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北国の春 2019 その2

 5月も半ばを過ぎ、心地よい季節です。暑くなく、寒くない。新緑が青々していて、とても爽やかです。春の花の写真をまとめて。

・前回の記事:北国の春 2019

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 ソメイヨシノで花見をしたら、八重桜でも花見をしたいと思います。十五夜(中秋の名月)のお月見をしたら、十三夜のお月見をしないと「片見月」で縁起が悪いと思うような…(勿論そんな説はありません)。ソメイヨシノとは違う豪華な花がきれいです。八重桜といっても色々あります。2枚目の桜は、薄いピンクに黄緑色も混じっていて、そのグラデーションがきれいでした。

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桜を見上げていたら、月を見つけました。桜と白い月の共演。

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 八重桜の次はライラック(リラ)。大好きな花です。紫色も爽やかな色できれいですし、近寄るといい香りがします。画像はないですが、ナナカマドの白い花も。

 爽やかで穏やかな春、というよりもう初夏です。急に暑くなったり、大気が不安定で大雨の地域もあります。落ち着いた初夏になればと思っています。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-19 22:37 | 日常/考えたこと
 先日行って来た(講演会で学んだことを踏まえて、また行く予定です)青森県立美術館「アルヴァ・アアルト」展。展覧会そのものも楽しみなのですが、もうひとつの楽しみ…お土産、物販。2012年の「フィンランドのくらしとデザイン」展でも、フィンランドの様々なものが販売されていました。今回も期待して…!

・展覧会(1回目)&講演会レポ:人間を想う建築 アルヴァ・アアルト展&講演会

 物販は、エレベーターを降りて、展示室の入り口前にあります(以前はチケット販売カウンターだったところ)。あと、ミュージアムショップにも少しあります。
 あるのは、アアルトやフィンランドデザイン関係の書籍が結構あります。今回のアアルト展の図録は売り切れだそうです(アマゾンなどで買えます)。あと、展覧会オリジナルのポストカートやクリアファイル、バッグなど。2017年に全国を巡回した「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」のグッズや図録もあります。あと、アアルトということでイッタラのアアルト・ベース(展覧会オリジナルバージョンも出るらしい?)やアイノ・アアルトのグラス。アルテックのバッグなどのテキスタイル製品。フィンランドに限らない北欧のデザイン製品。ムーミングッズがあるのは当然の流れだが、ミッフィーグッズがあったのは何故だ?ミッフィーはオランダだけど…?

 その中に、気になるものがひとつありました。
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 フィンランド製のチョコレートです。初めて見るパッケージ。フィンランドのお菓子というと、Fazer(ファッツェル)社のチョコレートやサルミアッキをイメージします。でも、フィンランドのお菓子メーカーはFazer社だけじゃない。調べてみました。

ラクシアトレード:ショコラフィンランド KULTASUKLAA(クルタスクラー)
北欧雑貨、食品の通販・卸販売 アクアビットジャパン:クルタスクラー(Kultasuklaa) ヘルシンキ ミルクチョコレート

メッツァビレッジ:LAAVU / Chocolat Finland
ムーミンランドMetsä(メッツァ)情報サイト:メッツァビレッジ「ショコラフィンランド」では何種類もの北欧チョコレートを堪能できる♪

 クルタスクラー(Kultasuklaa:「黄金のチョコレート」の意味)というメーカーによるチョコレートです。イッタラ村の、従業員10~20人の小さな企業。ハンドメイドでチョコレートを製造しているそうです。
 ちなみに、パッケージのフィンランド語「Rakastu Helsinkiin!」「ヘルシンキが好き!」の意味。「Maitosuklaa」は、「ミルクチョコレート」。フィンランドは母国語はフィンランド語ですが、スウェーデン語が公用語なので、スウェーデン語でも表記してあります。
 味は、心温まるような甘さのミルクチョコレートでした。日本のチョコレートに比べると、ヨーロッパのチョコレートは甘さが強めですが、このクルタスクラー社のチョコレートは「砂糖!」という感じの甘さというよりも、ミルクの甘さにホッとする感じです。コーヒー消費量世界トップクラスのフィンランド。これはコーヒーに合いそうなチョコレートです。フィンランドの人々が好む、浅煎りのブラックコーヒーと食べるとちょうどよい感じ。

 このチョコレートは、上述リンク先の北欧のテーマパーク「メッツァビレッジ」の「ショコラフィンランド」でも買えるそうです。もし行ったら、お土産にしたいな。クルタスクラー社の他のチョコレートも食べてみたい。サルミアッキ入りもあるそうで…(「フィンランドのくらしとデザイン」展で、サルミアッキ入りのチョコレートが売られていたのですが、そのチョコレートはクルタスクラー社のだったのかも。あの時は買えなくて残念だった)
# by halca-kaukana057 | 2019-05-14 21:38 | フィンランド・Suomi/北欧
 全国各地で開催してきた「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展。現在は青森県立美術館で開催しています。青森県立美術館とアアルト。2012年の「フィンランドのくらしとデザイン」展と同じように、青森県美と合うだろうなぁ。

青森県立美術館:アルヴァ・アアルト - もうひとつの自然 Alvar Aalto – Second Nature
 
 まず、連休中に早速行ってきました。連休は混雑するだろうなと思ったのですが、早く観たいなと思って。混雑していました。
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 今回の展覧会はアアルトの建築がメイン。アアルトの建築…パイミオ・サナトリウムやマイレア邸、フィンランディア・ホールなどなど、印象的な建築が出てきますが、私はこれまでアアルトといえばアルテックのスツールやアームチェア、サヴォイ・ベースなどのデザインの方をよく見てきました。このブログのアイコンは、「エンジェルウィング」の愛称で知られるフロアランプです。アアルト関連で、奥さんのアイノ・アアルトのイッタラのグラスも。でも、建築についてはそれほど知らない。今回の展覧会で、アアルトの建築の特徴や、何を大事にしてきたのかを知れたらいいなと思ったのですが…。

 混雑していてさーっと観てしまったせいもあり、よくわからなかった。「もうひとつの自然」とは何なのか。パイミオ・サナトリウムの病室も再現されていて、アアルトらしいデザインだなと思うのですが、何をもって「アアルトらしい」のか。それを見つけることができなかった。マイレア邸でも、アアルトは何を大事したのか。アアルトの代表的建築の図面ドローイングが観られたのは興味深かったのですが、やはりどう観たらいいかわからない。フィンランディアホール(フィンランド放送響、ヘルシンキフィルのかつての本拠地。その頃の演奏会動画を観ると、ホールの美しさにも惹かれます)の模型と内部の写真にはテンションが上がりましたが…ちょっと少ない。ラハティの教会(昔、ラハティ響が本拠地にしていた)は?作曲家コッコネンの自邸は?観たいと思っていた建築がなくて残念な気持ちにもなりました。
 あと、今回の展覧会では、青森県美の特別展示室のうち1部屋を使っていない。物足りないと感じました。

 今回の展覧会で、何を言いたいのか。何を見せたいのか。どう観たらいいのか。アアルトの建築とは何なのか。このままわからないままにしておくわけにはいかない。その手がかりになれば、と、この講演会を拝聴してきました。

青森県立美術館ブログ:5/11入場無料 小泉隆氏講演会「フィンランドの風土とアアルト建築の光」

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 アアルト建築の専門家の、九州産業大学建築都市工学部・小泉隆教授の講演会です。講演会の内容は、東京ステーションギャラリーでの講演会と大体同じだそうですが、何箇所か青森バージョンに変えているそうです。

 フィンランドで、アアルト建築をめぐり、アアルト建築を研究した小泉先生。アアルトの建築は、フィンランドの自然に合わせている。フィンランドは夏でも太陽の南中高度がそんなに高くなく(52度)、フィンランドの人々は光に対する感覚が敏感。ちなみに、フィンランド(ヘルシンキ)の夏を除く日照時間や降雪日数などは青森のものと似ているとデータを提示されていました。雪景色も、東京や福岡だとフィンランドの冬、雪は…と紹介できるけど、青森ではそんな珍しいものではないですよね?、フィンランドで撮影した雪景色の写真も青森でもよくある風景ですよね?と仰っていました…。「北から目線」を気にしたのか先生…。
 アアルトの建築で鍵になるのが光の使い方。そして、徹底した機能主義。人間のためのもの。デザインは、その目的を達成するものでなければならない。パイミオ・サナトリウムは、患者さんが長い時間ベッドに横になっている。天井に光源を付けて、視線に入るのは不快。天井は目に優しく、なるべく暗くしないといけない。でも、病室は自然の光をたくさん取り入れられるように(でも眩しい西日はあまり入れたくない)。それを叶えるために出来たのがあの病室。実際の病室の写真を見て、なるほどと思いました。展覧会会場内に再現されている病室には窓がないので、窓からどう光が入るのかは分からないですが、ライト、人工の光源はどこにあるのかはわかるはず。ヴィープリの図書館は、本を読むのが目的。閲覧室の天井には自然の光を取り入れる窓「無数の太陽」がある。ただ天井に窓をつけているわけではなく、太陽の角度も計算している。また、集中して本を読めるように、外の景色をあまり見せないようにしている。その他にもアアルトの様々な建築の例を見ながら、アアルトがその建築での目的を達成するために、人間のためを思った光の使い方を見ていきました。マイレア邸は、森の中に溶け込むように、森の光を取り入れるように作られている。玄関から外を見た時の森と建物の調和に、落ち着きを感じました。人工の光でも、キャンドルと電気の照明でも光の使い方を工夫している。

 アアルトは、自身の建築や建築についての考え方をあまり語ることがなく、「あまり語らない建築家」とも呼ばれた(無口で内向的なフィンランド人らしい)。数少ない残された言葉からは、機能や人間のことを常に考えていたことが伺える。
 アアルトの建築には普遍的なものがある。アアルトの言葉から引用します。
 建築家の仕事は、調和を生み出し、未来から過去までの糸をひとつにつなぎ合わせることに向けられている。
その根本に存在するのは、無数の感情の糸を持つ人間と、人間を含めた自然である。(1940年)

 とても面白く、わかりやすい講演会でした。アアルトが建築に何を求めていたのか、手がかりがつかめました。もう一度展覧会をゆっくりと観て、アアルト建築の魅力を感じられたらと思います。

 今回、アアルト展に合わせて、青森県美の中もアアルトデザインを感じられる演出をしていました。
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 エントランスには、アルテックの製品が並べられ、自由に座れます。撮影もOK.スツールはミナ・ペルホネンの皆川明さんとコラボ。可愛いです。

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 青森県美といえばアレコホール。そのアレコホールの椅子も、スツール60になっています。ゆっくり座って、シャガール「アレコ」背景画を楽しめます。青森県美には全4幕のうち3幕がありますが、第3幕も今はあります。全4幕揃ってます。撮影もこの通りOK.シャガールとアアルト。不思議なコラボです。

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連休中に行った時は、青森は桜が満開でした。桜とあの真っ白な建築を。



【2012年 「フィンランドのくらしとデザイン」展 記事まとめ】アアルトに関する内容もあります
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章
この土地で生きてゆくという意志の”design” 「フィンランドのくらしとデザイン展」を観て
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編

# by halca-kaukana057 | 2019-05-12 22:47 | フィンランド・Suomi/北欧

満願

 以前、NHKでドラマ化されていて読んでみようと思いました。でも、ドラマは3作全て観られず…再放送ないかなぁ。



満願
米澤穂信/新潮社、新潮文庫/2017(単行本は2014)

 警察官で、交番長をしている柳岡の交番に新しく配属されることになった新人巡査・川藤。川藤は刃物を持って暴れる男に向かって発砲。男は死んだが、川藤も深く切られ死んだ。柳岡は川藤が配属されてから、この事件までのことを振り返る。川藤は警察には向かない男だったと…(「夜警」)

 表題作の「満願」他、全6篇の短編集です。ミステリー作品ですが、探偵や刑事の謎解きはなく、殺人事件や事故などの大きなものから、日常に埋もれてしまいそうな小さな出来事まで幅は広いですが、人間の命に関わる作品がほとんどです。

 読んで、どの作品も物語が複雑に練られていて、登場人物の心理描写も緻密、伏線やどんでん返しの展開に驚きました。どの作品を読んでも、読後は「怖い…」「怖い!!怖い怖い!!」の一言がまず出てきました。怖いです。

 子どものころ、家族に怪談話を話したことがあります。学校で覚えてきたのか。話をし終わって、お化け、幽霊が怖いと話すと、母親が「幽霊よりも、人間の方がもっと怖いんだよ」と。人間は人を殺めることもあるし、そこまでいかなくても傷つけたり、騙したり、残酷なことを考え実行してしまうのだと。その時はまだ子どもだったためよくわからずにいたのですが、成長するにつれてその意味がわかるようになってきました。そしてこの本を読んだ後で、人間こそ恐ろしい、怖いと実感しました。

 どの物語も、人間の心の奥底を生々しく描いている。「夜警」の川藤が発砲したのは何故だったのか。川藤が発砲した理由を知って、川藤の心の闇を恐ろしいと思った。「死人宿」はちょっと探偵のような感じではあるが、ラスト2ページの展開にゾクゾクした。一番怖いと思ったのが「柘榴」。人間はここまで残酷になれるのかと思った。「万灯」はなかなかハード。人を殺める心理とは何だろう…と思ってしまう。「関守」も特に怖い作品。都市伝説と、実際には何が起こっていたのか。「死人宿」と少し似た感じがあり、ホラーな面が強い。怖い。

 表題作の「満願」。弁護士の藤井は、学生時代に下宿をしていた家の妙子から刑期を終えて釈放されたと連絡を貰う。妙子は殺人事件を起こした。が、妙子の状況からして、もっと裁判で争えたが、彼女はもういいんです、と一審の判決を受け入れた。それは何故なのか…藤井は学生時代にお世話になった妙子のことを思い返す。
 穏やかで優しい妙子。苦学生の藤井のことを励まし、手助けしてくれる。しかし、妙子にはいくつかの悩みがあった。妙子が心の奥底に抱いていたある願い。妙子を取り巻く様々な人間関係が交錯し、事件へと向かっていく。あの事件には、妙子の本当の目的が隠されていた。その本当の目的があまりにも意外で、どういうこと?と思ってしまった。でも、理解できると、人間の心の深さと暗さ、妙子の決意の固さに驚くと共に、やっぱり怖いと思った。

 どの作品もだが、結末にも恐れおののくが、伏線をさりげなく含ませた過程にもすごいなぁと思う。事件の背景をしっかり描いて、全てのねた晴らしの結末に持っていく。だからこそ、結末で怖いと震え上がる。

 怖いものが待っているのはわかっているのに、面白くて読むのを止められなかった。この物語を面白いと感じている私も、心の奥底に残酷なものを持っているのかもしれない。

 この本は、読後、夜、暗い部屋が怖いとか、トイレに行くのが怖いとか、そういう怖さではない。もしかしたら、私の周りにも、今何かに向かって事が動いているのかもしれない…知らない間に…。そんな怖さだった。でもやっぱり、夜中にはあまり読みたくないなぁ。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-11 22:02 | 本・読書

初夏のさそり座

 昨日寝る前、晴れていたので夜空を眺めていました。東の空からは、もうこと座のベガが昇ってきています。南東の空に目をやると、この星座が見えました。
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 夏の星座の代表のひとつ、さそり座です。オレンジ色のアンタレスが目立っています。アンタレスの上下に星がひとつずつ。上の星をさらに上に伸ばしていくと、横に並んだ3つの星にぶつかります。ここがサソリのはさみの部分。さそり座の形が釣り針に見えることから「ウオツリボシ」「タイツリボシ」「ツリボシ」などと呼ぶ方言もあります。が、この画像では釣り針の下の曲がった針の部分は見えません。

 さそり座を見て、もうさそり座が見えるのか!と思いました。夏の夜明け前にオリオン座を見た時のような気持ち。でも、もう初夏。夏はじきにやってきます。星空を見ていると、季節は確実に巡るのだと感じます。
 こんなことを書いていて、何となく思い出したのが、My Little Loverの「Hello, Again」の歌詞。「夜の間でさえ 季節は変わって行く」

 このさそり座の左側、アンタレスより少し低い位置に木星が位置しているはずです。が、この画像では雲に隠れて見えません。残念。

【追記】
 翌日は晴れて、木星も見えました。
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 空が明るく、暗い星が見えないのが残念。ベストな画像はなかなか撮れません…
# by halca-kaukana057 | 2019-05-08 21:12 | 宇宙・天文

ムーミンの小型印 2種

 切手が発行された際にその記念の消印となる「特印」、郵便局ごとにその地域の名所などを消印にした「風景印」の他に、イベントなどで期間限定で使われる「小型印」があります。その小型印で、欲しいものを2つ郵頼しました。どちらもムーミンの小型印です。


日本郵便:小型印:キーワード検索 ムーミン
 小型印には、個別のページがありません。検索したURLをリンクします。うまく表示されなかったら、小型印のページで、「ムーミン」で検索してください。

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 左が、浅草郵便局による「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 ムーミン切手展」の小型印。現在開催中のムーミン切手展に合わせた小型印です。現在はもう押印期間を過ぎてしまっています。

 右が、飯能郵便局の「ムーミンバレーパーク開業記念」の小型印。3月にオープンしたムーミンバレーパークの開業を記念したものです。隣接する「メッツァ」も一緒に行ってみたいな。小型印は、飯能郵便局に行くと押印してもらえます。62円以上の切手を貼った、ハガキ、封書に押印してもらえます。また、この画像のように台紙に切手を貼って持ち帰ることもできます。
 郵頼の際は、押印してもらいたい切手を貼った台紙やハガキを飯能局に送ると押印してもらえます。台紙の場合は返信用封筒をお忘れなく。ハガキの場合は、宛先の記入をお忘れなく。切手のどの位置に(真下なのか斜め下なのか横なのか)押印して欲しいか、指示のメモも同封してください。

 ムーミン切手展の方は、ムーミン谷の仲間たちを。ムーミンバレーパークの方はムーミンとミィが図案です。どちらも可愛い。ムーミン切手展の方は随分細かい。拡大してみた。
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 フィンランド本国の、ナーンタリのムーミンワールドの図案のようです。

 切手は、これまでに発行されたムーミンの切手を使いました。こんなこともあろうかと、大事に保存しておきました…というわけではなく、使うのがもったいなくて保存していただけです。
・2015年のムーミン切手:ムーミンの魅力を切手で+特印(手押し印)
           :続・ムーミンの魅力を切手で+特印(押印機)

・2018年のムーミン切手:ムーミン切手再び +特印 (手押し印)
           :ムーミン切手再び +特印 (押印機印)

 ムーミン切手展の小型印にありますが、今年は日本とフィンランドが外交を樹立して100年。というわけで、こちらも出ます。
ゆうびん.jp:特殊切手 日本・フィンランド外交関係樹立100周年
 5月24日発行です。特印は押印機、手押し印ありますので置いている郵便局で是非。(郵頼は5月10日消印有効。まだ間に合います!)

 どちらも、消印の日付は平成でした。令和の日付の特印・風景印はまだ貰っていません。上記のフィンランド切手が令和の日付の初特印になるかなぁ。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-07 22:06 | 興味を持ったものいろいろ

蜜蜂と遠雷

 話題の本です。約1年前に単行本で読んでいました。が、その時は感想を書けず。文庫化され、ゆっくりと再読しました。


蜜蜂と遠雷
恩田 陸/幻冬舎/2016
(文庫版は上下巻、幻冬舎文庫、2019)


 3年に一度開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。その世界各地で行われているオーディションのうち、パリ会場でのオーディションで、審査員やスタッフを混乱に陥れたコンテスタントがいた。風間塵という16歳の日本人。書類に目立った経歴はないが、少し前に亡くなった巨匠ピアニスト、ユウジ・フォン=ホフマンに師事し、推薦状まで添えられていた。その推薦状に書いてある内容に、驚き愕然とする審査員達。そして芳ヶ江でのコンクール。ピアニストを目指す若者たちが様々な想いを抱え、演奏に臨もうとしていた…。

 直木賞と本屋大賞を受賞した話題作なので、あらすじを書くまでもないと思ったのですが…あらすじをまとめにくい。単行本で初めて読んだ時は、面白くて1日で読んでしまった。単行本は分厚く、しかも1ページに2段ある。それでも、どんどん読んで、読めば読むほどこの本に夢中になった。読み終えて、しばらく呆然としていた。

 だが、この本を読むのには少し抵抗があった。私はコンクールには苦手意識がある。演奏家の経歴を見て、「○○コンクールで優勝」とあっても、それが華々しいものであればあるほど敬遠したくなる(天邪鬼)。音楽を学び、演奏家を目指す人々の演奏の個性はそれぞれ違う。得意分野も違う。何をもって、順位をつけるのか。それがずっと疑問だった。第一コンクールで優勝しても、その後の経歴がパッとしない演奏家も少なくない。コンクールで優勝・入賞したことがきっかけとなり、その後の演奏活動でスターやアイドルのような扱いをされている演奏家は敬遠したくなる(やっぱり天邪鬼)。よくも悪くも(私の場合は悪いことの方が多い)、先入観にとらわれてしまう。

 この物語は、4人のコンテスタントを主人公に、コンクールの審査員たちや師匠といった音楽関係者たちだけでなく、コンテスタントの友人や家族、コンクール会場のステージマネージャー、ピアノの調律師、無名の観客といった様々な人の視点で描かれている。音楽のプロから素人まで、考え方が様々。審査員の視点は面白いと思った。コンクールで大変なのは出場するコンテスタントであるけれども、全ての演奏を聴いて審査する審査員が一番大変なのだ。ずっと演奏を聴き続けて、飽きてしまうこともある。でも、何か光るコンテスタントの演奏は違うのだという。同じピアノなのに、鳴り方が全然違う。そのコンテスタントの演奏で空気が変わった、もっと聴いてみたい。そんなコンテスタントがどんどん予選を突破していく。コンクールに対する苦手意識を書き連ねてしまったが、やはりプロの耳は違うのだなと思う。とはいえ、コンクールで「受ける」、評価される演奏をする「戦略家」もいて…それも個性なのだろうか。

 4人のコンテスタントの演奏を「読んで」、実際に演奏が聴きたくなった。どんな演奏だろう。彼らの解釈や、楽曲に対する想いも興味深い。楽曲のアナリーゼの部分は面白かった。私と同じ解釈のものもあれば、「ちょっと違うと思う…」というものも(相手は音楽を専門に学んでいるのに、素人が何を言っているのかと思うが…聴くだけだとしても、勉強は怠りたくない)。

 コンテスタントもこの4人だけでなく、他のコンテスタントの演奏にも触れているのは好感を持った。1番君は思わず応援してしまった。12番はヒール役になってしまうのかと思いきや、いいところはちゃんと見ている。でも、足りないところがある。12番のような演奏家が生まれた原因となる、歴史や社会、音楽業界やマーケティングの背景について触れていたのについては、なるほどと思った。そう思うとかわいそうに思えてくる。審査員だけでなく、様々な人のそれぞれの立場から、演奏に関する感想が書かれている。私は普段、音楽を聴いてそれを表現する語彙力と想像力が足りないと感じている。感想を的確な言葉で表現できるようになりたいなと思うばかりだった。

 コンテスタントたちが演奏し、その音楽を聴いて、審査員たちや他のコンテスタントたちが影響を受けていく。コンサートでいい音楽を聴いて、高揚した気持ちで帰るあの時間。CDやラジオでいい演奏を聴いて、部屋でいいなぁ!これすごい!と感激しているあの時間。声楽作品なら、これを私も歌ってみたい!と(レベルのことも忘れて)純粋に思えるあの時間。そんな、心を動かす音楽に出会い、感激し、高揚した気持ちでいる時間を思い出した。プロも、これからプロになろうとしている人も同じなのだなと思う。

 この物語を読んで、考えているのが、「狭いところに閉じこめられている音楽を広いところに連れ出す」こと。どうしたらそれが出来るのだろうか。音楽は自然の中に、世界に満ち溢れている。それを人間は音楽として切り取った。音楽とは何かを問うている。巨匠ピアニスト、ユウジ・フォン=ホフマンの回想の言葉を引用します。

 聴きなさい、と先生は言った。
 世界は音楽に溢れている。
 聴きなさい、塵。耳を澄ませなさい。世界に溢れている音楽を聴ける者だけが、自らの音楽をも生み出せるのだから。
 (上巻、393ページ)

 確かに、曲の仕組みや当時の背景を知ることは重要だ。どんな音で演奏され、どんなふうに聞こえたか、知ることは大事だ。けれど、当時の響きが、作曲家が聴きたかった響きだったのかどうかは誰にも分からない。理想とする音で聴けたのかどうかも分からない。
 楽器の音色も、使いこまれたら変わる。時代が変わればまた変わる。演奏するほうの意識もかつてと同じではないだろう。
 音楽は、常に「現在」でなければならない。博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。
 (中略)
 あの人もまた、あの人の音楽を生きているのだろう。
 (上巻、395~396ページ)
 この物語では、コンテスタントたちはクラシックだけでなく、他のジャンルの音楽にも親しみ、演奏をすることもある。でも、このコンクールはクラシック。クラシック音楽はどうしても「型」にはまったものと考えられてしまう。伝統があって、上品で、格式高く、とっつきにくい、自由奔放は許されない…。この物語はそれらを批判しているわけではない。私も、クラシック音楽にはクラシック音楽の「やり方」「型」があると思う。「独りよがり」とも違う。でも、クラシック演奏家が皆が皆同じ演奏をしているわけではない。どの楽譜を選ぶかに始まり、アナリーゼ、解釈、アプローチの仕方、個性などで変わってくる。そこが面白いところだと思う。もっと聴きたい、もっと演奏したい、演奏に磨きをかけたいと思うような。長い時間残っていて、多くの人が演奏し続けてきたからこそ、その面白さが感じられるのだと思う。
 「狭いところに閉じこめられている音楽を広いところに連れ出す」ことの答えは出ていない。それは演奏家しかできないことのなのか。いや、演奏ができなかったとしても、個々人の意識で出来ることなのだと思う。この物語で、「音楽の神様」という表現が出てくる。「音楽の神様」は、才能のある人を選んで、その人しか愛してくれないのだろうか。私は違うと思う。「音楽の神様」は誰にでも等しく微笑みかけている。それに気づき感じとれるか、柔軟な心で受け止められるか、磨き続けることができるかで変わってくるのだと思う。世界は音楽に溢れているのだから。
 とはいえ、この物語に出てくる音楽家(コンテスタントたちも審査員や師匠や友人たちも)は、恵まれた環境にいる。敏感な音感を持っていて、ピアノを演奏するのに適した体格をしている。個々の個性を伸ばす音楽教育を受けることが出来る(経済的にも)。周囲の理解がある。その辺りは、どうしたらいいものか。

 音楽は過酷なものだ。鼻歌を歌うような気軽さもあるけれども、追求しようと思えばどこまでも出来る。ゴールが見えない。ゴールしたと思っても、そこがまたどこか遠くへ繋がるスタートラインでもある。過酷で容赦ない、厳しいものであるけれども、美しい。楽しい。音楽っていいなと思える。私はどこまで行けるだろう。私の音楽とは何だろう。そんな、スタートになる物語だと思っています。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-04 23:03 | 本・読書

令和元年のはじめの日に

 新しい時代が始まりました。今日のお天気は曇り雨でしたが、気温は涼しく、清々しい一日でした。
新しい時代が、平和で、災害の少ない、全ての人にとって幸せな時代となりますように。寛容で多様化を認め合える時代になりますように。

 先日、桜を見に行った時、梅の花も咲いていました。「令和」の典拠となった一文に出てきます。

「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」

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 桜もきれいでしたが、白梅もたくさんの花を咲かせて、美しかったです。今日も外を歩いていて、色とりどりの花が咲き、緑も増えてきました。そんな季節に改元してよかったなと思います。
 豊かな文化を美しいと思う心が大事にされる時代になればいいなと思います。

 即位された天皇陛下は、ヴィオラ奏者として有名です。ヴィオラ好きとして嬉しいです。ヴィオラの作品をこれからさらに聴いていけたらと思います。
# by halca-kaukana057 | 2019-05-01 22:04 | 日常/考えたこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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