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池田綾子:こころたび/心のふるさと

 年末年始、帰省していた方もいらっしゃると思います。今日から仕事始め。故郷から離れて日常に戻った人も少なくないと思いますが…それに逆行するような歌を。

 BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」。俳優の火野正平さんが自転車で、視聴者からの思い出の場所にまつわるお手紙をもとに、自転車でその場所に向かう番組。火野さんのマイペースさ、自転車からならではの風景、お手紙に綴られた思い出。普通の紀行番組とは異なる雰囲気の旅に、つい見入ってしまいます。

 この番組の主題歌「こころたび」を歌うのが、池田綾子さん。 NHK教育アニメ「電脳コイル」の主題歌「プリズム」「空の欠片」以来、とても好きな歌手さんです。アルバムについても何度か記事を書いてきました。その「こころたび」と、挿入曲の新曲「心のふるさと」を含むCDがこれ。

NHK-BSプレミアム「にっぽん縦断こころ旅」ソングコレクション

池田綾子/火野正平/ SMD itaku (music)


 「こころたび」は、「こころ旅」サントラCD第1弾と、アルバムバージョンが池田さんのアルバム「この時の中で」にも収録されています。「この時の中で」もいいアルバムです。今回は「心のふるさと」も聴きたかったのでこちらを。あと、このCDには歌無しカラオケバージョンも入ってます。

 故郷には、物理的な場所と心に残る思い出の精神的な場所があると思う。出身地は具体的な地名を挙げるけれども、思い入れは人それぞれだと思う。生まれた場所ではあるけれどもすぐ引越して記憶が無いとか、あまりいい日々を過ごせず苦い思い出ばかりがあってあまり思い出したくないとか、市町村合併で地名が変わってしまったというのも少なくないと思う。その一方で、精神的な故郷は、もっと細かく、繊細。人生の一時期を過ごした町、事あるごとに通ったその人にしかわからない特定の場所、行ったのは一度だけだけど強烈な経験をして記憶にこびりついている場所、何気なく訪れたら景色に惹かれた場所、旅先でハプニングが起きたけどその土地の人に助けてもらい人のあたたかさに触れた場所…本当に様々だと思う。ひとつとも限らない。日本、世界のあちこちにあると思う。

 そんな精神的な故郷を歌っているのが「こころたび」「心のふるさと」。「こころたび」は流れるような弦と池田さんの澄んだ伸びやかな声が、明るい曲に乗って、聴いていると旅に出たくなる。実際、旅先で聴くとこれからどんな出会いがあるんだろうとワクワクする。思い出のあの場所、一度は行ってみたい憧れの場所へ行きたくもなる。
「思い出す度にに笑顔になれる」
という歌詞が、過去のものでもあるし未来のものにも思える。
 一方の「心のふるさと」。こちらはギターのシンプルな伴奏に、静かに語るような歌。過去を思い出し、懐かしさを誘う。静かだけれども、暗くは無い。ゆらめくような、ほのかな明るさ。夕暮れの中、家路を行く雰囲気。
「私はここで待っている 遠く疲れたその時 思い出して」
自分が故郷に向かうだけじゃない、誰かを故郷で待っている視点でも歌われる。とてもやさしい歌です。

 帰省の時だけじゃない、心が帰る(還る)場所。そんな気持ちになりながら聴いています。火野正平さんの歌も収録。こちらもいいですよ。

 池田綾子さんの歌と言えば、これが気になっています。
NHK:松山放送局:NHK四国4局キャンペーン 四国遍路1200:題字・テーマ音楽
 このテーマ「時の旅人」を池田さんが歌っています。歌詞も掲載されており、四国以外からでも上記サイトで聴けます。NHKでのお仕事が本当に多い池田さん。これを収録したCDが早く出ないかなぁ。

 さらに、これも
山梨県立科学館プラネタリウム番組:きみが住む星
 山梨県立科学館のオリジナルプラネタリウム番組の音楽を、池田さんが担当しています。これも気になる。池田さんの活躍は幅広いです。
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by halca-kaukana057 | 2015-01-05 22:31 | 音楽

2015恭賀新年

 あけましておめでとうございます!

 例年通り、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを堪能した元日の夜。今年の指揮はズービン・メータ。「ウィーンの科学」をテーマに、シュトラウス一族が書いた科学や工学に関する選曲が多くありました。ヨハン・シュトラウス(父)「常動曲」、「加速度ワルツ」、「電磁気ポルカ」、エドゥアルト・シュトラウスのポルカ「蒸気をあげて」。「美しき青きドナウ」の前には「爆発ポルカ」なんて曲も。曲の最後、花吹雪が本当に大爆発して、びっくりするとともに大笑いしましたwシュトラウス一族は、当時の社会や世相を反映させた曲をたくさん書いていたのだなぁと実感しました。「加速度」に「電磁気」…名前だけ聞くと一体どんな曲なんだ?と思ってしまいます。実際は楽しいポルカ、優雅なワルツ。面白いです。ウィーンフィル・ニューイヤーで音楽からシュトラウス一族が生きた当時のことがわかる。本当に興味深いです。

 年明けは初詣に行っていたのですが、東急ジルベスターコンサートを録画していきました。カウントダウンはシベリウス「フィンランディア」。しかも「フィンランディア讃歌」の合唱付き。いいカウントダウンでした(リアルタイムじゃないけど)
 そう、今年はシベリウス生誕150年です!フィンランドでは既に企画サイトもいくつか立ち上がっています。私もいつも聴いてますが、有名曲からあまり演奏されないマニアックな曲まで、大好きなシベリウスをとことん聴こうと思います!「フィンランディア讃歌」も歌いたいなぁ。ピアノは「樅の木」(「5つの組曲」op.75-5)に挑戦出来るかなぁ…?シベリウスのピアノ曲は「樅の木」の他にも魅力的で、レベルも様々。ただ、日本で出ている楽譜が少ない…。生誕150年で、出版増えないかなぁ。声楽曲も!日本版のシベリウス声楽作品の楽譜は皆無なのです…。

 もうひとり、生誕150年の作曲家が。デンマークのニールセン。昨年交響曲全集を図書館から借りたのですが、まだ全部聴いていません。折角なので聴きます。
 あと、昨年好きになって聴き始めたフォーレも生誕170年(ちなみに昨年は没後90年でした)。今年も聴きます。

 宇宙関係も、今年も色々あります。油井亀美也宇宙飛行士の初飛行は5月の予定。JAXA宇宙飛行士5期生から初飛行。そういえば今年だった!と先日気がつきました。衛星はX線天文衛星「ASTRO-H」の打ち上げがあります。X線天文観測は日本のお家芸。「すざく」の後継機、楽しみです。
 星見も今年もたくさん楽しめたらと思っています。


 趣味の面ではこんな感じですが、実生活の方は様々な山を越えなければならない年になります。今は意気込んで山と感じているけれども、近くまで行ってみたら坂道程度かもしれない。気負い過ぎず(気負い過ぎて逆にストレス溜めて自滅すること多し)、今年が終わる頃、自分成長したなと思える一年にしたいです。

 どうぞ本年もよろしくお願いいたします。新年のご挨拶を、手書きで。
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by halca-kaukana057 | 2015-01-01 22:48 | 日常/考えたこと

人形劇ホームズの世界を支える人たち 人形劇「シャーロックホームズ」特別編

 今日のNHK人形劇「シャーロックホームズ」は特別編。「シャーロックホームズ賞(アワード)」。キャラクターたちや製作スタッフを表彰しながら、番組の裏側も見せます。

 司会は、ホームズとワトソン…ワトソンは風邪でお休み。「中継:ベイカー寮」でまず笑ったwしかも、その風邪の原因が、ホームズが夜通ししていた実験のせい。夜中に風の抵抗がどうのこうの…と、かなり、迷惑そう。実験していた本人は元気で、巻き込まれたワトソンは風邪…ワトソン苦労人です…。と言うことで、ワトソンが代理に司会をお願いした、というのが、"Mr.マウント・テンプル"氏…バレバレですってwww

 今日の特別編。本放送直前特番でもそうでしたが、番組制作の舞台裏にスポットを当ててくれているのが嬉しい。
・本放送直前特番感想:NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」

 まず、パペットの操演。操演という言葉は、人形劇業界用語…?でも、観ていると覚えますよね。何もしない、立ててあるだけの人形たちは黙っているのに、操演の方々が持つと、とたんに命が吹き込まれる。ワトソンを担当している友松さんが、ワトソンの操演について解説していたのですが、右手だけであの躍動的なワトソンの動きを表現出来るのが凄い。友松さんに命を吹き込まれたワトソンの動き、手や身体だけでなく、それに伴う服の動き、造形にも魅入ってしまいました。一方のホームズは眼の動きが重要。そしてしなやか。
 過去にも書きましたが、私は学生時代人形劇をやっていたことがありました。普段は読み聞かせなのですが、時々人形劇も。黒い服を着て、まさに今日の放送のように。本当に体力勝負。でも、実際はプロは全然違うなと感じました。

 次は音楽。待ってました!!作曲の平松加奈さん、指揮のダニエル・ハーディング氏、演奏のマーラー・チェンバー・オーケストラの演奏の様子が流れました!!テレビの前で、来た来た来た、これを観たかったんだ!と興奮していましたw
 毎回、流れる音楽には注目しています。人形に命を与えるのが操演者なら、物語に命を与えるのは音楽。音楽ひとつ違うだけで、シーンの雰囲気もガラリと変わります。そんな音楽に、マーラー・チェンバー・オーケストラという世界有数のオーケストラを起用したのは凄い。しかも、音楽監督のハーディング氏も一緒に。ハーディング氏はイギリス人、「ホームズ」のお国の方。番組内でハーディング氏のメッセージが流れたのが本当に嬉しかった。まさか日本が制作した、人形劇で学園もの、ホームズとワトソンは15歳…というこれまでにない設定の「ホームズ」に音楽で参加するとは思わなかっただろうなぁ。
 ちなみに、マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、今年亡くなられた世界的指揮者・クラウディオ・アバドが若い演奏者を育てようと設立したオーケストラが基になっています。ハーディングもまだ若い、39歳。人形劇ホームズを観ている若い世代が、その音楽でオーケストラに親しんでくれたらいいなぁと、クラシック好きとして思います。その意味でも、若い指揮者と演奏者で構成されているオーケストラ、MCOが選ばれたのはいいなぁ、と。ハーディング氏はよく来日して、新日本フィルとの関係も深い。軽井沢大賀ホールの音楽監督もしている。MCOとの来日も多いので、今度の来日の際、機会があれば是非。

 音楽は、主題歌も忘れてはいけません。ナノさんの「Scarlet Story」。ナノさんの普通に話している声を初めて聞きました。タイトルの「Scarlet」…「緋色の研究」に絡めたミステリーの世界観に、10代の心の葛藤を加えた歌詞。2番の歌詞の一部とナノさんのコメントが出てきましたが、これは10代だけではなく、大人も頷きます。この物語を観ていて励まされることが多いのは、主題歌にも込められていたのかな。

 もう、何度も言いますが、早くサントラ聴きたいです。主題歌フル聴きたいです!

 そして、パペットデザイン。井上文太さんが、デザインについて語ってくださいました。ホームズの捜査に協力する犬・トビィのデザインについて。ただ、原作(正典)「四つの署名」に出てくる「トビー」を挿絵を元にデザインしたわけじゃなかった。脚本の三谷幸喜さんの愛犬が関係してくる。
 井上さんは子どもたちに絵を描く楽しさを伝える活動をしている。そこで、パペットのデザインも子どもたちが似顔絵を描いて親しみやすい、落描きしやすいデザインにした、と。以前このお話を聞いた時、いやいや難しいですよ!!と思ったのですが、井上さんの言葉になるほど、と思いました。
絵にうまいとか下手とかあんまないですからね。それよりもいっぱい描いてください

 何よりも絵を描いて楽しむこと。そうか…大人のうまく描こうとする気持ちよりも、まずは楽しむこと。黒板に落描きしているキャラクタたちが可愛い。ホームズも普段と違う雰囲気。可愛い。井上さん直伝のロイロット先生の描き方は面白かった。うん、ロイロット先生は楽しんで描ける。怖い先生なんだけど、憎めない。11話を観るとなおさら。あと、描く時のポイントは、顔のカタチ、目の位置、髪の色。

 これからの物語の予告も。次回12話は「バスカーヴィル君と犬の冒険」。勿論原作は「バスカヴィル家の犬」。原作の中でも特に好きな、スリリングなワクワクする物語です。第15話「青いシロクマの冒険」の原作も明らかに。そう来るか!!タイトルでそのまま予想したけど違ったか…。第16回「ダグラスさんのお屋敷の冒険」、原作は「恐怖の谷」。まだ原作読めてない…お正月中に読もう!まさかのあの人が声優に。どうなるんだろう…?
 ラストでも今後の展開がちょこちょこと出てきましたが、パイクが持ってたあのぬいぐるみは何だ?エイリアン?あのキャラクタは再登場が楽しみ。そして、モリアーティ教頭とマイクロフト…!?ホームズも、ワトソンが手をかけた瞬間…!!?どうなるんだこれは!?今後も楽しみです。

 笑いどころとしては、トビィやソフィ、ウィギンズ率いるベイカー寮遊撃隊の話していることを「字幕通訳:シャーマン」とあったのが笑ったw
 ワトソン、最後にもまた「中継:ベイカー寮」で登場するけど、風邪が…。「夜はちゃんとあったかくして寝てなきゃ駄目だ」と気遣うホームズ。いや、だからあなたのせいですから!「皆も風邪には気をつけてね、夜中に実験する奴にもね!」と言うワトソンwワトソン、次回は出たいと言うが、次回はあるんだろうか。かわいそうなワトソンのために第2弾を是非!
 ラストの山寺宏一さん無双www海外ドラマのエンディングみたいでしたw

 次回、12話「バスカーヴィル君と犬の冒険」(前編)は1月4日の放送です。予告で、まさかの、まさかの展開が…!!思わず「ワトソン!!」と叫んでしまった。どういうこと、どういうこと!?9話感想で書きましたが、三谷さん…それは無いですよ!!
 とにかく、お正月のうちに「バスカヴィル家の犬」、再読しておきます。
 今日の特別編再放送は1月3日(土)お昼12時30分からです。

 井上文太さんがどんどん描いてねと仰っていたので、今日も描いた。落描きです。
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 例のロイロット先生落描き。それをいぶかしげに観るロイロット先生初描き。ちょっとカッコよ過ぎになった?折角描き方覚えたのに、ロイロット先生いなくなっちゃったしなぁ…。
 開いたスペースにレストレードとシャーマンを。シャーマンのぷっくりぷにぷにほっぺを描けません…。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-28 23:37 | Eテレ・NHK教育テレビ

学校放送に音楽番組復活へ! 「おんがくブラボー」プロト版

 「ホームズ」「クインテット」以外でEテレ(NHK教育)番組について書くのは久々です。

 Eテレの重要な使命のひとつ、学校放送。学校の授業で活用できる番組。懐かしい「たんけんぼくのまち」(中学年社会)や「おーい!はに丸」(幼保・道徳)も学校放送。学校放送の枠を飛び出して広く話題になっている「歴史にドキリ」(高学年社会歴史)も、「ストレッチマン」(特別支援)も。

 その学校放送に、音楽の番組が数年間ありませんでした。「ドレミノテレビ」「あいのて」以降、無くなってしまいました。しかもこの2番組は幼保~小学校低学年向けの、身近な音に親しみ楽しむことが目標の番組。かつては「ふえはうたう」や「ワンツー・どん」とか、中学年・高学年にも演奏から歌を幅広く楽しみ学ぶ番組があったんですがね…。

 という学校放送に、音楽番組が復活する模様。しかも、中学年~高学年向け。おお!何年ぶり…何十年ぶりかもしれない。「おんがくブラボー」
NHK for School:NHK | 番組紹介 | おんがくブラボー (12/26)
子どもたちに、感じたことを考え語ることで音楽の仕組みを知り、より音楽を楽しめるようになってほしいと願い制作しました。冬休み、ぜひ音楽のおもしろさを感じてみてください♪

 とのこと。これは気になる。今日放送だったので観ました。

NHK:おんがくブラボー [音楽 小学校3・4・5・6年生]|NHK for School
 見逃した方も、上記サイトで番組丸ごと観られます。学校放送はその年度に放送した回は全て公式サイトで配信しています。

 進行役はカエルのブラボーくん。まず、ある曲を聴いてもらう。動物のタイトルが付いているんだけど、何の動物でどんなことをしていると思う?と。
 聴いた子どもたちと白鳥久美子さん。それぞれイメージした動物と様子を話します。3人それぞれ違う。では、何故そんなイメージを持ったのか?それには、楽曲に秘密がある、と。その曲の楽譜が出てきて、音の流れと強弱が線で可視化されます。強いところは太い線。この楽譜と線を見て、もう一度そのイメージ・感覚をどうして持ったのかを考える。
 ちなみに、楽曲はサン=サーンス「動物の謝肉祭」より「白鳥」。古川展夫さんのチェロ演奏です。その分野のエキスパートによる演奏。

 ブラボーくん曰く、「音楽を聴いて、感じて、考える」ことが大事、と。この問題にひとつの正解は無い。人それぞれ、感じて考えたイメージなら全部正解、と。音楽は人それぞれの感性、個性も関わってくる。それをうまくまとめました。
 さて、ではもし、「白鳥」じゃなかったら?別の動物だったら?この「白鳥」はどんな曲になる?スギテツさんによる実験。変奏曲。ちょっと変えて、イメージはどう変わった?というのを考え話しておしまい。

 なかなか面白い番組でした。学校放送と言うことで、同じEテレの音楽系こども向け番組「クインテット」や「ムジカ・ピッコリーノ」とは雰囲気が違います。学ぶ側面が強いです。学校放送の音楽番組だ、と観ていて思いました。

 楽譜可視化は良かったです。楽譜は苦手、という子どもたちも少なくないと思います(私もだった)。楽譜は何をどう書いてあるのか。それを線の動きと太さで表現し、楽譜に記されていることは音楽を演奏する上で重要な情報であることを明示できていてよかった。そこから、音楽を聴いて感じたことを論理的に考える。感覚、イメージにも理由・根拠がある。感覚と論理的考え方の両方のバランスを取れていていい。

 10分じゃ短いな、取り上げられる楽曲は限られるぞと思ったのですが、これは学校放送。小学校の授業時間は大体45分。10分番組を観て、残りの35分で実際に子どもたちがそれぞれのイメージとその理由を考え、話し合う。楽曲を番組でフルで流さなくても、後で授業でフルで聴けばいい。

 音楽鑑賞の授業はなかなか難しい。ただ作曲した人、時代、その当時の社会、その曲が生まれた背景などの説明を聞いて、音楽を聴くだけではつまらないと思う子も少なくないだろう。音楽の授業での音楽鑑賞は教養じゃない。音楽を聴いて何を感じるか。そう感じた根拠は何か。それを考えるのは、大人でもなかなか難しい。子どものうちからそんな聴き方、考え方を養っていくのはいい。面白い。

 この「おんがくブラボー」はプロト版。来年10月から本放送予定です。ただ、今回1作しかないのが残念。3本ぐらい観たかったな。春、夏ぐらいにまた新作が出てくるだろうか。楽しみにしています。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-26 21:46 | Eテレ・NHK教育テレビ

こんなクラシックコンサート観たことない! 「Proms(プロムス)」ラストナイトコンサート2014

 先日、NHKBSプレミアムで放送されていた「BBC Proms(プロムス)ラスト・ナイト・コンサート」を録画で観ました。イギリスで、7月中旬から9月中旬まで開催される、世界最大級の音楽祭。その最終日の夜、最後のコンサートが「ラスト・ナイト・コンサート」。演奏はBBC交響楽団。指揮は、主席指揮者のサカリ・オラモ。フィンランド人指揮者のオラモは、シベリウス作品を中心に聴いてきて、特に好きな指揮者のひとり。オラモ目当てに録画してみたら、とんでもないコンサートだった。

NHK:プレミアムシアター:プロムス2014 ラスト・ナイト・コンサート

 このプロムス・ラスト・ナイト・コンサート。普通のクラシックコンサートと随分違う。会場のロンドンのロイヤル・アルバート・ホールは、とても大きなホール。照明や大型スクリーンもある。観客は、曲の合間に国旗を振っている。前半はまだおとなしめなのですが、後半になると、風船を飛ばし、クラッカーを鳴らし、お祭り状態。指揮台もいつの間にか、クラッカーのカラーテープや国旗でデコレーションされている。何だこれ!?
 会場はこのロイヤル・アルバート・ホールだけではない。ロンドンのハイド・パーク、北アイルランドのベルファスト、スコットランドのグラスゴー、ウェールズのスウォンジーには野外会場が設けられている。ロックフェスか何かですか!?
 しかも、オラモはユニオン・ジャック柄のベスト!?蝶ネクタイもユニオン・ジャックカラー。楽団員さんや合唱団員さんにも、国旗カラーの蝶ネクタイの人がいる。何が始まるんです…!?

 前半は、イギリス人作曲家のアーノルドやウォルトン、イギリスもの以外でも、ショーソンや今年生誕150年のリヒャルト・シュトラウスも。
 後半は、ハチャトゥリアン「剣の舞」で勢いよく始まり、黒人霊歌「ジェリコの戦い」やミュージカル「ショウ・ボート」から「オール・マン・リバー」とバラエティに富んでいる。ヴァイオリンの超絶技巧にワクワクするラヴェル「ツィガーヌ」も。ヴァイオリンはジャニーヌ・ヤンセン。そのアンコール。ヤンセンがヴァイオリンをそっと鳴らすと、ヴァイオリンの音が聴こえる。舞台袖には、ヴァイオリンを持ったオラモが。ヤンセンとオラモで、メキシコ民謡「ラ・クカラチャ」ヴァイオリン二重奏!オラモは、元フィンランド放送交響楽団のコンサートマスター。オラモのヴァイオリンを初めて聴きました。息ぴったり、ユーモアも交えて楽しい演奏。
Traditional, arr. Aleksey Igudesman: La Cucaracha - BBC Proms 2014
 ↑「ラ・クカラチャ」公式動画が上がってますので、是非。

 さらに、今年公開50年という「メリー・ポピンズ」メドレー。演奏の前に、オラモが挨拶とMCをして、歌も会場の皆さんも一緒に。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は勿論歌えましたよ!(日本語訳詞で)
Mary Poppins - Medley - BBC Proms 2014

 その後が、イギリス万歳な曲が続きます。「ルール・ブリタニア」、エルガー「威風堂々」第1番(Land of Hope and Glory)、ヒューバート・パリーの「エルサレム」、そしてブリテン編曲のイギリス国歌。最後は演奏なしで「Auld Lang Syne(蛍の光)」。会場の観客も一緒に歌います。私も一緒に歌ってしまった。盛り上がりが凄い!「ルール・ブリタニア」は、ソロはバリトンのロデリック・ウィリアムズ。深く堂々とした歌声がかっこいい。「威風堂々」第1番の歌詞つきは初めて聴きました。これも熱くなる歌詞。イギリス万歳な曲が続くのですが、何故か不思議な一体感がある。振られている国旗はユニオンジャック、もしくはイギリス各地域の旗とは限らない。オラモの故郷のフィンランド国旗、ヤンセンの故郷のオランダ国旗。日本人もいるのか日の丸も。世界各国の国旗が振られている。世界はひとつ、のこの不思議な一体感。演奏中に各会場を中継するのもいい。その指揮をオラモがしていることに、とても感激しました。
 指揮者のスピーチも恒例なのだそうですが、オラモのフィンランド人ジョークに笑いましたwさっきまでノリノリで指揮してたじゃないですか!wそして、あのユニオンジャック柄ベストには、粋な仕掛けがありました…!テレビの前で大喝采でしたw
Elgar: Pomp and Circumstance - BBC Proms 2014

 会場内は動画撮影もOKらしく、動画もいくつかありました。
BBC Last Night of the Proms 2014 Rule Britannia, Land of Hope etc Highlights Royal Albert Hall
 クライマックスの部分を。これは燃えます。盛り上がります。

LAST NIGHT OF THE PROMS LONDON 2014 4K ULTRA HD
 観客総立ち。熱気がすごい。クラシックコンサートとは思えない。

Proms In The Park - London - 2014 - The Last Night Of The Proms !
 ハイド・パークの会場の様子を。昼間はクラシック以外も演奏されます。ピクニックみたい。ラスト・ナイト・コンサートの盛り上がりは野外でも変わりません。

 プロムスは、1895年、クラシックコンサートをもっと気軽に、気楽に楽しめるようにと始まりました。ロバート・ニューマンが企画し、指揮者のヘンリー・ウッドがプロムスを広めました。100年以上もの歴史と伝統のあるコンサートなのに、気楽に、お祭り気分で楽しめる。凄い、素晴らしいです。
 ラスト・ナイト・コンサート以外のプロムスのコンサートも、イギリス国外のオーケストラも参加し、多彩な音楽を楽しめます。会場に行けなくても、ネットラジオで生中継があります。これまで、時差の関係などで、気にはなっていたけれども聴かずにいた。来年はプロムスをもっと楽しみたいです。

 ちなみに、来年はシベリウス生誕150年。今年、リヒャルト・シュトラウスもやったなら、シベリウスもやりますよね。しかも指揮がオラモなら尚更。BBC響とオラモのコンビはまだ続きますし。イギリスは元々シベリウス好きでもある。これは期待します!

・サカリ・オラモ関係過去記事
NHK音楽祭2005
 オラモのことを知ったのは、このNHK音楽祭2005でフィンランド放送響と来日した時。もう10年近く経つのか。
さらに フィンランド人指揮者でシベリウス
 バーミンガム市交響楽団とのシベリウス全集。愛聴盤です。オラモ、2回目のシベ全やらないかなぁ。
 この頃はもっとスマートだったのに、オラモ…いつの間に恰幅よくなっちゃって…。来年50歳なのか。まだ若いというべきか、もう50になるのかというべきか…。
 ちなみに、若い頃のオラモに似たトランペット奏者さんがいて、気になってましたw

・2016年のラストナイト感想記事はこちら:一緒に音楽を楽しもう Proms(プロムス)2016 ラスト・ナイト・コンサート
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by halca-kaukana057 | 2014-12-18 23:42 | 音楽

地域の楽団を応援して伸ばす

 音楽、演奏会について、最近思ったことを。

 先日の「題名のない音楽会」は、2週に渡っての大阪市音楽団特集。この春、大阪市から独立し(3年間は市から独立のための補助は受けています)、以前から共演してきた宮川彬良さんを音楽監督に迎え、新しいスタートを切りました。
 2012年には、東京公演に行って生の演奏を聴いてくることができました。また、独立に関して、以前このブログで記事を書き言及しました。
・2012年東京公演・コンサートレポ:その1(第1部) / その2(第2部) / その3(アンコール・終演後・感想雑感)
 
↓独立とその支援に対しての私の意見記事
大阪市音楽団存続問題と「文化の空白」+存続支援運動に対して思うこと
大阪市音楽団存続問題に思うこと 続編
吹奏楽の強み 続々・大阪市音楽団存続問題に思うこと
 ↑この記事以後、静観し記事は書いていませんが、応援はしていました。

 「題名」では第1週は「出直しまっせ!」とタイトルに入れるほどの攻めの姿勢。勿論演奏は素晴らしかった。第2週は「市音の4つのS」と題して、市音の魅力を演奏で伝える形に。第1週では音楽監督である宮川彬良さんの指揮・編曲でしたが、第2週では指揮は吹奏楽ではお馴染みの丸谷明夫先生の指揮で、地元大阪の吹奏楽の名門校・淀川工科高校吹奏楽部との共演。最後は、髙谷光信さん指揮で、吹奏楽の名曲「指輪物語」(デ・メイ作曲)を。幅広く市音の魅力と精力的な活動が伝わってくる番組内容と、演奏で楽しみました。
 ここで、第2週で紹介されたのが、市音は地域に根ざした演奏活動を積極的にしていること。以前も書きましたが、無料・ワンコインコンサートや、学校での演奏会、吹奏楽部への指導などをしている。淀高も市音の指導で、力をつけてきた。淀高と市音の共演は圧巻でした。曲もカーペンターズの名曲のメドレーでとても楽しかった。

 もうひとつ、先日日曜のNHKEテレ「クラシック音楽館」。twitterでの実況も楽しく盛り上がるので、毎週楽しみにしています。いつもはNHK交響楽団の定期公演なのですが、先日日曜の放送は九州交響楽団の定期演奏会より。九州交響楽団は、九州で唯一のプロオーケストラ。しかし、先述した市音もそうですし、他の地域のプロオケもですが、財政難、演奏会に訪れる人が少なく苦しい状況…。それでも、九州響はボランティアスタッフや地域の人々の支援・応援で、地域に根ざした演奏活動をしてきた。今回、「クラシック音楽館」で全国放送されることをとても喜んでいるそうです。
 プログラムは、シューマンのピアノ協奏曲に、ブルックナーの交響曲第1番。ブルックナーの1番…あまり演奏されない曲です。お客さんを呼び込むなら、有名曲の方が呼びやすい。でも、こちらも攻めの姿勢の九州響。私はまだブルックナーはあまり親しめていないのですが、4番や9番は好きですし、重厚なオーケストラの音色、ブルックナーらしい荘厳さは1番からあったのだなぁ、と楽しめました。ちなみに、ブルックナーは交響曲0番も作曲しています…まだ聴いたことはありません…。

 この2つの番組を観て聴いて思ったのが、地域にプロの楽団があるのが羨ましい、と。もし住んでいる地域にプロの楽団があるならば、一度演奏会に足を運んで、その演奏を聴いてみて欲しい。もし気に入ったら、贔屓にして聴きに行く、定期会員になるなどして、応援してあげて欲しい、と。

 以前、市音存続問題について記事を書いた時に、もし無くなったら「文化の空白地帯」が生まれる、と書いた。クラシックなんて、吹奏楽なんて別に聴かないし、関係ないと思う人も少なくないと思う。でも、見えないところで、地域の芸術文化活動を支えている。学校や福祉施設などでの演奏会、音楽系の部活での指導。その地域での式典での演奏…知らないところで、実は耳にしていたことも少なくないかもしれない。

 先日、私も自分の地域のアマチュア楽団の演奏会に行ってきた。数年前から毎年行っている。普段馴染みのない曲も多く取り上げてくれて、こんな楽しい曲があるんだ、と演奏で教えてもらえる。アマチュアなので、仕事や学業などの合間に練習をしている。でも、毎年演奏会を開いて、地域の学校や施設に演奏会にも出かけている。演奏活動はプロと変わりない。演奏している姿が楽しそうで、また来年も来よう、と演奏会終了後に思う。毎年のように。何か気がついたことがあればアンケート用紙に書く。アマチュアでもレベルアップして欲しい。もっと音楽に惹き込んでくれる演奏を聴きたい。聴衆、ファンの存在が、その楽団を成長させると私は思う。マイナーな曲に挑戦する九州響のように。

 もう一度書きます。もし住んでいる地域にプロの楽団(オーケストラ、吹奏楽、オペラ団体)があるなら、一度演奏会に足を運んでみて欲しい。クラシックや吹奏楽曲なんて敷居が高そう…と思っても、親しみやすい有名曲を集めた親しみやすい演奏会もあるので、チェックしてみてください。そして、聴いてみて、気に入ったら、出来る範囲で構わないので聴いて応援してあげてください。コンサートを聴きにいくのが、一番の応援です。
 プロだけじゃなく、アマチュアでも同じです。

 また、団員さんやソリストさん、オペラ団体なら歌手で、気に入った演奏家がいたら、有名無名に関わらず応援してあげてください。あまり有名じゃない人、若手なら尚更、特に。有名な人、「○○コンクール優勝」などで特に売り出されている人は目立ちますが、有名じゃない、脇役でも「この人の演奏、いいな、好きだな!」と感じたらまた聴きに行ってみてください。感想はアンケートに書いたり、ブログやツイッター、FBなどでどんどん書いていいと思います。本人や関係者に読まれたら恥ずかしい…いえ、喜ぶと思います。たとえ厳しい意見だったとしても。

 楽団も、演奏家も、伸びてゆく過程を聞き続けてゆけたら…それはとても幸せなことだと思います。

 地域に根ざした楽団は、その地域にとっての財産だと思っています。
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by halca-kaukana057 | 2014-11-26 22:17 | 音楽

船に乗れ! 3 合奏協奏曲

 2巻の感想から間が開いてしまいました。青春音楽小説「船に乗れ!」3巻、完結編です。

・1巻:船に乗れ! 1 合奏と協奏
・2巻:船に乗れ! 2 独奏


船に乗れ! 3 合奏協奏曲
藤谷治/ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル/2011
(単行本は2009年ジャイブ)

 高校3年になったサトルたち。昨年も新入生の演奏レベルの高さに驚かされたが、サトルたちが3年になった年、新生高校はこれまでとは全く異なる、音楽エリート育成に力を入れ始めた。毎年恒例のオーケストラ演奏会では、副科の生徒は参加しなくてもよいことになった。オーケストラの楽器を専攻する生徒達だけで構成されるオーケストラ。しかも、それはその全員参加ではなかった。与えられた曲もこれまでとは違う。
 更に、3年になると文化祭でミニコンをやることが決まっていた。サトルは鮎川たちと考え、サトルはある曲を探し当てる。こうして、オケとミニコンの練習が始まったが、サトルはひとつ、大きな決断をしていた…。

 2巻があまりにも辛い状況で、サトルはこのままどうなってしまうのだろう…そんな想いで3巻を読み始めたのですが、厳しい状況は続いていました…。学校の教育方針の転換、その渦中に巻き込まれるサトルたち。そんな中、サトルは大きな決断を下す。サトルにとって大切な存在であった枝里子も、金窪先生もいなくなってしまった。金窪先生に関しては、サトルが原因でもある。だが、それ以上に、サトルが感じた”限界”…。

 音楽などの芸術や体育は特に、それだけでなく世の中にある色々なことは、「才能」や「天性」で大きく左右されることがある。それでも、「努力」「練習」「訓練」も大事で、それらによって磨きをかけなくては、「才能」も「天性」も錆び付いてしまう。
 以前、ある試験のために、私はとても苦手だったものを克服しなければならなかった。自分にその「才能」はない。だから、「努力」するしかない、とひたすら「練習」した。なかなか思うようにいかず、他の人は軽々と出来ているのに自分はいつまで経っても出来ない…ひとり涙を飲んだこともあった。だが、そんな「努力」をしていると誰かは見ていてくれるもので、私の苦手なところを克服するコツを掴んだ練習方法を教えてくれる先生に出会えた。それによって、私も少しずつ上達していって、試験には危うい状態だったが何とか間に合った。ところが、試験の内容が変わって、そこまで習得する必要は無かった…というのは後でわかった話。それでも、自分でもコツを掴んで練習すれば、あんな苦手だったことでも上達できるのだなぁ、と自分の可能性が広がったように感じた。あと、出来る出来ないの結果に限らず、努力し続けることが大事だということも。

 だが、サトルの場合は、私のようなギリギリ間に合ってもいい状態では通用しない。子どもの頃からチェロやピアノを習い演奏し、音楽を専攻できる学校に進学する。その世界がいかに厳しいか。趣味で音楽をやっていても感じる。それが専門だったら…。サトルの苦悩はいかほどだろうか…。

 それでも、オーケストラの練習もあるし、ミニコンの練習もある。ソロ発表会もある。レッスンも続く。決断はしても、音楽は止まらない。なかなか練習できないこともあるが、嫌々ではなく、演奏を続ける。社会と同じだな…と感じてしまった。

 そして、ミニコンで、ある「事件」が起きる。もうひとり、ある決意を抱いて、ステージに上がった者が。彼らを繋いでいたのは、まぎれもなく音楽だった。心の中で、重いものを抱えていても、その時の音楽、演奏に集中する。その音楽、演奏はその時だけのものだから。残された手紙が切なくて切なくて…。
 そしてオーケストラでも、サトルは懸命に演奏する。しかし、その時サトルが気づいたことに、深く頷いた。ひとりで演奏していたとしても、ひとりじゃない。その音楽を聴いている人がいる。自分自身という人が…。

 最後の金窪先生の言葉・ニーチェの翻訳は、何度も読み返しました。その翻訳を受けてのその後の話も。「船に乗れ!」というタイトルの意味は、こういうことだったんだ。どんな船にのっていようと、航海は続く。航海を続けるしかない。この物語も、私に繋がっている、開かれた物語のように感じている。

 この物語は、大人になったサトルが高校生の頃を回想して書いている形になっているのですが、最後、その大人になったサトルについて語られます。どんな船であれ、船に乗り続けているサトル。2・3巻でサトルはこのまま救われないのか…と思ったのですが、最後、少し救いがあってよかった。船に乗り続けていれば、どこかにたどり着ける。伊藤との番外編「再会」も、そんな雰囲気だった。やはり2・3巻の辛さは残るけれども、誰だって大小様々な辛さを抱えている。抱えながら、船に乗っている。

 辛いな、苦しいなと思ったら、時々読み返したい本です。

 しかし、この作品は舞台化されたわけだが…どんな舞台だったんだろう?
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by halca-kaukana057 | 2014-09-12 22:34 | 本・読書

「シンフォニック・マンボNo.5」を聴き比べてみた

 宮川彬良さんの代表作(?)「シンフォニック・マンボNo.5」.ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」第1楽章と、ペレス・プラード「マンボNo.5」をまさかのミックス。大阪フィル・ポップスコンサートの時代から演奏され続け、現在では新日本フィル「コンチェルタンテⅡ」の目玉楽曲に。以前、千葉少年少女オーケストラ演奏で「題名のない音楽会」でも放送され、動画サイトを通じて南米で話題になっている…など、密かに(?)注目されている作品です。アキラさんの編曲センス、遊び心満載。でもオケの魅力も満載。

 これまで、大阪フィル演奏のCDが出ていたのですが、先日、新日本フィル演奏のも発売されました。

アキラさんの大発見オーケストラ!!

宮川彬良/大阪フィルハーモニー交響楽団/Columbia Music Entertainment,inc.


 ↑こちらが大阪フィル盤

コンチェルタンテII マンボver.

宮川彬良/新日本フィルハーモニー交響楽団/フォンテック


 ↑こちらが新しい新日本フィル盤

 「シンフォニック・マンボNo.5」の2度目の録音。ということで、聴き比べてみた。

 まず、大阪フィル盤。中盤での「ジャジャジャジャーン!!」が物凄く力強い。全力フォルテッシモ。全体的に流れるよう、流暢で、ゆったりと踊るよう。弦の表情が豊か、聴かせるなぁと感じました。最初は重く、徐々に軽やか、滑らかに。打楽器、特にティンパニもアクセントを強く、力強い。

 新日本フィル盤。大阪フィルと比べると、キレがある。若干速め。管楽器がメリハリのある音を出している。踊るよう。金管が特にノリがいい気がする。1分45秒ぐらいで、ピッコロ(フルート?)の下降フレーズがはっきりと聞き取れる。大阪フィル盤ではそんなにはっきりとは聞こえなった。
 そして、大阪フィル盤にはなかった歌も入ってます。これは歌ってるところ観たいぞw

 この種の楽曲が複数録音されることはあまりないと思ったので聴き比べてみました。両方の録音を交互に聴いていると、とにかく楽しくなりますwどうやったらあの「運命」第1楽章とマンボNo.5が融合するんだよwとわかっていてもツッコまずにはいられない。とにかく聴いて楽しむ。演奏している方も楽しいだろうなぁ。「コンチェルタンテⅡ」ではもっとはっちゃけているらしいので、いつか生演奏、コンサートに行って聴けたらなぁ。

 ちなみに、「どれみふぁワンダーランド」にはじまり、「題名のない音楽会」で完成(?)した、「運命」第1楽章の歌詞。聴いていると、この歌詞も脳内で再生されます。「運命」第1楽章を聴くたびに、脳内で自動的に再生されてしまって困っていますw「クインテット」でスコアさん(故・斎藤晴彦さん)が「ドイツじーん!ド・イ・ツ・じーん!!」と歌っていたのも覚えていて、もうどうしたらいいのだろうか…。

交響曲第5番「運命」第1楽章(作詞:宮川彬良)
 ↑その放送での歌詞書き起こし。


 ちなみに、新日本フィルの新CDは、彬良さんの舞台音楽を組曲化・オーケストラ編曲した「音楽劇『ハムレット』より5つの主題」も聴かせます。シリアスでドラマティックな6曲…聴けば聴くほど様々な想いがこみ上げてきます。これはまた別記事で書ければ書きます。これ以上の言葉にできるかどうかわからない。音楽そのものを聴き、味わう、自分の中で反芻する。胸の中にしまっておく。そんな音楽があってもいいのかな、と。

 「サンダーバード」のテーマはとにかくカッコイイ。以前、「ショータイム」で聴いた時、これはカッコイイ!!と感激した演奏なのですが、CDに収録されて嬉しい。これでいつでも聴ける!!
・「ショータイム」第5回で放送、その感想:その想いをミュージカルで代弁します 「宮川彬良のショータイム」第4・5・6回感想まとめ
 ↑映像もかっこよかったんだよなぁ~。
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by halca-kaukana057 | 2014-09-05 22:43 | 音楽

船に乗れ! 2 独奏

 音楽青春小説「船に乗れ!」の2巻です。
・1巻:船に乗れ! 1 合奏と協奏

船に乗れ! 2 独奏
藤谷治/ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル/2011
(単行本は2009年ジャイブ)

 津島家のホームコンサートで北島先生とのトリオを演奏して以来、サトルと枝里子の距離は縮まり親しくなっていった。2人でオペラを観に行き、喫茶店や電話で音楽のことを語り合う楽しい日々。そして、2人で藝大を目指すこと、これから2人でどんな曲を演奏したいか、将来についても語り合うのだった。
 2年になり、サトルたちは新1年生の演奏技術のレベルの高さに驚かされる。これまでは中等部からはエスカレーター式に進学できたのが、出来なくなったらしい。練習室である”長屋”で練習していると、レベルの高い演奏があちらこちらから聴こえてくる。焦りながらも、今年のオーケストラ演奏曲が発表された。リストの交響詩「プレリュード」。昨年の「白鳥の湖」よりも格段に難しくなった。しかもサトルはチェロのトップ(首席)に。鮎川もコンマスの隣のトップ、枝里子も第2ヴァイオリンのトップになった。今年も”カミナリ”と鏑木先生の厳しいレッスンが始まった…。
 そんな中、サトルはドイツに住む叔父の整と妻でヴァイオリニストのビアンカから手紙を貰う。夏休みにドイツに短期留学しないかという誘いだった。ビアンカが所属するオーケストラのチェリストの指導を受けられる、という。サトルはドイツに行くことを決めたが、枝里子と離れるのが気がかりだった…。


 2巻は物語が大きく動きます。サトルと枝里子はお互いにとって特別な存在になる。負けず嫌いの枝里子の向上心は物凄い勢いで、サトルも刺激を受ける。2人が音楽では刺激し合い、一方で距離を縮めてゆく様がまさに青春。2人でモーツァルトのオペラ「魔笛」を観に行くシーンも、こんな風に気が合う、しかも音楽が好きな者同士でオペラを観に行けたらいいなぁ…と思っていました。1巻感想でも書いた通り、この物語は大人になったサトルが高校生の頃を回想して書いている。昔はオペラに字幕は無かったのか…大変だなぁ。オペラ初心者の枝里子のために、サトルが作ったものがとてもいい。全幕作るのは大変だが、好きなオペラならやってみてもいいかもしれない。…時間があれば。

 2年に進級したサトルたち。佐伯先生のチェロのレッスンも、オーケストラも、どんどん難しいものに進んでいきます。チェロのレッスンではバッハの無伴奏チェロ組曲、さらにフォーレ「エレジー」も登場。フォーレを集中して聴いている現在、これは嬉しい登場でした。フォーレとチェロはよく合う気がする。
 オーケストラは、学校の方針が少し変わったのを示しているような難しい曲に。リスト「プレリュード」…好きな曲です。が、これを演奏する…オーケストラ経験が無いので何とも言えないのだが、悪戦苦闘するサトルたちを応援せずにはいられない。”カミナリ”先生も鏑木先生も1巻以上に厳しい…!!

 そんな中、サトルにドイツ留学の話が。サトルにチャンス到来。しかし、枝里子が気にかかる…。ましてや負けず嫌い、しかも音楽を志すには不利な家庭環境。枝里子がかわいそうに感じました。私が枝里子だったら、きっと同じように思う…かもしれない。サトルは音楽一家に生まれ、しかも祖父は新生高校の創設者。留学も叔父さんと妻のビアンカさんのコネ。きっと私も羨ましがるなぁ…。

 そんなドイツ(ちなみに、この時まだドイツは東西に分かれていた)での留学は…サトルの自信が一気に崩れるものだった。佐伯先生だって(この物語では)N響の楽団員のいい腕のチェリスト。しかし、ドイツでのチェロの先生・メッツナー先生は、サトルにチェロをゼロから始めさせる。これまで積み上げてきたものは何なんだ。更に、これまでのように哲学書を読んでも、「自分は何もわかっていなかった」ことに気付いてしまったサトル。一気に落ち込んでゆく…わかる。成長の過程で避けては通れないけど、なるべくなら気付きたくないもの…「本当は何もわかっていなかった」「わかった・できたフリをしていた」「持っていた自信は別の視点から見れば大したことの無いものだった」サトル、完全に挫いてしまった…。それでも、メッツナー先生のレッスンで、変化したサトル。これがいい刺激になれば、と思ったのだが…。

 帰国後、サトルは更なる困難にぶち当たる。枝里子が…。こんな展開になるなんて…。ワイワイ騒ぐ仲だった鮎川ともギクシャクした関係に。もはやオーケストラ発表会どころじゃなくなった…。枝里子に何が起こったのか、知った後のサトルが更にとんでもないことに。金窪先生の熱心さが、この時のサトルにとって逆効果になってしまった。確かに信じられないような現実に向き合うことになり、サトルがあまりにも混乱していて、周囲はそれを知らず…もう私も読みながら混乱していた。そのとんでもないことの鍵となるのが、サトルの担任で祖父の弟子でもある久遠先生。久遠先生は、サトルの言葉を信じただけなのが、ますます辛い。サトルの行動も、混乱しているのはわかるけど、でも…。混乱しているサトルにとって金窪先生は、力強い味方になってくれそうな存在だったのに…。サトルや鮎川、枝里子がこれほどの目に遭わなければならない理由って何だろう、とも考えてしまった。いくらなんでも、救いが無い、無さ過ぎる。

 終盤で、北島先生と演奏することになったサトル。その演奏が少しは救いになっただろうか。でも、現実は変わらない。その音楽はその時にしか無く、二度と同じ演奏は出来ない。そう思うと、ますますやるせない。これも音楽、なのだろうか…。音楽以外の要素があまりにも強烈過ぎて、どうしたらいいのかわからない…というのが読後の感想です…。

 最終巻となる3巻も読み始めています。サトルはどうなってしまうのか。
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by halca-kaukana057 | 2014-08-06 22:58 | 本・読書

船に乗れ! 1 合奏と協奏

 昨年冬に舞台化(音楽が宮川彬良さん)されたことで存在を知った作品です。本屋大賞にもノミネートされた話題作だそうですが、全く知らず…。音楽ものと聞いて、読んでみました。まずは第1巻。


船に乗れ! 1 合奏と協奏
藤谷治/ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル/2011
(単行本はジャイブより2008年)

 チェロを演奏する津島サトルはチェリストを目指して芸高を受験したが、失敗。祖父が創設した新生高校音楽科に入学した。レベルはそんなに高くなく、サトルは入学早々、先輩よりもチェロのうまい新入生として話題になっていた。サトルも、高校生ながらニーチェなどの哲学書を読み、チェロの腕前もよかった。学校では、フルート専攻の数少ない男子のひとり・伊藤慧や、元気なヴァイオリン専攻・鮎川千佳、同じくヴァイオリン専攻の鮎川の友達の南枝里子たちと出会う。毎年、学校では生徒達によるオーケストラ発表会があった。演奏曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」から数曲。楽譜を見て簡単だ、副科でオーケストラの楽器をやる生徒にとっても大丈夫だと思っていたサトルだが、オーケストラの練習は予想以上のものだった…。

 この物語は、大人になったサトルが過去を回想する形で書いています。このサトルが高校生だったのは、明記はされていませんがかなり昔。高校生だけで喫茶店(勿論今の大手チェーン店などではなく、「喫茶店」)に入ることは校則で禁止されている。1980年代?多分、そのくらいです。

 サトルはいかにもそんな一昔前の「インテリ」高校生、と言えばいいのか。生まれ育った環境もあり、クラシック音楽に小さい頃から親しみ、英才教育を受けていた。でも、ピアノはいまいちで、ふとしたきっかけでチェロをやってみることになる。N響楽団員でもある佐伯先生を紹介され、先生の指導を受け、サトルはチェロの腕前を上げていく。芸高は落ちたが、落ちた原因は学科試験。そして入学した新生高校音楽科は二流・三流の学校。サトルの自信、自慢げな感じに若さを感じます。別の言い方をすると「痛い」。厭味な感じはしない。

 そんなサトルに、大きな変化が。まず、オーケストラの授業。これまでチェロの腕前には自信を持ち、オーケストラでも1年生ながら首席の隣、トップで演奏することになる。だが、これまでサトルは誰かと一緒に演奏することは無かった。オーケストラで演奏するのも初めての経験。オーケストラで皆が合わせて演奏することがいかに難しいか描かれます。ここまでオーケストラの初歩の初歩から描いた作品は他に無いんじゃないか。楽譜通り、指揮の通り、皆で合わせて演奏することがオケの基本。その基本が難しい。いつも指導している”カミナリ”先生や、指揮の鏑木先生は、その基本をみっちりと叩き込み、厳しく怖い。さすがのサトルも、必死で食らい付いていく。音楽は表現、心が大事と言う。しかし、その前に、楽譜があり、その楽譜には作曲者が込めたものがある。それを忠実に演奏してこそ、その先の表現に進める…。普段何気なく、CDやテレビでプロのオーケストラを聴いてしまっていますが、オケって本当に難しいのだなぁ…と感じました。オケの楽器は何ひとつ演奏できないので、興味もあります。

 もうひとつの変化…同じ1年のヴァイオリンの女子・南枝里子の存在。完全に恋してしまったサトル。しかも、枝里子の友達であり、サトルのクラスメイトである鮎川千佳の働きかけで、2人の音楽への情熱が似たものだと知る。音楽をやるための家庭環境はそんなによくないけれど、負けず嫌いで向上心の強い枝里子は、サトルのチェロに刺激を受ける。サトルも枝里子の熱意に刺激を受け、後にサトルのピアノの先生である北島先生とともにメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を演奏することになる。ここでも、自分自身の腕前や、アンサンブルの難しさにぶち当たる。が、それ以上に一緒に刺激し合いながら演奏するのが楽しい。いいですねぇ青春ですねぇ。ピアノの北島先生も素敵な先生。アンサンブルの練習以外では、携帯もメールも無い時代。アナログなサトルと枝里子の会話と想いの交流がまたいい。これが携帯でサッと…だったら味が半減してしまいそう。そんな雰囲気。

 サトルが刺激を受けるのは、枝里子だけではない。フルートの伊藤慧。見た目”王子様”で、フルートの腕前もかなりのもの。楽器は違えど、伊藤の演奏にサトルも、ほかの生徒たちも魅了される。
 更に、公民(倫理)の金窪先生。教科書どおりの授業をせず、哲学とは、生きるとは何かをサトルたち生徒に問いかける。哲学書を読みふけっているサトルとも親しくなる。金窪先生のお話がとても面白い。中学高校時代、こういう先生が学校に1人や2人は必要、絶対にいて欲しいと思う。

 オーケストラの合宿練習、文化祭、発表会、そしてとある場でのサトル・枝里子・北島先生のトリオの演奏…。音楽は難しい。なかなか思うように演奏できないし、たくさん練習したからと言ってその分うまくなるとも限らない。でも、音楽は楽しい。誰かと演奏できれば、もっと楽しい。サトルたちトリオの演奏シーンで、音楽で会話するってこういうことなんだろうな…と思いながら読んでいました。

 オーケストラの演奏曲であるチャイコフスキー「白鳥の湖」、サトルがトリオで演奏するメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番、サトルが普段練習しているバッハの無伴奏チェロ組曲…様々なクラシック音楽が登場し、また演奏家もカザルスをはじめ色々な演奏家が出てきます。サトルたちが聴くのはCDではなくレコード。レコードというのもまたいい雰囲気です。

 痛い、苦い、でもどこか微笑んでしまう青春小説。3巻まであって、2巻は既に読んでしまっています。2巻は…大変なことになってます。近々感想書きます。3巻を読むのも楽しみです。どうなっちゃうんだ…。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-29 22:58 | 本・読書


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