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「ジオスペース探査衛星(ERG衛星)」とヴァン・アレン帯を旅しようキャンペーン実施中

 最近JAXAの衛星の名付け親キャンペーンも無く(「はやぶさ2」の向かう小惑星の名前を募集していたけど、難しくて何も思いつかなかった)、何か面白そうなイベントはないかなと思っていたら、ありました。

JAXA:ISAS:ERG衛星にあなたの応援メッセージを載せよう!

 地球を360度ドーナツ状に地球の磁場にとらえられた陽子・電子からなる放射線帯を「ヴァン・アレン帯」と呼んでいます。二層構造になっていて、内側の層は赤道上高度2000~5000km、外側の層は10000~20000kmに広がっています。ヴァン・アレン帯の高エネルギー粒子は、人工衛星の搭載機器に障害を起こし、観測はきわめて難しいものでした。ヴァン・アレン帯があることはわかっていても、そのメカニズム、中身はよくわからないままです。
 そのヴァン・アレン帯を探査する「ジオスペース探査衛星(ERG:エルグ衛星)」が、2016年度中にイプシロンロケットで打ち上げられます。26年もの長い間、オーロラ観測をしてきた衛星「あけぼの」の後継機です。
◇詳しくは:ファン!ファン!JAXA:「あけぼの」のバトンを受け継ぐ探査機「ERG」

 この「ERG衛星」に、名前とメッセージを載せて一緒にヴァン・アレン帯の探査をしよう!というキャンペーンを開催中です。名前とメッセージはバランスウェイトに刻印され、衛星に取り付けられます。日本語・全角50文字、アルファベット・半角100文字まで。不思議なヴァン・アレン帯を、応援メッセージをつけて名前が宇宙飛行する…なかなかないチャンスです。

 締め切りは4月25日まで!お早めにどうぞ!
(明日3月17日に、サーバーメンテナンスのため、応募フォームが止まります。)
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by halca-kaukana057 | 2016-03-16 21:41 | 宇宙・天文

X線天文観測と日本のロケットの将来を見つめて H2A30号機&「ひとみ」(ASTRO-H)打ち上げ

 打ち上げから数日経ってしまい、今頃記事を書くのも何ですが…心身不調で資料見ながら文章書くような状態じゃなかったのです…。

 17日、H2Aロケット30号機が打ち上げられました。搭載していたのは、新しいX線天文観測衛星ASTRO-H。軌道投入後、「ひとみ」という愛称がつきました。

JAXA:X線天文衛星(ASTRO-H)の太陽電池パドル展開及び衛星の名称について
 太陽電池バドルも展開、衛星は正常に動作しています。打ち上げも、安定のオンタイム打ち上げ。夕空にロケットが飛んでゆく、とてもきれいな打ち上げでした。H2Aももう30号機。成功率は96.7%.日本のロケットがここまで成長するとは、本当に嬉しいです。(このことに関しては後ほど書きます)

 「ひとみ」と名づけられたのですが、命名の理由がJAXAのサイトにありました。
・「ひとみ」(ASTRO-H)が「熱い宇宙の中を観るひとみ」であること。
・画竜点睛(竜を画いてひとみを点ず)の故事において、ひとみを描きこんだ途端に、竜が天に昇ったことから示されるように、物事の最も肝要なところという意味に使われる。「ひとみ」(ASTRO-H) は、X線天文学において、物事を知るのに最も肝要なミッションになってほしいという願いが込められている。
・瞳は、眼の中で光を吸い込む部分でもある。ブラックホールは「宇宙の瞳」であるともいえる。「ひとみ」で「宇宙の瞳」を観測する。

 X線天文学の要としての役割、そしてブラックホールを「宇宙の瞳」と表現するとは。最初聞いた時は、これまでのX線天文衛星の名前とは随分雰囲気が変わったなぁ、と。それから、運用中の超小型衛星PRISMも「ひとみ」と同じ名前で、被って大丈夫?と思っていましたが、上のリンクにあるとおり、JAXAはPRISM側から了承を得ているそうです。でも紛らわしいな…。仙台市科学館の1.3m望遠鏡も「ひとみ」という名前で…天文観測関係にはつけやすい愛称ですね。

 さて、「ひとみ」(ASTRO-H)はどんな衛星なのか。どんな天文観測をするのか。JAXAがX線天文学や、「ひとみ」の技術・性能・これまでの衛星との違いについて詳しく解説していました。
ファン!ファン!JAXA:X線天文学の歴史とX線天文衛星
 まずはX線天文学とは、その歴史と、これまでのX線天文衛星について。可視光との違い。これまでの日本のX線天文衛星のそれぞれの特徴はおさらいにちょうどいいです。

ファン!ファン!JAXA:“熱い”宇宙? ~ASTRO-Hが観る天体~
 そもそも、X線って何?X線で観測するとどう有利なの?X線でどんな天体を観測するの?素朴な疑問も大歓迎。X線は高いエネルギーを持ち、ガスや塵で覆われていてもX線は通り抜ける。それを観測するのがX線天文衛星。

ファン!ファン!JAXA:衛星全体が望遠鏡?! ここがスゴイ!ひとみ [その1]
ファン!ファン!JAXA:超精密にエネルギーを測るSXS ここがスゴイ!ひとみ [その2]
ファン!ファン!JAXA:「すざく」の10~100倍暗い天体が観測できる検出器 ここがスゴイ!ひとみ [その3]
ファン!ファン!JAXA:4種類・計6台の観測装置で同時に見る!ここがスゴイ!ひとみ [その4]
ファン!ファン!JAXA:ASTRO-Hはどうやって天体を探るのか?~ASTRO-Hの特長
 「ひとみ」の性能、観測機器がどのようにX線を観測するのか、4回+αに分けて詳しく解説しています。X線だけではなく、さらにエネルギーの高いガンマ線も観測します。X線用望遠鏡は薄いアルミ板の反射鏡を同心円に多数並べて層にした構造になっています。バウムクーヘンみたい、とよく言われます。「ひとみ」打ち上げ成功祈願、応援、打ち上げ成功を祝って、宇宙ファンがバウムクーヘンを食べたとか…?w「はやぶさ」応援に某栄養ドリンクが出てきますが、「ひとみ」応援はバウムクーヘンですね。
 X線と言っても、その波長を細かく分け、それぞれに合った検出器を「ひとみ」は搭載しています。従来のX線天文衛星よりも、より高度に、より高精度に観測することができます。「ひとみ」はJAXA(ISAS)の天文観測衛星の中でも一番大きな衛星なんです。

 先代の「すざく」(ASTRO-E2)よりも格段に進化した「ひとみ」。その"瞳"でどんな宇宙を見せてくれるのか、どんな発見があるのか楽しみです。

sorae.jp:天文学は役に立つ?X線天文衛星と科学の関係
 こんな記事もあります。天文学の発展は、物理学の発展。JAXAの記事にも記載されていましたが、ガンマ線を捉える技術は医療分野で応用されようとしています。普段何気なく使っている技術にも、物理学の進歩なしでは実現できなかったものが沢山あります。天文学は決して遠い宇宙のものだけではない。そう思うと嬉しくなります。

 さて、話を変えてもうひとつ。H2Aロケットは30号機。区切りの数字、号数です。もう30機も飛んだのか…初期は失敗もあり、厳しい時もありました。ロケットだけでなく、衛星にもトラブルが起き、宇宙開発への風当たりの冷たい時期を思うと、今の安定のオンタイム打ち上げ成功…よくここまで来たと思います。官民、打ち上げに携わる全ての人々の努力が今の安定の打ち上げをつくっていると思うと、何度も感謝の言葉を伝えたくなります。
 日本のロケットが、30号機まで続いた例は今までありません。10号機まで続くことすらありませんでした。ようやく、日本のロケット技術・運用が安定してきたと言えます。
マイナビニュース:H-IIAロケット30号機現地取材 - 日本の宇宙開発にとっては未踏の「30号機」、次世代のH3にどう繋げるか
NHK:天体観測衛星「アストロH」 打ち上げ成功
For M:1900億円の新型ロケットはなぜ必要なのか? ~「H3」プロジェクトの最前線~
 天候不良以外で打ち上げ延期がなく、時間通りに、予定された軌道へ正確に打ち上げる。射場の種子島宇宙センターも「世界で一番美しいロケット射場」と呼ばれています。でも、H2Aに課題がなくなったわけではありません。他のロケットに比べると、まだコストが高い。前回の29号機でカナダの通信衛星を商業打ち上げしましたが、その時は衛星がロケットから分離した後に軌道修正が少なくて済む=衛星の負担を減らし寿命を延ばすように、ロケットを「高度化」、ロケットの仕事を増やし、衛星にやさしいロケットであることをアピールしました。
 また、H2Aが順調なのはいいが、ロケット開発の技術がこのままでは失われてしまう。H2Aを開発した技術者たちが高齢化、退職し、若い技術者にその技術や経験が引き継がれない危険性が。そこで、コストダウンし、より高性能な「H3」を開発する。もう動き始めています。H2AとH3の「引き継ぎ」期間も検討されています。H2AをすぐにH3に切り替えるわけにはいかない。H3がすぐに安定した打ち上げができるとは限らない。宇宙開発は順調だからといって、それに甘んじてはいけない。新しい技術を求めていかないと、今の技術も枯れてしまう…。厳しい世界ではあります。でも、そうやって、よりよいロケットが生まれてほしい。そう思います。

 天文観測衛星と、日本のロケットのこれからを思う打ち上げでした。

 ちなみに、今回のうちあげでは、関東方面からH2Aが見えたという報告が多数寄せられています。東に打ち上げたので、天候も味方して、見やすい条件になったようです。いいなぁ。
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by halca-kaukana057 | 2016-02-20 23:13 | 宇宙・天文

宇宙兄弟 27

 かなり前、漫画の感想は早めに書いたほうがいいと読んだ。出版社、掲載誌は発売直後の動向を見ているらしい。私ののろのろ感想では、何の力にもならないではないか…(特にマイナーな作品)。でも書く。宇宙兄弟27巻。これ、昨年出た漫画ではないか…。

宇宙兄弟 27
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2015

 国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在ミッションを続けているせりかと絵名たち。せりかはALS治療薬の鍵となる、たんぱく質の結晶化の実験を日本実験棟「きぼう」で行っていた。しかし、なかなかうまく結晶化しない。焦るせりか。ストレス値も上昇し、NASA管制室も心配している。
 そんな中、地上ではある人物がネット上にせりかに関する"噂""疑惑"を投稿。"噂"は瞬く間に広がり、"炎上"していた。対応に追われるJAXAの職員たち。"噂"は事実ではない。だが、その疑惑は文科省をも動かそうともしていた。そしてISSのせりかや絵名にも…。


 表紙の憂いを帯びた表情が印象的なせりかさん。でも、まっすぐ見つめる眼差しは真剣。この表紙が、この27巻の重さを物語っています。
 23巻で、ISSに向かう前に、せりかさんを付け回していた製薬会社の男を覚えているでしょうか?
・23巻感想:宇宙兄弟 23
 23巻を読んだ時、この男が何もしなければいいのだが…、せりかさんが無事にISSで実験を行えればよいのだが…、と思っていたのですが、心配が現実になってしまいました。自分の会社の薬をISSに持っていってくれなかった腹いせに、デマをでっち上げ流すあの男…許せん!この一言です。そんなことしているヒマがあったら(理事長も作中で言ってます)、自分の会社の薬を何とかしろよ。本当に嫌なヤツです。
 「宇宙兄弟」では、こんな汚い人間はこれまで出てきたことがあまりありませんでした。ムッタが中学生の頃、宇宙飛行士になりたいという目標をバカにした同級生…まぁ中学生ですし。宇宙に無関心な人…まぁ仕方ない。しかし、こんな私利私欲で人を陥れようとする大人は出てきたことはありませんでした。本当の「悪役」をどう扱うか。汚い「悪役」でしかありませんでした。

 そしてその"噂""疑惑"はJAXAを巻き込み、ISSにも届いてしまう。せりかと絵名を守ろうと尽力する星加さんや理事長。しかし、文科省の役人たちにも届き、ISSで行われている実験、そしてせりかと絵名の将来にも矛先が…。"炎上"し、叩かれているのはせりかだけではない。せりかが進める実験も。実験中止を求める文科省。中止したら、「疑惑は事実と認めることになる」と抵抗する理事長たち。せりかと絵名、そして実験を守ろうとする理事長が本当にカッコイイ!言葉のひとつひとつに説得力がある。いざという時、頼りになります。しかし、JAXA内でも、管制室の管制官のひとりがせりかや絵名に対して厳しい態度をとり、辛辣な言葉を投げかけるシーンも。JAXA内にも色々な人がいる、それも管制室に…。管制とISSの飛行士の信頼関係が壊れたら一番まずいじゃないですか。もやもやしたシーンです。事の発端を特定できないことも。

 そんな逆風の中でも、実験を成功させよう、成果をあげようとするせりかと絵名。自らの判断で実験を続行。そんな時、クルーの仲間があるものを。ISSにあるかもしれないと実際に噂されているものが…いいんですかこれは。いくら漫画でもこれはちょっと…。しかもこれ、後でどう説明するつもりなんだろう…。

 せりかと絵名の味方は理事長や星加さんだけではない。月の基地に到着したムッタは、あることでせりかを励ます。せりかの宇宙飛行に盛り上がっていた地元商店街も、手のひらを返したように…でもあのコロッケ屋さんのおじさんは信じています。せりかと絵名のことをちゃんと理解して、信頼し、応援している人がいる。これは、読者へのメッセージかもしれません。ムッタがかつて宇宙飛行士になることを応援してくれる人はたくさんいたことを実感してきたように、誰にでも味方が必ずいる、ということを言いたいのかもしれません。

 そして、努力は実を結ぶということも。とはいえ、せりかさんの問題はまだ解決していません。"噂""疑惑"の決着もついていませんし、あの男は懲らしめねばならん。28巻に持ち越しの模様。続きを楽しみにしています。シリアス展開、面白かったです。

・前巻:宇宙兄弟 26
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by halca-kaukana057 | 2016-01-25 22:54 | 本・読書

冬の星座と月とISS

 今日、また国際宇宙ステーションの可視パスが。ちょうど晴れていたので見られました。
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 月が明るいですね。その月明かりに負けないぐらいの明るさで、ISSもはっきりと見えました。ISSの軌跡の上にはプレアデス星団(すばる)、下にはヒヤデス星団、おうし座の一等星・アルデバランも赤く輝いています。ちょうどおうし座を通過しているところです。

 油井亀美也宇宙飛行士が帰還してから10日ほど経ちました。ISSにはまた新しい宇宙飛行士たちが長期滞在を始めています。現在は、第46次長期滞在クルー。コマンダーのスコット・ケリー飛行士(NASA)とミカエル・コニエンコ飛行士(ロシア)はISS初めての1年間滞在中。先日ソユーズ宇宙船でISSに向かい、長期滞在を始めた3人の飛行士のうち、ティモシー・ピーク飛行士(ESA)はイギリス人で初めてのISS長期滞在。
 日本実験棟「きぼう」での実験も続いています。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 23:12 | 宇宙・天文

第1段ロケット、地上に降り立つ ファルコン9の挑戦成功!

 以前こんな記事を書きました。
第1段ロケットを回収せよ 「ファルコン9」ロケットの挑戦(2015.1.11)
 今年の初めに書いた記事だったんですね。

 アメリカの宇宙ベンチャー企業・スペースX社。ベンチャーとはいえ、NASAを退職した多数の宇宙飛行士やエンジニアが会社を動かし、新しい技術を開発し続けています。主力の「ファルコン9」ロケットと、国際宇宙ステーションへの無人補給船「ドラゴン」を開発、打ち上げしています。「ドラゴン」は他の補給機と違って、大気圏再突入しても回収できるカプセルを持っています。ISSから実験で使った機器などを持ち帰ることのできる唯一の補給船。ISSへ宇宙飛行士を載せ打ち上げる有人型「ドラゴン」も開発中です。

 そのスペースX社が挑戦し続けてきた、ロケットの第1段を直立着陸させて回収するという実験。第1段を回収して、再利用する。コストを大幅に削減できます。しかし、そう簡単にはうまくいかない。ファルコン9打ち上げ(「ドラゴン」補給機ほか、ペイロードを積んでいる)の度に実験はするものの、惜しいところまで…。がんばれ、と応援していました(時にはペイロードよりもこの第1段回収実験のほうが注目されることも…)。

 しかし、6月にISSへの物資を積んだ「ドラゴン」補給機7号機を載せ、ファルコン9ロケットが打ち上げられたものの、打ち上げそのものが失敗。第1段回収実験どころではない。これまで順調だったファルコン9が失敗するなんて!しかもこの頃、他の補給船も次々と失敗…どうしたんだ一体…驚きでした(そんな中、8月、日本の補給船「こうのとり(HTV)」が無事に打ち上げ成功、ISSに到着し、物資を届けることができました)。

 その打ち上げ失敗から初めての打ち上げ。今回は通信衛星11機を積んでいます。
sorae.jp:米スペースX社の「ファルコン9」ロケット、衛星打ち上げと第1段機体の着陸に成功
NHK:米企業 切り離したロケット 地上に着陸成功
AFB BB News:スペースX、再利用ロケット「ファルコン9」着陸に成功
日本経済新聞:スペースX、ロケット初の再着陸成功 打ち上げ費削減へ前進

 とうとう成功しました!!着陸の動画はこちら
Falcon 9 First Stage Landing | From Helicopter


 第1段ロケットがまっすぐ降りてきて、着地。目標地点にピッタリと。見事です。凄い!1月に最初の記事を書いた時に、成功したら一体どんな光景が見られるのだろうと思っていたのですが、こうなるんだ…。長くて重心のバランスを取るのがとても難しそうな第1段ロケット。それが、ぐらつかずにまっすぐと。姿勢制御の高さに驚かされます。全ての技術者さんたちに大拍手です!

 ロケットの再着陸は、先月、アメリカの宇宙ベンチャー企業・ブルーオリジン社の「ニューシェパード」も成功しています。こちらは試験飛行、カプセル部分。あと、スペースX社・ファルコン9の場合は、第1段ロケットであることと、ペイロードを積んだ打ち上げの際に実験している、という違いがあります。今回も衛星は全て軌道に投入しました。本来のミッションもこなし、実験にも成功する。勿論、ここからがまたスタートです。成功を重ねて、第1段ロケットの再利用を実現させる。スペースX社ならやってくれると思っています。これからも楽しみです。

 最後に、こんなゲームがあります…(前に書いたかな?)
ガジェット通信:ファルコン9の着陸がどれだけ難しいかを体験できるミニゲーム これは無理ゲーだろ……
ギズモード・ジャパン:これ着陸できるの…? 激ムズゲー「SpaceX Falcon 9」

SpaceX Falcon 9 Lander
 ここからどうぞ。
 ファルコン9の第1段ロケットを着陸させるゲームもあります。やってみましたが、まさに「無理ゲー(クリアするのが無理と思われるゲームのこと)」。1回だけ成功しました。実際のコントロールはこんなものじゃないと思いますが、いかに難しいかは味わえると思います…。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 22:53 | 宇宙・天文

ISSからみえるものを伝え続けて 油井さんおかえりなさい

 昨日記事を書くつもりが、体調が芳しくなく…。まぁ、私の書いているものは、速報的なものではなく、様々な記事のまとめや自分が思ったことなので。油井亀美也宇宙飛行士が約5ヶ月の国際宇宙ステーション長期滞在ミッションを終え、無事に帰還しました。

JAXA:油井宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の帰還について
AFPBB News:油井さんら3宇宙飛行士、無事地球に帰還 珍しい夜間の着陸
 金曜・11日夜22時12分頃帰還しました。おかえりなさい!!
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 ロシアの管制室。メインモニタに帰還後お決まりのロシア語が。この時、カザフスタンは19時12分。夜間に帰還するというのはなかなか珍しいらしい。そうなのか。
 NASATVで中継を観ていたのですが、強風のためか映像がなかなか入って来ず。音声だけ入ってきて、不思議な感じでした。12月、夜、雪も降り、強風…油井さんたちが寒くないように、まずはあたたかいところに運んであげて…中継なんてその後でいいから、なんて思ってました。
 あまりにも眠くて途中で離脱したのですが、その後映像も入ってきて、油井さんがソユーズ宇宙船の外で元気そうにお話しているのを翌日観ました。お元気で何よりです。

sorae.jp:「ソユーズTMA-17M」宇宙船、着陸に成功―油井さんら3人の宇宙飛行士が搭乗
「ただいま。体調は大丈夫です。重力を感じます。寒いけれど、みなさん大丈夫ですか?宇宙も素晴らしいけど、地球も素晴らしい。冷たい風が心地よい。ゆっくりシャワーでも浴びたいが、ツイッターをフォローしている人がたくさんいるので、発信していきたい。」

 帰還後の油井さんのコメントなのですが、記者さんたちを気遣ったり、ツイートしたい…と仰っているあたり、マメで律儀な油井さんらしいです。

 ISSから、打ち上げ前と変わらず、ほぼ毎日のようにツイートを続けた油井さん。そのツイートの数々をまとめたものがありました。
Togetter:数々の貴重な映像ありがとうございました! 宇宙飛行士・油井亀美也さんによる宇宙滞在142日間の画像ツイートまとめ
 毎日、地球やISSから見える星空、ISSでの暮らしで感じたことをツイートし続けてきた油井さん。ISSってこんなところだよ、ISSからみえる地球や星空はこんな感じだよ、と沢山の画像と文章で、多面的に伝えてくださいました。毎日油井さんのツイートを読んで、地球の美しさだけでなく、台風などの荒々しさも実感したり。
 また、宇宙開発の現実について真摯なツイートをされることもありました。日本がISS計画に参加していること、「きぼう」という実験棟を持っていてそこで様々な実験をしていること、日本の宇宙飛行士として日本の人たちに何を伝えられるか…そんなお気持ちが伝わってくるかのようでした(深読みかもしれませんが)。これを撮りたくて、皆に見せたくて…と夜更かしして撮影、ツイッターにアップしていることもしばしば。多忙なスケジュールで毎日お疲れのはずなのに…睡眠・休養第一、身体第一、健康第一でお願いします、無理はしないでください!!と思いつつ、そんな気持ちで撮影された地球の画像が自分のPCや携帯に届くことが、とてもありがたかったです。

 油井さん、ありがとうございます!

無事に地球へ着きました!着陸直後から、平衡感覚をテストする実験をしていましたので、ツイートが遅れてしまいました。でも、素晴らしいデータが取れました。今日はまず、応援して下さった方々にお礼を申し上げたいと思います。また、私と一緒に仕事をしたチームを本当に誇りに思います!
油井 亀美也 Kimiya.Yui (@Astro_Kimiya) :2015年12月12日3:09

 帰還後のツイートがこれ。やっぱり律儀です…。帰還後もツイートは続いています。現在はヒューストンに戻って医学検査などをしている模様。これからも油井さんのツイートは続きますね、帰還後編として。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-13 22:17 | 宇宙・天文

油井さん帰還前にISSを見よう

 お天気が悪く、しばらくISS・国際宇宙ステーションを見ていませんでした。ようやく晴れました。見られました。油井亀美也宇宙飛行士のISS長期滞在中、最後のISS観望になりそうです。明日からお天気は下り坂…。

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 西の空から昇ってきました。これは15秒間の撮影。

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 北の空へ向かうISS.30秒間の撮影です。ISSの軌跡の上に、こと座があります。明るい一等星・ベガと、その下に平行四辺形に星が並んでいます。

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 りゅう座、こぐま座のあたりを通過中。右斜め上の明るい星は北極星です。

 油井さんのISS長期滞在もあっという間です。帰還は日本時間11日22時11分。カザフスタンは寒いだろうなぁ。どうぞ無事の帰還を。ご安全に!
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by halca-kaukana057 | 2015-12-09 22:48 | 宇宙・天文

「あかつき」の夢叶う、そしてここがスタートライン

 金星探査機「あかつき」が金星周回軌道に投入できたかどうか、発表の日がやってきました。18時から記者会見。さてどうなった…

JAXA:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について
 近金点高度約400km、遠金点高度約44万kmの楕円軌道約を、13日14時間の周期で金星の自転と同じ方向に周回する軌道に載りました!!
 投入成功です、おめでとうございます!!
 早速金星の画像も届きました。カメラも正常、きれいに撮れています。

 記者会見前にNHKで速報テロップが流れたのですが(いいのか?)、それを見て嬉し泣きしてました…。5年前の失敗、姿勢制御のスラスタで投入できるのか、機体のダメージもある、不安要素はたくさんありました。それでも、5年越しでの悲願達成。おめでとうございます!!本当に嬉しいです。

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 ということで、あかつき桃ネクターで乾杯です!
 「投入」にかけて、豆乳で乾杯、豆乳料理を食べている人もw実際、プロジェクトサイエンティストの廣瀬さんのお宅では、周回軌道投入前日の夕飯は豆乳鍋だったそうです…wこれからは豆乳も宇宙ファンの間で愛飲されそうですw

 金星に到着して、これからが本番です。ここがスタートラインです。約3ヶ月間、5つのカメラで初期観測を行い、また軌道も9日の周期で金星を周回するものに徐々に移行していくそうです。これからの運用も、どうぞご安全に!

 ちなみに、今朝は晴れていて、東の空に金星も見えました。
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 そばに月もいました。今朝は、あの金星のそばに「あかつき」がいますようにと祈る気持ちでいましたが、これからは「あかつき」があそこにいてがんばっているんだと、金星を見る度に思えます。金星は2月ごろまで、明け方に東の空に見えます。ひときわ明るいのですぐにわかります。金星を見て、「あかつき」を応援、見守り続けましょう!

 あと、この曲も…。2013年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートで演奏されて知った曲。ヨーゼフ・シュトラウス作曲、ワルツ「金星の軌道」op.279(Hesperus-Bahnen. Walzer).
Josef Strauss - Hesperus-Bahnen, Walzer op.279

 「あかつき」が金星の周りをワルツを踊るように回っている様をイメージします。
・過去記事:ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「金星の軌道」…何故「金星」の「軌道」?
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by halca-kaukana057 | 2015-12-09 22:36 | 宇宙・天文

5年待った運命の日 「あかつき」金星周回軌道投入再挑戦

 いよいよこの日がやってきました。金星探査機「あかつき」(PLANET-C)、金星周回軌道投入再挑戦の日です。朝から祈るような気持ちでいます。5年前失敗し、メインエンジンも破損してしまったにも関わらず、5年間再挑戦できるチャンスを待ち、「あかつき」がどうやったらメインエンジンなしでもう一度金星周回軌道に入れるか、プロジェクトチームの先生方は尽力してきました。想定外の太陽を公転する軌道に入ってしまい、太陽の熱や紫外線などで機体や機器が損傷・劣化することにも気を配ってきました。どうか、どうかうまくいきますように…。「あかつき」の小型スラスタ噴射は朝8時51分から20分間。耐えてくれ。がんばれ、あかつき…!やっぱり祈るような気持ちでいました。

JAXA:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入における姿勢制御用エンジン噴射結果について

sorae.jp:エンジン噴射完了! 金星探査機「あかつき」、金星をまわる軌道に入るためのエンジン噴射を実施 成否の判明は2日後
NHK:あかつき再挑戦 JAXA「大きな期待持てる」

 結果から言ってしまうと、エンジン噴射は予定通り、滞りなく完了しました。無事成功です。「あかつき」機体の状態も正常です。しかし、予定の起動に入ったかどうかわかるのは2日後。9日18時に発表します。…うまくいったかな。成功したかな。9日までドキドキは続きます…。

JAXA:金星探査機「あかつき」:「あかつき」搭載カメラによる撮像試験画像(2015年12月1日撮像)
 「あかつき」に搭載している5つのカメラのうち、 紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)、中間赤外カメラ(LIR)を12月1日に状態確認のために撮影に使ってみました。カメラも正常です。

アストロアーツ:「あかつき」、金星周回軌道に入るためのエンジン噴射を実施
 現在、金星は夜明けの東の空に輝いています。明るいのですぐに見つけられます。肉眼でOK,双眼鏡や望遠鏡があれば満ち欠けを確認できるかと思います。明日8日は、細い月との共演も見られます。今日も相模原で金星投入前に金星観望会があったとのこと。うまくいっていれば、「あかつき」は念願のこの金星の周りを周っています。晴れていたら、早起きして是非。
 当地は曇り…。雪もちらついています。

 今日は「あかつき」関連の読み物のリンクを貼っておきます。
NHK解説委員室:ここに注目! 「あかつき復活へ 最後の挑戦」
 水野解説委員による「あかつき」金星軌道投入についての解説。

ファン!ファン!JAXA:金星探査機「あかつき」の旅路 - 軌道で見るあかつきの5年間
 「あかつき」がこの5年間、何故金星よりも内側の太陽に近い軌道を周ることになってしまったのか。「あかつき」と金星のもどかしくも見える追いかけっこの軌道を解説します。とてもわかりやすい読み物です。

NEC:スペシャルインタビュー5年越しの再挑戦 「あかつき」復活のプロセス
 「あかつき」プロジェクトマネージャーの中村正人先生のインタビュー。やはり太陽に近い軌道を周り続けるのは大変なことでした。この5年間、中村先生の苦労は計り知れないものだと思います。今日の記者会見で「Our dreams will come true」と話していた中村先生。9日、夢が叶ったことが現実のものとなっていますように…!

 最後に今日の一枚。
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 「あかつき」の応援に、あかつき桃ネクターと「あかつき」君&きんせいちゃんストラップ。このストラップはずっと携帯に着けてきました。今日も、携帯を見る度にこのストラップを見て、「あかつき」のことを思わずにはいられませんでした。
 このストラップのように、「あかつき」が愛し(?)の金星の姿を見ていますように。本当に9日の発表まで祈るしかありません…。
 「あかつき」と運用チームの皆様に、引き続き toi toi toi !!
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by halca-kaukana057 | 2015-12-07 22:38 | 宇宙・天文

地球経由で長い旅へ 「はやぶさ2」地球スイングバイ

 12月は宇宙関係の大きなイベントが固まってます。まず、今日は小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ。打ち上げからちょうど1年。初代「はやぶさ」と同じように、地球に一旦近づいて、その引力と地球が公転する力を受けて速度を上げ、軌道を変更。地球を離れ、目標の小惑星「Ryugu(リュウグウ)」の公転軌道に乗り、小惑星を目指します。

毎日新聞:なるほドリ・ワイド:はやぶさ2、なぜ地球に接近?=回答・永山悦子
 わかりやすい地球スイングバイの解説。イラストもかわいいです。
日経ビジネスONLINE:はやぶさ2の「地球スイングバイ」に血が騒ぐ その意味と、準備を進めてきたわくわく現場(1)
 山根一眞さんによるレポート。「はやぶさ2」プロジェクトチーム、津田雄一プロマネと矢野創先生にお話を聞きながら、地球スイングバイの現場を追います。

JAXA:はやぶさ2プロジェクト:「はやぶさ2」の地球スイングバイ軌道が確定しました

 「はやぶさ2」は今日のお昼頃、日本上空を通過。地球から14万km。地球に最接近したのは、19時8分ごろ。ハワイ諸島上空、約3090km。

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 今日はお昼になった途端風が強くなり、雨も降り始め、荒れたお天気に。雲で空は見えませんが、この空を「はやぶさ2」が飛んでいったのだろうと見送りました。

JAXA:小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ実施について
 JAXAからの速報です。スイングバイの際、「はやぶさ2」は地球の影の部分に入り、バッテリーでの運転に。アンテナも、NASAの深宇宙ネットワーク局(キャンベラ局)を使っての運用でした。「はやぶさ2」の状態は正常です!よかった。
 目標の軌道に入れたかどうかの確認には1週間かかるそうです。朗報を待ちましょう。

NHK:はやぶさ2の撮影 各地で成功
 「はやぶさ2」はとても暗く、大型の望遠鏡や高感度のカメラでないと撮影、観測できません。悪天候で苦戦した天文台もあるようですが、撮影できた!という画像がTwitterにどんどん流れてきていました。すごいなぁ、撮れるもんなんだなぁ。小さいけれども颯爽と飛んでゆく「はやぶさ2」。頼もしく見えます。

 小惑星「Ryugu」に到着するのは2018年。長い旅の始まりです。どうか、元気で、ご安全に!
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 万年筆ではなむけのメッセージを。行ってらっしゃい!!

 さて、次は7日、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入再挑戦です。がんばれ「あかつき」!!
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by halca-kaukana057 | 2015-12-03 23:06 | 宇宙・天文


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