星戀 (ほしこい)

 昨日は「伝統的七夕(旧暦の七夕)」。新暦の七夕では織姫・彦星、天の川は夜遅くならないと南中しない。また、梅雨の真っ只中で雨のことも多い。満月で星があまり見えないこともある。ということで、旧暦の七夕であれば、織姫も彦星も天の川も夜の早い時間から楽しむことが出来るし、月は上弦の月で星見に邪魔しない。ということで、国立天文台がはじめとなって、普及しつつあります。でも、昨日は雲が多く星見できませんでした。今日は快晴、上弦の月も、木星、土星、火星も見えています。火星は日没の時間から南東の空に明るく輝いて、すぐにわかりました。そんなに明るいんです。
 そんな、星見の気分をさらに上げてくれる本がこちら。

星戀
野尻 抱影 / 山口 誓子/中央公論新社、中公文庫/2017

 「星の文人」「天文学者(てん ぶんがくしゃ)」の野尻抱影のエッセイに、山口誓子の星の俳句を組み合わせた本。出版された時、こんな本があったのか!!と思いました。
 戦後、真っ暗な気分を星で晴らそうと星や天文の随筆を書き続けた野尻抱影。そのうち、山口誓子の星の句を借りられないかと思うようになったそうだ。すると、山口誓子は快く応じ、発表済みの星の句だけでなく、未発表作まで寄せてくれた。山口誓子から星の句が届くと、それに対照した随筆を書いていったそうだ。1954年に出版された。今回の版では、追加した部分もある。再出版して下さってありがとう中公文庫さんと伝えたい。

 「星戀」…星に恋する、なんと素敵な、ロマンティックな響きだろう。野尻抱影は「やや気恥ずかしい」と書いているが、これ以上ないタイトルだと思う。2人とも、星に魅了され、星に憧れ、星と文学を融合させた。エッセイ、俳句という形で、星への憧れ、想いを表現する。俳句も、エッセイも、星への愛情に満ちたものになっている。

 冬の憧れの星であるカノープス(南極老人星)だが、イギリスでは秋の唯一の一等星・みなみのうお座のフォーマルハウト(北落師門)が、高度8度ほどにぽつんと光っていて、南の空への憧れと鳴っているそうだ。秋の星空のにぽつんと明るく(といっても、他の一等星よりは暗め)輝くフォーマルハウトを見つけて、上へ登っていくとみずがめ座にたどり着く。虫の音を聴きながら、そんな秋の星空を楽しむ…といったところなのだが、イギリスでは日本と違うことに、言われてみればそうだけど、驚いた。確かに北欧へ行けば北極星は真上だし…。
 野尻抱影は日本だけでなく、世界の民間に伝えられている星の名前や独特の星座を蒐集した。日本は東西南北に長い国なので、北海道と沖縄では見える星が違う=呼び名なども異なる。世界へ広げればその土地に根ざした呼び名になる。星がその土地の文化や民俗そのものを表している。それは今までの野尻抱影の本を読んできて思ったが、星にまつわる文学も、その国、その土地から見える星が元になっており、その土地の文化などを表現しているのだなと思った。

 俳句はエッセイのように詳しく書けない。でも、限られた中での表現は、想像力をかきたてる。言葉数少ないからこそ、伝わってくるものもある。山口誓子の俳句は今まであまり読んだことがなかったが、楽しく読んだ。こんなに沢山の星や宇宙に関する俳句を書いていたのは知らなかった。2人の、2つの表現方法で、また星の見方が広がった。

 こういう本がもしまだ眠っているのなら、再出版をお願いしたい。
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# by halca-kaukana057 | 2018-08-18 21:42 | 本・読書

BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]

  ロンドンで大盛況開催中のBBC Proms (プロムス)。8月前半分の私の聴きたい、気になる、興味あり、注目、オススメの公演(プロム)リストです。8月後半も盛りだくさんです。オンデマンドを溜めないようにしてはいますが…溜まってしまっています…なかなか難しい…盛りだくさん過ぎです(褒めてる

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]
・8月前半:BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半] [随時追記あり]


【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。生中継していますので、BBC radio3のサイトや後述のBBCのアプリ、ネットラジオアプリなどで聴けます。
 放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に合わせて聴けます。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けますが、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のBBC radio3でのページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。多分、今年のプロムスが終わってもしばらくは公開していると思います…。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert


 それでは、8月後半の私の選ぶプロムリストを見ていきましょう。


◇8/16 Prom 45: Orchestre de la Suisse Romande & Jonathan Nott
 ・ドビュッシー:遊戯
 ・ラヴェル (ヤン・マレシュ Yan Maresz:編曲) :ヴァイオリン・ソナタ ト長調 (オーケストラ編曲版はイギリス初演)
 ・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1911年版)
  / ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、ジョナサン・ノット:指揮、スイス・ロマンド管弦楽団
 東京交響楽団でお馴染みのジョナサン・ノットさんが、スイス・ロマンド管と登場です。ドビュッシーのバレエ曲「遊戯」にはじまり、ラヴェルのヴァイオリンソナタを協奏曲編曲したという作品、メインは「ペトルーシュカ」。カラフルなプロムです。ラヴェルのヴァイオリンソナタは第2楽章は「ブルース」ジャズ調になっています。オーケストラ編曲、どんな感じになっているんだろう?勿論初めて聴きます。

◇8/16 Prom 46: Benjamin Grosvenor & National Youth Jazz Orchestra
 ・ローラ・ジャード(Laura Jurd):The Earth Keeps Spinning (世界初演)
 ・ガーシュウィン(ファーディ・グローフェ:編曲):ラプソディー・イン・ブルー
 ・バーンスタイン / スタン・ケントン(Johnny Richards:編曲):ウェスト・サイド・ストーリー(イギリス初演)
  / ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、ガイ・バーカー、マーク・アームストロング:指揮、ナショナル・ユース・ジャズ・オーケストラ
 プロムスはジャズもあります。今年はバーンスタイン生誕100年ということで、バーンスタイン作品だけでなく、ジャズの影響を受けた、もしくはジャズそのものになったアメリカの20世紀の作品も多い。ということでこのプロム。「ラプソディー・イン・ブルー」はガーシュウィンの代わりにオーケストレーションをしたグローフェ編曲、ピアノと小編成のジャズバンド版で。
 「ウェスト・サイド・ストーリー」も、スタン・ケントン楽団によるバージョンのを編曲したもの(ジャズに詳しくないのでよくわからない…)で。よくわからない、ならば聴け!こういうプロムは小難しいことを考えずに楽しんで聴くに限りますね。

◇8/17 Prom 47: Elgar, Prokofiev & Venables
 ・エルガー:序奏とアレグロ op.47
 ・フィリップ・ヴェナブルス Philip Venables / バルトーク:Venables Plays Bartok(世界初演)
 ・プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100
  / ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 エルガーの「序奏とアレグロ」、主題はウェールズ民謡から引用されています。2曲目のヴェナブルスの作品は、ハンガリーの民謡にちなんでいるバルトーク「ハンガリーの5つのスケッチ」を基にしている模様(世界初演なので詳細はわかりません)。メインはプロコの5番。楽しいですね。
 ペッカ・クーシストさんは2016年にプロムス初登場、今年は2回目の登場です(Prom29)。2016年の初登場では、アンコールでフィンランド民謡弾き語りを披露してくれました。今回もある?演奏する作品も民謡からの作品だからなぁ…。

◇8/18 Prom 48: Sir Simon Rattle conducts L’enfant et les sortilèges
 ・ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
       シェヘラザード
       歌劇「子どもと魔法」
  / マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)、パトリシア・バードン(メゾソプラノ)、ジェーン・アーチボルド(ソプラノ)、アンナ・ステファニー(ソプラノ)、エリザベス・ワッツ(ソプラノ)、Sunnyboy Dladla(テノール)、ギャバン・リング(バリトン)、デイヴィッド・シップリー(バス)
  ロンドン・シンフォニー・コーラス、サイモン・ラトル:指揮、ロンドン交響楽団
 ラトルさんとロンドン響の登場です。9月には来日しますね。オール・ラヴェル・プログラム。メインはオペラ「子どもと魔法」。ラヴェルのおとぎ話の音楽を堪能できるプロムです。

◇8/19 Prom 50: Mozart's Clarinet Concerto & Mahler's Fifth Symphony
 ・モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
 ・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
  / アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ (Annelien van Wauwe) (クラリネット)、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 モーツァルトのクラリネット協奏曲とマーラーの5番、見たことない組み合わせ。先日読んだ「マーラーを語る」の記事でも書きましたが、マーラーの演奏頻度は多いですね。

◇8/20 Proms at ... Cadogan Hall 6 – The Sense of An Ending
 ・ブリッジ:音楽はやさしい声が消えた後も Music, when soft voices die
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:休息 Rest
 ・ホルスト:今こそ主よ、僕を去らせたまわん(ヌンク・ディミッティス) Nunc dimittis
 ・ローラ・マヴーラ(Laura Mvula):Love Like A Lion(世界初演)
 ・パリー:告別の歌 Songs of Farewell
  / サカリ・オラモ:指揮、BBCシンガーズ
 テーマは「人生の終わり」。イギリスの作曲家による、臨終の時を歌った無伴奏合唱曲を集めたプロムです。ローラ・マヴーラさんはイギリスのシンガーソングライター。パリーの「告別の時」は6曲の組曲です。
 歌うのはBBCシンガーズ。指揮はオラモさん…?BBC響はいません。オーケストラはいません。オーケストラなしの合唱指揮は初めて聴きます。どんな感じなんだろう?オーケストラの指揮とはちょっと違うんだろうか。

◇8/20 Prom 51: Strauss, Wagner & Per Nørgård
 ・ワーグナー:「パルジファル」第1幕への前奏曲
 ・リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌
 ・ペア・ノアゴー:交響曲第3番 (イギリス初演)
  / マリン・ビストレム (Malin Bystrom) (ソプラノ)、London Voices、ナショナル・ユース・チェンバー合唱団、トーマス・ダウスゴー:指揮、BBCスコティッシュ交響楽団
 前半はワーグナーとリヒャルト・シュトラウス。
 後半は、デンマークの現代作曲家、ノアゴーの3番。世界初演は1976年。ようやくイギリスで演奏されることになりました。ノアゴーが開発した独自の作曲技法「無限セリー」が用いられています。合唱も入りますが、指定では2つ、らしいです。過去のCDを見ると、必ずしもそうではないものもありますが…。ちょっと聴いてみましたが、幻想的なSFのような感じ。ダウスゴーさんは2002年にデンマーク国立響と6番をプロムスで演奏しています。あと、7番もプロムスで演奏されていますが、こちらはストルゴーズ指揮BBCフィル(2012)
 ダウスゴーさん、今年は出演が多いです。スウェーデン室内管、BBCスコティッシュの2回ずつで全部で4回。これが今年最後のプロムスです。

◇8/21 Prom 52: Edward Gardner & Bergen Philharmonic
 ・ワーグナー:さまよえるオランダ人 序曲
 ・ロルフ・ヴァリーン (Rolf Wallin):ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
 ・シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43
  / アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)、エドワード・ガードナー:指揮、ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
 Prom41でBBC響を指揮したガードナーさんが、今度はベルゲン・フィルと登場です。ロルフ・ヴァリーンはノルウェーの作曲家。メインはシベ2.

◇8/22 Prom 54: Iván Fischer & Budapest Festival Orchestra (I)
 ・エネスク:組曲第1番 第1曲:Prelude a l'unisson
 ・バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106, BB 114
 ・マーラー:交響曲第4番 ト長調
  / アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
 フィッシャーさんとブダペスト祝祭管は2回登場します。その1回目。フランス語表記のGeorges Enesco ジョルジュ・エネスコとも呼ばれているエネスクが1曲目。バルトークはハンガリーの作曲家、マーラーは現在のチェコ生まれと東欧プログラムです。マーラーの交響曲の中でも、4番は特に好きです。

◇8/23 Prom 55: Iván Fischer & Budapest Festival Orchestra (II)
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲 第1番 嬰ハ短調
 ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番 ト短調
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲 第3番 変ロ長調
 ・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ・ブラームス:ハンガリー舞曲 第11番 ニ短調
 ・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
  / József Lendvay Sr , József Lendvay Jr(ヴァイオリン)、イェヌー・リステシュ(Jenő Lisztes)(ツィンバロム)、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
 ブダペスト祝祭管の2日目。前半は、ジプシー音楽を元にしたヴァイオリンソロが華麗な作品。József Lendvay親子のヴァイオリンと、ツィンバロム…ハンガリーなどの民族楽器で、バチで弦を叩いて演奏します。後半はブラームスの1番。

◇8/24 Prom 56: Mozart & Bruckner
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ト長調 K.467
 ・ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調
  / ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
 今年もモーツァルトのピアノ協奏曲とブルックナーの交響曲の組み合わせが。モーツァルトは21番。朗らかで、第2楽章もきれいですね。ブルックナー…少しずつ聴いてお近づきになりたい作曲家です。ブルックナーは版が沢山ありますが、プロムスではプログラムに表記されません。聴いてわかる方はすごいなぁ。
 ピアノのグローヴナーさんはProm46にも登場しました。指揮のオラモさんも今年は計5回の登場。これが今年のプロムス最後の登場です。ラストナイトは、9月はじめにロイヤル・ストックホルム・フィルとの来日(日本・スウェーデン国交樹立150年記念演奏会)のため今年はお休みです。

◇8/27 Proms at ... Cadogan Hall 7: Bernstein on Broadway and Beyond
 ・バーンスタイン:La bonne cuisine(4つのレシピ)
 ・ブシュラ・エル=トゥルク (Bushra El-Turk):Crème Brûlée on a Tree(世界初演)
 ・バーンスタイン:バレエ音楽「ファンシー・フリー」より Big Stuff
         :Conch Town(Tom Owen / Nigel Simeone:補筆) (イギリス初演)
 ・コープランド:パストラーレ
 ・バーバー:隠者の歌 op.29 より 第6曲:海難、第8曲:修道士と猫
 ・マーク・ブリッツスタイン (Marc Blitzstein):Modest Maid’; ‘Stay in My Arms’
 ・スティーヴン・ソンドハイム(Stephen Sondheim):ミュージカル「リトル・ナイト・ ミュージック」より 粉屋の息子
 ・バーンスタイン:歌劇「タヒチ島の騒動」より 信じられない!ひどい映画ね
  / ワリス・ジウンタ(Wallis Giunta)(メゾソプラノ)、Michael Sikich、イアン・ファリントン(ピアノ)、トビー・カーニー、オーウェン・ガネル(パーカッション)
 バーンスタインをはじめとするアメリカの作曲家の歌曲、オペラ、ミュージカルの歌のプロムです。バーンスタインのオペラもあるんですね。情報が少なく、日本語訳できなかった作品も…。ミュージカルではソンドハイムの「リトル・ナイト・ミュージック」日本でも上演されているんですね。

◇8/27 Prom 59: Relaxed Prom
  / ジュリー・ドイル(歌)、ジェームズ・ローズ:指揮、BSO Resound、シャーン・エドワーズ:指揮、ボーンマス交響楽団
 昨年から始まった「Relaxed Prom」.小さいお子さんや、視覚・聴覚など様々な障碍を持つ方も一緒に楽しめるようにプログラムされているプロムです。去年聴いて、イギリスの子ども番組、子ども向けコンサートってこんな感じなのかな、と思いました。楽しいですよ。のんびりピクニック感覚で聴けます。

◇8/27 Prom 60: Marin Alsop & Baltimore Symphony Orchestra
 ・バーンスタイン:スラヴァ!
         :交響曲第2番 「不安の時代」
 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
  / ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)、マリン・オールソップ:指揮、ボルティモア交響楽団
 オールソップさんがボルティモア響と登場です。バーンスタインもショスタコーヴィチも戦争を意識した作品です。バーンスタインのショスタコ5番(ニューヨーク・フィル)はお気に入りの演奏です。そのバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」。聴いたことがなかった。タイトルはイギリスの詩人、ウィスタン・ヒュー・オーデンの詩から。ピアノ独奏が入ります。ピアノソロと別に、オーケストラの中にもアップライトピアノが入っているのだそうです。
 8月27日(グリニッジ標準時・サマータイム)は聴くものがいっぱいだな。

◇8/28 Prom 61: Yannick Nézet-Séguin & Rotterdam Philharmonic
 ・リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 R.456
 ・ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
   / イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)、ヤニック・ネゼ=セガン:指揮、ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団
 今年のプロムス2曲目のブルックナー。4番はまだ聴けばわかります(聴かないと思い出せない…)。前半はリストのピアノ協奏曲。

◇8/29 Prom 62: Diana Damrau sings Strauss
 ・エルガー:南国にて(アラッシオ) op.50
 ・Iain Bell:Aurora(世界初演)
 ・リヒャルト・シュトラウス:バラのリボン op.36-1
              :セレナード op.17-2
              :子守歌 op.41-1
              :献呈 op.10-1
 ・バルトーク:管弦楽のための協奏曲
  / ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、ヴァシリー・ペトレンコ:指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 今年のプロムスには「ペトレンコ」という名前の指揮者が2人出ます。こちらはヴァシリーさん。ロイヤル・リヴァプール・フィルとは来日もしましたね。もうひとりは、9月に登場するキリル・ペトレンコさん(ベルリン・フィルの新音楽監督)。姓は同じですが、ロシアではよくある姓らしく、親戚でも何でもないそうです。
 エルガーの「南国にて」きれいな曲ですね。リヒャルト・シュトラウスの歌曲も楽しみです。後半は打ってかわってバルトーク。

◇8/29 Prom 63: Sir András Schiff plays 'The Well-Tempered Clavier' (Book 2)
 ・J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 (BWV870〜893)
  / アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
 2015年の「ゴルトベルク変奏曲」、昨年2017年の「平均率クラヴィーア曲集」第1巻に続く、アンドラーシュ・シフさんのバッハシリーズです。今年も楽しみです。

◇8/30 Prom 64: Verdi Requiem
 ・ヴェルディ:レクイエム
  / リゼ・ダヴィドセン(ソプラノ)、カレン・カーギル(メゾソプラノ)、ドミトロ・ポポフ(テノール)、トマス・コニエチュニー(バス)
   ロンドン・フィルハーモニー・コーラス、アンドレス・オロスコ=エストラーダ:指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 大曲が来ました。ヴェルディの「レクイエム」、「怒りの日」のコーラスが印象的ですが、全体的に聴くときれいなんですよね。というのを、数年前、最近知りました。

◇8/31 Prom 65: Stravinsky, Ravel & Berio
 ・ラヴェル:ラ・ヴァルス
 ・ベリオ:シンフォニア
 ・ストラヴィンスキー:春の祭典
  / London Voices、セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
 ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は、ラヴェルが第一次大戦後の発表した作品。ラヴェルは第一次大戦中健康を害し、さらに母の死のショックで苦しい状況に。その後のこの作品は、19世紀オーストリアの宮廷でのワルツをイメージしたものなんだそう。
 ベリオの「シンフォニア」…ほとんど聴いたことがない作品です。調べてみると、第3部にマーラーの交響曲第2番の第3楽章の断片が用いられているとのこと。それだけなく、他にも数多くの作品の断片が継ぎはぎされているらしい。その中には、このプロムの「ラ・ヴァルス」も「春の祭典」もあるんだそう。聴いて、どこかわかるかな?ちなみに、BBC響の首席指揮者でもあったブーレーズが得意とした曲でもあります。CD化はされていませんが、BBC響との演奏はあるんだろうか?
 「春の祭典」はご存知の通り。「ラ・ヴァルス」と「春の祭典」は踊りの曲ですね。


 盛りだくさんの8月後半でした。ついて行けるか…。9月もラストスパートで盛りだくさんです。9月に続きます。
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# by halca-kaukana057 | 2018-08-14 22:16 | 音楽

ペルセウス座流星群を見たい 2018

 今年もやって来ました。ペルセウス座流星群(ペルセ群)の季節です。

アストロアーツ:【特集】ペルセウス座流星群 2018
国立天文台:夏の夜、流れ星を数えよう 2018 ~ペルセウス座流星群を眺めて、みんなで報告しよう
 ↑今年もやってます、国立天文台の報告サイト。

 今年は月は夕方に沈んでしまっているので、月明かりの影響は全くなし。絶好の条件です。
 ただ、お天気が良くなるかどうか…日中は曇っていたので、無理かなぁと思っていました。

 夜、薄い雲がちらほらとありますが、晴れました。部屋の窓から、夜11時ごろから1時間程度観測しました。天頂近くには秋の四辺形、ペガススの四辺形が。月明かりはなかったのに、ご近所さんの家の明かりが目に入ってきて残念。それでも、明るい流星は3個ほど、全部で5個程度見られました。

 何より、南の空でオレンジ色に明るく輝く火星が印象的でした。ギラギラと、禍々しい…。

 今日は雲が多い。見られたら見ます。
 観測した人、曇ってて観測できなかった人も、上記の国立天文台のキャンペーンサイトで報告してね。
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# by halca-kaukana057 | 2018-08-13 21:50 | 宇宙・天文

天文の世界史

 火星の大接近と夏の夜の惑星祭り、ペルセウス座流星群と様々な天文現象があり、今年も何かと天文・宇宙は話題になっています。これまで、様々な天文・宇宙本を読んできましたが、その宇宙を人類はどのように見つめてきたのか。ルーツ、歴史を紐解いてみたいと思いません?ということでこの本。


天文の世界史
廣瀬 匠 / 集英社、集英社インターナショナル、インターナショナル新書 / 2017

 天文学の歴史というと、まずメソポタミアやエジプトと言った古代文明のもとで生まれた天文学に続いて、西洋の天文学の歴史について語られる。あと、アラビアの天文学。しかし、インドや中国といったアジア諸国でも天文学は進歩していった。古代マヤでも天文学は進んでいた。世界史は世界史でも、天文学の世界史、人類が宇宙をどう捉えていたのか、その歩みを辿る本です。
 著者の廣瀬さんは、アストロアーツで働いた後、天文学史の研究へ。古代・中世インドがご専門。ツイッターをやっていた時、フォロワーさんでした。何度か言葉を交わした方が本を出されている…不思議な世の中です。

 身近な太陽、月、地球に始まり、惑星、星座、流星や彗星、銀河などの記録や民俗、文化などなど。時間、年月日の概念と誕生、暦の作成…宇宙、太陽や月、星(星座)はそれらを生み出してくれた。運行に規則があって、一定である。そこから、権力者が変わり無く、絶え間なく、統治できるかという指針にもなった。動きが一定でない惑星や、彗星、超新星などは不吉とされた。星占いもそこから発展した。人類が宇宙の中で生きてきた、宇宙があって人間の生活や文化が生まれ変わっていったことの証でもある。現代人の多くの人は、天文現象があれば何だかんだと騒いで空を見上げるが、古の人々にとって宇宙は、もっと身近で、もっと見続けていたものなんだろうなと思った。昔は夜はこんなに明るくはないので、もっと星や月を見えたのもあるのかな、と。

 地域によって、星の見方も違う。メソポタミアの流れにある西洋の星座と、中国の星座は違う。でも、似ているところもある。星の並びが印象的なものだと、どこの地域でも結び方は同じになってしまう。星座だけでなく、太陽や月、暦、惑星などに関しても。インドについては今まであまり知らないことが多いので、興味深かった。

 近現代の天文学についても書かれています。望遠鏡の発達により、遠くの銀河や星雲なども観測できるようになった。天の川についても、銀河だったとわかる。さらには相対性理論、暗黒物質、ビッグバンと今現在も研究が続いている天文学、物理学に繋がる。遠くの宇宙が見えるようになれば、また謎が生まれる。新しい発見があれば謎も生まれる。天文学の歴史はその連続。今、研究している宇宙の謎が解けたら、また新しい謎が出てくるのだろうか。とても面白いです。

 新しいことだけではない。244ページの「「天文学の歴史」を疑うことこそ理解への第一歩」とあるように、天文学の歴史も諸説ある。ある概念が時間を経て、違う概念に変わってしまったことはよくある。過去も知ればまた謎や疑問、噛み合わないことが出てくる。専門家でない限りなかなか文献を探すのは大変だが、色々な説や文献に触れて、天文学の多様性を実感する。天文学の歴史の膨大さも、宇宙のように広がっているのだなと感じました。すごいね。

 宇宙天文についての基礎についても書かれているので、宇宙天文+天文学史の入門書になると思います。内容はちょっと難しいところもありますが、文章も親しみやすいと思います。


【過去関連記事】
天文学者の江戸時代 暦・宇宙観の大転換
カリスマ解説員の楽しい星空入門
「ブルームーン」とはそもそも何ぞや

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# by halca-kaukana057 | 2018-08-11 22:22 | 本・読書

日本・スウェーデン150年特印 押印機

 先日発行された「日本・スウェーデン外交関係樹立150年」切手。
・前の記事:日本とスウェーデンの150年 切手&特印(手押し印)

 この切手の、郵頼していた押印機印の特印が届きました。
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日本・スウェーデン外交関係樹立150年オフィシャルサイト
 このサイトにもある、150周年記念ロゴマークが図案です。日本をあらわす赤い丸。スウェーデンをあらわす黄色と青の四角。なのですが、特印になると全部鳶色(特印の赤い色は「鳶色(とびいろ)」)になってしまっている…。切手にはない図案、150年のいい記念です。切手は、ストックホルム市庁舎です。切手も、スウェーデン側は黄色と青、日本側は赤と白が上下に配色されています。
 ちなみに、切手に、ストックホルム・コンサートホールを入れてくれたら嬉しかったなぁ。

 今年はスウェーデン、北欧も30度まで気温が上がっている猛暑だそう。暑さに慣れていない、暖房はしっかりあるけど冷房はないであろう北欧の家は暑苦しくて大変ですね…。スウェーデンではあちこちで山火事も起きているということ。心配です。長い冬に備えて、夏を謳歌したいところでしょうが、この猛暑では早く秋になってほしい…のかな?


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# by halca-kaukana057 | 2018-08-06 21:34 | 興味を持ったものいろいろ

日本とスウェーデンの150年 切手&特印(手押し印)

 切手、特印の話題再び。今年は、日本とスウェーデンの国交樹立150年。両国で様々なイベントも開催されています。
日本・スウェーデン外交関係樹立150年オフィシャルサイト
 
 こういう記念の時には切手も発行されます。
郵便局:特殊切手 日本・スウェーデン外交関係樹立150周年

昨年はデンマークで、とても可愛かったので期待。
日本とデンマークの150年切手&特印
日本・デンマーク国交樹立150年切手押印機特印

 今年のスウェーデンの切手のデザインをネットで見て、可愛いんだけど…デンマークほどでは無いなと思っていました。スウェーデンらしさも出ているし、水彩の絵はきれい。でも、日本の部分はあまり…。
 そう思っていたのですが、実際に切手を手にとって見て…あれ、可愛い。色合いとか、ネットで見たのとかなり違います。手にとって見ると、水彩のやわらかさ、素朴な可愛らしさがより伝わってくる。日本のほうも可愛いじゃないか。スウェーデンもいいじゃないか!

 切手と手押し印です。
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 切手は、スウェーデンのコーヒー休憩「フィーカ(fika)」を。一緒に食べるお菓子はシナモンロールがポピュラーなんだとか。切手は他にも、ストックホルム市庁舎、民族衣装、スウェーデンの赤い家とリンネ草、ガムラスタン(旧市街)の図案。リンネ草は、分類学の基礎を築いたスウェーデンの博物学者、カール・フォン・リンネが自分の名前を学名につけてしまった。
 特印は民族衣装の図案です。特印は8月8日まで押すことができます。特印を置いている郵便局へどうぞ。

 同じ北欧ですが、昨年のデンマークとは異なる。似ているようで個性がはっきりしている北欧の国々。来年は、フィンランドと日本の国交樹立100年。楽しみにしていますよ日本郵便さん。

 今回も押印機印も郵頼したので、届いたらまた記事を書きます。
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# by halca-kaukana057 | 2018-08-02 22:16 | 興味を持ったものいろいろ

火星大接近の夜の星見

 今日は火星大接近の日。
・以前の記事:2018年の夏は惑星祭り! 火星を見よう


 5759万kmまで近づいた火星。前回の記事で、別に今日だけが観測出来る日ではないと書きました。その通りです。大接近、つまり「衝」の位置にある時は、南中は真夜中。8時ごろに南中を向かえる8月後半の方が観測しやすいです。
 しかし、せっかくの大接近の日。しかも晴れてる。火星だけじゃなくて木星や土星も見ごろ。記念に、望遠鏡を持って星見に行ってきました。
 ここで大事な忘れ物…カメラを忘れました。なので星見中の画像はなしです。

 まず、金星。半分に欠けているのが辛うじてわかるかな…という状態。
 木星。縞模様もガリレオ衛星もしっかり見えました。ああきれいだ。
 土星、今年の環の角度は絶妙ですね。はっきりと環とわかる。もう何時間でも観ていたいほど(「香川照之の昆虫すごいぜ!」のカマキリ先生風にw)
 そして、火星が見え始めました。オレンジ色の明るい星。望遠鏡を向けて観てみますが…やっぱりオレンジ色の光の点。模様ははっきりとはわからない。ぼんやりと、模様があるようなないような、見えるような見えないような…気はする…。うーん、やっぱりこれが限度か。
 火星は近いのに模様をはっきりと確認できない。木星と土星は遠いのに、模様や環をはっきりと確認できる。火星は小さいのだなと実感しました。木星と土星もいかに大きいかということも。

 途中、イリジウムフレアも見えました。とても明るかったです。久しぶりに見た!時間を調べて、ちゃんとカメラを持って来ればよかったなと。残念。

 観測場所では、花火をしている集団がちらほら。散歩をしている人も。ニュースでも火星大接近のことをやっているので、誰か話しかけてくるかな、と思ったのですが誰一人来ず。ひとり寂しい星見でした。いや、楽しかったですよ。
 もし、望遠鏡で観測している人がいて、見てみたい、声をかけてみたいけど邪魔なようで声をかけられない…という方。大丈夫です。私は歓迎です。人によりけりかも知れませんが…。質問しても答えてくれると思いますよ。機材にむやみに触らない、機材の周りで走り回ったりしない(機材にぶつかる、倒れる危険性があります)。これだけは守ってくれれば大丈夫ですよ。
 そんな火星大接近の日の星見でした。8月中にまた行こう。

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帰ってきてから撮った火星。火星の左側にうっすらとやぎ座の逆三角形が確認できます。月明かりで厳しい…。火星は月に負けずに輝いていました。




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# by halca-kaukana057 | 2018-07-31 23:48 | 宇宙・天文

BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その2 [8月前半] [随時追記あり]

 ロンドンで大盛況開催中のBBC Proms (プロムス)。8月前半分の私の聴きたい、気になる、興味あり、注目、オススメの公演(プロム)リストです。8月も盛りだくさんです。今年も前半と後半に分けます。

BBC Proms 公式サイト

・7月の記事:BBC Proms (プロムス) 2018 私選リスト その1 [7月] [随時追記中]


【お知らせ】
 NHKFMで、Prom1、ファーストナイトを放送します。日本語での解説などもあるので、是非どうぞ。
8月3日(金)、19:30~21:10 「プロムス2018」オープニング・コンサートから
NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:プロムス2018 ファースト・ナイト
NHK:NHKFM:ヨーロッパ夏の音楽祭2018:番組情報
 
 ナッセンの「Flourish with Fireworks」は、「花火と華麗な吹奏」という訳に。多分時間の関係で、「Five Telegrams」は放送されません(涙)現代作品でも聴きやすい、きれいな曲なんだけどなぁ…。ラジオだとあのプロジェクション・マッピングが見られないし、BBC公式のYouTubeでどうぞ、ってことか…。



【プロムスについて。どうやって聴くの?】
 公演は、全てBBC radio3で放送します。放送後30日間はオンデマンド配信もあるので、聴きたい時間に合わせて聴けますよ。
 スマートフォンからは、「BBC iPlayer Radio」のアプリを使うととても便利です。ブラウザからも聴けますが、その場合は「BBC Media Player」のアプリが必要です。どちらも、アプリストアからダウンロードしてご利用ください。
 Proms公式サイトの各公演ページ、BBC radio3の各公演放送ページ、どちらからも同じものが聴けますが、双方向へのリンクがありません。この記事ではプロムス公式サイトでのものへリンクしているので、BBC radio3での各公演放送一覧ページをリンクしておきます。
BBC radio3 : BBC Proms : Available now

 Binaural Sound 立体音響録音もあります。是非、お手持ちのヘッドホン、イヤホンで聴いてみてください。特別なものでなくても構いません。音が違いますよ。
 各公演(プロム)のページの「Clips」のコーナーに、Binaural Soundの表示、マークの録音があるのでそれが公開されているものです。配信期間はわかりません。念のため、各公演の配信期間、放送から30日のうちに聴いておきましょう。Binaural Soundのものは、普通のオンデマンド配信がスタートしてから、遅れて公開されていますので、チェックをお忘れなく。
 Binaural Soundでの録音をまとめて公開しているページは以下です。
BBC radio3 : BBC Proms : Experience the Proms as if you are really in the audience
 新しいものがどんどん上に表示されていきます。まとめて次々聴きたい方はこちらで。

 本放送の他に、現地時間14時(日本時間22時)からの「Afternoon Concert」で再放送もあります。再放送もオンデマンド配信、30日間あります。もし、オンデマンド配信も聴き逃してしまっても、ここにあるかもしれません。再放送されないプロムもあるので注意(主にロイヤル・アルバート・ホール以外での公演)。22時からなら日本でもリアルタイムで聴けるという方はこちらもチェックを。
◇放送一覧:BBC radio3 : Afternoon Concert


 それでは、8月前半の私の選ぶプロムリストを見ていきましょう。

◇8/1 Prom 24: A Hero’s Life
 ・エセル・スマイス(Ethel Smyth):歌劇「遭難者たち」(The Wreckers) 第2幕の序曲
 ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
 ・リヒャルト・シュトラウス:英雄の生涯 op.40
  /ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、オットー・タウスク:指揮、BBCウェールズ交響楽団
 1曲目、20世紀はじめに活躍したイギリスの女性作曲家、エセル・スマイスのオペラから。今年はイギリスの女性参政権100周年。女性作曲家の作品が多いです。この「遭難者たち」は、エセル・スマイス自身が指揮した録音もあるそうです(ナクソス・ミュージック・ライブラリーで見つけました)。

◇8/2 Prom 26: Late Night Serpent and Fire
 ・パーセル:ディドとエドネス より 抜粋
       妖精の女王 シャコンヌ「中国人の男と女の踊り」
 ・クリストフ・グラウプナー(Christoph Graupner):Dido, Queen of Carthage 抜粋
 ・アントニオ・サルトリオ(Antonio Sartorio):Julius Caesar in Egypt 抜粋
 ・マシュー・ロック(Matthew Locke):テンペスト カーテン・チューン
 ・ヘンデル:エジプトのジュリアス・シーザー(ジューリオ・チェーザレ) 私が感じるもの?…神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら
 ・ダリオ・カステッロ(Dario Castello):ソナタ第15番 ニ短調
 ・フランチェスコ・カヴァッリ(Francesco Cavalli):Dido – 'Rè de' Getuli altero … Il mio marito'
 ・ヨハン・アドルフ・ハッセ(Johann Adolf Hasse):アントニーとクレオパトラ Morte col fiero aspetto
 ・ヘンデル:合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ) ハ短調 op.6-8
  /アンナ・プロハスカ(ソプラノ)、ジョヴァンニ・アントニーニ:指揮、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico)
 遅い時間のプロム、Late Nightで古楽をどうぞ(日本だと古楽と言えば朝6時の「古楽の楽しみ」ですね。リアルタイムで聴いた後、「古楽の楽しみ」を聴くのもいいかも…起きれたら)。イル・ジャルティーノ・アルモニコはイタリアの古楽アンサンブル。違う作曲家で、同じ題材…クレオパトラやジュリアス・シーザー(カエサル)を取り上げているのも興味深いです。作曲家が変わるとどう違うのか。古楽でソプラノの歌も聴けるのも楽しみです。声域が違いますが、声楽をやっている者として聴きたいです。

◇8/3 Prom 27: Folk Music around Britain and Ireland
  /Julie Fowlis、Jarlath Henderson、Sam Lee、Alaw、The Unthanks、ステファン・ベル:指揮、BBCコンサート・オーケストラ
 イギリスやアイルランドのフォークミュージックのプロムです。クラシックだけじゃありません。こういうプロムを今までほとんど聞いてこなかったので今年は聴きたい。

【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms - The Great Silkie of Sule Skerry (Folk music Prom)
BBC Proms - Camariñas (Folk music Prom)
BBC Proms - Dawns Soig - Dawns Y Gwr Marw (Folk music Prom)
BBC Proms - Ma Ausheen (Folk music Prom)


◇8/5 Prom 29: Brandenburg Concertos Project – 1
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
 ・マーク=アンソニー・タネジ:Maya(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
 ・アンデシュ・ヒルボリ(ヒルボルイ) (Anders Hillborg):Bach Materia(イギリス初演)
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
 ・ウリ・ケイン(Uri Caine):Hamsa(イギリス初演)
  /ペッカ・クーシスト、アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、マヤ・ベイサー(チェロ)、フィオナ・ケリー(フルート)、ウリ・ケイン(ピアノ)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団

◇8/5 Prom 30: Brandenburg Concertos Project – 2
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
 ・オルガ・ノイヴィルト(Olga Neuwirth):Aello - ballet mécanomorphe(イギリス初演)
 ・ブレット・ディーン:Approach – Prelude to a Canon
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
 ・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
 ・スティーヴン・マッキー(Steven Mackey):Triceros(イギリス初演)
  /アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)、ブレット・ディーン、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、クレア・チェイス、フィオナ・ケリー(フルート)、マッテン・ラーション(オーボエ)、ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)、トーマス・ダウスゴー:指揮、スウェーデン室内管弦楽団
 2つ合わせて。これは面白い、興味深いプロム。バッハのブランデンブルク協奏曲を全曲やります。プラス、現代作品。イギリス初演のものが多いです。ソリストが豪華。クラシックだけでなく、ジャズや現代作品で活躍する人も多い。古楽と新しい音楽を同じ演奏会で演奏して、どう聴こえるのか。楽しみです。
【追記】
 ただブランデンブルク協奏曲と現代作品を並べるのではなく、現代作品が徐々にブランデンブルク協奏曲になってしまったり、ブランデンブルク協奏曲から現代音楽に変わってしまったりと、「あれ!?」と思う曲もあります。

◇8/6 Proms at ... Cadogan Hall 4: Dame Sarah Connolly & Joseph Middleton
  /サラ・コノリー(メゾソプラノ)、ジョゼフ・ミドルトン(ピアノ)
 曲名は省略します。パリー、ヴォーン=ウィリアムズ、ブリテン、ブリッジ、ホルスト、他、イギリスの歌曲です。現代作品、世界初演作品もあります。イギリスの歌曲はあまり知らないので、是非聴きたいです。

◇8/6 Prom 31: Minnesota Orchestra & Osmo Vänskä
 ・バーンスタイン:キャンディード 序曲
 ・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ長調
 ・アイヴス:交響曲第2番
  /イノン・バルナタン (Inon Barnatan)(ピアノ)、オスモ・ヴァンスカ:指揮、ミネソタ管弦楽団
 プロムスにヴァンスカさんとミネソタ管が登場です!2010年以来の登場です。バーンスタイン生誕100年記念の「キャンディード」序曲を含む、アメリカプログラムです。アイヴスは聴いたことがないはず(ある気もする、記憶がない)なので聴いてみます。

◇8/7 Prom 33: Brahms's A German Requiem
 ・シア・マスグレイヴ (Thea Musgrave):Phoenix Rising
 ・ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45
  /ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)、ヨハン・ロイター(バリトン)、BBCシンフォニーコーラス、リチャード・ファーネス:指揮、BBC交響楽団
 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」です。きれいな曲なのですが、まだ親しめていない作品。聴きます。
【追記】
 動画がアップされました。YouTubeでどうぞ。
BBC Proms – Thea Musgrave: Phoenix Rising
  ↑途中、ホルンやトランペット、トロンボーンが立って演奏します。かっこいい。
BBC Proms – Johannes Brahms: A German Requiem


◇8/8 Prom 34: Barber, Britten & Copland
 ・ウォルトン:序曲「ポーツマス岬」
 ・コープランド:コノテーションズ (Connotations)
 ・ブリテン:イリュミナシオン op.18
 ・バーバー:アントニーとクレオパトラ op.40
 ・ブリテン:「ピーター・グライムズ」より 4つの海の間奏曲 op.33a
  / サリー・マシューズ(ソプラノ)、ファンホ・メナ:指揮、BBCフィルハーモニック
 イギリスプログラムのようで…バーンスタインを記念したプロムです。コープランド「コノテーションズ」はバーンスタインが初演。ブリテン「4つの海の間奏曲」は今年もう何回目だって位に聴いてますね…。聴きますよ。
 BBCフィルハーモニックの首席指揮者、ファンホ・メナさんは、この回が首席指揮者として最後のプロムスだそうです。

◇8/9 Prom 36: Mahler, Wagner and Webern
 ・ウェーベルン:5つの小品 op.10
 ・マーラー:交響曲第10番 アダージョ
 ・ワーグナー:ワルキューレ 第1幕
  /アニャ・カンペ(ソプラノ/ジークリンデ)、ロバート・ディーン・スミス(テノール/ジークムント)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス/フンディング)、エサ=ペッカ・サロネン:指揮、フィルハーモニア管弦楽団
 サロネンさんの登場です。マーラーにワーグナー。ワーグナーの「指環」も親しめてない作品。壮大過ぎる!少しずつ。今回は「ワルキューレ」の第1幕です。あらすじを頭に入れて聴いてみます。サロネンさんはフィンランド国立歌劇場で、「指環」チクルスを指揮する予定です。

◇8/10 Prom 37: Orchestra of the Academy of Santa Cecilia & Sir Antonio Pappano
 ・ハイドン:天地創造 ラルゴ:混沌の描写
 ・バーンスタイン:交響曲第1番 「エレミア」
 ・マーラー:交響曲 第1番 ニ長調
  / エリザベス・デション(メゾソプラノ)、アントニオ・パッパーノ:指揮、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
 パッパーノさんとサンタ・チェチーリア管の登場です。ハイドンの「天地創造」の1曲目、バーンスタインとマーラーの交響曲第1番という組み合わせです。「エレミア」は以前オンデマンドであって、聴こうと思ったら期限が過ぎてた…。今度こそ聴きます。

◇8/11 Prom 38 &39: West Side Story
      [Binaural Sound あり]
*リンク先はProm39
 ・バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー
  /Students from ArtsEd and Mountview、ジョン・ウィルソン:指揮、John Wilson Orchestra
 バーンスタイン生誕100年記念プロムが続きます。バーンスタインといえばやっぱりこの作品、「ウェスト・サイド・ストーリー」。演奏会形式でお送りします。

◇8/12 Prom 40: Joshua Bell & the Academy of St Martin in the Fields
 ・メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 序曲
 ・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61
 ・ブリッジ:悲歌 Lament
 ・ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 op.60
  / ジョシュア・ベル:ヴァイオリン、指揮、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
 アカデミー室内管弦楽団の登場です。指揮はヴァイオリンのジョシュア・ベル。ベルさんは指揮もするようになりましたね。ブリッジの「悲歌」は、1915年、イギリス船籍・ルシタニア号が沈没した際、犠牲なった9歳の女の子・キャサリンの追憶にと作曲されました。第一次世界大戦中、ドイツの潜水艦「Uボート」の雷撃を受け沈没。乗客1198名が死亡したそうです。

◇8/12 Prom 41: Edward Gardner conducts Elgar & Vaughan Williams
 ・リリー・ブーランジェ(Lili Boulanger):兵士の埋葬のために Pour les funérailles d'un soldat
 ・エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
 ・ヴォーン=ウィリアムズ:われらに平和を与えたまえ(ドナ・ノビス・パーチェム Dona Nobis Pacem)
  /ソフィー・べヴァン(ソプラノ)、ニール・ディヴィース(バス・バリトン)、 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
  BBCシンフォニーコーラス、エドワード・ガードナー:指揮、BBC交響楽団
 今年はリリー・ブーランジェの作品が多く演奏されます…調べたら没後100年だった。イチオシはヴォーン=ウィリアムズのカンタータ「Dona Nobis Pacem」以前聴いたことがあるのですが、とてもきれいな曲です。日本ではなかなか演奏されませんが、イギリスではちょくちょく演奏されます。ミサの典礼文である「Dona Nobis Pacem」、聖書や詩人のテキストから歌詞が取られています。静かに平和を歌います。

◇8/13 Prom 42: Grieg's Piano Concerto
 ・アルヴォ・ペルト:交響曲第3番
 ・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
 ・シベリウス:交響曲 第5番 変ホ長調 op.82
  / カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、エストニア祝祭管弦楽団
 今年はエストニア独立100年。エストニア祝祭管弦楽団を率いて、パーヴォさんが登場です。1曲目はエストニアを代表する作曲家、ペルトの交響曲。ペルト、いいですね。その後はグリーグ、シベリウスと北欧プログラム。シベリウスの5番は初稿が演奏されたのはシベリウスが50歳の誕生日の1915年でしたが、その後改訂。現行版が完成したのは2019年でした。ということは、来年100年。来年もプロムスで演奏する?

◇8/14 Prom 43: Daniel Barenboim & West–Eastern Divan Orchestra
 ・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
 ・デイヴィッド・ロバート・コールマン:Looking for Palestine (ロンドン初演)
 ・スクリャービン:法悦の詩
  /エルザ・ドライシヒ(ソプラノ)、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、ダニエル・バレンボイム:指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団
 今年のバレンボイムさんは8月半ばに登場です。どういう組み合わせのプログラムだろうこれは。そういえば、前の日のProm42のブニアティシヴィリさん、このProm43のバティアシュヴィリさん、どちらもジョージアのご出身ですね。

◇8/15 Prom 44: Debussy, Ravel & Boulanger
 ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ・リリー・ブーランジェ:詩篇第130番 Du fond de l'abîme
 ・ドビュッシー:夜想曲
 ・ラヴェル:ボレロ
  / Justina Gringytė(メゾソプラノ)、CBSOユースコーラス、CBSOコーラス、ルドヴィク・モルロー:指揮、バーミンガム市交響楽団
 バーミンガム市響の登場です。今年は首席指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラさんは産休のためお休みです。ドビュッシーとL.ブーランジェ、没後100年コンビです。最後はラヴェルのボレロ。盛り上がります。


 新しい情報があれば、随時追記していきます。
 8月後半に続きます。8月後半は…盛りだくさんです。
BBC Proms ( プロムス ) 2018 私選リスト その3 [8月後半]

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# by halca-kaukana057 | 2018-07-30 21:56 | 音楽


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