 | 2014-02-14 21:20 | 旅・お出かけ

ムーミン・フィンランドサーモンミルクスープを食べてみた

 このブログでも度々話題にしているフィンランドの家庭料理・サーモンスープ「ロヒケイット(Lohikeitto)」。その存在を知るきっかけが、数年前インスタントのサーモンスープが発売され、それを食べたことだったのですが、再びインスタントのサーモンスープが登場しました。

日清食品:人気のキャラクター「ムーミン」のカップスープ「MOOMIN'S SOUP サーモンミルクスープ」2014年1月14日(火)新発売
IRORIO:“ムーミン” の故郷の味を堪能!日清カップスープでフィンランドの家庭料理を味わおう
ムーミンカフェ
 このカップスープは「ムーミンカフェ」の監修で作っているそうです。

・以前のカップサーモンスープ:「フィンランドサーモンスープ」を食べてみた
 この時はエースコックでした。

 ということで、店頭で見つけたので買ってきました。
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 ふたにはムーミンとスナフキン。お湯を沸かしてる。
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 解説。ミィがやかんの中にw
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 パッケージがムーミン一色。可愛い。
 ちなみに、今年はムーミンシリーズの作者・トーヴェ・ヤンソン生誕100年です。

 お湯を沸かして注いで、かき混ぜて2分待ちます。
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 エースコックのはパンクルトンが入っていましたが、日清ムーミンは大きめじゃがいもが入っています。

 食べてみた。ミルクがやさしいスープです。今の寒い季節にぴったり。ディルの風味は控えめだと感じました。ごはんにもう一品欲しい時、寒くてあたたまりたい時、すぐできるサーモンスープです。

 カップのインスタントもいいですが、「ロヒケイット」の作り方は簡単、日本でも入手可能な食材で作れるので、実際に作ってみるのもおすすめします。私もよく作っています。
・レシピはこちら:フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」を作ってみた
・基本生鮭ですが、スモークサーモンでも作ってみた:フィンランドのサーモンスープ、再び
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by halca-kaukana057 | 2014-01-18 22:15 | フィンランド・Suomi/北欧

北欧のもっと深みへ TRANSIT19・北欧特集

 先日の「北への扉 ヘルシンキ」に続き、フィンランド・北欧関係本をもう一冊。


TRANSIT(トランジット)19号 美しき北欧の光射す方へ
講談社・Mook(J)/2012

 旅行関係のムックです。昨年12月に出た号が、北欧特集。表紙のオーロラの写真しかり、中も写真がとにかくきれいで、美しい。色合いもいい。北欧の色というのはこういうものかなぁ、と思ってみたり。

 旅行記エッセイのような箇所もあるし、北欧諸国(スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー)をそれぞれ紹介する箇所もある。更に、北欧神話やヴァイキングの歴史と疑問、サーメ(サーミ)のこと、食のこと、北欧と言えばデザインということでデザイン特集も。また、福祉国家、子どもを育てるための環境づくり・教育が充実している、など理想国家として挙げられることもある北欧諸国の実情にも迫っています。実際のところ、どうなのか。お手本にしたいところもあるし、日本とは違う、日本からは見え難い問題も抱えているのだなぁと感じます。

 そして、「北欧」とは一体何なのか…とも思います。「北欧」と呼ばれる国々は、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド。でも、この本では「北欧4ヵ国」はフィンランドを除く4ヵ国になっている。私としては、「スカンディナヴィア諸国」だなぁ…。ゲルマン人系のノルド人(ヴァイキングの民族)の国々という点で(フィンランドだけは、民族も言葉も異なる。)。「北欧」のイメージも、国によって違いはあるなと感じます。海と深いかかわりを持って生きてきたノルウェー、北欧の中で最も大きな国であるスウェーデン、酪農と風のデンマーク、森と湖のフィンランド、島国で厳しい環境のアイスランド。そして、独特の文化を持っているサーメ(サーミ)。読んでいると、専門書のような詳しさとは違う、北欧の奥深さを感じます。

 音楽についても紹介しているのですが…クラシック音楽がないのが残念。北欧はクラシック音楽も盛ん。まず、北欧の三大作曲家・グリーグ、シベリウス、ニールセン。他にも沢山の作曲家がいる。オーケストラも多いし、著名な演奏家・指揮者も次々出てくる。なんといってもフィンランドは世界で活躍している指揮者が多い(シベリウス音楽院指揮科が凄い)。CDも多いし、来日公演も多いので、コンサートで聴く機会もあると思う。そこも特集して欲しかったなぁ。あと、民族音楽も。それから、北欧と言えば合唱大国。合唱も特集して欲しかった…(きりがない

 北欧通史で、その年代の北欧が舞台の文学作品に限らず、漫画やアニメを紹介しているのは嬉しかった。ヴァイキングを描いた漫画「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)、フィンランドの20世紀初頭を描いたアニメ「牧場の少女カトリ」。この2作は外せない。

 北欧の色々な面に触れられる本です。
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by halca-kaukana057 | 2013-02-25 23:16 | 本・読書

北への扉 ヘルシンキ

 久々にフィンランド関連の本を読みました。ずっと読みたかった本です。


北への扉 ヘルシンキ
写真:伊奈英次、文:小原誠之、構成:萩原誠/ プチグラパブリッシング/2011


 フィンランド航空・フィンエアーの日本語版機内誌「KIITOS」(キートス:フィンランド語で”ありがとう”の意)に掲載された記事を再構成してまとめた本。フィンランドの首都・ヘルシンキを拠点に、フィンランドの各地、足を伸ばしてエストニア、ラトヴィア、ノルウェーの町や自然・風景、人々に出会った旅を、写真と文章で綴ります。

 この本、結構厚くて重い。最初手にして驚いた。でも、中身を開いて、この厚さと重さの分だけある、と感じた。写真が多く、どれもきれい。現地の空気や光の加減が伝わってくるような写真ばかり。そして文章も、読んでいるとだんだん心が清々しくなる。
 フィンランドをはじめとする国々の澄んだ空気が漂っている。森の緑、可憐な花々、穏やかな輝く湖面、爽やかな風。冬のラップランドの雪の白、凍りついた空気、夜のオーロラ。ヘルシンキなどの町もきれいだ。マリメッコなどのデザインプロダクトは、鮮やかな原色のものもあるのに、「派手」と感じない。「鮮やか」、心躍るような「カラフル」と言えばいいのだろうか。町に溶け込んでいて、浮いていない。北欧の鮮やかなテキスタイルやデザインのそんな特徴に、いつも不思議だなと思いつつも心惹かれている。


 旅の始まりは、ハメーンリナ。湖水クルーズ「シルヴァーライン」はハメーンリナとタンペレを結ぶ、8時間の船旅。これはいいなと思いつつ、この最初からやられてしまった。ハメーンリナと言えば、作曲家・シベリウスの生まれ育った町。シベリウスはその後ヘルシンキの音楽院で音楽を学び、さらにヘルシンキ郊外の小さなひっそりとした町・ヤルヴェンパーで生涯を終えるまで住んだ。シベリウスが好きで、フィンランドに行ったらまず行くのはこのヤルヴェンパーのシベリウスの家「アイノラ」(シベリウスの奥さん・アイノさんの家という意味)と決めている。ここにはシベリウスがアイノ夫人と眠っているお墓もある。でも、ハメーンリナも是非とも訪れたい場所。生家も見学できる。この「シルヴァーライン」での船旅の風景を観て、筆者はシベリウスの楽曲が頭の中に流れていた、という。弦のかすかなトレモロ。ヴァイオリン協奏曲や、交響曲の旋律の一部。文章を読みながら、写真を見ていると、確かに私もシベリウスの楽曲が頭の中に流れてくる。フィンランド=シベリウス、ではないかもしれないけど、その要素はあると私は思っている。私がフィンランドに行ったら、頭の中にはどんな音楽が流れるだろう。前から思っていたが、この本を読んでますますそう思った。フィンランドのシベリウス以外の作曲家…メリカントやカスキなども出てくるかもしれない。

 ヌークシオ国立公園やセウラサーリ野外博物館で自然・森に触れるのもいい。旅で疲れているだろうに森の中を歩くなんて…と私も思った。が、地元でも疲れている時でも田舎道を歩いていると気分が落ち着く、気疲れが程よい身体の疲れに変わっている時がある。せっかく森の国フィンランドまで来て、森を歩かないのもさみしい。私も森を歩きたい。一方で、ヘルシンキやラウマ旧市街の町で歴史に触れるのもいい。ラウマの伝統のレース編み・ラウマレースの精巧な美しさ。人々とのちょっとした出会いや交わす言葉もいい。

 エストニアのタリン、ラトヴィアのリーガもまた素敵な町。ノルウェーでは、ベルゲンへ。ベルゲンで日本の柴犬を散歩させていたご夫婦との話に、読んでいる顔がほころぶ。そしてベルゲンは、シベリウスと同じく北欧を代表する作曲家・グリーグの生まれ住んだ町。フィンランドでヤルヴェンパー・アイノラ、ハメーンリナを訪れたら、是非ノルウェーではベルゲンを訪れたい。グリーグが生涯にわたって書き続けたピアノ曲集「抒情小曲集」に収められている作品にもその名前が出てくる「トロールハウゲン(トロルドハウゲン)」。グリーグが住んだ家がある場所。このあたりは読んでいてたまりませんでした。

 そしてフィンランドに戻って、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を辿る旅へ。「フィンランドのくらしとデザイン展」で展示されていた、アクセリ・ガッレン=カッレラの「カレワラ」挿絵図案や、「アイノ神話」の絵を思い出す(フィンランド展で展示されていたのは、個人蔵の少し違うもの)。フィンランドの人々は、「カレワラ」の物語に小さい頃から親しんでいる。アニメ「牧場の少女カトリ」でカトリが一生懸命「カレワラ」を読んでいたのも思い出す。国立アテネウム美術館にあの「アイノ神話」の絵が展示してあるのだが、その絵を観ていた女の子がまさにカトリのよう。小学校入学前にして既に全篇を読み通し(!! 日本語版を大人が読むのも大変だと思うのに…凄い!)、「カレワラ」についてもっと知りたいとおばあさんと一緒に美術館・博物館めぐりをしているのだそうだ。印象的な箇所です。
 
 一方、自然から「カレワラ」の風景に迫る、コリ・カレリア地方の旅。「カレワラ」の物語に出てきそうな風景。今も残っている…残っていて欲しいと思う。

 何度でも読みたい本で、何度も読んでしまっている。冒頭でも書いたが写真もきれいなので、写真を眺めるだけでも楽しい。フィンランドの魅力が、澄んだ空気がそのまま伝わってくる本。なかなかない、いい本です。
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by halca-kaukana057 | 2013-02-20 23:45 | 本・読書

フィンランド発チョコレート、再び

 店頭ではバレンタインのチョコレートが売り出されてますね。あまり買わないように…と思っても、色とりどりのパッケージや、様々な種類のチョコレートが並んでいるのを見ると、きれいだな、可愛いな、美味しそうだな…と買ってしまうw(しかもほとんどが自分用w)この時期は恐怖ですw …あげるものも買わなくちゃな。

 そんなチョコレート売り場を見ていたら、なんと、このチョコレートが!
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 フィンランドのお菓子メーカー・Fazer(ファッツェル)社のチョコレート。ポピュラーなバータイプの、ダーク(上)とミルク(下)。私の地域では、輸入食品店でも売ってない。一見何の変哲も無い、外国のチョコレートですが、私にとっては食べたいチョコレートです。即買いました(多目にw)

 これまで、「フィンランドのくらしとデザイン展」で売っていた箱入りのミルクチョコ、「ムーミン」のキャラクターのイラスト入りのものと2種類制覇してきましたが、これで4種類制覇(ダークとミルクの2種類と数えた)。嬉しい。

 では食べてみよう。ちょっと大きめなので、少しずつ食べてみた。
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 まずダーク。フィンランド語のパッケージがいいですね。甘さもちょうどよく、美味しかったです。

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 次にミルク。先にダークを食べたせいか、とても甘い!と感じました。甘さが強い…。少し時間を置いてから、もうひとかけら食べてみたら、それほどでもなかったが、甘い。あの箱入りのキャンディみたいな包みの方はどうだったっけ?

 バレンタインの自分用チョコはもうこれでいいかもしれない…w
 後は、サルミアッキ入りのチョコレートを制覇したいところです。ああ、「フィンランド展」で買えばよかった…。サルミアッキ入りのチョコレートを、何の説明もなく売ったら、後で苦情が来る可能性高いだろうなぁw

【過去関連記事】
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
 最後のほうにお土産で買ったチョコレートが。「フィンランド展」は現在兵庫県立美術館で開催中。昨年4月にスタートした「フィンランド展」巡回も兵庫が最後です。行きそびれた方は、今のうちに是非とも!

フィンランド発ムーミンチョコレート
 この記事を書いてしばらく後、また買おうと思ってお店に行ってみたら、無かった。売り切れの模様…がっかり。
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by halca-kaukana057 | 2013-01-21 22:17 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドのサーモンスープ、再び

 クリスマスの夜、いかがお過ごしでしょうか。私はクリスマスらしいことと言えば…昨日はNORADとグーグルでサンタさんがプレゼントを配るのを追尾して、フライドチキンとケーキを食べてお腹いっぱい。あとはクリスマスに関する音楽を聴くぐらい。外は雪。ホワイト・クリスマス…じゃないと「異常気象」になってしまう当地。現在は…寒波クリスマスです…。

 そんな寒い日には、以前作ったフィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」(ロヒケイット)。きっとフィンランドの食卓にも並んで、クリスマスの夜、家族や親戚が揃って食卓を囲んでいるのだろうなぁ…。

 ということで、また作りました。
・作り方は以前の記事で:フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」を作ってみた(2011.2.25)
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 ディルの風味が美味しいです。鮭は生鮭を使うところを、今回は生のスモークサーモンを使ってみました。スーパーで安かったので…wしかもサラダや手巻き寿司のねたに使えるように、切り落としで。便利でした。あらかじめ味がついているので、塩・こしょうの加減が違うな、と。あと、今回もブイヨンではなくコンソメを使いました…。

 寒い日に、温まるスープです。前回も書いたとおり、カレーやシチューの作り方に似ているので、そんなに難しくありません。是非どうぞ。

 ちなみに、フィンランドにはクリスマスのお菓子にこんなものがあるそうだ。
ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト:世界のおやつ探検隊 第70回 簡単可愛いフィンランドのクリスマス菓子

 Joulutoruttu(ヨウルトルットウ)、「クリスマスのパイ」という意味。プルーンのジャムのパイで、作り方を見ると結構簡単に作れそうだが、プルーンのジャム…ない。プルーンのペーストは良く見かけるのだが…。プルーンから作ろうにも、プルーンそのものも売ってない…。フィンランド・北欧の果物と言えばベリーということで、いちごやブルーベリー、カシス(ブラックカラント・黒すぐり)のジャムでもいいかなぁ…と考えていたら、作る余裕はなくなっていました…。来年チャレンジします。いや、クリスマスじゃなくてもいいか。

 あと、これも美味しそう。
クックパッド:北欧フィンランド★キャベツキャセロール
 Kaalilaatikko(カーリラーティッコ)、キャベツのキャセロール。ご飯を使うので、ドリアに似ているのかな?これも寒い季節にぴったりの、あたたかい美味しそうな料理だなぁ。

 最後に、ちょっと思ったのだが、フィンランド料理を作って、「これがフィンランドの味なのか~」と思うが、材料等は日本のもの。味付けも、自分が好みの、日本人好みの味付けになってしまっている可能性はある。実際のフィンランド現地でのオリジナルは、全く同じレシピで作っても味が全く異なる可能性もある。フィンランド料理だけど、フィンランドのものと違う?フィンランド風料理?何だかわけがわからなくなってきましたが、現地フィンランドの、もしくはフィンランドの方が作ったフィンランド料理を食べたいです。そして自分のつくったものと比べてみたい。

 では、あたたかな、幸せなクリスマスをお過ごしください。Hyvää Joulua!
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by halca-kaukana057 | 2012-12-25 23:05 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランド発ムーミンチョコレート

 輸入食品のお店に行ったら、素敵なお菓子を見つけました。
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 マリメッコのがま口ポーチと一緒に撮影してみた。
 ムーミンのイラストがパッケージのチョコレート。フィンランドのお菓子メーカー・Fazer(ファッツェル)社のもの。はい、フィンランド発、フィンランド製です。由緒正しいフィンランドのムーミンのチョコレートです。イラストはムーミン、スノークのお嬢さん(アニメ「楽しいムーミン一家」だとフローレン)、ミィ、スニフの4種類。あれ、スナフキンは?ムーミンパパ&ムーミンママは?ニョロニョロは?(挙げたらキリがないw

 Fazer社のチョコレートは、青森県立美術館の春の特別展「フィンランドのくらしとデザイン展」中に、ミュージアムショップで売っていました。普段Fazer社のお菓子を私の地域ではなかなか手に入れられないので、嬉しかった。それが、今回、ムーミンチョコレートは店頭で売っていた。さすがはムーミン。
・フィンランド展の記事:”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
 ↑この他にも、番外編などの記事もあります。

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 食べてみた。ミィのを開けてみた。

 チョコは硬いのかと思いきや、やわらかい。味もさらりとした甘さ。美味しい。後から甘みが来る感じ。フィンランド展で買ったチョコレートとはまた違う味です。

ドリーム・ぽけっと 食品 【ムーミン】Fazerファッツェルムーミンチョコレート(24本入り)
 ↑24本入り…!箱で欲しいw

 輸入食品のお店にあるかも。探してみてね。私もまた買いに行きますw

 ちなみに、ムーミンのお菓子でこれも気になる。
hokka /北陸製菓株式会社|ウインター柄ボトル入りムーミン谷のビスケット木いちご
 ムーミンのキャラクターの形のビスケット。ビンが可愛い!この他にも、北陸製菓さんのムーミンシリーズのお菓子はどれも美味しそう。近所で見つからないかなぁ。フィギュア付きのこれが可愛い。
ムーミンズティータイム
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by halca-kaukana057 | 2012-11-12 22:44 | フィンランド・Suomi/北欧

東京駅前でマリメッコに出会う

 コンサートのことを中心に書いた今回の東京旅行。コンサートだけじゃない。そんなに多くないのですが、色々と足を運んでみました。

東京に行ってきました
 上の記事で、改修の終わった東京駅丸の内駅舎を観てきたと書きました。その丸の内駅舎の向かい、新丸ビルにフィンランドのテキスタイルメーカー・マリメッコ(marimekko)のお店があるというのです。おお、東京駅前にあるのは嬉しいな。便利だな。早速行ってみた。

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 昨年、吉祥寺のマリメッコに行ったのですが、同じマリメッコのお店でも雰囲気が違う。新丸ビルの中にあるということで、落ち着いたその雰囲気に合わせている感じのディスプレイ。でも、マリメッコの鮮やかさは変わりません。

 店内に入ると、魅了されます。マリメッコのデザイン、色彩、鮮やかさ…触れるたびに惹かれていく、好きになります。「ウニッコ(Unikko)」の新色もあった。見ていると、時間を忘れます。

 せっかく来たのだから、また何か買っていこう。選ぶのにかなり迷いました。同じものでも、色や柄が色々あるので、どれにしようか迷う。迷いに迷った中から買ったのがこれ。
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 タオルハンカチ、大きめの「ウニッコ」のがま口ポーチ、同じく「ウニッコ」のリフレクター(反射板)キーホルダー。色々柄があるけど、ウニッコは外せない。がま口は去年買って、非常に使い心地がよく、大きめのものも欲しいなと思っていました。タオルハンカチは日常でも重宝しそう。日常生活で使って、役立ててこそ、フィンランドのデザインプロダクトのよさがわかる。

 一押しはリフレクター。夜道を歩く時、リフレクターがあると自分の位置を車や自転車に知らせることが出来て、安全。しかもマリメッコのデザインなら可愛い。このリフレクターも色や形がいろいろあるので、やっぱり迷いました。どのバッグにも合わせやすい白で。
 実際、バッグにつけてみて、可愛いし、反射板としての機能もばっちり。いつも使っているバッグにマリメッコ・ウニッコが付いていると思うと、気持ちが上向きになります。うきうきします。

 新幹線の待ち時間でも行けるマリメッコ丸の内。いいところです。

・去年の吉祥寺:吉祥寺でフィンランドを味わう その2- marimekko編
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by halca-kaukana057 | 2012-10-24 23:38 | フィンランド・Suomi/北欧

フィンランドで見つけた「学びのデザイン」

 以前、青森県立美術館「フィンランドのくらしとデザイン」展のトークセッションの記事で、フィンランド関係の本を読んだ…と書いていたのがこの本です。

 「フィンランド」と「教育」、この2つの単語が並ぶと、PISAによる”学力世界一”を連想する人も多いと思う。フィンランドの教育について、今まで本を読んでも記事にはしないできた(シベリウス音楽院指揮科の記事は別)。確かに、フィンランドの学校教育はとても丁寧な、ひとつひとつ学んでいこうという姿勢が制度にも反映されている。純粋に「フィンランドの教育」だけを読む・見るのならいいが、それを日本のものと比較したり、日本で導入できないかと考えるのはちょっと…と思っている。人口も、教育制度も、教育の歴史も、教育行政も全く異なる。だから比較や、安易に「フィンランドの教育」はいい、日本も導入するといい、とは言い切れない。

 そんなことを今も考えてはいるが、この本のことは記事にしたいと思う。読んで、素直に「面白い」「興味深い」と思ったから。日本のものとの比較は、してしまうかもしれないけど、出来るだけしないようにして書きます。


フィンランドで見つけた「学びのデザイン」 豊かな人生をかたちにする19の実践
大橋香奈・大橋裕太郎/フィルムアート社/2011

 この本で取材し、取り上げているのは、フィンランドの博物館や美術館、図書館や、教科書会社、放送局、NPOなどなど。学校の外で、「学び」の場をつくり、活動の実践の内容やスタッフへのインタビューを収録している。文章だけでなく、写真もカラーで「こんなところなんだな」と想像しやすい。

 まず、何故「学び」について取材し、書こうと思ったかが書かれている「はじめに」。このように書かれている。
困難を乗り越え人生を切り拓く力となるのは、多様な「学びの体験」ではないだろうか。
(18ページ)

 そして、「学び」と「教育」の違いについて。「学び」は自発的で柔軟なものであるのに対して、「教育」は主体は教える側、教える側は「正解」や「理想」を持っていてそれにたどり着くことを目標としている。…確かに。人生を豊かにする「学び」を、フィンランドではどのように「デザイン」…形作っているのだろうか。フィンランドの元教育大臣の言葉が引用されています(ラテン語の格言なのだそうです)。
「学校のためではなく、人生のために学ぶ」
(21ページより)

 
 この「はじめに」では、2011年3月11日…東日本大震災のことも書かれています。生きることさえ困難な状況に陥り、様々な情報が飛び交っている。その中には、デマもある。今も、被災地だけではない、物理的にも精神的にも困難な状況が続いている。
 一方、フィンランドものんびりしたように見えるけれども、結構大変だ。失業率・自殺率は高いほうだ。冬の厳しさは人々に精神的な苦痛も与え、うつ病に悩む人も多い。移民問題もある。PISAの結果からは見えない、様々な問題を大人も子どもも抱えている。
 そんな困難はあるけれども、豊かな「学び」が、何らかの力にならないか…。そこから、この本は始まります。

 美術館、科学館、図書館と様々な事例を見ていく。美術館で、幼い子どもが参加するガイドツアー。幼い子どもが美術館でどう振る舞うか…美術館のスタッフや保護者にとっては悩むところだが、ガイドツアーに参加して、先入観無しに作品を観たり、語ったり。アートを一部の大人(アートに興味のある人)だけの閉鎖的なものにするのではなく、子どもたちも参加して、誰もがアートを語り、様々な形で理解できるように開放すること。アートを通して、何かのテーマについて考えたり、自分でも作ってみる。そんな活動が幅広く行われている。

 図書館でも、本だけでなく、CDやDVDなどの蔵書も充実し、ギターなどの楽器や音楽スタジオで演奏し録音、CDの編集もできる図書館もある(!!)。オンラインサービスも充実し、どんな質問にも答えるサービスをしているところも。ここも、本が好きな人だけの閉鎖的な空間になっておらず、様々な人が気軽に集える場になっている。

 興味深かったのが、自然に関する学びについて。森と湖…自然豊かなフィンランド。人々は森や自然とともに暮らし、自然を大事にしている。そんなイメージがある。しかし、フィンランドも変わってきている。冒頭で書いた「フィンランドのくらしとデザイン」展のトークセッションで、フィンランドの都市部では、自然とともに暮らす機会が少なくなっている、と聞いた。
 フィンランドでは、7歳から始まる基礎教育(義務教育)で、「環境と自然」という教科がある。「環境」「幸福な生活」「持続可能な未来」に対する責任ついて考えることを、4年生まで学ぶのだという。そこで、森の中で自然体験をし、「人間は自然の一部である」ことを理解するために、「自然学校」が各地に設立され、子どもたちがそこでの学びの場に参加する。フィンランドの子どもたちは小さい頃から森の中で遊んでいて平気…なのかと思ったら、驚いた。泥で服が汚れるのを心配する子もいる。自然学校の先生の話では、森の中に入りたくない、車の中から見ているだけで十分、と言う子もいるのだそうだ。やはり、自然豊かなフィンランドでの人々の暮らしは、変わってきているようだ。それでも、自然学校では、子どもたちは食べられる草の味を確認したり、沼地の小さな池にいる生き物を探したり、泥だらけになって森と戯れている。お昼には、ソーセージ(マッカラ)を焼いて、食べる楽しみもある。時代や、都市、人々の考えは変わって行くのかもしれない。それでも、フィンランドという自然豊かな地で、学ぶことがある。それが、フィンランドという地で、豊かに生きる・暮らすことを深化させる。

 フィンランドには、様々な「学び」の場があり、「場」だけでは終わらず、生きた「活動の拠点」となっている。ただ「学んだ」で終わらず、個々人の中で深化させてゆけるようになっている。学校以外の場所で学ぶことは、以前から私も興味を持っていることなので、興味のある国であるフィンランドの事例ということでも興味深い本でした。やはり日本と比べると…進んでいる。でも、全国探せば、色々な活動をしているところもあるだろうから、一概には言えない。それでも、フィンランドもまだまだ模索しているところもある。「学ぶことに終わりは無い」…作曲家・シューマンの言葉(「ユーゲントアルバム」op.68の「音楽の座右銘」より)を思い出す。「学び」のデザインにも、終わりはないのだと。

【過去関連記事】
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
 これが全ての始まりでした。

シベリウス音楽院の凄さを探れ
 シベリウス・アカデミー指揮科の学びについて。
シューマンの言葉に学ぶ 「音楽の座右銘」より
 「学ぶことに終わりはありません」
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by halca-kaukana057 | 2012-06-12 23:14 | 本・読書


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