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師走の一息のISS&月&金星観望

 12月。これから当地は雪の多い季節へ。星見できる日も少なくなります。
 今日はお天気もよく、日没後も快晴。現在、日没後には国際宇宙ステーション(ISS)が見えます。今日しか見るチャンスは無いだろうと、カメラもセットして見ました。
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左から右へ進むISS。ISSの軌跡の上の明るい星は、こと座のベガ。こと座は横倒しです。平行四辺形とVの字の星の並びを辿ってみてね。先日、国際天文学連合(IAU)は「ベガ」など227個の星の名前を正式名称として決めました。「ベガ」はこれまでは通称だったんです(これまでは、「こと座α星(Alpha Lyrae)」)。これからは天文学上の正式名称も「ベガ」です。

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地球の影に入り、消え行くISS。うっすらと、すーっと消えてゆく軌跡。この瞬間を撮影できると嬉しいです。

 12月9日、このISSに向かって、日本の補給船「こうのとり(HTV)」6号機が打ち上げられます。
 まだISSを見るチャンスはあるので、晴れたらJAXAのサイトなどで時間と方角を調べて見てみてね。

 今、日没の頃の西の空は、金星と月が見ごろです。
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 金星はひときわ明るく輝く星なのですぐにわかります。JAXAの金星探査機「あかつき」が金星周回軌道再投入に成功してもうすぐ1年。12月7日のことです。この金星の周りを「あかつき」は今日も周って、金星の謎を解こうと画像を撮り続けていると思うと、金星に向かって応援したくなります。1年前、再投入に成功して本当によかった…!!

 忙しい毎日、師走の一日に一息つく星見でした。
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by halca-kaukana057 | 2016-12-03 21:53 | 宇宙・天文

美しい月と音楽と

 昨日は中秋の名月(十五夜)。今日は十六夜。明日は満月。昨日も今日も、きれいな月が見えています。月にまつわる音楽は様々ありますが、今年は準備不足で探せなかった…と思ったら、つい最近聴いた曲にありました。BBCプロムス・ラストナイト(Last Night of the Proms)でやってました。
Proms(プロムス)2016 私選リスト その5 [9月]

 イギリスの作曲家・ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナード」。プロムス私選リストの記事で、この曲について少し触れましたが、おさらいと追記でもう一度。プロムスを半世紀以上指揮し続けたヘンリー・ウッド(ステージ中央にウッドの銅像があります)のデビュー50周年のお祝いに作曲。シェイクスピアの「ヴェニスの商人」から歌詞を取っています。16人の声楽家による合唱と、それぞれ受け持つソロパートがあります。その後、混声合唱版にも編曲されたそうです。

 この歌詞となったシェイクスピア「ヴェニスの商人」。第5幕第1場から抜粋引用されています。この第5幕第1場では、ヴェニスの商人・アントニーオを敵対視する金貸し屋のシャイロックの娘・ジェシカと、その恋人ロレンゾーが月を見ながら、音楽を聴き、音楽について語り合います。

◇歌詞と日本語訳はこちら:梅丘歌曲会館「詩と音楽」:レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナーデ」詩: シェイクスピア(William Shakespeare)

Serenade to Music, Ralph Vaughan Williams


◇最新版!先日のラストナイトでの演奏:Vaughan Williams - Serenade to Music - Last Night of the Proms 2016

 16人の歌手たちの歌声も美しいのですが、オーケストラも、ヴァイオリンソロも美しい。歌詞もあいまって、音楽への愛おしさや、音楽と自然との調和、音楽を聴いている人々の心の平穏などを感じます。月が輝く美しい夜をすーっとイメージさせてくれます。なんていい曲なんだ!
 この初演の1938年、ラフマニノフも演奏会に登場し、自身のピアノ協奏曲第2番を演奏。その後の「音楽へのセレナード」の美しさに涙したという話。
 歌詞は抜粋してあるので、「ヴェニスの商人」での全文もどうぞ。より楽しめます。
◇英語での全文:The Merchant of Venice: Act 5, Scene 1
 日本語訳は出版されているものでどうぞ。

 調べてみると、月にまつわるクラシック音楽は結構多い。来年までまた準備しておきます(今年の十三夜という手もあるぞ)
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by halca-kaukana057 | 2016-09-16 22:38 | 音楽

宇宙兄弟 28

 また漫画の感想を溜めています。なぜ溜めてしまうのだろう…。ひとつずつ…。

宇宙兄弟 28
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2016

 ISSで、せりかたちのたんぱく質結晶化実験が成功した。喜ぶせりかと絵名。喜びは地球へ、そして月にいる六太にも伝わっていった。
 一方の六太たちCES-66クルーたちは、シャロン月面天文台建設に向けて動き出す。前人未到の月面の裏側へ。電波望遠鏡のアンテナとなるペネトレータつきのパラソルアンテナを月面へ落下、突き刺す。六太たちも月の裏側での作業に向かうが、そこで目にしたのは…。

 まず、27巻の続き。せりかさんたちのALSのための薬の開発のための、たんぱく質結晶化実験。見事成功し、せりかさんの悪い噂はどこへやら。噂で盛り上がっていた人々も、実験成功を喜ぶ。JAXAの理事長や星加さんも、騒動にめげずに実験を強行してでも続けた2人を讃える。またしても理事長がいいことを言っています。
 でも、実験成功の鍵となったはずのものは、あるはずのないアレを使っているんだが…どうするんだろうか。まぁ、何とでも説明できるか。あと、悪い噂を広めた張本人、実験を採用してもらえなかった製薬会社のあの男はどうなるのだろうか。27巻の感想でも書きましたが、値する罰がくだってほしいです。あんなにせりかさんと絵名さんを苦しめ、ISSやJAXA、せりかを応援する人々を混乱にまきこんだのだから…。

 ISSがひと段落したので、今度はムッタの番。シャロン月面天文台の建設が始まります。天文台は電波望遠鏡。パラソルアンテナを何十台も設置し、組み合わせひとつの大きな仮想アンテナにしてしまう「電波干渉計」(VLBI)の方式を用いています。月の裏側に設置するのですが、その一部はペネトレータつきのアンテナを月の上空から落下させ突き刺す。残りは、人力でアンテナを設置し、ケーブルで繋いでいく。しかし、ここで問題発生。上空から落下させたアンテナがうまく突き刺さらないものがあった。さらに、行方不明になったアンテナも。探しに行くムッタたち。月の裏側という未知の領域での捜索は、怖さもあり読んでいてヒヤヒヤしました。

 でも、「宇宙兄弟」です。28巻の鍵になるのが、月面AIロボット・ブギー。様々なデータを送受信したり、地上と通信したりできるロボットなのですが、紫さんがプログラムをいじり、妙に人間臭い言葉を話すロボットになってしまった…さすが紫さんwムッタもブギーのペースにはタジタジwそのブギーがある活躍をします。時にはシリアスに、時にはコミカルに。AIロボットとして、ムッタたちをサポートもします。これまでも、可愛いんだか生意気なんだか、憎めないやつだったブギーですが、ますます憎めないロボットになりました。こんなロボットがいたら、未知の領域も、深刻な状況も乗り越えられそうです。宇宙飛行士は、深刻な状況でもユーモアと冷静さの両方を持っていることが大事と言われますが、そんな心理状況もサポートしてくれそうです。

 月の裏側の探索の箇所は、冒険ものとしても読めます。月を舞台にした冒険ものは古今東西様々な作品がありますが、リアルな描写の「宇宙兄弟」の冒険も面白いです。ムッタたちが目にしたあるもの…こういうものは月面探査機や有人じゃないと見つけられない。見つけられる日が来ればいいなと思います。

 あと、面白いと思ったのが、「バーチャル・トレッドミル」。トレッドミルはルームランナーのような運動機器。これに、バーチャルで地球の映像を3Dゴーグルで映し出し、地球を歩いているかのような運動ができるというもの。ムッタが選んだのは…。無味乾燥な月面だと、地球でのこんな場面も愛おしくなるのか…と思いながら読んでいました。これ、いいなぁ。月面じゃなくても欲しい。世界各地を歩いた気分になってみたい。

・27巻:宇宙兄弟 27
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by halca-kaukana057 | 2016-06-23 22:43

接近中の火星と土星&満月

 今年は、今の季節から夏にかけて南の空が面白いです。何と言っても地球と接近している火星。
アストロアーツ:【特集】火星を見よう(2016年)

 地球と火星の公転軌道は楕円形で、横に並ぶ接近でも遠い時もあれば近い時もあります。今年は中接近。5月31日の最接近時、地球と火星の距離は7530万km.さそり座の位置し、「火星に対抗するもの」の意味を持つ一等星・アンタレスの近くで赤く明るく輝いています。アンタレスと火星の勝負、是非見てみてくださいね。

 火星の近く、へびつかい座の足元には、土星が位置しています。口径5~8cm程度の天体望遠鏡で、土星の環も確認できます。火星も図鑑に載っているほどはっきりは見え難いとは思いますが、赤い姿を確認できると思います。観望会などで見てみてくださいね。

 今日は満月。月はさそり座に位置しています。月、火星、土星、アンタレスの共演が見られました。
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 火星の赤さがはっきりわかります。月明かりで見づらいですが、土星、アンタレスも確認できます。

 火星と土星の位置は毎日少しずつ変わります。アンタレスも含めてこの3つの星で、今年はもうひとつの夏の三角形が見られます。毎日どう形が変化するか、観測するのも面白いです。
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by halca-kaukana057 | 2016-05-22 22:28 | 宇宙・天文

沈みゆく夏の大三角

 しばらく曇りの日が続いていて、なかなか星空にお目にかかれませんでした。今夜はようやく晴れました。久々に星見です。

 西の空には沈みゆく夏の大三角。こと座のベガ、はくちょう座のデネブが明るく輝いています。
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 大好きないるか座も写ってます。天の川のあたり、星屑がいっぱい。

 南の空には半月が。その近く(勿論見た目の)を、飛行機が飛んでいきました。息を吐くと白くなる冷たい秋の夜。月明かりに飛行機雲が照らされ、白く輝いていました。その飛行機雲は風でたなびく。とても美しい一瞬でした。画像が撮れなかったのが残念です。

 どうせ曇っているから…と早朝の惑星集合もしばらく見ていません(その分寝てます)。晴れていたら、目の覚めるような冷たい空気と徐々に明るくなる空に輝く惑星たちをまた観たいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-11-19 22:48 | 宇宙・天文

二夜連続、秋の月を堪能する

 昨日は中秋の名月、今日は満月。今年最も月が地球に近い位置で満月になる、いわゆる「スーパームーン」と呼ばれているものです。正式な天文用語でもなく、趣もない言葉なのであまり使いたくありません、が…、今日のニュースでは、地球の周りを周る月の軌道と、月の見かけの大きさについて解説しているのをよく見ました。こういうのをきっかけに、天体の動きに興味を持つ人が増えたらなぁ、と思います。
 日本では見られませんでしたが、今夜の満月は皆既月食でもあったそう。世界中でお月見ですね。

 昨日の十五夜、中秋の名月。時々雲に隠れるのが、いい雰囲気です。月を見る時は快晴よりも、少し雲があったほうがいい。
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 満月の今日は薄雲でぼんやり。肉眼でもクレーターがうっすらとわかる程度。
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 何の画像だかよくわかりませんね…。

 ちなみに、今夜のNHKFM・ベストオブクラシックは、フィンランドのピアニスト・アンティ・シーララ(Antti Siirala)の来日リサイタルから。シューマン「ダヴィッド同盟舞曲集」、ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番、アンコールのショパン:ノクターンop.9-2、どれもやさしく繊細な美音で、月夜にぴったりだなぁと思っていました。シーララ、いいなぁ。

 明日の満月の翌日の月、十六夜もいい。十五夜から約1か月後の、旧暦九月十三日の月「十三夜」(栗名月、十五夜は「芋名月」)、今年は10月25日です。この日も晴れてお月見できますように。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-28 22:57 | 宇宙・天文

宇宙兄弟 26

 読んだ本、漫画の感想を今日も書きます。今日はこれ。

宇宙兄弟 26
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2015

 六太たち「ジョーカーズ」の乗ったアレスⅠロケットは無事打ち上げ成功。オリオン宇宙船の飛行も順調、月への旅が始まった。せりかと絵名もいるISSとランデヴーし、着陸船「オクトパス」とドッキング。六太は月への飛行の間、宇宙での暮らしや無重力を紹介するビデオレター「週刊六太」を始める。そして月が近づいてきた時、六太に緊急の連絡が。シャロンが自力で呼吸できなくなり、人工呼吸器をつけることになった、と…。


 ムッタ、ついに宇宙にやってきました!!喜んで大はしゃぎの「ジョーカーズ」のクルーたち。特にフィリップは超ハイテンションで大騒ぎwそんなムッタに一通のメールが。ちゃんと打ち上げを見ていたんだ…!じわっと来ました。

 徐々に地球から離れ、地球の丸みがわかる距離になるあたりも胸が熱くなります。現実では、アポロ計画以来、有人の宇宙飛行は地球周回軌道だけ。現実に、再び人類が月を目指す時が来るのか、どうなのか…と思ってしまいます。
 そんな中で始めた「週刊六太」。人類が再び月を目指す時代になっても、宇宙での暮らしや無重力では物体の動きはどうなるのか、気になるのかなと思いました。今よりは宇宙は身近になっているだろうけど、やっぱり疑問には思うだろうし、地球周回軌道と月へ向かうあたりでは違いもあるはず。いつの時代も、宇宙は不思議でいっぱい、興味津々です。

 そしていよいよ月が近づいてきたところで、シャロンに異変が。ついに自力で呼吸が出来ない、人工呼吸器をつけることになった。その手術の日は、「ジョーカーズ」が月に着陸する日。その着陸で起こったトラブル。手術中、シャロンの希望で着陸の中継をBGMとして流している。夢の中のシャロンが"見た"ムッタの姿が印象的。緊急事態にビンスさんたちNASAも焦りを隠せない…。そんな中、ムッタがとった行動がすごい。手に汗握るシーンでした。本当にムッタはやってくれます。

 月面での第一歩…日々人の大ジャンプを思い出しますが、ムッタはどう来る…こう来たか!!wムッタ父のコメントが的確過ぎて笑えますwそして26巻でも、ムッタ父からのメッセージがいい。本当にムッタ父はかっこいいと思えました。

 27巻の予告が最後に書いてあるのですが…27巻、今度は何が起きるんだ…?とても心配です…。

・25巻感想:宇宙兄弟 25
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by halca-kaukana057 | 2015-09-19 22:43 | 本・読書

真夏の赤い月

 今日も油井亀美也宇宙飛行士の滞在する国際宇宙ステーション(ISS)を見ようとしましたが、曇りました。雲のすき間からも明るい光の点は見られず。晴れた条件のよい日を待ちます。油井さんのISS長期滞在は12月まで続きますから。

 ISSは見られませんでしたが、満月を過ぎた十六夜の月が東の空から昇ってくるところを見られました。
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 ちょうど雲が切れているところに、ぼんやりとオレンジっぽい赤い月が。この画像だと雲が写っていませんが、雲があって、幽玄な雰囲気でした。
 この画像を撮影した1時間後ぐらいには、月は雲の中に。少しの間だけの、夏の夜のお月見でした。
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by halca-kaukana057 | 2015-08-01 22:07 | 宇宙・天文

「ブルームーン」とはそもそも何ぞや

 今日は満月。7月2日も満月で、1ヶ月に満月が2回。この2回目の満月のことを、通称「ブルームーン」と呼ぶのが広まっているようです。私も過去に記事を書いていた。
今夜は"ブルームーン"(2010.1.30)

 今朝のNHKラジオ第一「夏休み子ども科学電話相談」にも、小学2年生の子から「ブルームーンは月が青く見えるの?」という質問がありました。私も聴いていたのですが、来たな、と。この子はお母さんから聞いたそう。先生は、「青く見えると思う?」と逆質問しつつ、「多分青くは見えないんじゃないかな~」と、丁寧に説明されていました。小学2年生に、音声だけで太陰暦を含む月の満ち欠けや皆既月食について説明するのはとても難しいと聞いていて感じました。皆既月食は図を使っても難しい。皆既月食の際に、太陽からの光の中の青い光が地球の大気の中を通過して、多少青く見える可能性はある、とのこと。4月の皆既月食を見ていたらなぁ…とも思いました。この子、よく電話してくれたな。誤解が解けてよかった。

 天文を身近にしたい気持ちはわかるけど、紛らわしい命名、誤解を生じやすい表現を安易に広めるのは逆効果だと思う…と、「ブルームーン」という言葉を目にする度にもやもやしていました。一体いつからこんな言葉が広まったんだ。勿論、天文用語ではありません。

 そしたら、解説しているサイトがありました!
All About:宇宙・天体:ブルームーンにまつわる誤解と真相
プラス、
ウィキペディア:ブルームーン
 これによると、
 ネイティヴ・アメリカンが各月の満月に、季節に応じてそれぞれの満月に名称をつけた。暦のようなものだったらしい。
 それが、アメリカに移住してきたヨーロッパ人に広まり、英語の名称に変わった。
         ↓
 太陰暦ではないので、月の満ち欠けとカレンダーが一致しない。1年に13回満月がある年がある。名称が足りない!
        ↓
 19世紀、メイン州の農民年間に、「3ヵ月(1つの季節)に4回ある満月のうちの3度目の満月」を「Blue Moon」と呼んでいた。3ヶ月に通常は3回満月になる。が、3ヶ月に4回満月がある時、3回目の満月が「ブルームーン」だった。満月の名称を時節(暦)どおりにするために挿入されたものだった。
        ↓
 1946年、アメリカの天文誌「SKY & TELESCOPE」がこれを誤解してしまい、「1ヵ月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」と掲載。その後訂正したが、広まってしまった。
        ↓
 1980年、更にラジオ番組がこの「1ヵ月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」のを紹介してしまい、更に広まった

 という歴史のようです。以前書いた記事と随分違うじゃないか…。

 また、「1ヵ月中の2度目の満月」の「ブルームーン」は、世界共通ではありません。時差、タイムゾーンがあるからです。満月になる瞬間は世界共通。しかし、タイムゾーンが異なるので、例えば日本標準時で1ヶ月に2度目の満月でも、他の国・地域では翌月になってしまい、満月が1ヶ月に2回ないこともあります。「1ヵ月中の2度目の満月」は世界共通とは限らない。アメリカのようにタイムゾーンがいくつもある国だと、ある地域とない地域に分かれることもあるそうです。

 ようやく「ブルームーン」について、何が発端なのか、そもそも「ブルームーン」とは何なのか、ということがわかりました。旧暦と現在のカレンダーの関係のようでもあります。7月7日は七夕、も、現行のカレンダーと、旧暦の「伝統的七夕」では異なる(「伝統的七夕」なら、梅雨の時期にぶつからないし、七夕に満月が当たることはありません)。一方、十五夜、十三夜は旧暦のものを現行のカレンダーではいつ…となっている。天文と暦、慣習・民俗と人々の暮らし…密接に繋がっているのだなと感じます。それは日本だけでなく、海外でも同じであることも。

 「ブルームーン」について、結構最近出てきた言葉なのかなと思っていましたが、思った以上に昔からある言葉だと知って驚きました。ただ、それがインターネットやSNSで広まりやすくなったことが、現在更に広まっている原因になっているようです。また、「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」を意味する"once in a blue moon"から来ているという説もあります。よって、特別なものとみなしている。

 暦は人間がつくり、決めたもの。月は変わらず地球の周りを回り、満ち欠けを繰り返しています。そんな中にいつもと違う何かを見つけ、「特別なもの」と意味づける…。それはそれで面白いかな、と思います。紛らわしい言葉だけど、由来が広まれば、目くじらを立てるものでもないかな、と…。
 そういえば、七夕の時にも似たようなことを思いました。国立天文台は「伝統的七夕」を推奨している。一部には、現行のカレンダー(新暦)の7月7日の七夕は七夕じゃない、という人も。月遅れで8月7日に行う地域も少なくない。細かいことはいいんだよ!全部やればいいんだよ!という人も。そんなそれぞれの主張にうんざりしていました。私は、別に全部やってもいいじゃないか、と。今回の「ブルームーン」は、私が細かいことを気にしていました。我ながら、滑稽だなぁ…。

 以上、「ブルームーン」についてあれこれでした。
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by halca-kaukana057 | 2015-07-31 23:45 | 宇宙・天文

木星・金星・月の三重奏

 昨日の日没後の西の空は、とても華やかでした。
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 上から、木星、その右下の明るい方の星が金星、そして細い月。きれいな三角形をつくっています。この画像では表現できませんが、西の空もほんのりと明るく、そのグラデーションも美しかった。22日が夏至。20時ごろでもうっすらと明るい。風も少し冷たい。いい季節だなと感じます。

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 もう少し明るい時間に月だけ撮影。この白く細い月を空に見つけると、嬉しくなります。同じ月でもまだ明るい空で細い月は目立ち難い。それを見つけた時、見えにくいきれいなものを見つけた嬉しさのような。

 この木星と金星は、7月1日には最接近します。かなり近くまで接近するので、望遠鏡で見ると面白いことになりそうです。尚、20時頃だと南東の空には土星も見えています。てんびん座に位置しています。土星も望遠鏡を向ければあの輪が。望遠鏡を持ち出して天体観測をしたい季節です。晴れれば。(当地は入梅もせず、晴天が続いている…雨が降らず大丈夫なのかと逆に心配になります。)
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by halca-kaukana057 | 2015-06-21 21:21 | 宇宙・天文


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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