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「つばめ」を読み解いてみる

 ピアノの練習はしていますが、なかなか完成に近づきません。自分がどんな演奏をしたいのか、「つばめ」を少し読み解いて、イメージを膨らませてみます。

 ト長調の、快活でのびのびとした曲。つばめの活き活きした姿がイメージできる。
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 この曲は、左手が右手を飛び越える手の交差の練習曲。でも、メロディーのソプラノ、伴奏の内声、バスに分かれると思う。ソプラノ部分は16分音符で軽く、内声はやさしくおとなしく滑るように。バスはしっかりと深く、存在感を出して響かせる。
 この曲で表現されている「つばめ」は、どんなつばめなんだろうか。1羽?2羽?沢山?私は1羽+周りに何羽かいると感じた。水辺や空をサッと滑るように飛ぶつばめ。2小節目、クレッシェンドは上に向かう。つばめが空高く飛ぶように。4小節目のソプラノ3音目レは落ち着かせて。飛ぶ速度が少し落ちたように。でも5小節目からまたスピードを上げて飛ぶ。
 7小節目はdolce.木にとまったのだろうか。ソプラノのスラーをやさしく。

 9~15小節目は同じように。ただ、16小節目から変化が。
「つばめ」を読み解いてみる_f0079085_22274737.jpg

 17小節目。ト長調から、平行調のホ短調に。でも、ドとミにもシャープが付いているので、ホ短調とは色合いが少し変わる。天気が悪くなってきたのだろうか。この場面ではつばめは1羽。不安さを感じさせる。また、この部分のバスはどれもシだが、響き・強弱は全て異なると思う。18・20小節目のソプラノ「♯ファーソー♯ファ」は、ソを強調して、消え入るように。
 21小節目からは大きな変化の流れ。22小節目にかけてのびのびとクレッシェンド!不安は消え去り、ト長調に戻る。

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 23小節目から、また流れが変わる。この23小節目の内声に苦戦してます。24小節目からのバスにも。このバスは何を意味しているのだろう?このあたりがまだ読み込めていない。のびのびと飛ぶつばめではなく、他のつばめと戯れて飛ぶつばめだろうか。
 最後はふわりと、飛び去る。

 こんなイメージを持っているのですが、演奏に出せない。出したい音があるのに、出せないこのもどかしさ。練習あるのみ。テンポは無理にあげない。気にしない。「帰途」の二の舞にならないように。


 ブルグミュラーはもう1曲、おさらいで第4曲「無邪気」も練習してます。スケールをなめらかに演奏することは、「つばめ」に通じるところがあると思う。好きな曲です。のびのびと演奏したい。


【プレ・インベンション】
 13曲目、テレマンの「ジグ」。指使いで混乱中。この曲もト長調。やっぱりテレマンは木管楽器をイメージします。フルートがメロディーで、左手部分はファゴットやチェンバロ。テレマンの時代に流行した"トリオ・ソナタ"風かもしれない。トリオ・ソナタは、2つの旋律楽器と1つの通奏低音で編成されているが、テレマンの作品には旋律楽器+チェンバロ+通奏低音という編成もあったという。
Wikipedia:トリオ・ソナタ
 この「ジグ」は2声だけど、聞こえない声部もあると想像して弾いてみたら面白いかも。編曲する力量は、私にはないけど。


 想像するだけ想像したら、形にしてみよう。指よ、動け…!
by halca-kaukana057 | 2009-02-09 23:06 | 奏でること・うたうこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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