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音楽へのアプローチ方法

 先日、「宙のまにまに」6巻感想の記事で「天文はアマチュアでもプロと肩を並べることが出来る学問」と書いた。そう書いていて、音楽もアマチュアでもプロと肩を並べることが出来るなと感じた。

 例えば、音大卒だけど音楽の道には進まず、でも趣味で音楽は続けている人もいるだろう。アマオケに所属している人もいるだろう。ずっと趣味で音楽をやってきて、コンクールで賞をとったり、小さくてもリサイタルを開いたりしている人もいるだろう。演奏動画をYouTubeなどにアップして、何万回も再生されている人もいるだろう。また、「技巧的に巧い」だけでなく、テクニックは拙いかもしれないけど表現で聴かせる人もいる。その人の演奏のよさは、ひとつの物差しでははかれない。初心者向けの作品でも、丁寧に読み込んで美しく演奏すれば、完成度の高い音楽になる。「音楽」へのアプローチ方法は広い。様々だ。

 ここまではクラシック音楽前提で書いたが、ポップスやロックでも同じことが言える。しかも、自分で作詞・作曲して「初音ミク」に歌わせてニコニコ動画にアップする…なんてことも出来る。ヒットすれば、CD化されることもある。ネットのおかげで、ますますプロとアマの垣根がなくなってきているのではないかと思う。

 私は、音楽へのアプローチ方法を狭い視点で捉えてきた。ピアノの独学という方法をとる一方で、以前、レッスンを受けている人に対する劣等感を感じていた。レッスンに通って師の教えを受けなければ巧くならない、そう考えていたからだ。でも、独学でも楽譜をじっくり読み込んで、CDを聴きこんで、その作品に対するイメージを膨らませて練習する。ひとつの作品を仕上げる進度は遅いかもしれないけど、自分なりの「演奏の楽しみ方」「音楽の楽しみ方」を実感できるようになってきた。さらに、その作品を演奏すること以上に、演奏することを通してその作品に込められたものを感じ取りたいと思うようになった。自分なりの試行錯誤の軌跡として、録音してみたり、動画を撮ってみたり。言葉や画像だけでは感じ取れないこともあるはずと、拙さをさらけ出すことを承知でそれをブログに載せてみたり。今も音楽とどう付き合っていくかは手探りの状態だが、その手探りが楽しいと感じる。

 でも、まだ音楽へのアプローチ方法を狭く捉えているなと感じる。未だに、独学であることに劣等感を感じることもある。発表会やオフ会に何度も参加している人の話を聞くと、一方自分は殻に閉じこもって…と思うこともある。自分が未体験の話を聞くと、それに惑わされて心が揺らいでしまう。視野が狭い、思考が硬い証拠だ。

 音楽へのアプローチ方法は、プロとアマ、初心者と上級者、レッスンを受けている人と独学者…と2つにはっきりと分けられなくなってきているのかもしれない。プロにも色んな演奏者がいるだろうし、アマチュアに関しては分類不可能だろう。だからこそ、自分のやりやすい方法で、やりたい方法で、皆それぞれ音楽を楽しめればいいと思う。どんどん発表会やオフ会に出て演奏を披露するもよし、ひとりで黙々と演奏するもよし。コンクールに挑戦するのもよし、動画を撮ってネットにアップするもよし。アマオケに入ったり、アンサンブルを組むのも楽しい。大人の初心者、独学者、もちろんOK!自分で演奏はしないけど、演奏を聴いて演奏者を応援するのもあり、だ。

 音楽への関わり方は色んな方法がある。ようやくそれに気がついた。音楽は、いろんな意味で「自由」なんだなと思う。以前読んだ「日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」を思い出した。私も皆も、「自由」に、様々な方向から音楽を楽しめたらいいなと思う。そして、それを見た人が「楽しそう」「自分もやってみたい」と思えたら…とても幸せだな、と思う。
by halca-kaukana057 | 2009-05-02 22:36 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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