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「しきさい」(GCOM-C)、「つばめ」(SLATS) 名付け親になりました

 以前のこの記事
まだ間に合う!?「GCOM-C」「SLATS」愛称募集中
 JAXAが気候変動観測衛星「GCOM-C」と、超低高度衛星技術試験機「SLATS」の愛称を募集していて、ギリギリになってから応募した、という話。

 愛称が決まりました。
JAXA:気候変動観測衛星(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称決定について

 「GCOM-C」が、「しきさい」
 「SLATS」が、「つばめ」 に決まりました。どちらもきれいないい名前ですね。

 応募した愛称が当たりました!しかし、本当に名付け親、しかも2基同時に?信じられないので、認定証が届くのを待っていました。とうとう証拠の品が届きました。
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 緑色が「しきさい」、青が「つばめ」の認定証です。これまでの、「みちびき」「いぶき」「しずく」の認定証よりも一回り小さいです。
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 「しきさい」(GCOM-C)の認定証。
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 「つばめ」(SLATS)の認定証。
 今回も素敵な認定証です。両プロマネのサインが、一瞬直筆に見えました。手書きのを印刷しています。

 記念品もあります。
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 刺繍のキーホルダーです。こちらも、緑が「しきさい」、青が「つばめ」。両方、表と裏のデザインが違うところがいいです。「つばめ」の裏はH2Aロケットです。かっこいい。素敵。大事にします。

 「しきさい」と「つばめ」は2基一緒にH2Aロケットで打ち上げられます。今年度中の予定ですが、打ち上げ日は未定です。決まるのが楽しみです。

JAXA:第一宇宙技術部門 サテライトナビゲーター:人工衛星プロジェクト:しきさい(GCOM-C)
JAXA:第一宇宙技術部門 サテライトナビゲーター:人工衛星プロジェクト:つばめ(SLATS)
 ミッション内容はこちらも参考にしてくださいね。

  2基同時に決めるという点、どちらもミッション内容からイメージできる言葉が浮かばない点で諦めていたのですが、ダメもとで諦めずに送ってよかったです。あと、「こうのとり」の時に学んだ、どんなボツ案でも送る。これも大事です。

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by halca-kaukana057 | 2017-09-30 23:07 | 宇宙・天文

超巨大ブラックホールに迫る 「はるか」が創った3万kmの瞳

 私のHNの由来でもある、大好きな宇宙機、電波天文衛星「はるか」(MUSES-B)プロジェクトの集大成の本が出ました。

超巨大ブラックホールに迫る 「はるか」が創った3万kmの瞳
平林 久/新日本出版社/2017


 まず、「はるか」はどんな人工衛星か…宇宙科学研究所(ISAS)のプロジェクトのページをどうぞ:宇宙科学研究所:電波天文観測衛星「はるか」

 著者は、「はるか」のプロジェクトマネージャーの平林久先生。文章は、中学生も読みやすいような、丁寧でわかりやすい文章です。

 まずは、「はるか」の観測方法の基礎基本、電波天文学について、歴史をたどりながら、仕組みや技術も解説します。宇宙から電波がやってくるのを発見した、カール・ジャンスキー。ここから始まります。電波天文学について、わかっているようで、わかっていないことも学び直しながら読みました。電波天文学がどのように発展していったのか、これまであまり学んだことがなかったので、電波天文学、電波での天文観測についての基本を学ぶ本としてもいい本です。

 この本は、中学生でも読みやすいような…書きましたが、平林先生が、ご自身の研究人生を振り返りながら書かれているのも、読みやすさの理由だと思います。東大に入学し、天文学を専攻し、どのように電波天文学に関わっていかれたのか。論文を書く話では、時代は違いますが、大学で天文学を学ぼうと思っている高校生に論文のイメージが伝わるんじゃないかな、と思います。平林先生が電波天文学を学んでいった時代は、日本の電波天文学の黎明期。通信衛星用のパラボラアンテナの建設も進みました。そして、野辺山に45mミリ波電波望遠鏡、ミリ波干渉計を建設。日本でも、干渉計(複数の電波望遠鏡を並べ、結んで、より高い分解能で観測することができる方法)での観測が始まった。一方、1967年、遠く離れたアンテナで干渉計を構成する「VLBI」の手法に成功。野辺山の45mアンテナもVLBIに参加。これが、さらに大きなVLBI…スペースVLBI(VSOP)、「はるか」に繋がっていきます。

 その「はるか」で何を観測するか。この本のメインテーマが「ブラックホール」の観測。ブラックホールは可視光では観測できない。ブラックホールらしきものは、銀河の中心にあるらしい。また、ブラックホールらしきものを電波で観測していると、電波の強さが時々変化したり、フレアを起こしたりする。これはどういうことなのか。ブラックホールはどうなっているのか。こうして、「はるか」につながる、VSOP計画は進んでいきます。

 VSOP計画がスタートしたのは1988年。MUSES-B、のちの「はるか」計画がスタートしたのは1989年。打ち上げは1997年…他の人工衛星でもそうだが、宇宙機のプロジェクトは、本当に時間がかかる。しかも、スペースVLBI、宇宙に電波望遠鏡を打ち上げて、地球の電波望遠鏡と干渉計を用いて観測するという、全く新しいプロジェクトを立ち上げて、実行するのは相当大変なことなのだと実感する。平林先生のご家族のお話や、平林先生ご自身のお話も所々に出てくるが、人生を掛けているのだな、と。
 また、「はるか」の特徴である、花びらのようなアンテナ部分をどうするか。衛星は過酷な宇宙環境に耐えられるのか。その設計や試験の箇所も興味深いです。

 1997年、M-Vロケット初号機で打ち上げられた「はるか」。ブラックホールの詳しい姿を次々と観測します。「はるか」によって、それまでわからなかったブラックホールの姿が明らかになっていく。ブラックホールの想像以上の大きさ、ブラックホールから出るジェットの激しさ。これほど面白いものはありません。

 活躍した「はるか」ですが、衛星にも寿命はあります。最期の時、停波のコマンドを送る時…グッとくるものがあります。それ以上に、その後、「はるか」でお世話になった方々を訪ねると、感謝の気持ちが伝わってくる…プロジェクトは終わっても、終わらない何かがあるのだなと感じます。

 そして、「はるか」の後継機、「ASTRO-G」計画を立ち上げますが…目標のアンテナの精度が達成できない、予算の問題などで、計画は中止に。ロシアの電波天文衛星「ラジオアストロン」についても書かれています。「ASTRO-G」がなくなって、VSOP衛星は「ラジオアストロン」だけだったので注目していたのですが、わからないことも多く…取り上げられていてよかったです。

 この本では、ブラックホールの合体を捉えた、アメリカの重力波検出装置LIGOについても触れています。重力波も、干渉計を使います。そして、観測するのはブラックホール。「これからは重力波天文学が花開く」(167ページ)とありますが、世界各地で重力波検出装置が動き出している一方で電波天文学もALMA望遠鏡があります。これから、天文学はますます面白くなるのだろうと思っています。


【過去関連記事】
電波天文観測衛星「はるか」に想う
無念… 電波天文衛星「ASTRO-G」開発中止
2月12日は「はるか」記念日
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by halca-kaukana057 | 2017-09-18 23:48 | 本・読書

イリジウムフレアを見たくて

 現在、国際宇宙ステーション(ISS)可視パスはなし。でも、イリジウムフレアは毎日のようにあります。そういえば、イリジウムフレアはずっと見ていなかった。ご無沙汰です。

 先日から、イリジウムフレアを見よう、撮ろうと狙っていました。日によって明るさに差がある。これはとても明るい時のこと…
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 肉眼ではしっかり見たのですが、撮影は失敗…。シャッターを押す前に、慌てて、10秒間のタイマーを設定してしまった…。その10秒のうちにフレア、減光しているところを撮れました…。とても明るかったのに!しかも木星の近く、いいアングルだったのに!残念な失敗でした。

 それから、毎日のようにイリジウムフレアを見よう、撮ろうとするのですが、曇ってる、予報より暗くてうまく撮れなかった…そんな毎日が続きました。ようやく今日、一応の成功画像を撮ることができました。
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 フレアはあまり明るくありません。でも、ふっとイリジウム衛星の光の点が現れて、増光、すーっと消えていく数秒間は、何度見てもワクワクします。画像もそんなにインパクトはありませんが、イリジウムフレアの雰囲気は撮れたかな?
 明るい星は木星です。木星のそばの明るい星は、おとめ座γ星・ポリマ(Porrima)。イリジウムフレアの軌跡の斜め右上の明るめの星はしし座のデネボラ。
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by halca-kaukana057 | 2017-06-20 22:21 | 宇宙・天文

まだ間に合う!?「GCOM-C」「SLATS」愛称募集中

 この記事はもっと早く書くべきだったのですが、一気に2基も人工衛星の名前なんて考えられない、しかも今回はどちらも難しい…と7割スルーしていたのですが、締め切り直前になってやっぱり送ってみようと考え始めたら思いつく思いつく…wということで、まだ間に合うはず。記事にします。

ファン!ファン!JAXA!:2つの衛星の「愛称」を同時募集します
 募集しているのは、気候変動観測衛星「GCOM-C」と、超低高度衛星技術試験機「SLATS」。2基同時の募集は、衛星も2基一緒に打ち上げるから?

 締め切りは、5月31日、夜8時 です!

JAXA:第一宇宙技術部門 サテライトナビゲーター:人工衛星プロジェクト:GCOM-C
 「GCOM-C」は「しずく」(GCOM-W)のシリーズ衛星(宇宙から地球の環境変動を長期間に渡って、グローバルに観測することを目的とした人工衛星プロジェクトで、地球環境変動観測ミッション(Global Change Observation Mission)の略が「GCOM」)。「しずく」は水循環を観測します。
 「GCOM-C」は大気や植生に関する観測をします。大気や塵やホコリなどのエアロゾル、生物の二酸化炭素の吸収といった循環とそれらの影響で気候がどう変わるか、そんな観測をします。
 同じ地球観測衛星の「だいち」シリーズや、「しずく」「いぶき」よりも観測の幅が広いので、名前が思いつきにくいです…。

JAXA:第一宇宙技術部門 サテライトナビゲーター:人工衛星プロジェクト:SLATS
 「SLATS」は地球観測衛星の分類に入っていますが、ミッションは技術試験衛星なところが大きいです。通常の人工衛星の軌道よりも低い300km以下で、地球観測をするための技術を習得します。大気抵抗の大きい低い軌道で飛び続けるために、小型の機体で、イオンエンジンを使用します。
 この衛星が何故地球観測衛星に入っているか。この低軌道でも飛行し続けられる技術を使えば、地球をより近くで観測できるので、地球観測衛星の観測センサーを同じ解像度でもサイズを半分以下にできます。コストを抑えることができます。将来、「SLATS」の技術で地球観測衛星が変わることを目指しています。
 これも名前をイメージしづらい。

 どちらも名前をイメージしづらいですが、思いついたらとにかく送る。これはないだろう…と思っても送る。何が当たるかわからない。以前の「こうのとり(HTV)」の時の教訓です。

 送る際、どちらか一方だけでもOKです。何通送ってもOKです。応募した名前が採用される=名付け親になると、JAXAから認定証と記念品が贈られます。さらに幸運だと、種子島での打ち上げにご招待されます。

 締め切りは、5月31日、夜8時 です!まだ間に合う!最後まで粘るのもコツのひとつ。

*****

JAXA:H-IIAロケット34号機による「みちびき2号機」(準天頂衛星)の打上げ時刻について
 6月1日、朝9時17分46秒、「みちびき」の2号機が打ち上げられます。残念だが打ち上げ中継は観られない…。ようやく、「みちびき」のシリーズ衛星の打ち上げです。長かった。
 「みちびき」も公募で名づけられました。私も名付け親のひとりです。
宇宙から導いて 準天頂衛星愛称決定
「みちびき」名付け親認定証+「あかつき」打ち上げ日決定
 認定証、今も大事に保管していますよ。6月1日、種子島がいいお天気になりますように。
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by halca-kaukana057 | 2017-05-30 23:26 | 宇宙・天文

夜明け前の金星・木星・火星、その他星見

 夜明け前の東の空はまだまだ賑やか、見ごろです。今朝早く目が覚めて、外を確認したら晴れている。東の空に3つの惑星がきれいに見えていました。星見せずにはいられません。

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(※「Venus」のスペルを間違えていました…a要らない…)
 しし座に金星、木星、火星が集まっています。木星と火星はとても近い。肉眼で確認できる二重星(北斗七星のミザールとアルコルみたいな)のように寄り添っています。後で気がついたのですが、これを望遠鏡で見たらきれいだっただろうなぁ。木星のガリレオ衛星のそばに火星が見えたはず。望遠鏡を組み立てる、という発想がなかった…。金星は相変わらずとても明るく輝いています。

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 その金星・木星・火星を観望中のこと。南東方向から光の点が。人工衛星だ。急いでカメラを人工衛星の方向に向けました。徐々に光度も増してゆく。何とか撮影できました。徐々に光度が減少し、見えなくなるまでを撮影できました。ISSやイリジウムフレアのように狙って見る人工衛星もいいですが、こうやって偶然見えた人工衛星もいいものです。ちなみに、調べてみたら「SKYMED 2」という人工衛星らしいです、多分。
 この画像では、かに座と球状星団M44・プレセペ星団も割りとはっきりと写っていました。有名だけれども、淡くて見つけにくいプレセペ星団。私のカメラでも撮影できたのは初めてです。空の条件もよかったのかもしれない。

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(※「Venus」のスペルをここでも間違えていました…a要らない…要りません…)
 空がだんだん明るくなってきました。それでも、しし座と3つの惑星ははっきりと見えていました。しし座は「ししの大鎌」が目印の見つけやすい、星の並びもわかりやすく、明るめの星も多い星座。この画像では星座線は入れていないので、しし座をたどって見てくださいね。
 それにしても木星と火星が寄り添っている様がとてもきれいです。

 日が進むにつれ、今度は金星と木星が接近していきます。しばらく、明け方の東の空はまだまだ楽しく見られます。早起きして、晴れていたら是非東の空を見てみてくださいね。
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by halca-kaukana057 | 2015-10-19 22:36 | 宇宙・天文

完全図解 人工衛星のしくみ事典

 まだまだ「はやぶさ2」関連本を消化中です。

 昨日のニュースで、日本とヨーロッパが共同で打ち上げる水星探査計画「ベピ・コロンボ」の日本が担当する探査機「MMO」の機体公開がありました。
NHK:水星観測へ 日本の探査機「MMO」公開
sorae.jp:JAXA、「水星磁気圏探査機(MMO)」を公開 日欧共同計画の一翼担う
 水星は地球以外に磁場がある唯一の地球型惑星。太陽に一番近いため、探査しづらく、わからないことも多い。「MMO」はその磁場がどうやって出来たのかを探ります。
 「MMO」とヨーロッパが担当する「水星表面探査機(MPO)」、MMOとMPOを水星まで送り届けるための「水星遷移モジュール(MTM)」は、2016年度にヨーロッパ宇宙機関(ESA)のフランス・ギアナ領・ギアナ宇宙センターから「アリアンⅤ」ロケットで打ち上げ。イオンエンジンを用いて航行。地球よりも内側の惑星に行くには、減速しなければならない。そして、地球フライバイ1回、金星フライバイ2回、水星フライバイ5回で、2024年に到着予定です。長い旅です。

 その、「MMO」含む「ベピ・コロンボ」についてもこの本に描いてあります。(前置き長い)

完全図解 人工衛星のしくみ事典 「はやぶさ2」「ひまわり」「だいち」etc…の仕事がわかる!(ロケットコレクション vol.2)
大貫剛、秋山文野、大塚実:著/マイナビ/2014

 以前出た「日の丸ロケット進化論」の続編の本です。ロケットの次はペイロードの人工衛星・探査機。気象衛星「ひまわり」シリーズや、「だいち」「だいち2号」「いぶき」などの地球観測衛星、測位衛星「みちびき」やGPS、放送衛星、「きく8号」や「こだま」などの通信衛星などの実用衛星。「はやぶさ2」や「あかつき」などの探査機、「あかり」「すざく」「ひので」などの天文観測衛星といった科学衛星。衛星・探査機は大きくこの2種類に分けられます。

 日本では、科学衛星は糸川英夫博士がペンシルロケットを開発、国産ロケットの研究開発を進め、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げた宇宙科学研究所(ISAS)が科学衛星を。一方、旧宇宙開発事業団(NASDA)が実用衛星を打ち上げていました。今はJAXAに統合されています。その実用衛星の旧NASDA、科学衛星のISASの歴史も振り返ります。どちらも過酷な道だった。旧NASDAはアメリカから技術を導入し、日本独自のロケットと衛星を開発、打ち上げを目指すも、コスト面などでアメリカのを買わざるを得なかった…。せっかく純国産ロケットH2を開発したのに、価格の面でNTTもNHKはアメリカ製の通信衛星・放送衛星を選んだ…。
 それでも、「きく8号」や「きずな」は活躍している。地球観測衛星も「みどり」「みどり2」の悔しい失敗もありましたが、乗り越えて「だいち」「だいち2号」「いぶき」「しずく」と繋がっていっている。特に「だいち」は災害援助から森林伐採監視まで、幅広く活躍。そして、最後のミッションが東日本大震災の観測…。普通の文章で書かれているのに、故郷の被災状況を観測している途中で運用停止になってしまった話は、読むと目頭が…。

 また、人工衛星ビジネスの話も。どの衛星でも基本・共通の設計となる「衛星バス」の話は、初めてじっくりと読みました。現在、H2Aが海外の人工衛星打ち上げを受注して、商業打ち上げする機会が増えてきていますが、衛星も優れた衛星バスで世界市場に参入していっています。

 一方の科学衛星。冒頭で「はやぶさ2」を徹底解説。カラーの図で、「はやぶさ2」の設計や仕組みがよくわかります。プロジェクトエンジニアの津田雄一さんのインタビューも。初代「はやぶさ」の経験を活かすところ、新しく挑戦する部分のバランスが難しかった、と。2号機、初代「はやぶさ」は技術試験機、「はやぶさ2」は本番の小惑星科学探査機だからこその難しい点ですね。そして今回も、小惑星1999 JU3は行って見てみなければどんな形の小惑星かわからない。到着してからでないと、どう観測して、いつどこにタッチダウンするかも決められない。「はやぶさ2」は小惑星1999 JU3での滞在期間が長めにとってありますが、画像が届くのが楽しみであり、届いたらプロジェクトチームは大忙しなんだろうな…。最後の「はやぶさ2」で注目して欲しいところについて、「ひとつひとつのハードルをクリアしていくところを見守っていただけたら」と。はい、ずっと見守ります!

 それぞれの科学衛星解説も詳しく、すっきりとまとまっています。過去のもの、これから打ち上げ予定のもの、失敗してしまったもの(火星探査機「のぞみ」)、残念ながら計画中止になってしまったもの(LUNAR-A、ASTRO-G)も。「のぞみ」や「LUNAR-A」「ASTRO-G」については読んでいると切なく、悔しくなります。「ASTRO-G」は「はるか」の後継機だったから特に。「ASTRO-G」とアルマ望遠鏡の最強電波観測、観たかったなぁ…(これ何度も言っている気がする…)。この解説で、気になる衛星、お気に入りの衛星を探すもよし。是非、お気に入りを見つけてください。

 最後に人工衛星の仕組みを。打ち上げ、軌道、エンジンとスラスタ、姿勢制御、通信、断熱材などなど。これ一冊で、人工衛星の基礎基本を学べます。

・過去記事:日の丸ロケット進化論と合わせてどうぞ。
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by halca-kaukana057 | 2015-03-16 21:32 | 本・読書

2月12日は「はるか」記念日

 今日は何の日~?1997年、2月12日、M-Vロケット初号機で、電波天文衛星「はるか(MUSES-B)」打ち上げ。18年前のことでした。
 「はるか」はとりわけ好きな衛星。好き過ぎて、ハンドルネームの由来でもあります。

 というわけで、打ち上げ記念日にイラスト描きました。
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 やっつけ気味ですみません…。「ロゼッタ」「フィラエ」のキャラデザが可愛くて気に入っているので、そんな雰囲気で描きました。「はるか」のチャームポイント、大きなお花のようなアンテナはデフォルメしつつも簡略化しすぎず…。難しい。

 「はるか」は「スペースVLBI」計画を担った衛星。「スペースVLBI」、略して「VSOP」。はい、「はるか」にVSOPブランデーのビンを持たせてしまいましたw宇宙空間ではコップは使えないなどのツッコミは勘弁してください…。擬人化するなら「はるか」はきっとお酒好きだと思う…wお酒好きな天文学者の先生たちとニコニコしてぐいぐい飲んでそう…w

 「はるか」は運用を終えましたが、アンテナを広げたまま地球を周り続けています。現実的じゃないと言われるかも知れませんが、いつか、日本でまたスペースVLBI計画を担う衛星が出てきて欲しいなぁと思います。既に数々の驚くべき観測をしている電波望遠鏡群・アルマ望遠鏡と組んで、最強の電波天文観測をしてほしい。可視光や他の波長では見えない、遠い遠い宇宙を、高い解像度で「はるか」の後継機と地球の電波望遠鏡で見たいなぁと思います。「ASTRO-G」が計画中止になってしまい、日本ではスペースVLBI計画はどうなっちゃうのかな、と。今、どうなっているのかな、と心配になります。「はるか」はMUSESシリーズ、初代「はやぶさ」と同じ技術試験衛星。「はるか」で得た技術が、いつか活かされることを願っています。
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by halca-kaukana057 | 2015-02-12 23:17 | 宇宙・天文

心強い存在に H2Aロケット25号機&「ひまわり8号」打ち上げ

 夜のニュースはH2Aロケット&「ひまわり8号」で決まり!と思ったら…ノーベル賞もいいですが、「ひまわり8号」のことも報道してください…。
・予告記事:ロケット打ち上げの秋 「ひまわり8号」&「はやぶさ2」

JAXA:H-IIAロケット25号機による静止気象衛星「ひまわり8号」(Himawari-8)の打上げ結果について
 今回も予定時刻通りのオンタイム打ち上げ。おめでとうございます!打ち上げシーケンスの実測値も、予測値とほぼ一緒。H2A、安定していますね。

朝日新聞:「ひまわり8号」打ち上げ成功 H2A、予定軌道に投入
 毎回恒例の空撮動画が、今回はいつも以上にきれいです!!快晴のせい?台風の後で、大気が澄んでいたせい?まっすぐに伸びるロケットロードが、とても美しい。「プラネテス」のアニメでこんなシーンがあったような、そんなことを思いました。

NHK:ひまわり8号 打ち上げ成功
NHK:ひまわり8号 何に役立つのか
 ↑タイトルが残念な表現ですが…、パワーアップした「ひまわり8号」の観測技術についての説明です。

 打ち上げは、中継を観ていたのですが、色々あって…楽しめきれなかった…。でも、快晴の種子島、「世界一美しいロケット発射場」の、その中でも特に美しい打ち上げだったと思います。

 「ひまわり8号」は今後、36000km上空の静止軌道に入り、試験を続けます。運用開始は、現在運用中の「ひまわり7号」が運用停止になる来年の夏ごろ。「ひまわり7号」はバックアップにまわります。また、2016年には「ひまわり9号」も打ち上げ予定です。

 毎日見ている天気予報。「ひまわり」シリーズは、私たちの生活に最も身近な人工衛星。精度や技術の向上した「ひまわり8号」からの観測データで、もっと詳しい予報が実現すると思います。

 一方、気象衛星の無かった時代も…
Togetter:正しい気象情報があれば……60年前の洞爺丸の悲劇
 「洞爺丸台風」のことは、体験した家族からその時のことを教えてもらったことがあります。相当な台風だったそう。でも、観測技術が十分でなく、悲劇に繋がってしまった。「ひまわり」が打ち上げられたのは1977年。打ち上げはアメリカ・ケネディ宇宙センターからでした。2号機からは種子島からの打ち上げになりました。
 1999年11月、H2ロケット8号機が打ち上げに失敗、「MTSAT-1」は失われ、「ひまわり5号」が寿命をこえて運用するも、2003年5月に運用停止。「ひまわり」シリーズは途絶え、アメリカの「GOES-9」を代用。そして2005年2月「ひまわり6号」が打ち上げられ、6月から運用開始、「ひまわり」シリーズが復活。

 そんな悲劇や、空白期間を思うと、「ひまわり」シリーズの存在が心強く感じられます。パワーアップした8号で、更に心強く。8号の運用開始が楽しみです。無事に静止軌道に到着できますように。

 記念に書いた(描いた)。
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 「ひまわり8号」はこれまでの「ひまわり」シリーズと随分形が違います。そして色もほとんど黒。描きやすいといえは描きやすい…?

 さて、明日は皆既月食。明日夜、日本全国天気になーれ!!
・月食準備記事:【2014.10.8 皆既月食】準備編 皆既月食をもっと楽しく観るために
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by halca-kaukana057 | 2014-10-07 22:56 | 宇宙・天文

ロケット打ち上げの秋 「ひまわり8号」&「はやぶさ2」

 10月になりました。6日は十三夜、8日は皆既月食。こちらも楽しみですが、この秋はロケット打ち上げも楽しみです。


 まず、天気予報でお馴染み「ひまわり」シリーズ最新機「ひまわり8号」。
JAXA:H-IIAロケット25号機の打上げについて
ファン!ファン!JAXA!:ひまわり8号/H-IIA25号機 打ち上げ応援サイト

sorae.jp:H-IIAロケット25号機の打ち上げは10月7日に 気象衛星「ひまわり8号」を搭載
産経ニュース:最新鋭気象衛星「ひまわり」8号、10月7日に打ち上げ 解像度2倍、カラー画像も

 現在運用されているのは「ひまわり7号」。6号も予備として運用されています。7号の寿命は来年の予定。今度打ち上げる8号では、大幅にグレードアップしました。観測画像の解像度も7号の4倍、これまでは白黒だった画像がカラーに。観測頻度も増え、台風や積乱雲もいち早く、詳しく観測できるようになります。
 打ち上げは7日14時16分~18時16分
 台風の進路が心配です。気象衛星の打ち上げに、台風が影響するかもしれないとは…。


 次は、お待ちかねのあの探査機!!
JAXA:H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)の打上げについて
ファン!ファン!JAXA!:はやぶさ2特設サイト

NHK:「はやぶさ」後継機 11月打ち上げへ
sorae.jp:H-IIAロケット26号機、11月30日打ち上げ 「はやぶさ2」を搭載
ITmediaニュース:「はやぶさ2」11月30日に打ち上げへ

 ついに、ついに小惑星探査機「はやぶさ2」打ち上げです!!思ったよりも早く来ました。今年夏に機体が完成しお披露目。現在、既に種子島入りしています。
マイナビニュース:小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成 - JAXAが機体を公開(写真104枚)
 ↑その機体公開の様子。怒涛の画像104枚!!

 思えば、長い道程でした。初代「はやぶさ(MUSES-C)」がトラブルに見舞われつつも地球への帰路の間、後継機は予算削減などで開発の危機に。私も何かしようと、文部科学省・宇宙開発委員会にメールしました。
・その時の過去記事:「はやぶさ」&「はやぶさ2」を応援します!(2007.11.8)
 その後、無事に予算もつき、初代「はやぶさ」も帰還。小惑星イトカワのサンプルリターンにも成功。現在も、イトカワの微粒子は世界中の研究者によって分析、研究されています。
 この苦労を思うと、機体が出来上がり、打ち上げが決まったことが感慨深くて仕方ありません。初代「はやぶさ」は技術試験機、小惑星探査のために必要な技術の試験のための予行演習です。試験機でサンプルリターンまで成し遂げてしまったわけですが、それでも「はやぶさ2」が本番です。イトカワとは異なるタイプの小惑星へ、「はやぶさ」よりも長い旅になります。小惑星「1999JU3」も詳しく探査し、ローバーは2機、勿論サンプルリターンもやります。「はやぶさ2」が、太陽系の起源の謎にさらに迫る。再び始まる大冒険に、ワクワクが止まりません。

 初代「はやぶさ」は試練続きのドラマティックな旅路で注目されましたが、「はやぶさ2」にはドラマティックな展開はいりません。淡々とミッションをこなして、順調な運用を願うばかりです。ちなみに、「はやぶさ2」本体は大気圏再突入はしません。カプセルを地球に投下した後、再び宇宙の旅に出ます。初代「はやぶさ」も当初はその予定でしたが、トラブルで軌道変更のための燃料が無くなってしまったため、大気圏再突入になってしまいました。

 「はやぶさ2」の打ち上げは11月30日(日)13時24分48秒。日曜日の午後、旅立ちを見守りたいと思います。

 「ひまわり8号」、「はやぶさ2」、素晴らしい打ち上げ、無事の旅立ちを願うとともに、応援しています!打ち上げるH2Aロケットも、もう25・26号機。予定時刻通り、打ち上げシークエンスも軌道も予定通りの安定した打ち上げを続けています。今度の打ち上げも、どうぞ安定した、順調な打ち上げになりますように!
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by halca-kaukana057 | 2014-10-01 22:31 | 宇宙・天文

七夕、衛星(ほし)に願いを 「きずな」×「星たべよ」「ばかうけ」七夕お願い企画

 少し前から、気になっていたものがあって、スーパーに行く度に探していたのですがなく…ようやく見つけました。
ファン!ファン!JAXA!:あなたの「願い」宇宙に届けます! 衛星「きずな」を使った七夕メールキャンペーン実施中です。
株式会社 栗山米菓:2014年七夕企画
株式会社 栗山米菓:七夕お願い特設サイト

 おせんべい「星たべよ」「ばかうけ」が、JAXAの超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」とコラボ企画。七夕に、専用サイトに送られたお願いを宇宙の「きずな」に送信する、というイベントです。「きずな」はこれまで、クリスマスや七夕、バレンタインに宇宙の「きずな」経由メール送信イベントを行ってきました。しかし、昨年は無く残念。と思ったら、今年は一般企業とともにお願い事を「きずな」に送信するという企画。これも面白そうです。

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 「きずな」仕様「星たべよ」。残念ながら「ばかうけ」は置いてなかった。ばかうけ好きなんだけどな。
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 パッケージ裏面に、「きずな」についての説明も。

 これまでは誰かに「きずな」を経由したメールを送る、という形でしたが、今回は「きずな」に送信する(その後、メールフォームにメールアドレスを入力しておくと送信完了メールが届くそうです)。これまでとは少し違った形。お願いも1件だけでなく、同一メールアドレスから5件まで送信可能。家族や友人の分も送るもよし、自分で何件でも送るもよし。「きずな」のデータ処理能力は最大1.2Gbpsと超高速。大量のデータも一気に処理出来るので、たくさん送ってもきっと「きずな」は受け止めてくれます!

 お願い事は上記特設サイトから。「星たべよ」「ばかうけ」を買わなくても送れます。私の場合、パッケージが見たかったので買いました。さて、何をお願いしようかな。

 締め切りは7月6日まで!!
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by halca-kaukana057 | 2014-06-27 20:53 | 宇宙・天文


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