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「クインテット」「鉄道唱歌 山手線」再放送リクエストについてお知らせ

 先日記事を書いて、投票を呼びかけていたEテレ「お願い!編集長」での「クインテット」「鉄道唱歌 山手線」へのリクエストですが、続報が。
・元記事:「クインテット」の「鉄道唱歌 山手線」をもう一度観たい!

 残念なことに、「ごめんなさい」リクエスト投票取り下げになってしまいました。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」クインテットでもう一度山手線の歌が聞きたいです。この歌で私は電車が好きになりました。

 リンク先、見事に「ごめんなさい」になってます。理由は、以前「クインテット」への別の再放送が実現したから。以前と同じ”門前払い”です。方向転換したかと思いきや、”門前払い”にされてしまいました…。残念無念。また「クインテット」再放送への希望の光が見えた!と思ったのに…。がっかり。

 昨日の時点で、票は40票集まってました。100票越えは可能だったはず。それを思うと、本当に残念です。

 私がリクエストを出したわけではありませんが、応援、投票のお願い記事を書いた身として…私の記事ならびにツイートを読んで投票された皆様、本当にありがとうございました。

 でも、このお願いが残ってます。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:クリスマスプログラムの集中再放送(もちろん12月に)があったらとてもうれしいです。「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」をぜひ。
 こちらは、再放送検討中なので、投票、応援コメント受付中です。こちらにお願いします。クリスマス回再放送を実現させましょう。

 斎藤晴彦さんのこともあり…もう「クインテット」は観られないの?と思うとやはり残念でなりません。お蔵入りさせるには本当に勿体無い、音楽面でもパペット操演面でも、ドラマ面でも、大人もこどもも皆で音楽を徹底的に楽しめる最高の番組なのに…。
 NHKに直接お便り・要望メール出すしか道は無いんでしょうかね…。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-02 21:34 | Eテレ・NHK教育テレビ

「クインテット」の「鉄道唱歌 山手線」をもう一度観たい! 

【おことわり】
 この記事に書いてあるリクエスト投票は、Eテレ編集部の意向により既に打ち切られています。ご了承ください。
 記事そのものは、私のこの時の想いの記録として残しておいています。
・投票打ち切りについて:「クインテット」「鉄道唱歌 山手線」再放送リクエストについてお知らせ




 久しぶりに、Eテレの再放送リクエスト企画「お願い!編集長」に「クインテット」へのリクエストが来ていました!
 あれ、「クインテット」への再放送要望は、これまで100票突破して再放送検討が実現したものがいくつかあったため、これ以上は…と「ごめんなさい」。”門前払い”されていました。
 あれ、方向転換。何があった?まぁいい。
 リクエストを受け付けてくれるなら、投票するまで!100票突破して、再放送実現させるまで!!

 そのお願いはこちら。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」クインテットでもう一度山手線の歌が聞きたいです。この歌で私は電車が好きになりました。
 「鉄道唱歌 山手線」へのリクエストです。これは観たいですねぇ。少し前、山手線に新駅ができるとニュースがありましたが、そのニュース、「NHKニュースウォッチ9」で、この「クインテット」の「鉄道唱歌山手線」の歌・映像が流れ、twitterで一時騒然となりました。私はその時テレビを観ておらず…観たかった!!!
 そんなタイムリーな「鉄道唱歌 山手線」。新駅が出来たら、新駅を加えた新バージョンを作ってほしい、歌ってほしい、と思っていたのですが、昨日の記事の通り、スコアさん役の斎藤晴彦さんが逝去され…叶わぬ夢になってしまいました。
 でも、今の山手線を歌で伝える重要な資料でもあり、何より歌そのものが楽しい。昨年10月14日に再放送された時、10月14日は「鉄道の日」なんだから鉄道回やってよ!!と言ってたなぁ。

・2013年10月14日の再放送(2本立て):【祝・再放送】今日の朝、「クインテット」が帰って来たよ ~また会えた、そしていつかまた会えるよね

 今年の鉄道の日(またはその近辺)に再放送してもいいのですよ?
 
 と言うことで、上記投票サイトから、是非とも投票をお願いします!(私がお願いを出したわけではありませんが、クインテットファンのひとりとして、これは再放送を実現させたい!)コメントも出来るので、賛同・応援コメントも投稿できます。「クインテット」への想いを書いて、Eテレ編集部に伝えましょう!!
 これまでも、この枠で再放送を実現させてきました。今度も100票突破させて、再放送を実現させましょう!!

 ちなみに、再放送検討中のお願いもあります。まだまだ投票受付中です!
NHK:Eテレ:お願い!編集長:クリスマスプログラムの集中再放送(もちろん12月に)があったらとてもうれしいです。「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」をぜひ。
 「リトル・ドラマー・ボーイ」への再放送リクエストです。「リトル・ドラマー・ボーイ」の回は、「You gotta Quintet」=「君には5人の仲間がいるよ」の通りの、「クインテット」らしい心温まる回です。「クインテット」のクリスマス回は素晴らしい回がとにかく多い。今年の元日には2009年正月特番「ニュー・イヤイヤ・コンサート」の再放送も実現したし、今度はクリスマスに再放送、してほしいな。
 投票、コメントは受け付けています。まだの方は是非!コメントも受付中!

 さて、これまで門前払いされていた「クインテット」への再放送リクエストが受け付けられたということは、この他にもリクエスト出来る…?出来るかもしれない。声を伝えるなら、今なのかもしれません。
 再放送リクエストしてみたい回があったら、投稿してみてください。私も再チャレンジしてみます。
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by halca-kaukana057 | 2014-06-30 21:39 | Eテレ・NHK教育テレビ

ありがとう、スコアさん、斎藤晴彦さん

 昨晩、寝ようと思って、寝る前にヤフーのトップを見て、眼を疑いました。次の瞬間、叫んでいました。俳優・斎藤晴彦さんの訃報。あまりにも突然です…。

NHK:俳優の斎藤晴彦さん死去 自宅近くで倒れ搬送
 NHKニュースの動画も観られます。NHK…勿論「クインテット」スコアさん役のことも…。

nikkansports.com:芸能ニュース:斎藤晴彦さん急死 前日まで稽古
 倒れて搬送された時のこと、最近の斎藤さんについて詳しく書かれています。2012年12月にも心不全で倒れ入院し、その後回復し舞台やコンサートにも出演。秋の公演に向けて稽古中とのことでした。あまりにも突然のことだったんですね…。
・2012年12月、「クインテット」感想記事で触れてました:冬はあたたかくにぎやかに 今週の「クインテット」(2012.12.1)

スポニチ Sponichi Annex:芸能:大澄賢也 斎藤晴彦さん訃報にショック…演劇界から追悼の声
大澄賢也オフィシャルブログ 「KENKEN blog」:惜別
 「クインテット」で共演した斎藤晴彦さん(スコアさん)と、大澄賢也さん(シャープ君)。「クインテット」では、若いシャープ君がスコアさんに励まされたり、たしなめられたり、人生を語られたり…。普段でも、斎藤さんは舞台俳優として、人間として、同じく舞台の道を進む大澄さんを心あたたかく見守り励ましていたんですね。
 大澄さんブログの、「クインテット」スタジオでのクインテットキャスト5人での写真に涙腺が…。

 2003年から始まった「クインテット」を観て、私は斎藤晴彦さんのことを知りました。「クインテット」を観ていなかったら知らなかったかもしれません。

 スコアさんの、やさしく穏やかな声と歌。メンバー最年長として、若造たちをまとめ、見守り、言い諭し、時に呆れ、時に一緒にはしゃぎ、とぼけてお茶目なところも見せる。「今だから話そう」では、経歴不祥?とも思える愉快で楽しい人生を歌い、「白鳥の湖」では、早口で楽器の歴史や身の回りのささいなものを替え歌にして歌う。「フィガロの結婚」序曲ではモーツァルト、交響曲第5番「運命」ではベートーヴェンの伝記を歌ったのも印象的でした。おかげで、「フィガロ~」では「♪モーツァルトのモーツァルトのモーツァルトのお話~」、「運命」では「♪ドイツじーん!ド・イ・ツじーん!!」の歌詞が強烈で、曲を聴くとその歌詞が脳内自動再生。まともにこの2曲を聴けなくなった…と嘆いていたのですが、それも今となっては”忘れられない”ものになってしまいました。

 スコアさんの歌やドラマで印象的なものは、たくさんあります。そのひとつに、「いつか星になったら」というオリジナル曲があります。2ndCDアルバム「アラカルト」に収録されています。スコアさんが、いつか私の命も果てる時が来る、と言い、星になるだろう…と歌うのです。とても印象的な歌なのですが、今まで怖くて、あまり聴けませんでした。いつか、その時が来るとは思う。でも、考えたくない。そんなの嫌だ。…その時が来てしまいました。あまりにも突然に。星になったスコアさん…演劇を、音楽を、私達を見守っていてほしいと同時に、シャープ君がその返事に歌った2番も思い浮かべます。スコアさんの星へロケットに乗って行く…ことは出来ないと思いますが、「クインテット」を観て聴いて、スコアさんの歌を聴けば、またスコアさんに会える。以前、アキラさん・宮川彬良さんが、人は死んでも、音楽は、作品は残る、と仰っていました。スコアさん・斎藤晴彦さんの歌は、演技は、作品は残り続ける。そう思います。

 「クインテット」で斎藤さんを知って、「クインテット」以外の活躍も観れる範囲で観てきました。「ロボット8ちゃん」のバラバラマン。「赤い夕陽のバラバラマン」の歌はコミカルだけど哀愁漂い、かっこいい。「クインテット」でも披露したクラシック音楽早口替え歌も楽しい。twitterで斎藤さんに関するツイートを検索したら、皆それぞれ思い出に残る作品を挙げている。その多様、多彩なこと。「レ・ミゼラブル」テナルディエ役他、舞台作品も。斎藤さんの舞台を観たかった、スコアさんとはちょっと違う斎藤さんを観たかったなぁと思うばかりです。

 上に挙げたNHKのニュース動画で、以前ゲスト出演した「N響アワー」の映像も流れていて、これも覚えています。録画(VHS)まだ持ってます。シューベルト「冬の旅」を日本語で歌っているとの話もされていました。「クインテット」でも、シューベルト「ます」、ヴェルディ「女心の唄」(歌劇「リゴレット」より)など、歌曲やオペラのアリアを歌うこともあり、クラシック音楽を楽しんでいた、「クインテット」に適任だった方だなぁ…と思っています。

 NHKで、斎藤さんの追悼番組を放送するのか気になります。ただ、追悼番組と言うかたちで「クインテット」が再放送されるのはとても複雑です。放送終了してしまった「クインテット」が再放送されるのは、いつもなら嬉しいのですが…いや、「クインテット」の雰囲気でいくなら、明るく送り出したい気持ちでもあります。

 長くなりましたが、スコアさん・斎藤さんの思い出を語ると止まりません。今も、クインテットの音楽を聴きながらこれを書いています。

 スコアさん・斎藤晴彦さん、たくさんのすてきな歌をありがとうございました。どうぞ、ゆっくりと休んでください。ご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

 最後に、追悼イラスト描きました。でも、スコアさんはなくならないよ!スコアさん、スコアさんの魂はきっとずっとなくならないよ!
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 ちなみに、モデルは、ピアニスト・ヴィルヘルム・ケンプのCDジャケット写真です。

【関連過去記事】:クラシック音楽自由自在
 斎藤晴彦さんのクラシック音楽エッセイ。舞台に関することも書いてます。
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by halca-kaukana057 | 2014-06-29 17:05 | Eテレ・NHK教育テレビ

フォーレを聴こう その1「シシリエンヌ」

 最近、よくフォーレを聴いています。最近気になっている作曲家です。これまで、フランス近代ものはあまり聴いてきませんでした。どうもフランス近代もの、とりわけドビュッシーに苦手意識があったから。しかし、以前、サン=サーンスやプーランクに興味を持ち、聴いて少しずつその苦手意識も無くなってきました。最近、またプーランクも聴いているのですが、同時に気になっているのがフォーレ。合唱曲や歌曲(今年はオペラ・声楽強化中ということで)、室内楽、ピアノ・器楽曲を中心に聴いています。が、これまでの持っているCDや図書館から借りたCDを調べてみたら、ほとんどフォーレが出てこない…!有名な曲はいろいろあるのに、全く眼中に無かった…。自分でも驚くほどでした…。

 まず、取り上げるのがフォーレの超有名代表作「シシリエンヌ(Sicilienne)」。「シチリア舞曲」、「シシリアーノ(シチリアーノ)」とも表記されます。「シシリエンヌ」だとフランス語表記ですね。劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」op.80の第3曲(声楽つきの「メリザンドの歌」が入る場合だと第4曲)。「ペレアス~」は様々な作曲家によって音楽がつけられたり、オペラにもなった戯曲。これまで、シベリウスの「ペレアス~」ばかり聴いてきました。フォーレのは、もともとはチェロとピアノのために書かれた曲(op.78)でした。

 あまりにも有名で、これまで、オーケストラの小品、アンコールピース程度にしか思っていませんでした…ごめんなさい…!集中してよく聴いてみると、とても美しい。とにかく美しい。オーケストラ版は、フルートのソロにハープや管弦楽がやさしく呼応する。この曲はト短調。そういえば短調だった。しかもト短調は荘厳で少し重めの調性。モーツァルトにとっては特別な調性として有名です。モーツァルト(交響曲第25番、第40番、弦楽五重奏第4番)だと重く暗く響くのに、フォーレだと雰囲気が違う。これは面白い。

 もともとのチェロとピアノでの演奏は、チェロの落ち着いた内面を押さえた音が深い。ピアノも静かに寄り添っている。オーケストラでも、チェロとピアノでの演奏でも、4分程度の短い小ロンド形式の曲なのに、ひとつの物語になっているように感じる。聴いているとじわりとこみ上げてくることもある(疲れているのか…?)。ちなみに、聴いたのはフレデリック・ロデオン(Vc)、ジャン・フィリップ・コラール(P)盤。

 この曲は様々な楽器で編曲されて演奏されていますが、どんな楽器で演奏してもいい。ミカラ・ペトリのリコーダー版は、フルートとはまた異なる笛の音。フルートよりも素朴であたたかい。今日、偶然ラジオでN響オーボエ奏者の池田昭子さんのオーボエ版も聴いたが、これもきれい。オーボエの透き通る音色が爽やか。
 動画サイトでピアノソロ版も聴いたのですが、しっとりと、どこか憂いがある。他にも様々…。オーケストラ版もたくさんあるので、聴き比べが楽しそう。今後も様々な版で聴いてみようと思っています。

 これまで、ほとんど気にしてこなかった、軽く聞き流していた曲なのに、あらためて聴いてみると惹きこまれることがある。フォーレの「シシリエンヌ」は、私にとってそんな存在の曲になりました。「ペレアスとメリザンド」全曲もまだちゃんと聴いていないので、こちらも。
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by halca-kaukana057 | 2014-05-30 22:37 | 音楽

静けさの中から ピアニストの四季

 1年以上も前に本屋で見つけ、無性に気になり、物凄く惹かれたので購入。その後、何度も何度も読み返している本。いい加減感想書こう…と何度も思ったのに感想を書けずにいる本。


静けさの中から ピアニストの四季
スーザン・トムス:著/小川典子:訳/春秋社/2012

 著者はイギリス人のピアニスト。ピアノソロ演奏の他、「フロレスタン・トリオ」というピアノ三重奏団を組んでの演奏活動もしている。演奏会などで各地を旅し、その旅先で出会ったものや人々、演奏会でのこと、子どもの頃ピアノとどう向き合っていたか、演奏する作曲家について、聴いた他の演奏会のこと、家族のこと、ふと見たもの聞いたこと考えたこと…トムスさんの「音楽家の日常」に触れられる本です。

 サブタイトルに「ピアニストの四季」とあるのですが、12ヶ月間に分けて、日記のようなエッセイになっています。読んで思ったのが、トムスさんの目の付け所がとても鋭い。しかもそれを読み手にまっすぐ届くような言葉で表現している。素直で、飾らない。時にユーモアも交えて。同じくピアニストである小川典子さんの訳もすばらしいのだろう。音楽のことも、音楽に関係ないことも、「音楽家」の視点だったり、一般人とあまり変わらないような視点で語られる。ピアノや楽譜、音楽に向き合うのは、楽しいけれど、サボりたいと思うこともある…プロの演奏家でも練習が嫌いなこともあるのか、とちょっと身近に感じてしまうことも。それでも、「芸術」を希求する心が表現する文章の強さに、何度も何度も読み返してしまっています。

 もうひとつ、読んでいて思ったのは、「音楽家」といっても、「芸術家」と「優等生」に分かれるのかな、ということ。楽譜の通り、間違いなく演奏している生徒の話が出てくるのだが、それだと「優等生」になる。音楽だけじゃない、この本ではスポーツやバレエなどについても語られているが、ただより速く、より高く、より遠く、正確にやって勝てることもあるけれど、「芸術家」はそれだけではない。身体の一連の動きや演技の流れが自然で、かつ高度。難易度の高い技をやっても、無理をしていると感じさせない。技巧の他に何かがある。それを、私達は「芸術性」と呼び、スポーツでも芸術的な面、表現力が評価の対象、得点に関わるものもある。音楽は芸術のひとつだが、私はこれまで、音楽が「芸術」であることを忘れていたかもしれない…と読んでいて冷や汗をかきました。「芸術」とは何か。表現力とは何か。技巧・テクニックだけがよくても、表現力がなければ…と思っていたけれども、その表現力って何?しかも、音楽・演奏は、その時その場限りのもの。二度と同じ演奏は出来ないし、録音してもその時の演奏をそのまま再生できるわけではない。一瞬の一音一音にこめるものの大きさを実感し、その中で何をどう表現するのか。今も考えています。

 「優等生」は、ひたすら練習、努力する。「芸術家」も人の何倍も練習、努力しているけれども、他の人には真似できない繊細な動きや、楽譜からより多くのことを読み取って演奏で表現する。それは才能だけなのか。どんなに小さい頃から音楽の勉強をしても、プロの音楽家になれるのは一握り。さらに、第一線で活躍するとなれば、一つまみぐらいのものだろう。音楽をやる=プロになる、ではない。技巧がおぼつかないアマチュアの演奏でも、心惹かれる時もある。「優等生」と「芸術家」。音楽を少しかじっている者としても、この違いは、何なのだろう…考えてしまっています。

 という私の悶々とした問答はさておき、本当に面白い本です。トムスさんが接した演奏会の聴衆の不思議な、奇妙な言動も笑えるけれども、自分はさてどうだろうか…と自らを省みる。世の中に音楽はあふれている。その音楽の中から、音楽を通して、トムスさんは様々な発見や問いかけをしてくる。何度読んでも面白いです。

 と、読んだのはいいが、トムスさんは一体どんなピアニストなのだろうか。演奏を聴いたことが無い。この本を読むまで、トムスさんのことも存じ上げませんでした。聴いてみよう。
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by halca-kaukana057 | 2014-05-29 22:32 | 本・読書

皆でたのしむ「キッズソング」 NHKFM「今日は一日NHKキッズソング三昧」

 今日のNHKFMの特集番組「今日は一日“家族三世代NHKキッズソング”三昧」。10時間たっぷり楽しんでしまいました。久々にNHK教育好きの血が騒ぎました。最近の、Eテレに移行してからの新しい番組はほとんど観てません。なので、昔の懐かしい番組も、少し前の番組もOKというこの企画はたのしみにしていました。

NHK-FM:今日は一日○○三昧(ざんまい):今日は一日“家族三世代NHKキッズソング”三昧
 放送された曲のリストがあります。

・参考: Twilog:遼 【ゆっくり運用】(@halcakaukana)/2014年05月05日
 今日の私のtwitter。すみません、実況してました。お騒がせしました…。

 10時間の長丁場。坂田おさむお兄さんと神崎ゆうこお姉さんの生歌に感動。現役のキャラクター、懐かしのキャラクターたちがゲストで遊びに来て、番組からは解放(?)されたようなフリーダムな会話に爆笑。懐かしのキャラクターたちの同窓会のような雰囲気で、今も元気なんだなと声が聴けて嬉しかった。

 一方で、これはキッズソングじゃないだろう…という曲も流れてげんなりしたり。ゲストがいくらNHKキッズソングに欠かせない方だからとは言え、あまりにも方向性が違う。脱線し過ぎで…。この辺りは番組の趣旨を考えて欲しい。

 というのもありましたが、全体としてはとても楽しかった。改めて、「こども向け」の歌と言いつつも、大人も子どもも関係なく楽しめるのが「キッズソング」。易しいけれども意味が何通りにもとれる歌詞。一緒に踊ったり、すぐに覚えて口ずさめる曲。身の回りの身近な出来事やもの。言葉にするよりもストレートに伝わる感情…悲しみもさみしさも皮肉も恥ずかしさも…。子どもの頃は何気なく歌っていた歌も、大人になって聴くとあれ?と思う発見があったり。楽しくて、深くて、しんみりして、じんわりと来る。そんなキッズソングの魅力を堪能しました。

 懐かしい歌もいくつもあったなぁ。あと、一昔前の「みんなのうた」の童謡は、歌手も歌がとてもうまくて、今とは違う雰囲気がよかった。声楽・クラシックのような歌い方をする歌手が今のEテレにはいないと思うのだが、「みんなのうた」などでそんな本格的に歌う歌があってもいいなと思った。

 私の気になるポイント…「クインテット」から何曲流れるか。リクエスト送りまくりました。が、「鉄道唱歌 山手線」と「ニドネノサンバ」の2曲だけでした…。少ない…。
 「ピタゴラスイッチ」も意外と2曲だけ(「こたつたこ」「アルゴリズムたいそう」)。

 是非、来年も第2回をやって欲しいです。さらに「クインテット」からの歌を流す意味でも(相変わらずですw
 第2回の時は、「みんなのうた」は「みんなのうた三昧」もあるし、アニメは「アニソン三昧」もあるので、その辺の境界をどうするか考えて欲しいなぁと思います。
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by halca-kaukana057 | 2014-05-05 23:30 | Eテレ・NHK教育テレビ

オペラ事始・番外編 オペラ歌手が本気で歌のたのしみを伝える声楽アンサンブル

 オペラ・声楽をもっと聴いてみようと色々手をつけてみています。こんな時便利なのが、テレビやラジオでの放送。過去の名演から、最近のオペラ公演・演奏会まで放送してくれるのがありがたい。しかも放送だと、全く知らない歌手・曲にも巡り会える。そこから興味を持ってハマってしまうことも多い。と言うわけで、オペラ・声楽関係の番組は片っ端から録画し、ラジオも聴けるものは聴いています(出来れば録音も)。クラシック音楽を聴き始めた頃も、こんなことをしていたなぁ。今もクラシック番組は片っ端から観て聴いて録画録音しています。

 先日、テレビの番組表を見ていたら、「びわ湖ホール四大テノール演奏会」というのが合った。NHKBSプレミアムの「クラシック倶楽部」。びわ湖ホール?四大テノール?声楽だし、これも録画しておこう…と予約し、今日放送、観ました。
 観て、なんだこれは!!?ぶっ飛びました。めちゃくちゃ楽しい、面白い!!

NHK番組表:クラシック倶楽部 びわ湖ホール四大テノール演奏会
◇この公演のお知らせ:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール:2014年1月22日:びわ湖ホール四大テノールコンサート

◇公式:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール:びわ湖ホール四大テノール
◇非公式まとめ:NAVERまとめ:【BST】びわ湖ホール四大テノールがすごい!【Biwako Super 4 Tenors】

 メンバーは、関西を中心に活動している若手テノール歌手。清水徹太郎さん、竹内直紀さん、二塚直紀さん、山本康寛さん。それぞれ、オペラなどでも活躍している。昨年の日本音楽コンクール声楽部門では、清水さんが入賞、山本さんが2位を受賞。この日本音コン声楽部門も、昨年末に放送され、「こんなこともあろうかと」(ないw)録画しておいたので、再び見直しました。お二人とも豊かな声、表情。伸びやかな歌に聞き惚れました。日本音コン、他の受賞者の方々の歌も素晴らしかった。

 話を元に戻して、「四大テノール」演奏会。いつものこの番組なら、演奏者のインタビューが入ったり、すぐに演奏が始まるのだが、何故か開演前のホールの様子が。そして開演前のアナウンス(カゲアナ)。何故そんなものを?と思ったら、内容がぶっ飛んでたw
「携帯等を鳴らしたら、メンバーが一緒に歌います」
「公演中の会話は、メンバーへのブラボーや日本一!等以外はお控えください」
「メンバーが客席のそばを通っても、触ったり、エサをあげないでください」
(※全て意訳です)

 なんだこれはww場内のお客さんも笑っている。

 そして演奏会スタート。「琵琶湖周航の歌」から、リーダーでMCの竹内さんメンバー紹介。4人それぞれのヴェルディやプッチーニ、レオンカヴァルロ、ドニゼッティのオペラアリア独唱集。テノールと一言で言っても、個々人で声の雰囲気も質感も異なる。オペラそのものは知らないものもあるのですが、実際オペラでもこんな風に歌っているのだろうなと思うと、劇場でオペラそのものも聴きたくなります。こういうところからオペラに入っていくのはいいなぁ。

 4人での迫力ある「タイム・トゥ・セイ・グッパイ」のあとは、「テノールdeコント」…コント?ロッシーニ「猫の二重奏」を、日常風景で再現。ネコの被り物をした竹内直紀さんと二塚直紀さんが、夫婦コントをwニャーニャーとネコの鳴き声で歌いながら会話、サラリーマンの夫と妻、飲んで遅く帰って来た夫と、それを怒っている妻。おかしくて爆笑しました。これ、会場で生で観たら大変なことになりそうですw
 ちなみに、コントを考えているのも、リーダーの竹内さんだそうです。

 更に、NHK繋がり?で「あまちゃん」が。あのテーマ曲のピアノ演奏が流れると、出てきたメンバーは「北の海女」の扮装、アキちゃん、ユイちゃん、夏ばっぱ。歌うは勿論「潮騒のメモリー」!後から太巻さんも出てきたwテノール4人で「潮騒のメモリー」は新鮮でした。アキちゃん&ユイちゃんの可愛らしい歌、春子さんの清楚な歌、鈴鹿さんのしっとりとした歌もいいですが、テノール四重唱もいい!

 そして名物だというクリスタルキングの「大都会」。扮装がまた笑えますが、歌は本気。「♪あーあ~果てしない~」たっぷりの声量でハーモニーもきれい、高音も伸びやか。凄い。高いド(ハイC)が出てくるテノールにとって難易度の高い歌らしい(実際大変そうな表情をしていた)のですが、迫力満点です。

 「サンタ・ルチア」や「カタリ・カタリ」などのイタリア・カンツォーネ・メドレーは馴染み深い歌を豊かに楽しく歌っていて、ますます楽しくなる。「ヴォラーレ」はジャズ風でかっこいい。「フニクリ・フニクラ」は2番が「鬼のパンツ」の歌詞wあの振りもちゃんと付いてます。子ども向けのコンサートをすることもあるそうで、これは子どもたちも喜ぶだろうな。凄い歌のお兄さんたち…。「おかあさんといっしょ」にゲスト出演して、だいすけお兄さん(国立音大卒、同じくテノールです)と一緒に歌って欲しい…なんてw

 「アンコールは、第3部です」とツッコミたくなるようなMCで始まったアンコール。レハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」から「女・女・女」は、踊り出し、その踊りもEXILE風w最後は扇の組体操でキメるwあんな踊りをしながら、あの声量・発声で歌うのは大変そう…と思いつつ、それをやってのけるのオペラ歌手の本気の実力に脱帽しました。しかも笑いまで取るなんて。
 「オー・ソレ・ミオ」も4人のハモリと同時に高音を競って出しているサービスも。楽しい放送でした。
 ちなみに、放送ではカットされてしまった曲、曲順の違いもあるそうです。「潮騒のメモリー」も実際にはアンコールだったそう。


 これまで、声楽のコンサートには何度か足を運びました。でも、日本の歌曲や童謡・唱歌、好きな作曲家歌曲(ドイツリート、シベリウスの歌曲)ぐらい。イタリア語もフランス語もわからない。オペラも詳しくない…ということで、声楽のコンサートはちょっとハードルが高いと感じていました。オーケストラ、室内楽なら、知らない曲や作曲家の作品でも聴いてみようと思うのに、オペラのアリアや歌曲になると、「歌詞がわからないから…」という壁を作ってしまう。語学の壁。日本の歌曲でも、親しみやすいとは言えない現代作品もある。歌い方も独特。それでも、歌そのものに惹かれれば、語学の壁だろうがなんだろうが聞き入るのだろうが…なかなかそんなコンサート・歌手には出会えていません。

 しかし、このびわ湖ホール四大テノールは、クラシックから民謡・唱歌・歌謡曲にコントまで、ジャンルの壁を取っ払って、歌のたのしみを伝えようとしている。テノールという声域もちょうどいい。明朗で快活、且つ男声の迫力もある。そして、先述したとおり一言でテノールと言っても、声の高さや質、声色は異なる。4人できれいに揃い、ハモる。そんな歌で、クラシックのオペラも、馴染み深い流行歌やカンツォーネ、民謡・唱歌も全部「歌」なんだよ。「歌」の世界はこんなに広くて、楽しいよ!と伝えている。メンバーの想いが伝わってきました。
 これはいつか生で聴けたらいいなと思う声楽アンサンブルです。この録画は永久保存版にします。

【ふと思ったこと】
・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール…立派な劇場、ホールじゃないですか!!これが「県立」なのだから凄い。滋賀県羨ましい…我が居住自治体が貧弱過ぎる…(音楽面では。他の面では、公立でも充実しているところもある。どこかがいいと、どこかがよくない?)

・この「びわ湖ホール四大テノール」のノリ…「宮川彬良&アンサンブルベガ」のノリに似ている!wテノールアンサンブルか、室内楽かの違い。
 アンベガも、日本各地のオーケストラのコンサートマスターや首席奏者を集めた実力派揃い。宮川彬良さんの軽妙なMCと、原曲の魅力をふんだんに味わえる編曲のクラシック名曲の数々。宮川さんが作・編曲しない純クラシック作品の演奏もある。そして、実力派のメンバーが普段は見られない一面を見せてくれるコントと巧みな演奏で、音楽を読み解いてしまう「音符の国ツアー」。…この「クラシック倶楽部」の枠で出来るじゃないですか!!放送の検討を、前向きにお願いします!
 NHK教育「クインテット」の演奏を担当したメンバーがいるアンサンブル、というNHK繋がりもありますし。アンコールの「ゆうがたクインテット テーマ」は外せませんね。と言うことで、検討お願いします!!


 今日はFMで新国立劇場の「カルメン」の放送も。途中から聴いたのが残念でしたが、全曲になるとこうなるんだ、と聴いていました。再放送されないかなぁ。録音したい。
 ということで、オペラ・声楽堪能の一日でした。
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by halca-kaukana057 | 2014-03-21 23:19 | 音楽

アバドのたのしい音楽会

 先日亡くなられた指揮者、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)。その訃報が流れた時に、この本の存在を知りました。アバドの演奏と共に読んでみました。


アバドのたのしい音楽会
クラウディオ・アバド:文/パオロ・カルドニ:絵/石井勇・ 末松多壽子:訳/評論社・児童図書館・絵本の部屋/1986

 アバドが子どもたちに音楽の魅力や楽しさを優しく語りかけている本です。音楽一家に生まれ、子どもの頃から音楽に囲まれて暮らしていた。ヴァイオリニストの父の演奏、更にはミラノ・スカラ座オーケストラを聴いて感動し、指揮者になりたいと決意。それからピアノを習い始め、家族でも、様々な機会でも演奏をし、そして指揮者になった。
 後半は室内楽やオーケストラの規模や仕組み、楽器の種類とそれぞれの個性、指揮者の役割、オーケストラやオペラの練習と本番など、詳しく親しみやすく説明してある。


 ヴァイオリニストの父が練習・演奏するのをそっと見て、聴いていた。その父がヴァイオリンを演奏している時の表現が素敵だ。
ある日、魔法のような音にひかれて、居間にそっと近づいてみると、ドアがちょっと開いていて、なにかぼくにはわからない言葉でバイオリンに話をさせているパパが見えた。それは、とても美しい言葉だった。ぼくは、ドアのかげにかくれたまま黙って聴いていた。パパとバイオリンとの魔法の対話を邪魔してはいけないと思ったからだ。
(4ページより)

 そしてミラノ・スカラ座でのコンサートを聴いて、指揮者になると決意し(後に本当にミラノ・スカラ座を指揮する指揮者になってしまうのだから凄い)、ピアノを習い始める。ある日父のヴァイオリンの伴奏をすることになった時の話も印象深い。思うようにいかない。ヴァイオリンについていけない。その時、父がこう教えてくれた。
誰かといっしょに音楽をやるときには、自分がうまく弾けるとか、よい耳を持っているとかいうことはそれほど重要ではない。音楽的”対話”のある伴奏とは、その会話を感じとり、受けいれ、その神秘的な意味の端々まで完全に理解することなのだ。音楽においても日常生活においても、ほかのひとの言うことに耳を傾けることが最も大切なのだ
(15ページ)

 父が大事にしていた音楽的”対話”。耳を傾け、意味を理解しようとする。音楽というものを、とても神聖な、手で優しく包み込むような大事なものと考えて、指揮・演奏されていたのだなと思う。ちなみに、音楽評論家の故・黒田恭一さんの「尋ねる耳」の話を思い出しました。

 指揮者の役割や、オーケストラの仕組み、楽譜や楽器のこと、コンサートまでの練習…特にオペラについては詳しく書いてある。指揮者は一体何をしているの?オーケストラはその指揮者の何・どこを見て演奏しているの?オーケストラには色々な楽器があるけど、それぞれどんな楽器なの?オペラって何?交響曲・協奏曲って何?どんな練習をしているの?…普段からクラシック音楽に親しんでいる人ならなんてことないことだが、高尚で、近寄りがたい雰囲気がする…クラシック音楽家って一体どんな人たちなの?そんな疑問にも答えてくれます。これは子どもたちだけでなく、大人にも一読をおすすめしたい。もし、初めてクラシックコンサートに行く機会が出来たなら、この本を読んでから行くことをおすすめします。楽器のイラストも精巧で、きれい。弦楽器やオーボエ、トランペットなどの精巧なスケッチがとてもきれいで、見惚れてしまいました。全体像を見たい、全部の楽器で見たい!と思うほどでした。楽器って、描くのが本当に難しい…。

 最後に、アバドから、音楽家を志す人、よい聴衆になるであろう人々へのメッセージが書かれています。音楽を「聴く」とは。作曲された作品、音楽と実社会は常に密接な関係を持っていること。そして、もしよくわからない音楽に出会った時に心に留めておいてほしいこと。
君たちが、なんだかよく理解できそうもない音楽を、初めて聴いたとき、「つまらない」の一言で片付けてしまわないでほしいということです。私も、現代の新しい音楽を耳にして、まごつくことがあります。それでも、自分が理解できなかったからといって、一方的にドアを閉じることはしません。私は、どんな音楽も、よく聴いて学ぶ努力をしています。その音楽も一つの表現として、私たちの時代を、歴史を、そして私たち自身を語っているのだと確信しているからなのです。
(49ページ)


 私は、アバドの訃報を知るまで、それほどアバドの演奏を聴いてこなかった。全く恥ずかしいことに、アバドが大指揮者であることも知らなかった。何曲かは録音は持っていたので、訃報の後聴いてみた。そして、今、オペラも聴き始めたこともあって、アバドの演奏に前よりも耳を傾け始めた。好きな演奏も見つけ始めている。訃報の時、twitterでアバドの来日公演に行った、生であの演奏を聴いた、というツイートをいくつも見かけた。私にそのチャンスは無い。CDやDVDなどで触れるしかない。しかし、それらの演奏・指揮をしていた時、アバドはこの本に書かれていることを忘れずに演奏していたのだろう。アバドの演奏を聴いて、アバドがその時代を、歴史を、この世界をどうとらえて、どう表現しようとしていたか、じっくり耳を傾けたい。

 アバドは、若手の育成にも力を入れていた。ユースオケを作り、指揮をして支え、若い音楽家たちを育てていた。この本も、そんな気持ちで書かれたのだろう。アバドが伝えたかったことは、演奏でも、この本の言葉でも、残って受け継がれていっている。今更かもしれないけれど、私もアバドの言葉・音楽に触れられてよかった。

 この本の中で、アバドが子どもの頃ミラノ・スカラ座で聴いて感動したという、ドビュッシー「ノクターン」(Nocturnes)より第2曲「祭り」(Fêtes)。聴いたことが無かったので、探しました。
C. Debussy - Nocturnes ( Fetes at Argenteuil ) - Claudio Abbado

 トランペットに、近づいて遠ざかる音に、ワクワクする。子どもの頃の感動を思い出しながら演奏していたのかなぁ。


 ちなみに、昨日、こんなことを書いたけれど、この本を読んで、「優劣」「うまい・へた」よりも気にすべきことがあると実感しています。もっと大事なことがある。
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by halca-kaukana057 | 2014-03-17 22:55 | 本・読書

オペラ事始 その2 ビゼー「カルメン」(ハイライト)

・前記事:オペラ事始 その1 オムニバスから始めてみる

 今年は私にとってのオペラ・声楽強化年ということで、引き続き色々と聴いてみています。これまで、オペラに抱いていたイメージは、「長い」「物語が難しい、理解しづらい、とっつきにくい」「派手すぎる」「オペラの歌い方に耳が慣れない」「外国語の歌詞で意味がわからない」「地方では生の舞台に触れる機会が非常に少ない」「チケットが高い」などなど…(こうやって並べると随分と酷い…)。更に、歌手と配役、声域が覚えられない。また、歌劇・オペラとミュージカルの違いはわかるようになった。しかし、グリーグ「ペール・ギュント」やビゼー「アルルの女」、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、フォーレ/シベリウス「ペレアスとメリザンド」、バルトーク「中国の不思議な役人」などの演劇は劇中歌、合唱もあるし、オペラには入らないのか…(何となく違いはわかるのだが、何となく。はっきりとはわからないまま)。わからないので、オペラに関する本を読めば、わからない用語ばかり。結局わからない…。これが、これまでオペラを敬遠していた理由です…。

 今は、理論や知識よりもまず聴いてみる。ということで、オムニバスから始まって、聴きやすそうなもののハイライトを聴こうというところまできました。選んだのがこれ。

ビゼー : 歌劇「カルメン」ハイライト

テレサ・ベルガンサ(MS)、プラシド・ドミンゴ(T)、イレアーナ・コトルバス(S)、シェリル・ミルンズ(Br)/アンブロジアン・オペラ合唱団、ジョージ・ワトスン・カレッジボーイズ・コーラス/クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団/ポリドール



ビゼー:歌劇「カルメン」(ハイライト)

レオンスタイス・プライス(S)、フランコ・コレルリ(T)、ロバート・メリル(Br)、ミレルラ・フレーニ(S)/ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン少年合唱団/ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンフィル/ SMJ



 「カルメン」は「前奏曲」も有名ですし、ハバネラ「恋は野の鳥」、闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」など歌も有名なものが多く、聞きやすい。最初は物語や歌詞はあまり見ずに音楽や歌を聴いてみてから、物語や歌詞、誰(音域も)がどの歌を歌うのかを、ライナーノートを読みながら追っています。面白い。ドラマティックな恋物語。しかもラストが切ない…(オペラになかなか親しめずにいたのは、悲劇であることもひとつの理由でした。悲劇が嫌いなわけではありませんが、重い)
 物語を追いながら歌を聴いていると、オペラ特有の歌い方が合うと感じます。情感豊かに、ふくよかな迫力のある声量。これがマイク無しで、広いホールにオーケストラをバックに歌い響かせているのだから凄い。

 まず聴いたのが先日亡くなったアバド盤。闘牛士の歌の冒頭で、合唱の人々が雄叫び(掛け声?)をあげるのが、気持ちが高揚してていいなと感じます。
 カラヤン盤は、同じハイライトでも収録曲が若干違う。こうなると次は全曲か。まだ誰がどの歌を歌っていて、物語全体が把握できてないので、もう少しハイライトで楽しみます。ちなみに、「カルメン」は台詞を普通に語っているものと、後にグランド・オペラ形式になった台詞がレチタティーヴォになっているものの2種類があるそうで、全曲を聴く場合はどちらの形式なのか把握しておいた方がいいらしい。ふむふむ…。

 オペラ事始めの道、まだまだ長い道程です。でも楽しい。面白い。「カルメン」はフランス語ですが、ヴェルディやプッチーニなどのイタリアオペラ、モーツァルトやワーグナーはドイツ語。ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」やレハール「メリー・ウィドウ」のようなオペレッタ(喜歌劇)もある。やっぱり長い道程だ…。
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by halca-kaukana057 | 2014-03-06 22:34 | 音楽

オペラ事始 その1 オムニバスから始めてみる

 昨年末と、年初めに、今年はオペラを聴く、と書いた。少しずつ聴いています。これまでクラシック音楽は聴いてきたけれど、オペラは敬遠してきた。有名な作品の序曲は何となく知っている程度、アリアもわからないものが多い。歌手・声楽家も名前は聞いたことがあっても歌はあまり聴いたことがなかった。声楽は歌曲ばかり聴いてきたからなぁ…。というわけで、オペラ分野に関しては全くの初心者。クラシック音楽を聴き始めたころのことを思い出す。手当たり次第、図書館でCDを借りて聴いてみる。今また同じようなことをしています。

 1作品丸ごと聴くのがいいのだろうけど、まずはオペラの歌・歌い方に慣れるつもりで、オムニバスCDから始めています。

清きアイーダ (不滅のオペラ・アリア集)〔男声篇〕

オムニバス(クラシック)/ EMIミュージック・ジャパン


 まずこれ。ヴェルディ「アイーダ」より「清きアイーダ」や、「リゴレット」より「女心の歌」、ビゼー「カルメン」より「闘牛士の歌」や「花の歌」、モーツァルト「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」、ロッシーニ「ゼビリャの理髪師」より「何でも屋の歌」、そして「プッチーニ」より「誰も寝てはならぬ」などなど、「これなら知ってる」「聴いたことがある」という曲ばかり。歌詞はあまり見ずに、まずは歌声そのものを楽しんでいます。
 この中に、ワーグナー「タンホイザー」より「夕星の歌」があるのですが、歌っているのはご存知名バリトン、フィッシャー=ディースカウ。フィッシャー=ディースカウと言えば、シューマンやシューベルトの歌曲でばかり聴いてきました。そうか、オペラも歌うんだ(当たり前だ)。新鮮でした。

 こんなCDもありました。

テノール御免! バリトン&バス名デュエット集

トーマス・ハンプソン(Br),サミュエル・レイミー(B)/ミゲル・ゴメス=マルティネス指揮ミュンヘン放送管弦楽団/ ダブリューイーエー・ジャパン


 タイトルで惹かれて聴いてしまったwテノールは一切出てこない、バリトンとバスだけのオムニバス。テノールの伸びやかな歌声も好きですが、渋く物語を引き立てるバリトンとバスが好きです。楽器でも低音の楽器の方が好みなのですが、声域でも低音が好きらしい。こちらは知っている曲はあまりありませんが、聴いてみていいなと思う作品はありました。

 ちなみに、どちらも男声だけ。そういえば、合唱曲はこれまでそれなりに聴いてきましたが、男声合唱が好きだったなぁ…。可憐なソプラノ、迫力のあるメゾソプラノや落ち着いたコントラルト(アルト)の女声も好きですが、どうしても低い方に惹かれがちです。

 ここから、気になる作品を全曲で聴いてみることにします。有名な歌オムニバスから始められるのは、オペラの入りやすい点かも知れないなと思っています。交響曲も有名な楽章だけ聴いて、その後全楽章聴いてみるという手もありますが、私はあまりやらなかったなぁ。ピアノソナタや管弦楽組曲ならその手も使っていたのに、交響曲だけは最初から全曲聴くスタイルでした。何故だろう。
 オペラでクラシック音楽を聴こうとした初心に戻ってみる。いい機会です。
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by halca-kaukana057 | 2014-02-03 23:02 | 音楽


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