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 明日5月9日は初代「はやぶさ」打ち上げの日。2003年、18年も経ちました。…18年も、なのか、まだ18年なのか。18年を前に、「はやぶさ2」本の感想を。

・「はやぶさ2」本1冊目:津田プロマネの本:はやぶさ2 最強ミッションの真実


密着取材・地球帰還までの2195日 ドキュメント「はやぶさ2」の大冒険
NHK小惑星リュウグウ着陸取材班/講談社/2020

 「はやぶさ2」のカプセルが帰還した直後に出版された本です。カプセルの火球、回収されたカプセルの画像もあります。

 NHKスペシャル等で「はやぶさ2」を何度か取り上げていたので、その取材から生まれた本だと思います。以前読んだプロジェクトマネージャーの津田先生の本はプロマネの立場、プロジェクトチームのメンバーの視点。こちらは外部の視点。初代も「はやぶさ2」も様々な本が出ていますが、視点が違うと同じ探査機を扱っている本でも内容が違ってくる。「はやぶさ」シリーズはここが恵まれているなと思う。他の探査機・人工衛星・宇宙プロジェクトも視点を変えた複数の本が出て欲しいところ。

 予想とは全く異なる地形のリュウグウのどこに、どう着陸したらいいのか。悩み、データを詳細に分析し、タッチダウンの訓練を続ける。運用チームや管制室の緊張感がよく伝わってくる本です。打ち上げ、リュウグウに到着するまで、2回のタッチダウン…とミッションが続いていきますが、どこでどんなことが起こったのか、流れがわかりやすく書かれています。プロジェクトチームのメンバーや、支えている人たち、関わっている人たちなどについてもわかりやすい。初代についても書いてあります。「はやぶさ2」について詳しく知るのは初めての方におすすめできる本です。
 
 「はやぶさ2」は順調だった、トラブルもなく安定してミッションを完遂し、カプセルは地球に無事に帰還した…なんてもう言いません。「はやぶさ2」は「はやぶさ2」・リュウグウなりの苦労があった。初代のものとは違うけど、「はやぶさ2」だからこその困難と苦労があり、でもそれを乗り越えようと奮闘し続けていた。比べられるものじゃない。

 面白いと思ったのが第7章。「はやぶさ2の勝利を呼び寄せた3つの「方程式」」。「はやぶさ2」では、ミッションの成功のために初代から大きく変えたところがいくつかある。そこに焦点を当てている。
 津田先生の本でも書いてあったが、「はやぶさ2」プロジェクトの立ち上げ、機体の開発から打ち上げまでは短い期間しかなかった。初代が帰還して日本中が沸き、後継機への期待も高まった。初代が帰還するまで、2号機がどうなるか決定していなかった。帰還後に2号機の計画が立ち上がったが、専門家の間では批判的な意見もあった。JAXA内部でも危機感はあり、初代よりも難しいことをやろうとしているのに、成功に向けた体制になっていない。そこで、JAXAは批判的な意見を聞き、プロジェクトの問題点について話し合った。その結果、批判的意見を出していた研究者もプロジェクトチームに参加することになり、「はやぶさ2」プロジェクトが何を目指すのかをより明確にできた。
 もうひとつ、津田先生の本で、リュウグウにタッチダウンする訓練をするために、筑波の「こうのとり」運用チームの訓練を見学したという話が合ったが、その他にもISAS(宇宙科学研究所)、旧NASDA(筑波の宇宙開発事業団)、NAL(調布の航空宇宙技術研究所)の壁を取り払い、「はやぶさ2」チームにNASDAの職員を複数入れた。これは知らなかったので、かなり驚いた。JAXAに統合したとはいえ、ISASには独自の歴史があり文化がある。旧NASDAとは成り立ちも異なり、プロジェクトの進め方などのやり方も全く違う。私も相容れないものだと思っていた。それが、ISASか旧NASDAかではなく、「はやぶさ2のために」と集まった。先述した批判勢力も取り入れることも合わせて、「はやぶさ2」チームはとても柔軟で風通しがよかったのだなと思った。
 そして、「はやぶさ2」ではとにかく訓練をよくやった。失敗も多かった。訓練を重ねることで、どこまでならできるのか、どこからは難しいのかわかってきたという。だから、実施するかどうか揉めていた2度目のタッチダウンも決行すると決め、成功できたのだなと思う。

 最後には、ジャーナリストの池上彰さんと、青山学院大陸上部の原監督に「はやぶさ2」プロジェクトをどう見るか聞いてみたインタビューもあります。池上さんの「人事」と「共感」にはなるほどと思った。第7章も含め、このあたりはビジネスの参考にもなると思います。


 「はやぶさ2」本はまだまだあります。
# by halca-kaukana057 | 2021-05-08 22:08 | 本・読書
JAXA:国際宇宙ステーション長期滞在クルー 野口聡一宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-1)の帰還について

 情報がある程度集まってから記事を書こうと思ったのですが、帰還生中継のみどころをまとめていたら画像が多かった。あと、帰還後の記者会見等はまだない模様?なので書くことにします。

 昨日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた野口聡一宇宙飛行士が無事に帰還しました。おかえりなさい!野口さんはスペースX社の有人宇宙船「クルードラゴン」運用1号機のクルー。帰還もクルードラゴンでの帰還です。打ち上げから帰還までは、試験機でミッションコンプリートしていますが、今回は運用初回、本番です。今までアメリカの宇宙船というとスペースシャトル。シャトルは飛行機のように翼があるので、滑空して滑走路に降りてきます。でも、クルードラゴンはパラシュートで降りてきて、海上に着水します。アポロ時代と同じです。とは言え、NASAではなくスペースX社が開発したクルードラゴンは、アポロやマーキュリー計画の宇宙船の帰還と違いはあるのだろうか。ロシアのソユーズ宇宙船もパラシュートで帰還しますが、帰還場所はカザフスタンの平原。着陸の際、逆噴射をしてこれが痛いらしい…。クルードラゴンは痛くないのだろうか。乗り心地はどうなのかな。野口さんの帰還を、生中継の動画を振り返りながら観てみます。


NASA's SpaceX Crew-1 Hatch Closure & Farewell at International Space Station
 生中継は3つに分かれています。まず、Crew-1とお別れ、ハッチクローズ。
クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22151446.png

 日本実験棟「きぼう」で、野口さんが与圧服に着替えるのを星出さんが手伝っています。クルードラゴンの与圧服はシャトルのものに比べて着替えやすいのかな。シンプルなデザインなので着替えやすそう。

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22151992.png

 お別れのハグ!じんと来ます…。

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22152324.png

 一緒に記念撮影。沁みるシーンだなぁ。
 この後、帰還するクルーはクルードラゴンに乗り込み、ハッチを閉めます。

NASA's SpaceX Crew-1 Undocking and Departure from International Space Station
クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22193035.png

 クルードラゴンがISSから離れます。出航です。どうぞご安全に!

NASA's SpaceX Crew-1 Mission Splashes Down
 いよいよ大気圏再突入です。現地時間は夜。降下するカプセルは見えるのかな。
クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22214326.png

 そこはNASAです。ちゃんと暗視カメラで撮影しています。先に小さなパラシュートが開いて、次にこの大きなパラシュートが開きました。ここから降下のスピードはゆっくりになります。パラシュートを開く前のスピードってどのくらいなんだろう。(絶叫マシーンが大の苦手なので考えるのが怖い)

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22214553.png

 着水!おかえりなさい!!
 遠くからの撮影で、しかも夜なのではっきりとはわかりませんが、逆噴射はしていない模様。そのまま海上に降りています。痛くないのかな。水の上に降りるのでは衝撃は違うのかな。
 さて、クルーをどうやって宇宙船から出すのだろう。海上で出すのは危険だろうし…。

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22214960.png

 宇宙船を回収する専用の船がありました。ロープで吊り上げて安定している場所に置きます。
クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22215290.png

 宇宙船は焦げたようなあとがあります。海水に浸かってしまっているし、これをどう直して再利用するのだろう。

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22215563.png

 ハッチが開きました。ここから中にいるクルーが出てきます。でも、出てくるまで長いんだろうなぁ…ソユーズも結構長いよなぁ。確認することがいっぱいあるのだろう。ちょっと家事してこよう。

クルードラゴンの帰還 おかえりなさい、野口さん_f0079085_22294396.png

 クルーが出てくるまで、やっぱり長かった。家事しててちょうどよかったです。最初に出てきたのはコマンダーのマイケル・ホプキンス飛行士。おかえりなさい!
 さて、野口さんは何番目に出てくるかな、と思ったら、ここで現地からの中継が終わりました。あれ。でも、後で野口さんが帰還した画像を見られました。お元気そうでよかった!これからリハビリが大変なんだろうな。

 野口さんの帰還第一声を聴くのが楽しみです。帰還の際のクルードラゴンの乗り心地を知りたい。
 それまで、この動画を観てましょうか。
YouTube:Soichi Noguchi
 野口さんのYouTubeチャンネル。宇宙YouTuberしてました。すごい時代だ…。船外活動の合間の動画もあるのがすごい。宇宙食の食レポをしたり、アレンジレシピに挑戦したり、ISSの中を紹介、宇宙での日常やキーボードの演奏と、宇宙暮らしのリアルを伝えています。YouTubeをあまり観ない、YouTuberにもあまり興味がないので気がつかなかったのですが、観始めるとこれ止まらない。面白いです。野口さんは元々ツイッターを頻繁に更新するので有名でしたが、文字情報だけでなく、映像で、しかも野口さんの視点で撮影・編集した情報もあると、宇宙飛行士たちがISSで何をしているのかがより伝わりやすい。宇宙が身近になるというか、宇宙で暮らす、宇宙暮らしという考え方ができるのが、また時代は変わったなと思いました。リハビリの様子も動画になるといいな。


 ここで、ちょっと思ったことを。
 宇宙飛行士たちはISSに長期滞在している間、トレーニングを欠かさずに行います。微小重力では簡単に筋力が衰えるし、骨も弱くなる。健康維持、地上に帰ってからの負担を減らすため、トレーニングをしますし、最近ではカルシウムを効率的に摂ることのできる宇宙食もあります。これからリハビリが大変なんだろうなと先述したのですが、これらのトレーニングは、地上に還ることを前提にしているんだなと思いました。人間は地上の1Gの世界で生まれて、育ち、1Gの世界で生きることを前提にした身体になっている。宇宙に行って、ある程度は適応出来るけれども、ずっといるわけじゃない。半年~1年の間に還る。人間は今のところ、宇宙飛行士になっても重力のある世界で生きることが基本なんだなと思いました。何を当たり前のことを?と思いますが、還ってこないのなら、人間はどう重力のない世界に適応したらよいのだろう、と思ったのです。

 火星への有人探査の計画がありますが、地球を離れて火星に着くまで半年かかります。ISSの長期滞在と同じ期間です。火星までの飛行中は無重力。でも、火星には地球よりは小さいけれど重力があります。火星に着いても、リハビリをしないと活動できないのでは?それをどうする?という話を以前読んだことがあります。確かに…。月は3日で行けるし重力もとても小さいけど、火星となるとかかる日数も重力も全然違う。人類の宇宙進出と重力は、これからも切っては切れない問題なのだなと思いました。ISSは地上400km,月や火星に比べたら地球の表面を飛んでいる程度です。それが、月や火星へ繋がるのだろうと思いますが、とてつもなく遠くにあるように感じてしまいました。

# by halca-kaukana057 | 2021-05-03 23:00 | 宇宙・天文
 昨日書こうと思ったけど、情報収集に手間取って書けなかった。今日書く。

 5月1日はメーデー(May Day).フィンランドでは、Vappu(ヴァップ)と言って、春の到来を祝うお祭りの日でもあります。カラフルな風船を飾って、白い学生帽を被ってパーティーやパレードに参加したり、Vappuならではのお菓子(ティッパレイパ Tippaleipä、ムンッキ Munkki。どちらも揚げるドーナツのようなお菓子)を食べたり、飲んだり(かなり羽目を外して飲むんだとか…)して楽しみます。長く寒い冬が終わって、春がやって来る喜びは、北国に住んでいる私にもよくわかります。日本だとお花見に通じるものがあるかもしれない。
 Vappuのこの日、フィンランド各地のオーケストラはVappuコンサートを開催します。フィンランドは人口550万人の小さな国ですが、国内に20ものプロオーケストラがあります。その全てがVappuコンサートをするわけではありませんが、住んでいる町のコンサートに行って楽しむ人もいます。中でも、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団のVappuコンサートはフィンランド国営放送(YLE)で生放送され、フィンランドだけでなく国外、日本からも観ることが出来ます。
 以前、この記事で紹介したことがあります(2019年)。

 しかし、フィンランドも新型コロナの影響でコンサートは無観客開催となっています。編成も小さく、奏者同士のディスタンスも広めです。ということで、今年はネットでの生中継、配信が増えています。日本からでも勿論観られるので、フィンランドのVappuコンサートを楽しみましょう。Vappuコンサートはクラシックの名曲やフィンランドの民謡、映画音楽など気軽に楽しめる曲が演奏されます。舞台上にも風船が飾られていたり、楽団員さんも白い学生帽を被ったりしていてカジュアルな雰囲気です。連休中のリラックスタイムにどうぞ。
 生中継だけで終わってしまったオーケストラもありますが、5月1日を過ぎても配信中のコンサートもあります。オンデマンドで観られるコンサート動画をまとめました。
 ちなみに、ナレーションなどはフィンランド語です…。私もまだ聞き取って理解できるレベルではありません…なんとなく雰囲気と、聞き取れる単語で理解してます…。
 あと、Vappuコンサートの指揮は若手がすることが多いです。これから「来る」可能性のある若手の演奏を聴くチャンスでもあります。

【ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 Helsingin kaupunginorkesteri 】
◇Vappumatinea 2021 : YLE 映像
YLE ラジオ(配信は30日間)
:YouTube HKO Screen
 Emilia Hoving:指揮
 (日本語で表記するなら、エミリア・ホヴィング でいいんだっけかなぁ…)
 1994年生まれの女性指揮者。シベリウスアカデミー指揮科で学び、2019年、フィンランド放送響を代役で指揮してデビュー。その時のプログラムはブルックナーの2番。まだまだフィンランドからは指揮者が出てくる出てくる…楽しみだ。
Uusi Kipparikvartetti : Petri Bäckström, Jouni Bäckström, Tuukka Haapaniemi, Sampo Haapaniemi
 フィンランドの男声声楽アンサンブル。突如出てきて楽しそうに歌い出します。


【ラハティ交響楽団 Sinfonia Lahti】
◇VAPPUMATINEA : YouTube
Tarmo Peltokoski (タルモ・ペルトコスキ) : 指揮
 2000年生まれのピアニストで指揮者。指揮は現在、シベリウスアカデミー指揮科在学中(現在の指揮科教授はサカリ・オラモ)。ピアニストとしてオーケストラと共演してきたと同時に、指揮者としてフィンランド国内のオーケストラを指揮。2020年10月、フィンランド放送響を指揮、ピョートル・アンデルシェフスキと共演。在学中でもプロオケをどんどん指揮するのがシベリウスアカデミー流です。
 Iiro Rantala (イーロ・ランタラ) : ピアノ
 プログラムにある「Best of Beethoven」、ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番かな…と思うと面白いことになります。


【トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 Turun filharmoninen orkesteri】
◇Vain verkkokonsertti: Vappukonsertti 2021:公式サイトで配信
 Jaakko Kuusisto (ヤーッコ・クーシスト):指揮
 こちらはご存じの方も多いと思います。ヴァイオリニストで指揮者。同じくヴァイオリニストで最近指揮も始めたペッカ・クーシストのお兄さんです。
 Aili Ikonen (アイリ・イコネン) : 歌
 フィンランドのジャズシンガー。
 トゥルクフィルはイコネンさんの歌がメインのコンサートです。クラシックの他に、フィンランドではどんな歌、音楽が流行っているのかな?と思うことがあります。クラシック以外のフィンランドの音楽を聴いてみよう。フィンランド語の歌って響きがきれいだなと思います。普通の例文、会話文だと日本人が聴くと面白く聞こえたりするのですが、歌になるとちょっと印象が変わるというか。


【タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団 Tampere Filharmonia】
◇Vappukonsertti verkossa: TF Brass & Marco Pierobon : YouTube
 Marco Pierobon (マルコ・ピエロボン …でいいのだろうか):指揮、トランペット
 タンペレ・フィルは今年来日予定があった気がする…今の状況じゃ無理ですが…。
 タンペレ・フィルのVappuコンサートは金管(&打楽器)アンサンブル。ガーシュインやモリコーネなど、お洒落です。


【ラッペーンランタ室内管弦楽団 Lappeenrannan kaupunginorkesteri】
◇Vapputervehdys (Lappeenrannan kaupunginorkesteri ja Rakuunasoittokunta): YouTube
 日本ではあまりなじみのない地名、オーケストラだと思います。ラッペーンランタはフィンランド南東部、ロシアとの国境にある町です。フィンランド最大の湖、サイマー湖の南端に位置しています。
 こちらはオーケストラでの演奏ではなく、室内楽、室内アンサンブルでの演奏。フィンランドではちょっと前までは、大きなオーケストラも小編成の室内アンサンブルの演奏を無観客で行っていました。


 探して、現在も配信を聴けるものはこれぐらいだと思います。もしかしたらまだあるかも。

 1日遅れましたが、Hauskaa Vappua!(Happy MayDay!) (Vappuは Hyvää じゃなくて Hauska(楽しい) なんだ)
# by halca-kaukana057 | 2021-05-02 23:05 | 音楽
JAXA:星出宇宙飛行士 ISS長期滞在ミッション特設サイト:星出宇宙飛行士が日本人2人目となるISS船長に就任しました!

 先日ISSに到着した星出彰彦宇宙飛行士。ISSコマンダーを引き継ぎ、本格始動です。一方、野口聡一宇宙飛行士の帰還は、着水域付近の悪天候のため5月1日に延期されました。宇宙にいる時間が増えてボーナス、かな?

 日本人宇宙飛行士が2人いるISS.ISSは今夜中に可視パスがあり見頃です。夜中ですが、見たい。しかも当地は今日からお天気が崩れる予報。これは今しかない。今日の夜明け前、いい条件の可視パスがあったので起きて見ました。
#きぼうを見よう
 リニューアルしたISS可視パス情報サイトですが、全天表示の星座がわかりにくい。以前に比べて簡単にしか記載されていない。
heavens-above
 こちらの方がわかりやすいかなぁ。まず、観測位置を設定する必要がありますが、日本語でわかりやすくなった。「観測地点の変更」から、観測地を設定してください。


 さて、ISSを待ちます。南西の空に満月が明るく輝いていました。薄雲も出ていました。が、ISSは明るくはっきりと見えました。
野口さんと星出さんのいるISSを見たい!_f0079085_21105091.jpg

 満月の光に照らされたISS.画像右端の明るい星はうしかい座のアルクトゥールスです。ISSを見て、野口さーん!星出さーん!と手を振っていました。

野口さんと星出さんのいるISSを見たい!_f0079085_21105362.jpg

 画像に少し解説を入れてあります。ISSは北東の空へ。はくちょう座のデネブの横を通り過ぎていきました。この時間、夏の星座が昇ってきているのか。
ISSはそのまま見えなくなりました。お二人が揃ってISSにいる間に見られて良かった。

野口さんと星出さんのいるISSを見たい!_f0079085_21162271.jpg

 南東の空には、土星が見えました。画像右側の下にある明るい星です。画像中央上部には菱形が目印のいるか座が写っています。いるか座!大好きな星座なので見られて嬉しい。そばの明るい星はわし座のアルタイルです。画像左側の下、三角に並んだ星の真ん中に星がひとつ、三ツ矢サイダーのマークと呼んでいますが、これはみずがめ座の目印。みずがめ座は秋の星座です。秋の星座も見えるのか。

 東の空はほんのりと明るくなっていました。春分から1ヶ月。私が思っている以上に、季節がめぐるのは速いなと感じます。
 春の夜明け前の星見でした。
# by halca-kaukana057 | 2021-04-28 21:28 | 宇宙・天文
 昨日一昨日の宇宙ニュース。星出彰彦宇宙飛行士が搭乗のクルードラゴン運用2号機(Crew-2 ENDEAVOUR)が打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着しました。おめでとうございます!

JAXA:国際宇宙ステーション長期滞在クルー星出彰彦宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-2)の打上げについて

 22日打ち上げ予定だったのが、悪天候のため翌日に延期。

The calm before the storm L-1 #Crew2 @NASAKennedy

Thomas Pesquet (@Thom_astro) 2021年4月23日午前5:41
 その延期後、クルーのフランス人宇宙飛行士、トマス・ペスケさんのツイート。フロリダのビーチでくつろいでいるクルー4人。フロリダは暖かそうでいいなー(というセリフが漫画「プラネテス」であったなぁと思い出した)。星出さんはTシャツにハーフパンツ、ビーチサンダル…ビーチでのんびり満喫してますねw明日宇宙に行く予定なんて信じられないようなw延期してもその分地球で過ごすのを楽しんで、平常心…宇宙飛行士のメンタルってすごい。

 翌日の打ち上げ。
Watch NASA's SpaceX Crew-2 Launch to the International Space Station
 NASAの打ち上げライブ中継です。打ち上げのところを観たい方は4時間15分ごろからどうぞ。以下、NASATVからのキャプチャ画像で打ち上げをざっくりと振り返ります。
クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22290658.png

 イグニッション!

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22290878.png

2段目分離。打ち上げ成功です。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22291321.png

左の宇宙船内の奥に注目。一番奥に星出さんが座っています。星出さんがふわふわ浮いているものをつついている。ぬいぐるみなどを持っていって、浮いたら無重力になったことがわかるアレ、ゼロGインジケーターです。ソユーズでは上から吊しています。調べたところによるとペンギンのぬいぐるみらしいです。クルードラゴンでは吊さないのね。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22291664.png

 打ち上げ前のクルーの紹介で、星出さん。AKIHIKOではなく、AKIになってます。前もそうだった気がする。AKIHIKOって海外では発音しにくいと聞いたことがある。男性名でAKIだとフィンランド人の名前みたいだな。
 今回の長期滞在では、星出さんがコマンダーを務めます。以前若田さんがコマンダーになった時、訓練のドキュメンタリーや書籍が出ましたが、今回の星出さんでもあればいいな。星出さんがどんな訓練をして、どんなコマンダーを目指しているのか。コマンダーの個性も人それぞれなので、星出さんの場合を知りたい。コロナで訓練の取材が出来なかった可能性もあるのかな…。

 あと、今回のCrew-2のクルードラゴン宇宙船には「ENDEAVOUR(エンデバー)」と名前が付いています。あれ?試験飛行の機体がエンデバーじゃなかったっけ?またエンデバーって名前なの?と思ったらその試験飛行の機体を再利用しているので、エンデバーのまま。クルードラゴンも再利用型の宇宙船だった。再利用型の宇宙船は、スペースシャトルでうまくいかなかったからやめたんじゃなかったっけ?…勉強不足で最新の情報について行けてない!

sorae:星出さん搭乗のクルードラゴン運用2号機は何がすごい?注目ポイントを解説
 ここでクルードラゴンが再利用型を採用したことについて解説があります。スペースシャトルとは違う仕組みの再利用。1回使い切りのソユーズ宇宙船よりもコストが低いとは、スペースX強い…。しかも宇宙船本体だけでなく、第1段ロケットも回収して再利用している。今回のファルコン9ロケットの第1段は再利用したものです。その第1段も、ちゃんと回収しました。打ち上げも回収もきれいでした。前回Crew-1、野口さんの打ち上げの時も夜の打ち上げで、今回も夜。夜だと第1段の回収の映像が真っ暗でよくわからない。昼打ち上げなら青い地球や海が観られるのにな。

 私の世代で名前が「エンデバー」の宇宙船はスペースシャトルだったけど、これからはクルードラゴンなんだな。時代は変わったなぁ。
・以前の試験飛行の記事:9年の間の進化 「クルー・ドラゴン」Demo-2打ち上げ成功

 以前の記事でも触れましたが、全然関係ないですが、「エンデバー」と言えば、イギリスのドラマ「刑事モース(原題:ENDEAVOUR)」も面白いので是非。偶然なのか、また今回もちょうどGYAO!でシーズン3・4を配信しています(ただの宣伝w)
GYAO!:刑事モース~オックスフォード事件簿~ シーズン3


 翌日、ISSに到着です。
Watch NASA's SpaceX Crew-2 Mission Arrive at the International Space Station
 こちらもNASAの生中継より、キャプチャ画像でみどころを。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22580470.png

 ISSに近づくクルードラゴン。手前に見えている円筒形のものは、「きぼう」日本実験棟の船内保管室。「きぼう」本体の上についている倉庫の部分です。「きぼう」とクルードラゴンの2ショット、地球もきれいです。クルードラゴンは思ったより速くISSに近づいていく。こんな速くて大丈夫なの?と思うほどスムーズでした。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22580638.png

 クルードラゴンがISSに到着。でも、ハッチオープンまではやることが多く時間がかかります。ハッチの前で待っている野口さんたちISSのクルー。野口さんの太ももに、タブレットが固定されています。これが便利そうに見えました。地球では出来ない、無重力(微小重力)だからできる持ち方ですね。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22581049.png

 待っている間、野口さんは何回かこんな風に宙返りしていました。暇なのかな…。たしかに時間が結構かかった。私も「まだ?」と思いつつ、NASATVをスマホで流しつつ、テレビを観てました。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22581367.png

 ハッチ方面に向かって手を振る野口さん。そろそろ来るか!…でもこの後も少し待ちました。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22581528.png

 Crew-2コマンダーの星出さんから入室です。いい笑顔。

クルードラゴンも再使用型 星出さん搭乗 クルードラゴン Crew-2打ち上げ & ISS到着_f0079085_22581793.png

 野口さんと対面、がっちりとハグ!2人とも本当に嬉しそう。ISSは現在11人の宇宙飛行士がいます。29日に野口さんたちCrew-1が帰還するまでは賑やかになりそうです。とは言っても、引き継ぎなど仕事はたくさんあるんだろうな。若田さんがコマンダーの時食事の時間を大事にしていましたが、せめて食事の時間は皆で楽しく過ごせるといいな。


 星出さんと野口さんが一緒にISSにいる間、ISS可視パスのチャンスはあります。夜明け前にも日没後にもあります。お天気がよければいいな。
#きぼうを見よう


# by halca-kaukana057 | 2021-04-25 23:15 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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