自分のための演奏、皆で味わう演奏

 先日2009年弾きたい曲リストの記事を書くきっかけとなった、トラックバック企画者であるかおるさんのブログで、ピアノについて考え込んでしまう記事を読みました。

かおるの凸凹練習帳♪:人前で弾く曲とは!
弾きたい曲が山のようにあります。
(中略)
A.とにかく音にできたらいい、自分で好き勝手に弾いて楽しんでおきたい曲!
B.練習会で「聴いてーーー弾けるようになったの」と聴いてもらうための曲!
C.演奏会や発表会の場で披露する曲!
D.コンクールで弾く曲!

AとBなら少々完成度が低くても大丈夫!自己満足でOK!

でもCになると、自分も納得しないといけない・・・・。ましてやDになると、完成度の高さを求められると思います。


 独学である私の場合、C,Dの場は存在しません。オフ会にも一度しか参加したことがなく、身近にピアノ・音楽サークルも無い。コンクール?…何のことやら。人前で演奏する機会があるとすれば、このブログとHPにアップし続けている録音ぐらい。子どもの頃、ピアノレッスンに通っていた時は発表会で演奏しましたが、遠い記憶でよく覚えていません。第一、どんな演奏をしたいかなんて考えてなかった。

 つまり、今の私にとってピアノを演奏することはAになる。Bの練習会は無いけど、アップしている録音に近いのだろうか。録音は、「聴いて欲しい」というつもりでアップしているのではないのですが。自分の演奏を客観的に聴きなおすためのものだと考えています。Aの場でしか演奏は出来ないけど、自己満足では終わりたくない。聴く人がいなくても、ピアノは弾きたい。自分の手で音楽に触れてみたい。自分の手で触れてみたい作品・作曲家がある。触れて、何故その作品・作曲家に惹かれるのか、演奏して聴いて読み解いてみたい。私がピアノを練習しているのは、そんな想いを持っているからだ。

*この私のピアノ演奏・音楽に触れることについての考えは、以前の記事◇「この鍵盤の向こう側」で詳しく書いています。私がピアノを演奏する理由です。この問い・考えは、ピアノを弾きながら今も考えを深めている途中です。



 でも、私が人前で弾いてみたいかと問われれば、イエスと答える。緊張はするけど…音楽は自分だけのものじゃないから。演奏を通した音楽の謎解きを、皆でやってみたいのだ。私の出した、誰かの出した"答え"となる演奏をお互いに聴き合いたい。ネット上の録音や動画を見せ合うことでも出来るけど、生の音は違う。音だけで伝えられないもの…表情や指・手・腕の動きもある。演奏した後、お互いに話が出来ればなお良い。これまで機会はあまり無かったけれども、人前で演奏できるチャンスがあれば、やってみたい。その時、かおるさんがおっしゃっていることを私も感じるだろう。ピアノであれ他の事であれ、私は"経験値が低い"と感じている。だから、「2009: あけましておめでとうございます」の記事で書いたとおり、今年は「攻める」年にしたい。ピアノを人前で演奏して、その作品に対して感じた難しさや謎だと感じたこと、面白さ、そして何より音楽の楽しさを一緒に味わえたらと思う。プロのピアニストのように自分の演奏で人を楽しませ、喜ばせるエンターティナーになる自信はない。でも、感じることは人によって異なるけど、自分が感じている「楽しい」という想いを、少しで良いから同じ場にいる誰かも感じてくれたら…と思う。


 人前で演奏する作品となると、有名な、凝った作品でないとダメかとも思う。大曲・難曲をピアニストのように演奏できたら、それはさぞ気持ち良いだろう。だが、私にとってはどうやっても無理な話だ。ここで私は、自分のレベルに合った曲…私の場合、ブルグミュラー25完了まであと少し初級レベルの曲から選ぶのだが、自分のレベルって実はよくわかっていないのかもしれない。ここで、かおるさんのブログの当該記事のコメントから引用します。
「中級だから上級の曲は無理」とか確かに枠にハメられないとは思います。コツコツといろんな曲を弾いていって自分で見極めるしかないのかなあ、と思っております。

 私の場合、初級だからこそ、独学だからこそ、コツコツといろいろな曲を練習して、見極めつつ可能性を広げることが必要なんだろうと思いました。いろいろな作品に取り組むのも「攻め」。これまで、「初級だから」「独学だから」を口癖のように言って(書いて)きた。今年は、柔軟に捉え考えること。これも必要性を感じたので目標にしよう。

 これまでピアノ・音楽に関して考えてきたことを実践しつつ、柔軟に挑戦する一年にしたい。最後に、シューマンの「音楽の座右銘」から引用して、今年のピアノへの抱負の記事を締めくくりたいと思います。
やさしい曲を、上手に、美しくひくように努力しなさい。

山のむこうにも人が住んでいます。つつましくなりなさい!あなたはまだ、他の人びとがあなた以前に考えたり発見したこと以外に、なにひとつ考えたり発見したりしていないのです。

音楽の歴史の勉強は、様ざまの時代の傑作をたくさん聞くことに支えられてうぬぼれと虚栄心をいちばん早くなおしてくれるでしょう。

熱心で根気強ければ、あなたはだんだん上達するでしょう。

学ぶことに終りはありません。




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【関連記事】
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目標への順序と段飛ばし
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by halca-kaukana057 | 2009-01-03 23:18 | 奏でること・うたうこと

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by 遼 (はるか)
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