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声楽の衝撃

 先日、初めて声楽のコンサートに行きました。これまでのオーケストラや、ピアノやヴァイオリンなどの器楽曲のコンサートとは違うのだろうか?そう思いながら。

 私はこれまで、あまり声楽に親しんできませんでした。シューベルトやシューマンなどの歌曲を少し聴くぐらい。オペラのCDはあまり聴かない。苦手というわけではないのですが、歌曲の小品からオペラ・歌劇、さらには合唱まで幅広く、どこから手をつけたらいいのかわからないのもありました。(でも、管弦楽曲や器楽曲も同じだとは思うのだが…)
 今回のプログラムは、日本の歌曲や唱歌、シューベルトやフォスターなど海外の歌曲が十数曲。小品ばかり。聴いたこともある曲も多かったので特に予習もせず、気楽な気持ちで聴きにいきました。

 しかし、このコンサートで衝撃を受けました。声楽って…凄い、と。人間の声って、こんなに出るものなのか!!と。ホールに響き渡る歌声、豊かな声量。人間の歌声って、こんなに豊かで魅力的なものだったんだと感じた。CDで聴くのと全く違う。オーケストラやピアノなどの楽器とも違う。圧倒されてばかりでした。これまで、私は声楽をナメていた…。コンサートが終わったあとは、そんなのとんでもない!と、がらりと考えが変わってしまいました。

 歌手は、テノールの本田武久さん。以前、ニュースで見たことのある方でした。若くしてガンを患うも、ステージに立ち続ける。歌声は、病気など少しも感じさせない、明るくのびのびとしていました。以前、舘野泉さんの演奏(CDでもコンサートでも)を聴いて、左手だけの演奏だろうが何だろうが関係ない、美しい音楽をひとりの人間が演奏している、それだけでいいと感じた。それと同じことを、本田さんにも感じた。今この時間と、命を込めた歌が目の前で歌われている。それだけでいい、と。本田さんの歌声に、心が震えました。(ただ、本田さんご自身はとても苦しい思いをされていると思います。だからこそ、コンサートが開かれて、聴くことができてよかったと思う。)

 声楽の凄さを感じたと同時に、魅力も感じました。ホールいっぱいに声を響かせることが出来たら、気持ちいいだろうな。ピアノを弾くのとはまた違う、音楽のたのしみがあるんだろうな。声楽にますます興味を持ったコンサートでした。
by halca-kaukana057 | 2009-05-07 21:59 | 音楽

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by 遼 (はるか)