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ペルセウス座流星群を見よう2015 流れてくる雲との闘い

 ペルセウス座流星群の観測結果です。

○12日
 天気は深夜には晴れる予報のはずが、夜になって確認したら、深夜に雲が出てくるとのころ。22時過ぎ、外を見ると雲はあるが晴れ間があり星が見えている。これは今から観測したほうが良さそうだ。ということで観測開始。窓から、東の空を見ます。2個流れました。
 しかし、だんだん雲が流れてきて、数分後には空は真っ白。これは無理だ。今日の観測はこれでおしまい…のつもりでしたが、午前0時ごろ空を見ると、晴れている!雲は飛んでいった模様。もう一度観測するも、流れ星は見えない…。流れない…。代わりに雲が流れてきてまた真っ白。もう寝る。

○13日
 予報では曇りのち雨。しかし、23時過ぎに外を見たら雲もまばらで星が見えているじゃないか!最初は東の空を見ていたのですが、作戦変更で西の空を見る。こと座やはくちょう座がきれいに見えていました。そこへまずひとつ流れ星が。速めだけど長い。思わず「流れた!」と声をあげてしまいました。それから1時間ほど観測を続け、約10個見られました。ペルセウス座流星群じゃないと思われるものもいくつか。午前0時過ぎに雲が出てきたので観測終了。
 13日の観測は諦めていたのですが、まさか見られるとは思わなかった。しかも結構見られた。しばらく、流星群観測は惨敗続きだったので、今年のペルセウス座流星群は観測できてよかったです。

 12日はカメラを用意して、一応撮影してみましたが何も写らず。13日はカメラを気にしていると流れ星に気付かないのではないかと思って、目視に専念しました。自分の目で見る。自分の目に焼き付ける。もともと流星の撮影は成功したことがないのだし、この方が集中して見られます。

 一応12日に撮った画像を…
f0079085_21224973.jpg

 Wの字に星が並んだカシオペヤ座。Wが斜めになっています。ペルセウス座はカシオペヤ座の下にあるのですが、写りませんでした。

 以上、今年のペルセウス座流星群観測報告でした。
国立天文台:夏の夜、流れ星を数えよう 2015 ~ペルセウス座流星群を眺めて、みんなで報告しよう
 報告キャンペーンサイトに報告を。「曇ってて星ひとつ見えなかった」という報告も出来ます。少しでも流星群を見ようとしたなら是非報告を。
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by halca-kaukana057 | 2015-08-14 21:26 | 宇宙・天文

夏はペルセウス座流星群を見よう 予告編

 今年もこの季節がやって来ました。ペルセウス座流星群。
アストロアーツ:【特集】ペルセウス座流星群(2015)
国立天文台:夏の夜、流れ星を数えよう 2015 ~ペルセウス座流星群を眺めて、みんなで報告しよう
 恒例の報告イベントもやります。

 このところ、流星群観測は惨敗続きです。なので今年のペルセ群は観測したい(記事一番下の流星群タグ参照)。今年は月がない好条件の当たり年。これは観たい。

 問題はお天気。西日本は今夜は厳しそう。当地は今夜ならいけそう。明日以降はお天気が崩れる予報なので、今夜しかない。
 お天気のチェックはこちらが便利。
GPV気象予報
 観測する地域を選んで、「雨量・雲量」をクリック。すると、雲や雨雲の流れを確認できます。ただ、予報なので、外れることもあります…。晴れが曇りだった、はありますが、曇りの予報が晴れだったという場合もあります…。

 もし雲っても、雲間から星が見えていれば、その雲間に流れ星が見えるかもしれません。雲間を広く眺めてみてください。12月のふたご座流星群では、当地ではそういうことがよくあります。流れの速い雪雲の動きは、予報よりも実際に見てみるほうが当たるように感じています。ただ、夏はまた違うので、難しいところです。

 そして毎回書きますが、夜の天体観測は安全第一
 外で観測する場合は、足場は安全か、周囲につまずきやすい石が落ちていたりしていないか、足元の確認を。虫刺され対策も十分にしてください。そして、お子さんがいる場合は必ず大人が見守ってあげてください。
 ベランダなどからでも、すき間から物を落さないように注意。やはり虫刺され対策は徹底的に。

 では、皆さんの健闘を祈ります。ご武運を!流星群観測日和になりますように。
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by halca-kaukana057 | 2015-08-12 22:07 | 宇宙・天文

真夏の赤い月

 今日も油井亀美也宇宙飛行士の滞在する国際宇宙ステーション(ISS)を見ようとしましたが、曇りました。雲のすき間からも明るい光の点は見られず。晴れた条件のよい日を待ちます。油井さんのISS長期滞在は12月まで続きますから。

 ISSは見られませんでしたが、満月を過ぎた十六夜の月が東の空から昇ってくるところを見られました。
f0079085_21491875.jpg

 ちょうど雲が切れているところに、ぼんやりとオレンジっぽい赤い月が。この画像だと雲が写っていませんが、雲があって、幽玄な雰囲気でした。
 この画像を撮影した1時間後ぐらいには、月は雲の中に。少しの間だけの、夏の夜のお月見でした。
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by halca-kaukana057 | 2015-08-01 22:07 | 宇宙・天文

「ブルームーン」とはそもそも何ぞや

 今日は満月。7月2日も満月で、1ヶ月に満月が2回。この2回目の満月のことを、通称「ブルームーン」と呼ぶのが広まっているようです。私も過去に記事を書いていた。
今夜は"ブルームーン"(2010.1.30)

 今朝のNHKラジオ第一「夏休み子ども科学電話相談」にも、小学2年生の子から「ブルームーンは月が青く見えるの?」という質問がありました。私も聴いていたのですが、来たな、と。この子はお母さんから聞いたそう。先生は、「青く見えると思う?」と逆質問しつつ、「多分青くは見えないんじゃないかな~」と、丁寧に説明されていました。小学2年生に、音声だけで太陰暦を含む月の満ち欠けや皆既月食について説明するのはとても難しいと聞いていて感じました。皆既月食は図を使っても難しい。皆既月食の際に、太陽からの光の中の青い光が地球の大気の中を通過して、多少青く見える可能性はある、とのこと。4月の皆既月食を見ていたらなぁ…とも思いました。この子、よく電話してくれたな。誤解が解けてよかった。

 天文を身近にしたい気持ちはわかるけど、紛らわしい命名、誤解を生じやすい表現を安易に広めるのは逆効果だと思う…と、「ブルームーン」という言葉を目にする度にもやもやしていました。一体いつからこんな言葉が広まったんだ。勿論、天文用語ではありません。

 そしたら、解説しているサイトがありました!
All About:宇宙・天体:ブルームーンにまつわる誤解と真相
プラス、
ウィキペディア:ブルームーン
 これによると、
 ネイティヴ・アメリカンが各月の満月に、季節に応じてそれぞれの満月に名称をつけた。暦のようなものだったらしい。
 それが、アメリカに移住してきたヨーロッパ人に広まり、英語の名称に変わった。
         ↓
 太陰暦ではないので、月の満ち欠けとカレンダーが一致しない。1年に13回満月がある年がある。名称が足りない!
        ↓
 19世紀、メイン州の農民年間に、「3ヵ月(1つの季節)に4回ある満月のうちの3度目の満月」を「Blue Moon」と呼んでいた。3ヶ月に通常は3回満月になる。が、3ヶ月に4回満月がある時、3回目の満月が「ブルームーン」だった。満月の名称を時節(暦)どおりにするために挿入されたものだった。
        ↓
 1946年、アメリカの天文誌「SKY & TELESCOPE」がこれを誤解してしまい、「1ヵ月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」と掲載。その後訂正したが、広まってしまった。
        ↓
 1980年、更にラジオ番組がこの「1ヵ月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」のを紹介してしまい、更に広まった

 という歴史のようです。以前書いた記事と随分違うじゃないか…。

 また、「1ヵ月中の2度目の満月」の「ブルームーン」は、世界共通ではありません。時差、タイムゾーンがあるからです。満月になる瞬間は世界共通。しかし、タイムゾーンが異なるので、例えば日本標準時で1ヶ月に2度目の満月でも、他の国・地域では翌月になってしまい、満月が1ヶ月に2回ないこともあります。「1ヵ月中の2度目の満月」は世界共通とは限らない。アメリカのようにタイムゾーンがいくつもある国だと、ある地域とない地域に分かれることもあるそうです。

 ようやく「ブルームーン」について、何が発端なのか、そもそも「ブルームーン」とは何なのか、ということがわかりました。旧暦と現在のカレンダーの関係のようでもあります。7月7日は七夕、も、現行のカレンダーと、旧暦の「伝統的七夕」では異なる(「伝統的七夕」なら、梅雨の時期にぶつからないし、七夕に満月が当たることはありません)。一方、十五夜、十三夜は旧暦のものを現行のカレンダーではいつ…となっている。天文と暦、慣習・民俗と人々の暮らし…密接に繋がっているのだなと感じます。それは日本だけでなく、海外でも同じであることも。

 「ブルームーン」について、結構最近出てきた言葉なのかなと思っていましたが、思った以上に昔からある言葉だと知って驚きました。ただ、それがインターネットやSNSで広まりやすくなったことが、現在更に広まっている原因になっているようです。また、「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」を意味する"once in a blue moon"から来ているという説もあります。よって、特別なものとみなしている。

 暦は人間がつくり、決めたもの。月は変わらず地球の周りを回り、満ち欠けを繰り返しています。そんな中にいつもと違う何かを見つけ、「特別なもの」と意味づける…。それはそれで面白いかな、と思います。紛らわしい言葉だけど、由来が広まれば、目くじらを立てるものでもないかな、と…。
 そういえば、七夕の時にも似たようなことを思いました。国立天文台は「伝統的七夕」を推奨している。一部には、現行のカレンダー(新暦)の7月7日の七夕は七夕じゃない、という人も。月遅れで8月7日に行う地域も少なくない。細かいことはいいんだよ!全部やればいいんだよ!という人も。そんなそれぞれの主張にうんざりしていました。私は、別に全部やってもいいじゃないか、と。今回の「ブルームーン」は、私が細かいことを気にしていました。我ながら、滑稽だなぁ…。

 以上、「ブルームーン」についてあれこれでした。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-31 23:45 | 宇宙・天文

「ニューホライズンズ」が"見せて"くれた冥王星

 14日のNASAの探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近・通過は無事に完遂しました!探査機も異常なし。「ニューホライズンズ」は冥王星を通過して、更に遠くへ飛行中です。
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 冥王星最接近の瞬間を生中継するNASA TV.カウント0のところをスクリーンショットしようと思ったら、1秒前でした。それでもこの喜びよう。私もPCの前で拍手していました。

 さて、「ニューホライズンズ」からは最接近の際に撮影した冥王星と衛星たちの画像が次々と送られてきています。

アストロアーツ:ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!
 最接近前に撮影された冥王星。擬似カラー画像が興味深い。あのハート型の部分は、異なる2つの領域から構成されている模様。一体なんだろう?

アストロアーツ:冥王星のクローズアップ画像公開、3500m級の氷山
sorae.jp:冥王星に氷の山脈を発見=探査機「ニュー・ホライズンズ」が最接近直前に撮影
sorae.jp:冥王星の衛星「カロン」は、若く変化に富んだ地形を持つ=ニュー・ホライズンズが観測
冥王星の衛星「ハイドラ」はジャガイモ型=ニュー・ホライズンズが観測

NHK:冥王星に「富士山級の氷の山々」

 冥王星の赤道あたりにある山脈も興味深いです。クレーターが見当たらない。造山運動など地質学的な活動があり、クレーターが無くなってしまった、との見解。冥王星はもっと凍り付いていて、冥王…死の星のようなイメージがあったのに。カロンをはじめとする5つの衛星の引力も関係あるのだろうか。詳しく見えれば、更に謎が増えてゆく。これが天文学、宇宙探査の面白さです。これだけでもワクワクするのに、現在発表されている画像は、「ニューホライズンズ」が撮影したもののほんの一部にすぎません。全てのデータが地球に届くまで、16ヶ月かかります。1年以上も!「ニューホライズンズ」がどれだけ遠くを飛んでいるか、そしてデータの多さを実感します。16ヶ月後にはどうなっているだろう。

 探査機「ニューホライズンズ」には、冥王星を発見したクライド・トンボー博士の遺灰が収められています。その「Pluto」を「冥王星」と和訳・命名したのは天文(てんぶん)学者・野尻抱影(のじり・ほうえい)。以前もこのブログに書いたことがあります。野尻抱影の星座や星のエッセイが大好きです。野尻抱影に、この冥王星の姿を見てほしかったな…。

 今まで、教科書や図鑑に載っていた冥王星の画像は、ぼんやりした光の点。それが、一気に書き変わります。冥王星はダイナミックな地形の星だった。そんな歴史的瞬間に立ち会える、変わる過程を見られるのが嬉しい。今後も、「ニューホライズンズ」から届いてくる冥王星や衛星たちの姿から目が離せません。そして、更に太陽系の成り立ちの謎を解明すべく飛行を続ける「ニューホライズンズ」の旅路が順調であることを願うばかりです。

【過去関連記事】
冥王星雑感 ~そう言えば野尻抱影…
冥王星が「惑星」の定義から外れた時の記事。
まだ"見ぬ"冥王星へ
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by halca-kaukana057 | 2015-07-16 21:57 | 宇宙・天文

星の案内人 3

 今度は買って読んでから時間が経たないうちに感想を書こうと思います。天文・プラネタリウム・星見漫画「星の案内人」第3巻です。


星の案内人 3
上村五十鈴/芳文社・芳文社コミックス/2015

 "おじいさん"の私設プラネタリウム「小宇宙」。「小宇宙」の常連のトキオは、ある日学校で「ヴァイオリンを弾けるって本当?」と噂になる。トキオは人前ではヴァイオリンを弾けなくなっていたので、噂されても困る。トキオがヴァイオリンを弾くことを知っていて、学校で噂になる…言ったのはコータだ。そう思ったトキオがいつものように「小宇宙」に行くと、コータがいた。更に、「小宇宙」にはいつものように常連の人々が集まって盛り上がっている…コータにイライラしていたトキオは、「ここはプラネタリウムで飲み食いするところじゃない!!」と言い、出て行ってしまう。ひとりになったトキオは、初めて「小宇宙」に来た時のことを思い出す…。

 3巻はトキオ君がメインです。1巻、最初の頃は、「小宇宙」にいるのはおじいさんとトキオだけだった。それが、何らかのきっかけで偶然訪れ、おじいさんのプラネタリウムに魅せられ、今のように賑やかな「小宇宙」になった。おじいさんとトキオ、「小宇宙」とトキオがどう出会ったのか、過去のお話がついに語られます。両親と離れ、フミおばさんの家で暮らすようになったトキオ。ヴァイオリンも弾けなくなり、失意の中にいたトキオが、ある日いつもと違う道を歩いて、「小宇宙」にたどり着いた。おじいさんに出会い、プラネタリウムを見せてもらい、宇宙の話を聞く。それから、「小宇宙」に通うようになったが、トキオ以外に誰も来ない。その後、人々が集うようになった。おじいさんとトキオだけの「小宇宙」でも、人々が集うようになった「小宇宙」でも、トキオが願うことは同じ…。

 「小宇宙」に集う人々は、自分のことも考えているけれども、それ以上に他者のことを考えている。心の奥に何かを抱えていて、日々もがき、生きづらさを感じている。それは、人を思う優しさを持っているからじゃないだろうか。あのやさぐれ小説家の志村さんも(志村さんについては後ほどまた)。心に傷を抱えているからこそ、人の痛みも優しさもより強く感じられる。ただ、時々素直になれないだけ。トキオも、コータも。この15・16話で、ちっぽけだったトキオの新たな"宇宙"が生まれ、始まった。「宇宙」という言葉の由来は、空間と時間両方の広がりを意味している(ざっくり過ぎる解説ですみません…話すとかなり長くなります…もっと詳しく知りたい方は、資料はありますので検索してみてください)。そういえば、音楽も、空間と時間に関係しているような。

 あと、2巻も読み返してみて気がつきました。トキオやフミおばさんは「ヴァイオリン」と、おじいさんやコータたちは「バイオリン」と話し、表記されている。音楽や楽器に対しての考え方やとらえ方がこの一言でわかってしまう。凄い…書き分けている…!!感激しました。あと、トキオやコータが通う田舎の学校では、ヴァイオリンなんて珍しい楽器。特別視されるのも無理はない。トキオ君のヴァイオリン演奏はかなりの腕前だったと伺えます。何を弾いていたのだろう?やはりバッハか。ベートーヴェンも弾いてそう。

 17・18話では、瀬尾さんがかつて勤めていた会社の後輩・小野崎さんが登場。これまたかなりのひねくれ者…やっぱり、色々と抱えているのですが…。ひねくれ者と言えば、志村さん。志村さんの指摘が鋭い。一方で、おじいさんも小野崎さんに対して、おじいさんのやり方で迫ります。おじいさん、一癖二癖ある「小宇宙」に集う人々を何だかんだ言って説得させてしまう…一番のツワモノです…。
 太陽系の微妙なバランス。木星の"役割"。ちょうど今、日没後の西の空に木星が見えていますが、木星がもし無かったら、あの木星が違う動きをしていたら…と思うと恐ろしくなります。太陽系であれ、銀河や銀河団、宇宙全体をどんな力がどう作用していて、今のこの宇宙が成り立っているのか。そこまで考えてしまいます。本当に宇宙は壮大です。だからこそ惹かれます。

 19話は、2巻の13・14話で登場した犬のクロと、クロと仲が良かった少女・ナノハちゃん、そして行方不明になっていたクロとナノハちゃんをクロの家まで送っていった瀬尾さんの友人・千田さんのお話。14話ではさらっと取り上げられていた部分に、こんな物語があったとは。
 この19話のタイトルが「スーパームーン」…。これ、天文用語じゃない…。最近ネットで取り上げられるようになった言葉…おじいさんよく知っていたなぁ…。でも読んでみると、「スーパームーン」という言葉だけ借りて、あとは天文から外れてない。問題ない、よかった。同じ満月でも、月の楕円軌道の地球に近い点(近地点)と遠い点(遠地点)での大きさと明るさは異なっている。それを、ナノハちゃんから見た千田さんに当てはめた。地球から見える月のように。ナノハちゃんと千田さんは今後も出てくるはず。ナノハちゃん、がんばれ!

 さて、トキオ君にとって、寄り添ってくれる存在だったけど、今は辛い存在であるヴァイオリン。15・16話でトキオ君の新しい「宇宙」が始まりましたが、20・21話でついに…。新しい「宇宙」が始まっても、星が生まれるまでは時間がかかる。生みの苦しみを味わうトキオ。そんなトキオに志村さんの言葉が突き刺さるけれども的を得ている。
(トキオ)ぼくはどうせ何をやったってだめなんだ。
(志村)今のそのトキオ君は何をやったってダメだね
いっぱいになったコップに水を注ぐにはどうしたらいいと思う
というよりそんなコップ大事にする価値ある?壊しちゃえばいいと思わない?
(144ページ)

 トキオにとってのいっぱい水が入っているコップ…かつての「ヴァイオリンを演奏していたトキオ」に戻ろうとするのではなく、新しい星が生まれたトキオへ。"生まれ変わった"トキオの表情がとても清々しい!一方の「小宇宙」。トキオやコータの担任の先生と、校長先生。校長先生も、若き日の失敗から、新しい「宇宙」が始まり、星が生まれた。いっぱい水が入っているコップを壊し、新しいコップを手に入れた。

 思えば、新しい星が生まれるためには、超新星爆発を起こした星の残骸の塵やガスが再び重力によって集まり、新たな星雲となり星が生まれる。何かが始まるためには、何かが終わる必要がある。トキオも校長先生も、心の中で終わりを告げた星の残骸から、新しい星が生まれ、再び輝きだしているのだろう。この3巻で一番印象に残っている部分。私も、かつての自分、いっぱい水が入っているコップにこだわっている。こだわりながら、新しい何かを探してつかもうとしている。これじゃ何もつかめない、生まれないな。読んでいてようやくわかった気がする。
 
 世界各地の星にまつわる神話や伝承は、星空をよく見ていた古来の人々の観察眼から生まれたものだとわかる。この漫画は、星にまつわる神話や伝承を、ギリシアだけでない世界各地のものから、そして様々な視点から取り上げていて、作者さんはよく勉強されているんだなとわかる。その上で、人間の物語にも当てはめてくる。星空には、人間の生き様が、心が映る。

 21話のラストは涙腺緩みます。新しい一歩を踏み出したトキオ。さぁ、どこへ行こう。これからが楽しみです。

 おまけ漫画も面白い。本編ではほとんど出番が無かったフミおばさんが…。そして、ギリシア神話のゼウスの見方も変わりました。小野崎さんはまた出てくるかな。志村さんとのひねくれ者対決がこれからどう進むのか、気になります。

・2巻感想:星の案内人 2
 最初はオムニバスのような感じだったのに、すっかり「物語」になっているのが感慨深いです。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-10 22:37 | 本・読書

まだ"見ぬ"冥王星へ

 最近は宇宙関係ニュースが多くて処理するのが大変です。その中でも注目は、NASAの探査機「ニューホライズンズ」。2006年に打ち上げられ、太陽系の果て、その先を目指して飛行中。その途中、冥王星の近くを通過する際に冥王星と衛星たちを観測するミッションが。しかし…

sorae.jp:最接近10日前に……冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」に問題発生、復旧急ぐ
sorae.jp:探査機「ニュー・ホライズンズ」、7日にも完全復活 冥王星の観測に影響なし
sorae.jp:冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」、日本時間8日未明に科学観測を再開へ
NHK:冥王星探査機 トラブル解消し観測再開へ

 5日のことでした。ぼーっとtwitterのTLを追っていたら、「ニューホライズンズ」と通信が取れなくなり、セーフ・モードに入っている、と…。驚きました。7月14日に冥王星に最接近し、観測をするのを楽しみにしていたので、目前にして一体何が!?慌てました。「ニューホライズンズ」に指令を送っても、届くのは9時間後。返事が帰って来るのは18時間後。遠い遠いところにいるのだなと実感します。宇宙は何が起こるかわからない、ということも。
 でも、大丈夫。NASAは既に原因を突き止め、平常運用に。原因は、探査機に複数の指令を同時に出したため、コンピュータが処理しきれない状態になってしまったからだそう。探査機も観測機器も異常なし。よかった。本当によかった。
 ちなみに、冥王星は「宇宙戦艦ヤマト(2199)」で、ガミラスの基地がありましたね…反射衛星砲…ガミラスの妨害か…なんて冗談も、トラブルから復旧したから言えますね。

 そのトラブル前に撮影された画像も公開されました。
sorae.jp:探査機「ニュー・ホライズンズ」による冥王星の最新画像=7月1日、3日撮影
アストロアーツ:ニューホライズンズ撮影、冥王星の最新高解像度画像

 更に、7日に撮影されたものも。
アストロアーツ:冥王星の表面にクジラ、ドーナツ、ハート模様

 冥王星というと、太陽から遠く離れているため凍り付いて白いイメージがあったのですが、赤茶色だった。更に、赤道あたりの黒い影とでこぼこも、7日、冥王星から800万kmの画像だとでこぼこが更に鮮明な模様に見える。最接近時にはもっと高画質で見られる。

 今まで、人類は冥王星をはっきりと詳しく"見た"ことがありません。ハッブル宇宙望遠鏡でも、冥王星は遠過ぎて光の点か丸にしか見えない。カロン他の衛星はもっとわからない。近くに行ってみないと見えない、わからないことがある。「ニューホライズンズ」がどんな冥王星の姿を"見せて"くれるのか。楽しみです。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-09 23:00 | 宇宙・天文

離れゆく木星&金星

 今日の木星と金星です。
・6月29日:寄り添う木星&金星
・7月2日:最接近は過ぎたけど 今日の木星&金星

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 明るい方・金星の左斜め上にある星は、しし座のレグルスです。木星と金星、徐々に離れてきました。昨日は見られず、今日、見た時に「もうこんなに離れたの?」と思ってしまいました。普段からみれば十分接近しているほうですが、これまでのを見た後だと、離れていると感じてしまいます。

 昨日、22時前に南の空を見たら、やぎ座の逆三角形がはっきりと見えました。秋の星座に分類されているやぎ座ですが、夏の大三角のアルタイルのあるわし座を南に伸ばしていくと、黄道上にはやぎ座やみずがめ座が。まだ夏はこれからですが、星空を見ていると季節を先取りするような感覚を覚えることもあり、不思議に思えてしまいます。
 あと、昨日は十六夜の月がきれいでした。今日もよく見えています。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-04 23:32 | 宇宙・天文

最接近は過ぎたけど 今日の木星&金星

 昨日が最接近だった日没後西の空の木星と金星。昨日は見事に曇りました。今日は夕方通り雨があったものの、その後晴れ。一日過ぎましたが、まだ近いはず。見てみました。
寄り添う木星&金星

f0079085_2314563.jpg

 前の記事の写真と見比べて下さい。木星と金星の位置関係が変わっています。一日過ぎましたが、十分近い。昨日はどれほど近かったのかと思うほど。
 暮れゆく空、しばらく2星を眺めていました。今日は満月。月もきれいに見えています。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-02 23:18 | 宇宙・天文

寄り添う木星&金星

 当地もようやく梅雨に入りました。梅雨に入ると憂鬱なものですが、何故か安心しました。晴れ過ぎるのも怖い。

 今日は梅雨の晴れ間。日没後の西の空に明るい星2つ。
f0079085_2224363.jpg

 上の暗いほうが木星、下の明るいほうが金星です。こんな明るい星が2つピッタリと寄り添って並んでいるのですぐに分かります。
 天体望遠鏡で木星を観ると、4つのガリレオ衛星が観られます。その同視野に、金星も入ってきます。とても賑やかです。…という私は望遠鏡は持ち出せず、家から見ました。木星と金星が並んでいるだけでもきれいです。明日以降は当地はまた梅雨に戻る予報。
 7月1日、木星と金星は最も接近します。晴れていたら、明日、そして明後日も日没後に西の空を見てみてくださいね。

 南東の空、月の右(西)には土星も寄り添って見えています。
アストロアーツ:2015年6月29日 月と土星が接近
 残念ながら、雲で月はおぼろ。土星は確認出来ませんでした。
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by halca-kaukana057 | 2015-06-29 22:30 | 宇宙・天文


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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