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重力波天文学が始まる

 報道から数日経ってしまいましたが、これを書かないわけにはいかない。

国立天文台:LIGOによる重力波の直接検出について
アストロアーツ:アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出
ナショナルジオグラフィック 日本版:重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語 ノーベル賞級発見の手法と意義、天文学の新たな広がりを詳しく解説

東京大学宇宙線研究所:【コメント】LIGO-Virgoの重力波発見に関するKAGRAグループからのコメント
 ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生が計画代表をされています。梶田先生の先輩・恩師である故・戸塚洋二先生も喜んでいらっしゃるに違いない…。

 何か大きな発表があるとあり、もしかして重力波を観測したのでは?と噂されていたはちらりと耳にしたのですが、本当でした。マジでした。驚いた。こんなに早く重力波を観測できたなんて!!もっと先のことだろうと予想してました…。

 「重力波」とは、アインシュタインの一般相対性理論で予測された「時空のゆがみの伝播」。質量を持った物質が存在・運動すると時空にゆがみができ、光の速さで広がっていく。ブラックホールや超新星爆発、中性子星の連星の合体などから発生すると考えられてきたが、直接の観測例は無かった。
 アメリカの重力波観測所「LIGO(ライゴ)」で、昨年、約13億年前に起こったブラックホールの合体によって放出された重力波を観測。人類初の観測例となりました。

 100年も前に発表されたアインシュタインの一般相対性理論が、実際の宇宙での光の動き、天体の動き、時空で本当に有効だったことが証明されました。計算と理論だけで、遠く広い宇宙での目に見えない重力と時空の関係について、計算と理論だけで予測していた。本当に凄い。

 重力波を観測することは今後の天文学の課題とされてきました。今回の観測はアメリカの「LIGO」だけでしたが、ヨーロッパや、日本でも「KAGRA(かぐら)」がこれから稼動・観測を始めます。今回は1つの観測所だけだったので、そのブラックホールの詳しい方向を調べることはできませんでした。これが、複数の観測所で観測できれば、詳しい方向、位置を特定できます。重力波の観測はこれから、今スタートしたばかりなのです。そんな瞬間に立ち会えた…感激です。

 これまで、人類は様々な方法を使って宇宙を観測してきました。可視光の天体望遠鏡。X線、赤外線、紫外線、電波などの様々な波長。さらに、望遠鏡や観測装置を宇宙に打ち上げ、空気が邪魔をしない、より鮮明で精密な観測を目指してきました。でも、それらの波長を使っても、観測できないものがありました。ブラックホールはX線や電波で観測はしていましたが、説明しきれないものがありました。ところが、重力波は、ブラックホールから直接発せられたもの。重力波の観測で、これまで説明できなかったものが説明できるようになりましたし、ブラックホールのことがより詳しくわかるようになりました。重力波を観測することは、新たな天文観測のはじまりです。望遠鏡には見えませんが、重力波観測装置は、「宇宙のさざ波」を観測する望遠鏡です。その装置も有効であることも証明されました。もう一気に沢山のことが証明され、スタートしました。興奮せずにはいられません!!

 この発表があった日、2月12日は、日本の電波天文衛星「はるか」(MUSES-B)が打ち上げられた日でした。電波望遠鏡のパラボラアンテナは、組み合わせるとその距離分の直径の仮想の電波望遠鏡で観測しているのと同じデータを得ることができます(「干渉計」といいます)。地球上の電波望遠鏡を組み合わせても、宇宙は広く、電波を発する天体は遠い。精度が足りない…。そこで考え出されたのが、電波望遠鏡を宇宙に飛ばして、地球よりも大きな干渉計をつくろう!という壮大な計画でした。その技術を実証するため「はるか」は打ち上げられ、地球上の電波望遠鏡と一緒に、電波を発するブラックホールなどの天体を観測し、実際に出来ると証明しました。スペースVLBI、「VSOP」のはじまり、新しい天文観測の方法がスタートしました。しかし、本番となる「はるか」の後継機(ASTRO-G)は、目標とする精度を達成できるアンテナをつくることができず、予算も足りず、計画中止になってしまいました。現在はロシアの「スペクトルR」・「ラジオアストロン」計画で進められています。

 また、X線では、新しい日本のX線天文衛星「ASTRO-H」が水曜に打ち上げ予定。本当はこの12日だったのですが、天候不良で延期になりました(重力波検出で大騒ぎになっている時に打ち上げられていたら正直追いきれない…延期でよかったとちょっと思っています…)。X線天文学は日本のお家芸。重力波を観測できるようになりましたが、電波観測やX線観測も宇宙の謎を解くために重要な手段です。

 そして始まった「重力波天文学」。「宇宙のさざ波」は「観る」、というより「聴く」という言葉が合うでしょうか。時空がゆがんで、それが波のように伝わってくる。それをキャッチすれば、大元の天体のことがわかる。考えただけでワクワクします。重力波を観測することで、また新しい謎も出てくると思います。教科書も図鑑も一気に書き変わる。それがたまらなくワクワクします。

129. 重力波検出の意義と今後の進展(2016/2/12)
 今回の観測がどういうものなのか、わかりやすく解説しているサイトがありました(でもちょっと難しいです。2,3回読んでみてください)。「太陽質量」という単位がある。初めて知りました。質量が大きいものほど観測されやすいが、地上では地震などの「ノイズ」があり影響を受けてしまうので、あまり巨大過ぎると検出できない、というのがまた面白い。
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by halca-kaukana057 | 2016-02-15 22:27 | 宇宙・天文

[コミック版]天地明察 9 (完結)

 これも昨年発売され、昨年読んだ漫画です。最終巻ということで、感想書いたら本当に終わりになってしまうような気がして…。

天地明察 9
冲方丁:原作/槇えびし:漫画/講談社・アフタヌーンKC/2015

 酒井に久々に呼ばれた渋川春海は、もともとは保科公が望んで授けたもの、今度の改暦の儀には差しておくようにと二刀を手渡される。また、春海の「分野」や新しい暦に感銘を受けた陰陽寮の土御門泰福(つちみかど・やすとみ)が春海に会いに来る。春海を敵対視している陰陽師の中にも春海の味方となる心強い存在がいることを知り、春海は改暦へ着々と動き出す。そして、春海は授時暦が何故蝕の予報を外したのか、その答えにたどり着いた…。

 最終巻、別れもいくつもあります。闇斎先生…。でも、喜ばしいこともあります。春海とえんの間に子どもが。そして、泰福との出会いは春海にとって大きな力となります。泰福は以前少し登場しましたが、春海と会うのは初めて。とてもいい人です。そして、若い頃の春海を見ているかのよう。若さゆえ足りないところもあるのですが、何に対しても興味を持ち、精進し学ぼうとする姿はまさに若い頃の春海です。一方の春海は、この手がダメなら次の手、その手にも様々な作戦をたてておく…策略家になりました。ちょっと怖い、腹黒い?雰囲気はありますが、改暦はそのぐらいの手を用意しないと成し遂げられない。碁を打つように、あらゆる作戦、あらゆる手を駆使する。ことさんと暮らしていた頃の春海は心優しい(優し過ぎて弱さもある)、えんさんと暮らしている今は強さ、強靭さを感じます。妻の性格が映るのでしょうか。

 そして授時暦が何故うまくいかなかったか、原因を突き止めた春海。原作ではこの部分で、今で言う緯度と経度を混同していた部分があったのですが、漫画では修正?違う言葉でうまく置き換えていました。とにかく、春海の天文の話には心躍ります。その話を聞いた関さん…いい表情です。

 天の理を制したなら、地の理…。人間の感情が一番厄介ですね。それでも、陰陽師たちや朝廷の様子を考え、手をまわしていく春海。2度目の春海の暦(大和暦)が敗れた後の、町中で天測のシーンはワクワクしました。かつて、春海もそうしたように。町中で天体観測、今で言うまちなか観望会ですね。今の望遠鏡のようにささっと持ち運べる機器ではない天測機器を、通りにどんと設置してしまうのがすごいです。これは楽しい。

 遂に、その時が…。これまで春海が出会い、「託された」人々の回想、全ての始まりとなった絵馬。原作でも絵馬が風に揺れて「からんころん」と音を立てるシーンが印象的に書かれていますが、漫画だとさらに印象的です。本当に感慨深い…!春海がいたからこそ、暦というものがいかに大事か、日本の天文学、天文観測も進んだ。渋川春海という人の偉大さを実感します。

 ラストは、原作とは異なります。そう来るか…!原作のラストも好きなのですが、漫画は漫画でいい描き方をした、こっちも好きです。

 「天地明察」は原作も、このコミカライズもどちらも面白い。誰かと出会い心を通わし手を結ぶこと。ひとりでも、目指すものに向かって突き進むこと。「精進」し続けること。好奇心を失わないこと。諦めないこと。こう書くとただの美談のようになってしまいますが、「天地明察」はそれだけで終わらない。渋川春海を中心に、様々な人々が描かれている。それぞれの立場で、それぞれの生き方で。原作を読んで、この素晴らしいコミカライズでまた読めて、とても楽しかったです。槇えびし先生のキャラデザ、絵、物語もよかったです。ありがとうございました!!

・8巻:[コミック版]天地明察 8
 
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by halca-kaukana057 | 2016-02-02 23:04 | 本・読書

星型切手 「星の物語」第3集 続編:押印機特印

 先日発行された星座切手新シリーズ「星の物語」第3集。限られた郵便局でしか押印できない押印機の特印を郵頼していたのですが、届きました!
・過去記事:冬の星座と明星、進化する切手 「星の物語」第3集&特印

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押印機版は、切手シートにホログラムで描かれている天体望遠鏡で天体観測と明るく輝く星・明星をデザインしています。押印機だからこそのこの精巧なデザイン。惚れ惚れします。切手は星型の明星にしました。星型の切手って珍しい。これは保存版です。

 ちなみに、残りの切手シートも送られてくるのですが、
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 星型の切手がないと何だか味気ないです。切手を使えないじゃないですか!!そしてこのシートでも、隠し文字を探しました。見つかりました。第4集も楽しみです。

【過去記事】
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その2・機械印編
星座と名月を切手で 「星の物語」第2集&特印
星座切手シリーズの秘密
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by halca-kaukana057 | 2016-01-27 22:08 | 宇宙・天文

冬の星座と明星、進化する切手 「星の物語」第3集&特印

 最近切手と特印・風景印のことを書いていませんでした。はい、しばらく切手は買わず、特印も貰ってませんでした。郵便局に行きそびれてました。でも、今回の切手は外せません。待ってました。「星の物語」シリーズ、第3集発行です。

日本郵便:特殊切手「星の物語シリーズ 第3集」の発行

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 今回はおひつじ座、おうし座、ふたご座の3星座を取り上げています。おひつじ座はちょっとわかりにくいのですが、おうし座とふたご座は今の季節、冬を代表する星座です。プラス、明星という切手。星型をしています。そして、望遠鏡で天体観測をしているホログラムの絵がすごいです。光の当たり方、角度によって色が変化します。切手のホログラムもキラキラしています。前回の月のホログラムも凝っていましたが、今回も凝っています。さらに凝っているように感じます。いいぞ日本郵便さんw

 今回も隠し文字があります。切手のホログラムを、あらゆる角度から、方向から見て探してみてください。少し見てなかなか見つけられず、今回は無いのかなと思ったのですが、逆さまにしたりして見てみたら見つかりました。

 特印はこちら。
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 3つの星座がデザインされています。
 ちなみに、今回は押印機の特印も郵頼しました。届くのが楽しみです。届いたらまた続きを書きます。
【押印機特印届きました:星型切手 「星の物語」第3集 続編:押印機特印

 切手で星のつながりを確認したら、実際に夜空でおうし座とふたご座を探してみてね。おうし座はプレアデス星団・すばる、赤い一等星アルデバランとヒヤデス星団、ふたご座は隣り合ったカストル(二等星)とポルックス(一等星)が目印です。

【過去記事】
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その2・機械印編
星座と名月を切手で 「星の物語」第2集&特印
星座切手シリーズの秘密
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by halca-kaukana057 | 2016-01-22 22:29 | 宇宙・天文

絶好の条件! ふたご座流星群を見よう 2015

 毎年恒例、ふたご座流星群の季節がやって来ました。1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とこの12月のふたご座流星群を「三大流星群」と呼んでいますが、この中では一番観望しやすい流星群だと私は感じています。
 当地では、しぶんぎ群は大体吹雪いている、ペルセ群はちょうどお盆の頃で観やすいけれども蚊などの虫がうるさい。
 ふたご群も寒く、雪で吹雪く可能性は高いのですが、冬の澄んだ空気と、オリオン座やシリウス、おうし座のプレアデス星団・ヒヤデス星団など煌びやかな冬の星空の中を明るい流星が飛んでいき、これが絵になる。明るい流星も多い。毎年安定して出現している。当時が近い夜の長い頃、放射点があるふたご座は一晩中夜空に輝き、流星も夜9時ごろの早い時間から観測可能なのでお子さんも観やすい(他の流星群は深夜過ぎてから放射点のある星座が空の高いところに位置し、深夜から夜明け前にかけてが観測に向いた時間帯になってしまう)。
 以上の通り、ふたご座流星群は観測しやすい。しかも、今年は月明かりがありません。絶好の条件です。

アストロアーツ:【特集】ふたご座流星群(2015年)
国立天文台:ふたご座流星群 2015年

 後はお天気が問題…。数日前に観測しようとしたら一晩中曇りで星ひとつ見えず。昨日14日~15日深夜にかけてが極大。晴れるかな…晴れました。快晴でした。夜9時半過ぎからいつものように、部屋の窓から観望開始です。東~南の空を観ていました。

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 南東の空にはオリオン座が堂々と輝いています。今年もオリオンの季節がやってきました。右上にはVの字のヒヤデス星団(おうし座)が。一番明るい赤い星がおうし座の一等星・アルデバラン。おうしの目玉です。

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 放射点のあるふたご座。横倒しです。

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 天頂にはおうし座のプレアデス星団(すばる)、ヒヤデス、左側には五角形のぎょしゃ座。一等星ばかり、空気も澄んで、ご近所さんの窓からの明かりも少なく空が暗いので星の輝きが映えます。冬の星座を眺めているだけでも楽しいのに、流星群もあるなんて。流れ星どんどん流れろやーい!!

 と思っていたら、次から次へと流れること流れること。速さは速いのもあったりゆっくりなのもあったり。ゆっくりな流星は面白いです。じわーっと流れる。明るい流星がとても多い。
 観望中は暗闇に慣れた目に光を入れたくないので、目安に大体1時間程度の音楽を聴きながら観望することにしました。
 選んだのは、シベリウスの「クレルヴォ交響曲」(大体70分)。フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に出てくる悲劇の英雄・クレルヴォを描いた大作、星空を眺めながら聴く曲ではない…w雄々しいクレルヴォの姿がオリオンに重なって見えたり(いやクレルヴォとオリオンは全然違う…)、「カレワラ」では星空や星、星座の描写はありませんが(宇宙創成、太陽や月はある)、フィンランド独自の星座ってあるんだろうか?(北部・サーミ地方にはあったはず)と疑問に思ったり、日本よりも夜が長く今の季節はオーロラも見えるフィンランドで見るふたご座流星群はどんなものだろう?と想像したり、なかなか楽しくなりました。今の季節なら、年末ということで、ベートーヴェンの交響曲第9番(「合唱付き」、第九)も大体70分程度でいいと思います。第4楽章の高らかな合唱と雄大なオーケストラの演奏は合うと思います(多分、私の予想では)。

 30分程度でもう10個以上見えました。凄かったのが、ふたご座からオリオン座にかけて、とても尾が長く、明るい火球のような流星(火球ほどではない)。塵が核?となっているのがはっきりとわかる。その核のような部分がバーストするように明るく輝き、長く、消えるまでに3秒程度はかかったと思います。流星痕はなかった(はず)。久々にすごい流星を見ました。
 聴いていた「クレルヴォ交響曲」が終わるまで、計23個もの流星を観測しました。これが東の空~南の空だけの結果。全天を見回すように見ていたら、もっと見えたと思います。すごい。プラス、ふたご座方向からではない散在流星も3個程度見ました。

 夜11時。さて、夜中にもう一度起きて第2ラウンドをやるか…と思って予報を見てみたら、日付が変わる頃には曇るとのこと。空は曇る気配は全くなかったのですが、どうしようか…。反対側の西の空を10分程度見て、1個確認。身体も冷えてきたので寝ることにしました。寒い。

 今年は素晴らしい観望ができて満足です。去年はお天気が悪く惨敗だった。今年は大勝利です。たっぷり星見、星分補給できました。嬉しいです。
・去年の惨敗の記事:寒波で惨敗ふたご座流星群…と久々の星見

国立天文台:ふたご座流星群キャンペーン:ふたご座流星群を眺めよう 2015
 毎年恒例の国立天文台のキャンペーンサイト。曇ってて見えなかった場合でも報告できます。

 最後にオマケ。冬の星見は寒さ対策が大事。これが活躍しました。
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 ムーミンのフリースブランケット。某衣料品チェーンで売ってて、思わず買ってしまった。ムーミンやスナフキン、スニフたちと森のイラストがかわいい。厚めで、裏は毛がモコモコしていてあたたかい。ボタンが付いていて羽織ることもできる。羽織って、寒さ対策に活用しました。普段はひざ掛けに使っています。ムーミン好きな方ならおすすめします(某衣料品チェーンの回し者ではありませんw)
 シベリウス聴いて、ムーミンのブランケット使って…フィンランドだらけの星見じゃないか!(通常運用です
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by halca-kaukana057 | 2015-12-15 22:02 | 宇宙・天文

沈みゆく夏の大三角

 しばらく曇りの日が続いていて、なかなか星空にお目にかかれませんでした。今夜はようやく晴れました。久々に星見です。

 西の空には沈みゆく夏の大三角。こと座のベガ、はくちょう座のデネブが明るく輝いています。
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 大好きないるか座も写ってます。天の川のあたり、星屑がいっぱい。

 南の空には半月が。その近く(勿論見た目の)を、飛行機が飛んでいきました。息を吐くと白くなる冷たい秋の夜。月明かりに飛行機雲が照らされ、白く輝いていました。その飛行機雲は風でたなびく。とても美しい一瞬でした。画像が撮れなかったのが残念です。

 どうせ曇っているから…と早朝の惑星集合もしばらく見ていません(その分寝てます)。晴れていたら、目の覚めるような冷たい空気と徐々に明るくなる空に輝く惑星たちをまた観たいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-11-19 22:48 | 宇宙・天文

夜明け前の金星・木星・火星、その他星見

 夜明け前の東の空はまだまだ賑やか、見ごろです。今朝早く目が覚めて、外を確認したら晴れている。東の空に3つの惑星がきれいに見えていました。星見せずにはいられません。

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(※「Venus」のスペルを間違えていました…a要らない…)
 しし座に金星、木星、火星が集まっています。木星と火星はとても近い。肉眼で確認できる二重星(北斗七星のミザールとアルコルみたいな)のように寄り添っています。後で気がついたのですが、これを望遠鏡で見たらきれいだっただろうなぁ。木星のガリレオ衛星のそばに火星が見えたはず。望遠鏡を組み立てる、という発想がなかった…。金星は相変わらずとても明るく輝いています。

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 その金星・木星・火星を観望中のこと。南東方向から光の点が。人工衛星だ。急いでカメラを人工衛星の方向に向けました。徐々に光度も増してゆく。何とか撮影できました。徐々に光度が減少し、見えなくなるまでを撮影できました。ISSやイリジウムフレアのように狙って見る人工衛星もいいですが、こうやって偶然見えた人工衛星もいいものです。ちなみに、調べてみたら「SKYMED 2」という人工衛星らしいです、多分。
 この画像では、かに座と球状星団M44・プレセペ星団も割りとはっきりと写っていました。有名だけれども、淡くて見つけにくいプレセペ星団。私のカメラでも撮影できたのは初めてです。空の条件もよかったのかもしれない。

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(※「Venus」のスペルをここでも間違えていました…a要らない…要りません…)
 空がだんだん明るくなってきました。それでも、しし座と3つの惑星ははっきりと見えていました。しし座は「ししの大鎌」が目印の見つけやすい、星の並びもわかりやすく、明るめの星も多い星座。この画像では星座線は入れていないので、しし座をたどって見てくださいね。
 それにしても木星と火星が寄り添っている様がとてもきれいです。

 日が進むにつれ、今度は金星と木星が接近していきます。しばらく、明け方の東の空はまだまだ楽しく見られます。早起きして、晴れていたら是非東の空を見てみてくださいね。
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by halca-kaukana057 | 2015-10-19 22:36 | 宇宙・天文

夜明けの空に惑星集合

 現在、夜明けの東の空に惑星・月が集まって見えています。昨日は残念ながら曇り。でも今朝は快晴でした。そして私も早起きできました!

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 こんな感じで集まっています。しし座のあたりです。火星は結構暗めです。とにかく金星が明るくて、目を引きます。

 そして南の空に目を向けると、オリオン座が堂々と。
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 残念画像です…。シャッターを開けっ放しにしている時間が長過ぎた(これは30秒)。
 肉眼で見ると、空が暗く澄んでいて、細かく暗い星まできれいに見えました。オリオン座は冬の天の川のそばにあり、このあたりは空が暗ければたくさんの星が見えます。東の空の惑星集合、南の空のオリオン座周辺。オリオンの隣のシリウスが目印のおおいぬ座。オリオンの足元のうさぎ座。こいぬ座のプロキオンとの冬の大三角。この競演がとてもきれいな星空でした。寒かったですが、ずっと見ていたい星空でした。

 陽が昇り、夜が明けました。
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 空が明るくなっても、木星と金星ははっきりと見えました。細い白い月も美しいです。細く白い月にはとても惹かれます。

 金星を見ながら、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入まであと2ヶ月を切っていることを思い出しました。「あかつき」は8月末の近日点を無事に通過した模様です。金星へのアプローチの再挑戦、うまくいきますように!

 ちなみに、惑星集合はもうひとつ。
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Stella Theater Webより。水星もありますが、高度が低い。地平線から見える頃には空も明るくなり始め、見つけるのはかなり難しいです。

 早起きして、いい星空を拝めました。
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by halca-kaukana057 | 2015-10-10 22:10 | 宇宙・天文

「はやぶさ2」は"竜宮"へ、カプセルは玉手箱

 小惑星探査機「はやぶさ2」の目的地である小惑星「1999 JU3」.これは仮符号で、JAXAは公募で名称案を募集していました。名称のルールが厳しく、既にある名前と重複しないように調べてから応募する必要もあり、いい名前が思い浮かばず、応募を諦めました…(募集していた7,8月、体調が悪くてそれどころじゃなかったのもある)。締め切り後、名称が決まるのは早くて11月ごろと聞いていたのですが、10月始めにもう決まっちゃいました!

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ2」の目指す小惑星1999 JU3の名称決定について

「Ryugu」(りゅうぐう:竜宮)


 に決まりました。浦島太郎の昔話の竜宮城ですね。選考理由を見てみると、
 「浦島太郎」の物語で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、「はやぶさ2」が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なること。
 小惑星1999 JU3は水を含む岩石があると期待されており、水を想起させる名称案であること

 初代「はやぶさ」の持ち帰ったカプセルを「玉手箱」と表現していたのを見た記憶があります(川口先生だったっけ?)。小惑星のサンプルの入った「玉手箱」。そして、水にちなんだ名前というのがとてもいいです。よく考えたなぁ。

sorae.jp:小惑星探査機「はやぶさ2」の目的地、名称は「Ryugu」に
 「Ryugu」での応募は30件。ですが、「Ryugujo」5件、「Ryuuguu」5件、「Ryuguu」1件、「Ryugujyo」1件、「Ryugujou」1件、「Ryugu-zyo」1件と似た名前も。月周回衛星「かぐや(SELENE)」の愛称募集の時も、「かぐやひめ」の案も結構あったというのを思い出しました。

 「Ryugu」から貰ってきた(…というよりもインパクタ撃ちこんで強引に取ってきた…?)玉手箱の中から、どんな発見があるか。楽しみです。まずは12月の地球スイングバイ、そして無事「Ryugu」に到着して観測を始められますように。

 ちなみに、表記はアルファベット表記だけなんでしょうか。「イトカワ」みたいにカタカナ表記はOKなのかな?
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by halca-kaukana057 | 2015-10-05 23:20 | 宇宙・天文

[コミック版]天地明察 8

 感想を書こう書こうと思ってなかなか書けず…ようやく書きます。

天地明察 8
冲方丁:原作/槇えびし:漫画/講談社・アフタヌーンKC/2015

 宣明暦から授時暦への改暦へ、勝負を挑んだ渋川春海(安井算哲)。日食、月食の予報をどちらが当てるか外すか。最後の食の予報を外してしまい、授時暦への改暦はなくなってしまう。絶望の淵に突き落とされる春海。道策との勝負碁にも負け、道策の天才的な後の才能・力を認める一方で、自分は天文も暦も碁も中途半端だとますます落ち込んでしまう。星や日の観測にも意味を見出せなくなった時、えんが春海のもとにやって来る。塾に来るように、関孝和が春海に出題していたことを教えに。塾でその問題を見た春海は、かつて自分が関に出題した「病題」と同じ、問題そのものが間違っている問題だと気付く。何故そんな問題を今自分に出題したのか…春海は関に会う決心をする…。

 8巻、最後の前の最大の山場…
 ついに関孝和登場です!!
 その前に、改暦・授時暦側の春海の敗北、絶望…前巻7巻では妻・ことを亡くしてしまい、追い討ちをかけるように改暦失敗。このあたりは原作小説を読んだ時もとても辛かった。碁でも道策は目指す新しい碁をつくりあげるべく研鑽し、勝負碁でも勝ち続けている。一方のは春海は…。

 渋川春海のすごいところは、本業は碁打ち、算術や天文、天文観測、暦に関してはアマチュアなのに、どれもプロ以上の知識や技術を持ち、それらを組み合わせて改暦に挑むところ。いい意味でジェネラリストで、その強みを存分に発揮する。あと、多くの人々から信頼され、精進すること、研鑽を続けることを怠らないところも。でも、それは裏返すと弱点にもなる。広く手を出してもどれも中途半端。何も為せずに終わってしまう危険性もある。春海はその葛藤をずっと続けてきたが、多くの人々が春海のことを認め、信頼し、改暦による新しい時代のはじまりの希望を春海に託し、春海もそれで自信をつけてきた。それが、改暦失敗で何もかも崩れてしまった。春海の失望の様が、漫画だとさらに強く伝わってきます。

 そして、関孝和登場!どんなキャラデザで描かれるかな?と楽しみにしていました。イメージ通りです。初めて顔を合わせる2人。春海に怒りをぶつける関。春海を「盗人」と怒鳴る関ですが、何の「盗人」だったっけ…と原作小説を再読しました。原作小説では、改暦のために春海たちがたくさんの算術家たちが見出した術理を駆使して計算する…という内容が説明されているのですが、漫画では少しだけしか書かれていなかったので「あれ?」と思ったのでした。あと、春海の内面よりも、関の怒りのほうに注目してしまう。小説だと関に怒鳴られている春海の心の中も細かく描写できますが、漫画だと関の怒りの強さを表現するために春海の内面の描写は少なくなっている。これは小説と漫画の表現の違いで仕方がない。

 漫画で読んで、小説を再読して、関孝和という人は本当にすごい人だな…と思う。道策と同じように天才なんだけれども、道策とはまた違う雰囲気。関はひとりで授時暦を研究し、考察した。同じように授時暦を研究していた春海たちとは違う視点で。ただ、関はひとりだった。算術、数理に関しても天才過ぎて、孤独。碁打ちの家系に生まれ碁打ちであるべきなのに、算術や天文に興味を示し、本業よりも改暦に人生を捧げることになった春海の孤独。
この人は孤独だっただろう…
天才故に理解もされず その鋭さ故に収まる場を持たず
流浪する思いで一人で生きてきたのだろう
(80~81ページ)

 春海のことを理解していたからこそ、改暦に失敗した怒りは大きなものだった。あの怒りには悔しさも含んでいたのだろう。そして、関による授時暦の研究・考察も「託された」春海。受け取った春海の思いと覚悟、言葉、表情に引き込まれました。やっぱり、春海にしかできない。春海はやっぱりすごい。

 再び改暦へ歩みだした春海。「士気凛然、勇気百倍」絶望から一気に這い上がった春海のこの言葉、大好きです。そしてえんさんへの求婚。えんさん、本当に美人で聡明で、強くて、しっかりしていて…素敵な女性です。ここで、「安井」姓から「保井」に改姓します。道策が相変わらずですw道策、本当にいいキャラですw

 えんさんと婚礼を挙げ、一緒に星空を見上げながら、天文を熱っぽく語る春海…かつて同じようにことさんにも語っていた。ことさんも、えんさんも、春海が天文について熱弁するのを微笑んで聞いている…哀しい別れもあったけど、春海はいい奥さんに恵まれたなぁ。ことさんとも、えんさんとも、いい夫婦です。
 また、春海も齢をとった。顔が老いてゆく描写もいいです。

 また活き活きと天文を学び、目指すところが見えた春海。関とも親しくなり、その新たな目指す暦について語り合うシーンが好きです。建部さん…!春海の口から「精進せよ精進せよ」の言葉が…涙腺攻撃まともにくらいました…。

 さぁ、物語はクライマックス。次の9巻が最終巻です。冬発売の予定。終わっちゃうのが寂しいですが、待っています。春海が最後に見るものを、見たいです。

・7巻感想:[コミック版]天地明察 7
・6巻感想:[コミック版]天地明察 6
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by halca-kaukana057 | 2015-10-02 23:50 | 本・読書


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