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私とシューマンのこれまで

 はるりんさんのブログ「日々こもごも ~Humoreske~」にて、「私の大事な一曲」についての記事があったので、私も書いてみようと思う。大事な一曲…一曲どころではなく何曲もある。毎年「弾きたい曲ランキング」のトップに挙がるシベリウス「樅の木」op.75-5もそうだし、このブログのタイトルの元になったシューマン「見知らぬ国々」op.15-1もレパートリーの一曲でもある大事な作品だ。他にもあってなかなか一曲に絞れ切れないのだが…、はるりんさんはシューマニアーナということで、「見知らぬ国々」以外のシューマンの作品で書こうと思う。

日々こもごも ~Humoreske~:私の大事なこの一枚

 実は、以前シューマンは苦手な作曲家のひとりだった。大学生の頃、音楽の授業で先生がシューマンについて話した時があったのだが、その話がとにかく酷かった。ピアノの上達のために指を訓練する機械を使い、指を痛めてしまったとか、精神病になってライン川に投身自殺し、精神病院で最期を遂げたとか。事実ではあるのだが、今思い出すとやや誇張した話で、クラシックについてよく知らなかった当時の私はそれを真に受けてしまった。シューマンって危ない人だ…と。シューマンの作品は「トロイメライ」ぐらいしか知らなかったし、特に気になる存在でもなかった。

 その後、クラシックを本格的に聴くようになって、初めて自分でクラシックのCDを買った。ユンディ・リのアルバムだったのだが、その中に「謝肉祭」op.9より「ショパン」と、リスト編曲の「献呈(君に捧ぐ)」が入っていた。どちらも穏やかなロマンティックな曲で、気に入った。特に「ショパン」。短いながらも、美しい。「ショパン」とタイトルが付いているけど、ショパンとはちょっと違う。誰が作曲したんだろう?とジャケットを見てみればシューマン。シューマンって、あのシューマンか。苦手なイメージがあったけど、聴いてみたらそうでもないかもしれないと感じた。

 その後、シューマンは「アラベスク」「子供の情景」「森の情景」「幻想曲」などのピアノ曲や室内楽、交響曲と聴いていって、その優しさや美しさ、ふと表れる悲しさ、作品の中に音名でシューマン自身やクララの名前を入れたりするミステリアスさに惹かれていった。シューマンに関する本も読んで、確かに狂気の部分もあるけれども、音楽評論の先駆的存在になったことなどの面も知ることが出来た。そして何より、「音楽の座右銘」は私にとって音楽のバイブルになった。シューマンは大好きな作曲家のひとりだ。

 私の中でのシューマンのイメージを変えるきっかけになった「ショパン」op.9-12は、思い出の大事な一曲。その後、NHK「スーパーピアノレッスン」ミシェル・ダルベルトの回で「謝肉祭」が取り上げられ、ますます興味を持った。「謝肉祭」はバラエティに富んでいて、楽しくて、でも音の中に様々なものが隠されている不思議な作品。この不思議さもシューマンの魅力だと思う。

 CDは、「子供の情景」も入ったこのCDを。

シューマン:謝肉祭
ヴィルヘルム・ケンプ/ユニバーサルクラシック
 ケンプの演奏の温かさ、穏やかさにホッとします。
by halca-kaukana057 | 2009-04-07 22:34 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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