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Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]

 暑い日が続いていますね。あと、リオデジャネイロオリンピックも盛り上がっていますね。4年前のオリンピック開催地・ロンドンではProms(プロムス)、絶賛開催中です(2012年のロンドンはオリンピックにプロムスに大変だっただろうに)。ロンドンは気温は25度程度。涼しい…過ごしやすそう。そんな中で毎日音楽三昧…いいなぁ。

 では、8月前半の私が選んだプロムス・コンサートラインナップです。
・7月編Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]

Prom 23(8/1): Jörg Widmann, Schumann, Sibelius and Nielsen
・ヨルグ・ヴィットマン:Armonica(イギリス初演)
・シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
・シベリウス:テンペスト op.109 序曲
・ニールセン:交響曲第5番 op.50
クリスタ・シェーンフェルディンガー(グラス・ハーモニカ)、テオドロ・アンゼロッティ(アコーディオン)
トーマス・ツェートマイアー(Vn)
ヨン・ストゥールゴールズ:指揮、BBCフィルハーモニック
 /注目公演のひとつ。シューマン、シベリウス、ニールセン(ニルセン)と好きな作曲家ばかり。でも、この3人の作品はこの公演だけなんです…。今年のプロムスはチェロを主役にしているのに、シューマンのチェロ協奏曲が何故にない!?シベリウスとニルセンもこれだけか!去年は生誕150年でたくさんやりましたね…(遠い目)
 1曲目のヴィットマンの作品も、グラスハーモニカが入る面白い作品。
 指揮は、昨年N響に客演したのを聴きに行った、フィンランドの指揮者・ストゥールゴールズ(ストルゴーズ、ストゥールゴーズ:他、表記がたくさんある…)。元々ヴァイオリニストで、スウェーデン放送響のコンマスをしていましたが、ソリスト経験も多く、セーゲルスタム指揮タンペレフィルでこのシューマンのヴァイオリン協奏曲を演奏、録音しています。フィンランド出身ということで後半はシベリウス&ニルセンの北欧プログラム。シベリウスでも、「テンペスト」でシェイクスピア作品です。せっかくなら組曲全部聴きたかった…。ニルセン5番は既に病み付きです。

Prom 25(8/3): Dvořák’s Cello Concerto and Bartók’s Duke Bluebeard’s Castle
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
・バルトーク:青ひげ公の城 op.11
アルバン・ゲルハルト(Vc)
イルディコー・コムローシ(コントラルト)、ジョン・レリエ(バスバリトン)
シャルル・デュトワ:指揮、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
 /今年のプロムスはチェロ特集。チェロ協奏曲といえば、ドヴォルザークの協奏曲が有名ですね。後半はバルトークの「青ひげ公の城」。今までちゃんと聴いたことがなかったので、是非聴いてみようと思います。指揮はデュトワ。

Prom 27(8/5): Helen Grime, Tchaikovsky and Stravinsky
・ヘレン・グライム:Two Eardley Pictures 1: Catterline in Winter(世界初演)
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)
ペッカ・クーシスト(Vn)
トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 /チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、好きな曲です。ソロを演奏するのは、フィンランドのヴァイオリニスト、ペッカ・クーシスト。プロムス初登場です。アンコールでは、フィンランドのカレリア地方の民謡をヴァイオリンを弾き、歌います。曲名がわからない。クーシストさん、よくしゃべり、聴衆に一緒に歌おうと一緒に歌っちゃってます。ノリがいいですw
【追記】
 クーシストさんのアンコールのフィンランド民謡がわかりました。「Minun kultani kaunis on」(英訳:My Darling is Beautiful)です。聴いたことあるなと思ったら、タピオラ合唱団のCDに入ってました。
How to ace an encore in 8 easy steps Violinist Pekka Kuusisto's masterclass in how to delight a Proms audience.
 ここで歌い方?wとアンコールの映像が観られます。
 ストラヴィンスキーのペトルーシュカも好きな曲です。

Prom 29(8/6): National Youth Orchestra of Great Britain
・イリス・テル・シフォルスト:Gravitational Waves(ロンドン初演)
・R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき
・ホルスト:惑星 op.32
・コリン・マシューズ:冥王星
バーミンガム市交響楽団ユース合唱団(女声合唱)
エドワード・ガードナー:指揮、イギリス国立青少年管弦楽団
 /イギリスのユースオーケストラの演奏会です。「ツァラトゥストラ~」に「惑星」しかも「冥王星」付きという壮大なスケールの作品が並んでいます。まさに宇宙。
 プロムスでホルストの「惑星」は、毎年どこかのオケが演奏しています。今年は探査機「ニューホライズンズ」の活躍もあってか、「冥王星」付き。冥王星は惑星から外れてしまいましたが、「ニューホライズンズ」が送ってきた鮮明な冥王星の画像を思い浮かべながら聴くのは楽しそうです。どんどん演奏されればいいと思うよ。

Prom 32: Esa-Pekka Salonen conducts Schoenberg, Dutilleux and Mahler
・シェーンベルク:ワルシャワの生き残り op.46
・デュティユー:時間の影
・マーラー:交響曲第1番 ニ長調
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(ナレーター)、フィルハーモニア・ヴォイス(男声)
エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 /サロネン指揮フィルハーモニア管の登場です!サロネンらしい、現代曲多めのプログラム。シェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」(凄いタイトルだな)は初めて聴きます。ナレーションと男声が入る…どんな曲だろう。
 この公演から3公演には、今年生誕100年のデュティユー作品が入ります。まずは「時間の影」これも聴いたことがない。
 最後はマーラー1番。サロネンのマーラー、楽しみです。

Prom 33(8/9): Mark Simpson, Dutilleux and Elgar
・マーク・シンプソン:Israfel(ロンドン初演)
・デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
・エルガー:交響曲第1番 変イ長調 op.55
ヨハネス・モーザー(Vc)
ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 /デュティユー2日目は、ディティユー作品の中で一番有名じゃないかと思うチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」。これ大好きです。後半はエルガーの1番。エルガーの交響曲は1番、2番ともに好きです。どちらかというと1番が好きかな。第1楽章の最初から、じわじわとこみ上げてくるものがあります。

Prom 34(8/10): Dutilleux, HK Gruber and Beethoven
・デュティユー:音色、空間、運動または「星月夜」(Timbres, espace, mouvement)
・ハインツ・カール(HK)・グルーバー:Busking(ロンドン初演)
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67
ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)、マッツ・ベリストレム(バンジョー)、クラウディア・ブデル(アコーディオン)
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /デュティユー3日目は、タイトルが不思議な作品。これは聴くのが楽しみ。メインはベートーヴェン5番。マイナーな曲よりも、超有名曲ほど難しいと感じています。皆が知っているからこそ、どんな演奏・解釈になるのか注目(うるさすぎるほどに)する。どんな演奏になるのかな。

Prom 35(8/11): Bartók, Malcolm Hayes and Dvořák
・バルトーク:舞踏組曲
・マルコム・ヘイズ:ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
・ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 op.70
タイ・マレイ(Vn)
トーマス・セナゴー:指揮、BBCナショナル・ウェールズ交響楽団
 /バルトークの「舞踏組曲」、ドヴォルザークの7番に惹かれました。間のヴァイオリン協奏曲の新曲のMalcolm Hayesは調べても情報が出てこず…謎です。

Prom 37(8/12): BBC National Orchestra of Wales and Thomas Søndergård
・ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ
・ヒュー・ワトキンズ:チェロ協奏曲(世界初演)
・ウェーベルン:パッサカリア op.1
・ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
 /再びセナゴー指揮BBCウェールズ。Søndergårdを読めるようになるまで大分時間がかかりました…。
ウォルトンにウェーベルンにブラームス、さらに世界初演作品とバラエティ豊かなプログラムですね。

Prom 39(8/14): Haydn, Charlotte Bray and Mahler
・ハイドン:交響曲第34番 ニ短調 Hob I:34
・シャルロット・ブレイ:Falling in the Fire(世界初演)
・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
ガイ・ジョンストン(Vc)
サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /こちらも再びオラモ指揮BBC響。プロムスの間、BBC響は本当に忙しいですね…。このコンビ、残すはラストナイトです。
 古典から現代まで幅広いプログラム。今年のプロムスのチェロ特集に、世界初演作品も入れてくる…現代作品がこうやって演奏されるのはいいですね。
 今年は(他の年も?)マーラーが多めです。今度は5番。

 以上、8月前半のプロムスセレクションでした。また追記します。
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by halca-kaukana057 | 2016-08-09 23:43 | 音楽

Proms(プロムス)2016 私選リスト その1[7月]

 夏です。夏と言えば、皆さん色々なものを思い浮かべると思いますが、私はBBC Proms(プロムス).イギリスの世界最大級の音楽祭。7月から9月にわたって2ヶ月間、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールをメイン会場に毎日コンサート。最終夜のラストナイトコンサートのお祭り騒ぎはクセになります。

 今年はついに、これを買ってしまいました。
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 プロムス公式ガイドブック。全公演リストから、特集記事、著名人が語る音楽とプロムス、鑑賞ガイド…などが書かれています。広告も多いですが、結構ずっしり。ボリュームのあるガイドブックです。別にコンサートカレンダーポスターがついてきます。

 ということで、今年は徹底的にプロムスを聴きまくるぞ!私が独断と偏見で(?)選んだ公演リストを覚え書きの意味でも記事にしようと思います。ただ、2ヶ月もある。数も多いので、7月、8月上旬、8月下旬、9月の4回に分けようと思います。後から追記も随時していきます。
 公演が終わると、リンク先で30日間オンデマンドがありますので、夏のお供にどうぞ!各ページをスクロールして、中ほど右側にある「Broadcast of this performance」のBBC Radio3から聴くほうが聴きやすいかもしれません。
日付はグリニッジ標準時です。

【7月】
Prom1(7/15):First Night of the Proms
・チャイコフスキー:幻想序曲 ロミオとジュリエット
・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
・プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」op.78
ソル・ガベッタ(Vc)、オリガ・ボロディナ(メゾソプラノ)、BBCナショナルウェールズ合唱団、BBCシンフォニーコーラス、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 /まずはともあれファーストナイト。今年はシェイクスピア没後400年で、イギリスは特に盛り上がっています。幕開けも「ロミオとジュリエット」です。ロマンティックで、でも悲劇。
 エルガーのチェロ協奏曲では、開幕前にこんなプロモーションビデオが。
BBC Proms:Cello
 チェロのソル・ガベッタさんが演奏を始めると、チェロに映像が。チェロをスクリーンにしたプロジェクションマッピング。凄い。最初、これをファーストナイト本番で正式にお披露目なのかと思ったのですが、プロモーションだけでした。本番でも、ガベッタさんの深いチェロの音が心に響く演奏でした。
・メイキング:How 'Cello' was filmed
 プロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」は初めて聴きました。ファーストナイトが合唱が豪華でいいです。
 公演では、フランス・ニースでのテロ事件への追悼に、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が演奏されました。リアルタイムで聴いていたのですが、突然でびっくり、ああ、そういうことか…と感じました。プロムスの2ヶ月間、何事もなく無事に皆が楽しんで終われますように…。
 オラモ&BBC響のコンビは、ラストナイトでも登場します。ファーストナイトとラストナイトがBBC響首席指揮者で一緒というのは、久しぶりな気が。何年ぶりなんだろう?

Prom3(7/17):Mozart, Haydn and Fauré
・モーツァルト:エクスルターテ・ユビラーテ K.165
・ハイドン:ミサ曲第7番 ハ長調 戦時のミサ Hob. XXII-9
・フォーレ:パヴァーヌ
      ラシーヌ賛歌(雅歌)op.11
レクイエム op.48
ルーシー・クロウ(ソプラノ)、ポーラ・ムリヒー(マリヒー)(メゾソプラノ)、ロビン・トリシュラー(テノール)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊、ステファン・クレオベリー:指揮、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
 /後半のフォーレの3作品を聴きました。ロデリック・ウィリアムズさんのバリトンが好きです。穏やかな気持ちで合唱、声楽を堪能できるプログラムです。

Proms Chamber Music 1(7/18): Debussy, Dutilleux and Mozart
・ドビュッシー:チェロソナタ
・デュティユー:夜はかくの如し
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K414
ビョルク・ルイス(Vc)、ポール・ルイス(P)、ヴェルターヴォ・カルテット
 /プロムスには室内楽もあります。デュティユーは今年生誕100年。他にも数々の作品が演奏されます。モーツァルトのピアノ協奏曲を、ピアノと弦楽四重奏で演奏するのはユニーク。でも合ってる。協奏曲もモーツァルトならこの規模で、サロンで演奏しているような感覚で聴くのもいいですね。

Prom 7(7/20): Faure, Stravinsky and Poulenc
・フォーレ:シャイロック op.57
・ストラヴィンスキー:プルチネッラ
・プーランク:スターバト・マーテル FP148
ジュリー・フックス(ソプラノ)、ジュリアン・ベーア(テノール)、BBCシンガーズ
マルク・ミンコフスキ:指揮、BBC響
 /フォーレの「シャイロック」、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を下敷きにした劇付随音楽です。シェイクスピア作品、本当に多いです。ガイドでも徹底的に特集しています。フォーレでも知らない作品だったのですが、楽しんで聴きました。

Prom 9(7/22): Le Cercle de l’Harmonie
・モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K543
・メンデルスゾーン:演奏会用アリア「不幸な女よ」op.94
・モーツァルト:「ああ、私は予想していた」とアリア「ああ、私の目の前から消えて」 K272
・メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調「イタリア」op.90
ローザ・フェオーラ(ソプラノ)、ジェレミー・ローレル:指揮、セルクル・ドゥ・ラルモニー
 /指揮者もオケも初めて聴きます。こんな演奏家・オケに出会えるのもプロムスの楽しみ。モーツァルト39番とメンデルスゾーン「イタリア」を聴いたのですが、結構好きな音です。キリッと引きしまってる。ティンパニが固く強い音で印象的です。

Prom 13(7/24): Beethoven – Symphony No. 9
・マグヌス・リンドベルイ(リンドベリ):Two Episodes(世界初演)
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付き」
ミア・パーソン(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(メゾソプラノ)、ジョン・ダザック(テノール)、クリストファー・パーブス(バス)、ロンドン・フィルハーモニック合唱団
ウラディーミル・ユロフスキ:指揮、ロンドン・フィルハーモニック
 /プロムスでは数多くの世界初演、イギリス初演があります。BBCで委託して、プロムスで披露という作品も少なくありません。現代の作曲家にとって、プロムスで初演されるって嬉しいことだろうなぁ。そんな世界初演作品のひとつが1曲目。フィンランドの現代作曲家・マグヌス・リンドベルイの作品。リンドベルイ作品は少しずつ聴いているので、どんな作品か楽しみです。
 メインは第九。第九は日本では年末のイメージがありますが、真夏のロンドンでどう響くのか。

Prom 15(7/26): BBC Symphony Orchestra and Sir Andrew Davis
・チャイコフスキー:テンペスト op.18
・アンソニー・ペイン:Of Land, Sea and Sky(世界初演)
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
・ヴォーン=ウィリアムズ:未知の世界(Toward the Unknown Region)
レイ・チェン(Vn)、BBCシンフォニーコーラス
アンドリュー・ディヴィス:指揮、BBC響
 /シェイクスピア作品の「テンペスト」、イギリスの作曲家・ペインの世界初演、ブルッフのヴァイオリン協奏曲1番にヴォーン=ウィリアムズ…惹かれるプログラムです。

Prom 16(7/27): Prokofiev – Romeo and Juliet
・デュカス:ラ・ペリ
・マイケル・バークレー:ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
・プロコフィエフ:ロメオとジュリエット op.64
ヤク・ファン・ステーン:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 /ファーストナイトでチェイコフスキーの「ロメオとジュリエット」が演奏されましたが、今度はプロコフィエフの。同じロシアの作曲家でも時代も違う。同タイトル作品聴き比べも楽しいです。

Prom 17(7/28): Roger Norrington conducts Berlioz, Beethoven and Brahms
・ベルリオーズ:ベアトリスとベネディクト 序曲
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
ロバート・レヴィン(P)
ロジャー・ノリントン:指揮、シュトゥッツガルト放送響
 /「ベアトリスとベネディクト」、シェイクスピアの「空騒ぎ」を原作に書かれたオペラから、序曲を。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で4番は特に好きな作品のひとつなので楽しみ。

Prom 18(7/29): Mahler – Symphony No.3
・マーラー:交響曲第3番ニ短調
サラ・コノリー(メゾソプラノ)、ロンドンシンフォニーコーラス(女声合唱)、ティフィン少年合唱団
ベルナルト・ハイティンク:指揮、ロンドン交響楽団
  /大本命の回です。ハイティンク&ロンドン響のマーラー3番。マーラー3番は長いですが、とても好きな交響曲です。


 以上、7月分のプロムス、自選リストでした。書ききれなかった公演も、後で聴いて追記すると思います(あまりにたくさんあって力尽きた)。7月だけでもこんなにたくさん。こんなコンサートが毎日、値段もそんな高くない。アリーナ立ち見なら800円程度で聴ける。ロンドンはいいなぁ。

英国ニュースダイジェスト:プロムス2016 音楽の祭典 BBC Proms 2016
 この記事も参考にどうぞ。
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by halca-kaukana057 | 2016-07-27 23:24 | 音楽

おとの教室

 まだ感想を書いてない漫画がありました。久々のクラシック音楽漫画です。しかも、「天にひびき」のやまむらはじめ先生の新作です。


おとの教室
やまむらはじめ/バンブーコミックス MOMOセレクション・竹書房/2016

 武部都は音楽教室のチェロ講師。音大ではない普通大学の学生。生徒は様々な生徒がいる。アニメがきっかけの少年少女。弾きたい曲があるという人。また、同僚の講師たちも個性的。音楽教室の生徒達とのレッスンや発表会、演奏活動で出会う人々との日常の中で、彼女はどう音楽と向き合うか薄々と考えていた…


 やまむら先生、今度はチェロです。そして舞台は音楽教室。東京の大きな音楽教室だと、チェロや様々な楽器・コースがあるんだろうなぁ…こっちでチェロを習える教室なんてあまり見ないなぁ…(地方の小さな教室で声楽を習っている自分の視点)。

 しかも、この漫画は四コマ漫画誌に掲載されたもの。四コマ漫画は無理と普通の形式での連載になりましたが、1回12ページ。短いです。四コマ漫画誌ということで、ギャグ、笑いの要素は強めです。「天にひびき」でもコミカルなシーンは結構ありましたが、またそれとは違う感じ。この短さに収めるのは大変なんだろうなぁ。

 都は普通大学に在籍し、チェロを演奏している。音大・芸大に対してアレルギーを持っている。というのも、都の姉は音大で、優れたヴァイオリニストだった。将来も有望されていたが、卒業後、結婚すると音楽をきっぱりと辞めてしまった。都も元々はヴァイオリンを演奏していたが、姉と比べられるのを避けるためにチェロに変えられた。目標であり、立ちはだかる壁でもあった姉が音楽をやめてしまったことで目標も消えてしまい、これからの道をどうしようか悩む都。
いつまでもお姉さんと自分を比べるんじゃなくて 自分の喜びを自分で発見しなくちゃあ
(39ページ)

 都と姉の話を聞いた同僚・しおりの言葉。姉だけでなく、都が片想いで終わってしまった元同僚でヨーロッパへ留学に行ってしまった日乃原も、そんな存在。また、チェロを習いに来た女の子のきっかけとなった音楽学園アニメでも、学園内での腕前の序列が描かれる。一度意識すると呪縛のように取り付かれてしまう、音楽での「人と比べること」。以前、ピアノを弾いていた時、私も感じていた。また、プロの音楽の世界には根深くあるんだろうな…と思う。でもそれを本人が意識したらキリがない、音楽を見失ってしまうんじゃないかと思う。

 一方で、同僚(先輩?)の依光さんは、音楽教室の仕事の傍ら、同人活動をしている。同人誌の原稿の締め切り前の追い込みのシーンが描かれ、とてもコミカル。…と読んでいたのですが、もしかしたら、姉と比べて自分と音楽を見失いがちになる都とは対照的なのかなと思った。誰と比べるわけでも無く、同人誌で自分の「好き」「楽しい」を貫く。仲間と修羅場に追い込まれるも、活き活きと楽しんでいる。
 また、生徒のひとり、ゆちかちゃんはそんなに上手いわけではないが、レベル高めの選曲をし、ヨレヨレの演奏でも発表会で堂々と演奏している。都も問題は感じているが、その度胸や意識は都や他の生徒にも刺激になる。いい意味で「夢中になり」「自分を貫く」。これが自分と誰かを比較すること無く、成長の鍵になるのかなと思う。

 そして、都はある決意をする。チェロを探していたトリオに参加することに。やはり夢中になり比較せず自分を貫く。コミカルなようで、結構深い漫画だなぁと感じました。短い中に詰めたのは大変だったと思う、本当に。
 音楽教室の講師たちはこんなことを考えているのかとも思いました。発表会のシーンは、わかる、と思いました。

 ちなみに、あとがきに「天にひびき」のキャラクタを登場させたかった…と。それ見たかったです!ひびきや秋央、美月や波多野さんたちがちょこっと登場したりとか…見たかった。この物語はこの1冊で完結です。これはこれでいい終わり方だけど、もう少し読みたいな、せめてあと1巻、と思いました。

天にひびき 1
 ↑全10巻。こちらは音大が舞台。こちらも面白いので興味があれば是非。
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by halca-kaukana057 | 2016-07-18 22:26 | 本・読書

北欧の夏至の音楽 スウェーデン編

 今日は夏至。当地は朝は曇っていましたが、昼間から晴れ、珍しく爽やかな初夏の陽の光がふりそそぐ夏至でした。
 夏至と言えば、北欧の夏至祭。フィンランドのユハンヌス(Juhannus)は夏至当日ではなく、6月19日の直後の週末にお祝いするとのこと。今年は、24日(金)が前夜祭、25日(土)が夏至祭なのだそう。きっと今の時間でも明るいのでしょうね。

 ということで北欧クラシック音楽で夏至をお祝い、日本で夏至祭気分!今年はスウェーデンでやってみたいと思います。(フィンランドは何曲か候補はあるものの、間に合わず)

スウェーデン管弦楽名曲集

オッコ・カム:指揮/ヘルシンボリ交響楽団/ Naxos


 以前ペッテション=ベリエルのピアノ曲集「フーレスエーの花々」の記事で紹介したアルバムです。「フーレスエーの花々」第1巻にも「夏の歌」という夏至祭っぽい曲がありますね。

 このアルバムの最後に収められている、ヒューゴ・アルヴェーンのスウェーデン狂詩曲第1番「夏の徹夜祭(Midsummer Vigil)」op.19.
 シベリウスやニールセンと同世代のステーンハンマルと同世代のアルヴェーンもスウェーデンを代表する作曲家。夏至祭を描いた作品です。冒頭、フルートが牧歌的なメロディーを奏でるのですが…某料理番組のテーマ曲に似ているw
Hugo Alfvén: Swedish Rhapsody Nr.1, op.19 "Midsommarvaka"

 次第に楽器が増え、踊りの輪が広がっていくように音楽のスケールも増し、賑やかに。どんちゃんお祭り騒ぎな箇所や静かに牧歌的な箇所を繰り返す、とても楽しい曲です。北欧の短い夏、夜遅くても明るい、この限られた時間を楽しもうとするスウェーデンの人々の楽しい気持ちが伝わってくるよう。
 中間部、音楽は一転します。楽しげなメロディーはどこかへ。弦が静かにささやき、オーボエが静かに歌います。徐々に暮れゆく陽を惜しむような。そして日が暮れたのか、ホルンがゆったりとした歌を歌い、弦は暗い。この暗い弦とハープが美しくて、切なくて。夏至でお祭りをしていても、どこか陰りがある。この季節が儚いものであることをわかっているような…そんな北欧の明るさの中にある陰りが好きです。
 音楽は終盤、再び賑やかさを取り戻します。ただの夏至祭じゃない。夏至の徹夜祭。夜も歌い踊り明かす。最後は威勢よく終わります。ああ楽しい。

 この週末は、フィンランドもスウェーデンも、北欧諸国のあちらこちらで人々が短い夏を謳歌するのでしょうね。楽しいんだろうなぁ。

・以前の夏至の北欧音楽の記事:夏至の夜にメリカント
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by halca-kaukana057 | 2016-06-21 23:07 | 音楽

読んで嬉しくなる感想 感情と論理の両立

 最近思ったことを。

 私自身もこのブログに、読んだ本や聴いた音楽の感想を書いていますが、時々他のブログさんの感想を読むこともあります。この作品について検索しようとするわけではなく、何かについて検索していて、たまたまヒットしたということばかりですが。

 そんな偶然の出会いで、とても惹かれる文章で表現しているブログを読むと嬉しくなります。自分はこう思った、こう言葉にしたけど、こんな読み方見方聴き方もあったんだ、こんな表現もあったんだ。自分の思っていることをありとあらゆる言葉で豊かに表現していたりすると、「それが言いたかったんだよ!わかる!」とPCの前で熱くなってしまうこともあります。更に、思ったことが似ていると「わかる!」と。最後には「この方と握手したい…!」と思うこともw

 音楽…演奏家、指揮者、オーケストラ、作曲家の作品だと、例えば自分は行っていない、聴けなかったコンサートやまだ聴いていない作品だとその文章で興味を持ってCDなり何なり探してきたり。声楽でも、自分も歌ってみたいな…とレッスンに持っていけそうなら先生にやりたいと言ってみたり。

 何度も書いていますが、基本的にこのブログは自分の考えたことや思ったことを整理して、後で読み返した時に未来の自分がどう思うか。自分との対話のような感覚で書いています。わからないことを調べて、その記録にもしています。が、ネット上に上げている以上、誰かも読む。その時、先述したように読んで嬉しくなるものを書きたい。この作品は面白いよ、楽しいよ、切ないよ、悲しいよ、ずっと読み続けたい、聴き続けたいものだよ。ここに心揺さぶられたよ。どこかで読んでいる誰かが、面白そう、とか、わかる!と嬉しくなったら私も嬉しいです。

 そんな自分の感情と、そんな自分を客観視して論理の方向ではどうなのかと考えたり。だから、感情の動きを支える論理も強くしたい。音楽だと、わからないことがたくさんあります。オーケストラのそれぞれの楽器の奏法や特徴、和声による効果、メロディーの進め方。今後、声楽でそんな音楽理論も学ぶ予定でいます。

 勿論、同じ感想だけではありません。でも、そんな感想からも「なるほど、そういう見方もあるか…」と思うことは多いです。そう、ちゃんと思わせてくれる感想も、やはり嬉しくなります。

 感情任せ、自分の感性任せでない、感情もあるけれども、客観視している論理もある…そんな感想が書きたいと思ったのでした。細かいこと、難しいことは考えないで、感じたことをそのまま書けばいいんだよ!!とも思います。が、言葉には注意しなくてはならないので、そうもいきません。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-01 22:02 | 日常/考えたこと

オーケストラで世界一周 今日は一日世界のオーケストラ三昧

 連休はとりわけどこかに出かけるというわけでもなく、お彼岸のお墓参りをしたり、天気もよかったのでちょっと近場で日光浴&散歩したり、家で音楽を聴いたり、声楽の練習をしたり…とのんびりと過ごしました。その連休中にNHKFMで放送された「今日は一日世界のオーケストラ三昧」。世界各地のオーケストラを10時間、徹底的に楽しもうという番組。世界各地には魅力的なオーケストラがたくさんありますが、どこのオケが出てくるかな、と聴いていました。
NHK:今日は一日“世界のオーケストラ”三昧
 相変わらず、「○○三昧」のサイトがしょぼいまま…以前は充実してたのに、何故こうなった。プレイリストも当日はリアルタイム更新されていたのですが、現在はなくなってしまった…。後日アップの予定らしい。

 世界のオーケストラを紹介、とっても世界は広い。アメリカ大陸編、ロシア・東欧編、アジア・中東・アフリカ・オセアニア編、ヨーロッパ編に分けて、各地のオーケストラを、ゲストのオススメやリクエストに応えながら紹介していきます。でも、ヨーロッパは非常にたくさんのオーケストラがあるから足りなくなるだろう…せめて地中海・フランス、中欧、北欧(バルト3国含む)・イギリス、ぐらいには分けたほうがいいんじゃないか…と思いながら聴いていました。

 総合的には、とても面白かったです!知っている、好きなオーケストラも、知らない、聴いたことがないオーケストラも興味深い。アメリカは大富豪がスポンサーになって始めたオーケストラが多いとか、カナダは英語圏とフランス語圏(ケベック州)でちょっと違うとか、ロシアはバレエに強いとか、オーケストラはその地域の特色を反映する。東欧では、スメタナの「我が祖国」には原典版と「現実的演奏版」があるという話は初耳。原典版で演奏すると、メロディーが聞こえにくいなど、色々難しいらしい。ロシアは指揮者や演奏家が個性的ですw
 アジアのオーケストラはほとんど知らない、聴いたことがないのでますます興味深い。台湾交響楽団は、交響曲「台湾」と現代作品で紹介。なかなか面白い曲だった。現代作品も取り上げてくれるのは嬉しい。香港シンフォニエッタのクラシック名曲メドレーは、編曲が笑えるけど巧くて楽しかったwこれいいw曲は流れませんでしたが、お便りでモンゴルのオーケストラが紹介されたのも興味深かった。

 小澤征爾さん指揮ボストン交響楽団の紹介で、リスナーから逆に「オススメを教えて下さい」というのもいいなと思った。そのリスナーさんはまだ10代の若い方。私もクラシック歴はそんなに長くない。好きな作曲家・作品・指揮者オケ演奏家を自然と選んで聴いてしまうので偏りもある。名盤と呼ばれるCDも廃盤になってしまうこともあるし、名演奏と言われてもその頃まだ生まれていなかったり、クラシックに興味を持っていなかった頃だったりするといまいちよくわからないと思ってしまう。そんな人が「こんな曲を聴きたいのだけれど…」というのに応えてくれるのはとてもいいなと思った。そして、有名なコンビの名演でも、ライヴ録音を放送してくれるのもよかった。選曲も超有名曲から、有名曲だけど聞き流してしまうような楽章や、通向けの渋い曲まで、幅広くてよかった。色んなオケ、作曲家、作品を聴きたい。今回の番組は長年のクラシックファンも、初心者も楽しめる感じでいいなと思いました。

 夜のヨーロッパ編はやはり大混戦。また別に「ヨーロッパのオーケストラ三昧」をやりましょうよ、10時間なんて余裕ですよ。ヴァイオリニストの堀米ゆず子さんや、ベルリンフィルのコンサートマスター・樫本大進さんのお話が聴けたのもよかった。演奏家から見たオーケストラといっても、堀米さんのようなソリストと、樫本さんのようなオケの団員ではまた視点が違う。
 ここでも、ロンドンのオーケストラは数が多く競争が激しいせいか性能がいい、という裏話も聞けてよかった。

 私が気になるのは、やはり北欧枠。アメリカ編で、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団のシベリウス・交響曲第4番(第4楽章)が流れたのには驚いた。ヴァンスカはラハティ響で来るかな、と思っていたらミネソタ管で来た。しかも、シベリウスでも難解、親しむのは時間がかかる4番交響曲。5番とかじゃなくて4番。私は大歓迎wこうやって楽章だけ取り出して聴くと、ちょっとマイナーといわれる作品にも親しみが沸きやすいかもしれない。
 ちなみに、ミネソタ管は財政状況が大変なことになり、ヴァンスカも一度解雇されどうなるかと思いましたが、オケも何とかなり、ヴァンスカも復帰して本当によかった…。アメリカでは財政難のオーケストラが少なくなく(日本もですが)なくなってしまったオーケストラもある。ヨーロッパやロシアは名前が変わったオーケストラも多い。いつの間に名前が変わっちゃったの?というオーケストラも少なくない。音楽業界には厳しい時代ですが、どこのオーケストラも地域に密着して、演奏し続けてほしい。最初のほうで、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団を聴きに行ったリスナーの思い出エピソードがよかった。バーミンガムの人々に愛されているんだろうな。しかも、ラトルで急成長。日本でも曲は流れませんでしたが、朝比奈さん時代の大阪フィルや、九州交響楽団と地域のオケのお話もいい。

 番組の最後、ようやく北欧枠!セーゲルスタム指揮ヘルシンキフィルの、シベリウス「フィンランディア」。ヘルシンキフィルはパーヴォ・ベルグルンドもいいよ!北欧オケでオススメを挙げろと言われたら、1時間以上語れる…けれども、大トリがフィンランドオケのシベリウスで嬉しい。北欧枠なら、現代作曲家の作品がかなり多いので、ここでも現代曲を紹介して欲しかったな。特にフィンランドは現代作曲家が多いし、フィンランドのオーケストラ・指揮者も積極的に現代曲を演奏する。「北欧音楽三昧」(作曲家、作品、指揮者、オーケストラ、演奏家)でも大歓迎ですよ!10時間持ちますよw
 番組の最後にBGMで流れていたのは、イギリスの作曲家・ウォルトンの「クラウン・インペリアル(戴冠行進曲)」。イギリス作曲家にも最近注目しているので、これも嬉しい選曲でした。

 残念だったのは、古楽がなかった。古楽アンサンブル・オーケストラも世界中にたくさんある。日本ならバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。「古楽三昧」も是非…対して「近現代三昧」も面白そう。そして、「日本のオーケストラ三昧」も。今回の番組ではN響が…いつも流してるじゃないですかwしかもパーヴォ・ヤルヴィ指揮。というのは、この番組は今年のNHK音楽祭の番宣も兼ねてのものだったそうで…。

 連休中に旅行などには行かなかったけれど、お家でラジオでオーケストラ世界一周の旅。たっぷり楽しんだ10時間でした。こういう企画、またやって欲しいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-24 21:17 | 音楽

音を見て聴く? 「どれみえーる」パイロット?版

 この夏のNHK教育・Eテレの特別番組から2つ目。これはパイロット版なのか何なのかわからないのですが、もしかしたらパイロット版かもしれません。「どれみえーる」こども向け音楽番組です。

NHK:どれみえーる
 音楽が「見えた」らどんな世界が待っている??第一線で活躍する作曲家と映像作家が集結&コラボ!音楽を【目】と【耳】2つのアンテナで楽しむこども向け音楽番組です。

 「リズム」「メロディー」「ハーモニー」が、子どもたちの視覚に訴える、様々な仕掛けで登場!そのほか最新の技術を使って収録した「身近な小さな音」に耳をすませるコーナーなど、テレビだからこそできる「楽しい音」との出会いを通し、子どもたちの音楽への興味や発見を引き出し、豊かな感受性を育んでいく番組を目指しています。
 音楽:高橋琢哉、吉松隆、映像監修:古屋遥、出演:江上敬子(ニッチェ)、山下一史(指揮)ほか


 吉松隆先生のブログで番組のことを知り、吉松先生がこども向け音楽番組の音楽をやるとどうなるだろう…と思っていました。そして放送を観た。一言で言うと、不思議な感じ。

 音楽を構成するリズムやメロディー、ハーモニー(和音)を視覚化する。なかなか面白い挑戦だなと思いました。楽譜も音楽を視覚化したものだし、オーケストラの指揮も視覚化していると言える。音楽にシンプルなアニメーション。映像ひとつで、音楽を構成するものの特徴を抜き出して、見ても音楽を楽しめる。抽象的なところはありますが、面白い。

 特に面白かったのが、尺八の演奏を視覚化する。演奏している尺八の上に、紙のモビールをぶら下げる。演奏して息を吹き込めば、穴から空気が出てモビールがくるくる動く。なるほど!管楽器の仕組みもわかるし、音は空気の振動、ということもわかる。音色に呼吸を感じる尺八を選んだのもうまい。弦楽器だったらどうしよう?w

 ハーモニーのコーナーもユニーク。ドレミファソの音に、それぞれ食べ物が。ドが食パン、レはヨーグルト、ミはゆで卵、ファはジャム、ソはカレー。好きな組み合わせで食べたら、どうなる?なるほど。和音を食べ物の組み合わせにするとは。しかも、ド(食パン)とミ(ゆで卵)とソ(カレー)の協和音になるものは相性がいい食べ物に。組み合わせて食べると、その和音も聞こえる。レ(ヨーグルト)とミ(ゆで卵)の組み合わせも。一般的には不協和音だけど、だからダメ、美味しくないと言い切らないのもいい。美味しい・いいと思う人もいるし、思わない人もいる。これも音楽の楽しみ。

 最後はクラシックの名曲メドレー。ベートーヴェン5番第1楽章の「ジャジャジャジャーン」に始まり、ベートーヴェン7番、カルメン序曲、ウィリアム・テル序曲、ヴェルディ「レクイエム」の「怒りの日」などなど。最後はホルスト「惑星」の「木星」。私にとっては曲当てクイズになってしまいましたw子どもたちが聴くとどう感じるんだろう?

 不思議な雰囲気の音楽番組でした。これも、この1回だけではよくわからない…。パイロット版は3作ぐらい用意してほしいです。でも、不思議だからこそ惹かれます。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-03 23:12 | Eテレ・NHK教育テレビ

これどんなお店?番組? 「コレナンデ商会」パイロット版

 夏の間、NHK教育・Eテレの先行放送・パイロット番組の放送がいくつかありました。9月になっちゃいましたが、気になった番組の感想を書いておきます。まず、8月6日、再放送22日の「コレナンデ商会」。
NHK:番組表:コレナンデ商会

ガラクタなのか?高級品なのか?何が何だかわからないモノであふれた「コレナンデ商会」。とにかく陽気な店主ジェイさんと、まじめでちょっと根暗なブルブルくん。そして、気まぐれクールビューティーなクークーさんが繰り広げるドタバタな毎日は、陽気な歌声と笑い声につつまれている。あなたも、人間と人形が作り出すちょっと不思議な世界のトリコになる!?
 出演:川平慈英、声:関俊彦、阿澄佳奈 /音楽:塩谷哲/アートディレクション:ミロコマチコ


 話によると、「ハッチポッチステーション」「クインテット」「フックブックロー」と続いてきた(個人的には「フック~」はちょっと方向性が違うと感じていますが…)パペットバラエティの新番組のようです。上述の番組表の番組内容には書いていませんが、作・脚本は下山啓さん。パペットデザインは藤枝リュウジさん。パペット操演は木ぐつの木。引き継いでますね。「ハッチポッチ」「クインテット」の作・脚本を担当していた下山啓さんがこの枠に帰ってきました!番組を観るまでは知らなかったので、「おおお!下山さん!!」と嬉しくなりました。

 パペットのデザインは藤枝リュウジさんですが、スタジオセットのデザインはミロコマチコさん。アートディレクションが少し変わって、リニューアルという感じでいいと思います。

 番組の中身ですが、メインは川平慈英さん演じる店主の「ジェイさん」と「ブルブルくん」、「クークー」さん、そして招き猫のユーモラスで歌と音楽が溢れる日常、といったところ。ジェイさんはとにかくハイテンション。そんなジェイさんを冷静?冷たい視線で見ているブルブルくんとクークーさん。2人のツッコミにめげないジェイさんの歩シティヴシンキングが楽しいwとは言え、ブルブルくんとクークーさんもジェイさんに流されて?一緒にノって歌い、楽器も演奏する。招き猫は謎の存在です。ちなみに楽器演奏ですが、「クインテット」みたいな手の込んだことはしていません。「ハッチポッチ」のような感じ。「クインテット」はある意味、真似しちゃいけない例です(誉め言葉です。あんな手の込んだ操演技術を要する人形劇はもう二度とないと思う)。ブルブルくんがオルガン(ピアノ?)。クークーさんが打楽器。ジェイさんは歌とダンス。

 このジェイさんの歌とダンスが凄い。川平慈英さんの歌とダンスは、BSプレミアムで放送していた「宮川彬良のショータイム」(思えばこの番組も下山啓さんが構成でした)で、彬良さんの仕事場にやってくる陽気で奇妙な配達人さん役と、ミュージカルコーナーでの歌とダンスでその実力に驚かされました。サッカーの解説だけじゃないだ…!と。今回も、歌はバラードからラップ、ダンスはブレイクダンスにタップダンスも!下山啓さんの作詞もいい感じです。メリハリがある。脚本も緩急のリズムがいいし、ダジャレでくすっと笑ってしまう。

 音楽は塩谷哲(しおのや・さとる)さん。すみません、初めて聞きました…。でもいい感じです。好きです。楽しい。おや、と思ったのが、マグカップのくだりで、マグカップに描かれている鳥が飛んでいる情景の音楽。歌はなし。コンサートでもない。ミロコマチコさんの手描きのカラフルでおおらかな絵と音楽。これまでにない楽しみ方だなと感じました。

 たった1回のパイロット版。せめて3回ぐらい用意してほしかったなぁ。設定も細かくないので、どんどん広げられそう。この手の番組は設定を最初に細かくしてしまうと後で大変だと感じる。朝も夕方もEテレ5時台からは遠ざかってしまいましたが(全部「クインテット」が終わったせい。他の番組もそんなに熱心に観なくなってしまった)、「コレナンデ商会」が始まったらまた観てみようかなと思う番組でした。
 あと、もう一度再放送しませんかね?
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by halca-kaukana057 | 2015-09-01 22:52 | Eテレ・NHK教育テレビ

シャーロック・ホームズの音楽たち

 現在、ロンドンで開催中の音楽祭「BBC Proms 2015」.昨年のラスト・ナイト・コンサートの模様のテレビ放送を観て、今年はもっと聴こうと思い、コンサートやプログラム・演奏曲・出演者・オーケストラなどをチェックしています。

 その中で、ユニークなコンサートがありました。8月16日の公演。
BBC Proms 2015:Prom 41: Sherlock Holmes – A Musical Mind

 「シャーロック・ホームズ」シリーズには様々な音楽が登場します。ホームズはヴァイオリンを嗜み、しかもかなりの腕前。クラシック音楽にも造詣が深く、事件の合間にワトスンと一緒にコンサートを聴きに行っている(しかもそのコンサートホールが、このプロムスのメイン会場である、ロイヤル・アルバート・ホール。一緒なんです!)。作中には出てこなくても、アーサー・コナン・ドイルがホームズが興味を持っていただろうとしていた同時代の作曲家も挙げている。更に、映画やドラマなどの映像作品の劇判・サウンドトラックも、それぞれの「ホームズ」を彩っている。ということで、正典並びに映像作品の「ホームズ」の音楽を堪能できるコンサートがこれ。なんと素敵!

 進行役に、BBCの現代版ドラマ「SHERLOCK」脚本・マイクロフト役のマーク・ゲイティスさんが登場。しかし、英語で何を言っているのか全部わからないのが残念…。

 聴いていておっ、と思ったのが、ラッスス。バロック時代の作曲家です。「ブルース・パーティントン設計書」(「最後の挨拶」収録)で、ホームズがラッススのポリフォニック・モテットに関する小論文を書いている…というエピソードにちなんでいます。最初に正典を読んだ時も、「ホームズ」にはラッススも出てくるのか!ホームズはラッススにも興味を持っているのか!と驚いたのですが、実際にコンサートでそのラッススのモテット(多声宗教曲)を聴けるのは嬉しい。ラッススはCDは持っているのですが、今回演奏された曲は入っていないなかった。

 更に、「ボール箱」(「最後の挨拶」収録)で、ホームズがワトスン相手にパガニーニについて語るシーン。今回のコンサートでは、パガニーニといえばこの曲、ヴァイオリン協奏曲第2番から第3楽章、ピアノ曲「ラ・カンパネラ」のメロディーとしても有名な曲です。ホームズもこのヴァイオリン・ソロのメロディーを弾いていたのだろうなぁ。

 ワーグナー「ワルキューレの騎行」は、「赤い輪」(「最後の挨拶」収録)で、最後に「コヴェント・ガーデン劇場でワーグナーの夕べを見ようではないか」と言っているのが元ネタかな?音楽から正典の元ネタのを探すのも楽しいです。結構大変ですが…。「最後の挨拶」多いな。

 「ボヘミアの醜聞」(「冒険」収録)で、「あの女性」アイリーン・アドラーはコントラルト歌手と出てくるのですが、アイリーン・アドラーが歌っていたであろうオペラのアリアが演奏されたのも印象的。しかも、グラナダ版のアイリーン・アドラーのテーマから繋げてくる。ロッシーニ「セビリアの理髪師」にチャイコフスキー「エフネギー・オネーギン」のアリアを。アイリーン・アドラーはこんな歌を歌っていたのかなぁと思う、とても面白いプログラム。

 映像作品の音楽は、聴けば「ああ!これ!」という曲ばかり。ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jrがホームズを演じた映画。ハンス・ジマーの音楽がかっこいい。ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険(The Private Life of Sherlock Holmes)」は、先日、BSプレミアムで放送していて、私の記憶には新しい作品でした。「シャーロック・ホームズと恐怖の声(Sherlock Holmes and the Voice of Terror)」これは観たことがないので音楽も初めて聴きます。
 ドラマでは勿論、ジェレミー・ブレットがホームズを演じたグラナダ版も。ミステリアスで哀愁漂うあのテーマ曲が流れるとワクワクします。最後はBBC「SHERLOCK」より。オープニングを聴けばもう映像をイメージできます。この曲はどのシーンだっけ?と思いながら聴いていました。なんと言っても、これらをフルオーケストラで聴けるのがたまりません。

 さすがは「ホームズ」のお国イギリス。「ホームズ」シリーズでこれだけのコンサートが出来るのは凄いなと感じました。「ホームズ」シリーズには沢山の音楽がちりばめられていたことも凄いな、と。音楽から楽しむ「ホームズ」もいいですね。

 この演奏会の模様は、公演から1ヶ月間は上記リンクから何度でも聴けます。スマートフォンからは、iOSは「BBC iPlayer」、Andoroidは「BBC Music Player」というアプリを使うと聴けます。でも、こんないいコンサートだし、映像でも観たいなぁ…日本語訳付きで。
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by halca-kaukana057 | 2015-08-22 22:52 | 音楽

悲喜こもごもの約10時間 NHKキッズソング三昧2015

 昨日NHKFMで放送していた「今日は一日"家族三世代NHKキッズソング"三昧2015」、聴きました。
・予告お知らせ:【予告】今年もやります!NHKFM「今日は一日"家族三世代NHKキッズソング"三昧」

 放送が始まって、3曲目に「クインテット」から「夢のつづき」が。おお!来た!!とテンション上昇。おさむお兄さんとゆうこお姉さんのステージライブ、NHK東京児童合唱団の皆さんの歌、NHK教育・Eテレの人気キャラクターたちをゲストにトーク、NHKキッズソングに縁のある方々のメッセージやスタジオインタビュー、最後はおさむお兄さんとゆうこお姉さんに中西圭三さんも加わってのライヴコーナー。今年もNHKキッズソングをたっぷり楽しめた約10時間でした。NHK東京児童合唱団のみんなのうたメドレーがよかった。普段はCDから流す歌を、生で、児童合唱で。いつも聴くCD音源もいいけど、定番の名曲ならこんな楽しみ方もいい。美しい歌声に聴き惚れていました。おさむお兄さんとゆうこお姉さんの生歌は今年も素晴らしい。ゆうこお姉さんのハリのある歌声に魅了されました。そして中西圭三さんが来るとなれば、「ぼよよん行進曲」を生歌で。やっぱり名曲です。

 人気キャラクタートークコーナーは今年も酷いカオスでしたw司会の柘植恵水アナ、収集の付かないトークについには「外でやって」とw楽しいのですが、ちょっと悪ノリし過ぎのような…大人は大爆笑だけど、子どもたちはついていけているのだろうか?そして、昨年、ゲストに関連してNHKでもないキッズソングでもない歌がかなりの時間流れ、この番組で流す必要があるのか?ということがありましたが、今年も…。去年ほどではなかったですが、明らかに「NHKでもないキッズソングでもない」。放送された時間は、こどもたちはそろそろ寝る時間だったからいいのか…いや…。スタッフの判断基準が今年もわからないままでした。

 今年は、それ以上に問題が。公式サイトが変わって、リアルタイムでプレイリストが更新されない。ツイッターアカウントもあるのに、全くツイートが無い。ずっと聴いていられない人、途中から聴いた人のためにも、これは改善してほしい…。本当に残念です。

 そして、「クインテット」からは、「おんぷのマーチ」の前奏部分がアイキャッチのBGMに。これが2回流れました。「クインテット」からは以上。え、実質1曲だけ…!?去年より減ってるじゃないですか…!!放送が終わった後、とてもかなしかったです…。ますますロス状態…。
 現在Eテレで放送中の番組は、キャラクターからのメッセージと、歌も流れる。ああ、「クインテット」を放送中にこの「キッズソング三昧」をやっていれば…!と強く思いました。

 楽しかったけど、かなしい気分で終わったキッズソング三昧でした…。来年に期待したいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-05-06 22:11 | Eテレ・NHK教育テレビ


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