2009年 06月 10日
「かぐや」最後の夜
先日記事に書いた月周回衛星「かぐや(SELENE)」の月面落下まで、あと6時間程となりました。
・以前の記事:もうすぐさよなら、「かぐや」
◇JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」:「かぐや」月面落下予測日時・場所
◇JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」:SELENE通信
上記「かぐや」公式サイトによりますと、観測運用は昨日9日で終了したそうです。現在は、制御落下に向けての運用をしているところ。落下予想時刻は11日午前3時25分頃。ああ、もうお別れの時が近づいてきている。そう思うと何とも言えない気持ちになります。
そんな「かぐや」から届いた動画。もう旧聞な感じもしますが、高度11kmから撮影した月面のハイビジョン動画です。
高度11kmと言うと、地球だとジェット機が飛んでいる高度。エベレストが8848m,つまり約8km。スペースシャトルやISSが飛んでいるのは高度400km.随分地表に近いです。クレーターの凸凹がとてもダイナミック。月面の質感まで伝わってくるかのよう。地球とは明らかに違う。大気がないため、地形が空気で変化しないためなんだなと実感します。
「かぐや」の成果についても読める、この本が欲しくなってきた。じっくり読みたい。
◇NEWTONムック:月世界への旅―38万キロ彼方のフロンティア
付録がなんと、「かぐや」の観測データで作成された月面精細地形図のポスター。それ欲し過ぎる。
今夜の私の住む地域の天気は、最悪なことに曇り雨。日付が変わっても晴れそうにありません。それでも午前3時25分頃には起きて、月が出ているであろう方角を見ていようかな。目には見えなくても、「かぐや」を見守っていたい。
「かぐや」に搭載された41万人の名前とメッセージも、「かぐや」と共に月面に落下します。私の名前とメッセージも、月面に到達するわけだ。その「かぐや」と名前・メッセージが刻印されたプレートが落ちた跡を、後継探査機や人類が見に行くことはあるんだろうか。あって欲しいな。
*****
もうひとつ、旧聞に近いけれども気になった宇宙関係ニュース。
◇朝日新聞:宇宙飛行士の土井隆雄さん、国連課長に内定
◇読売新聞:宇宙飛行士・土井さん、国連職員に転身
◇毎日新聞:宇宙飛行士:土井さん、国連の課長に 宇宙平和利用に意欲
国連宇宙部・宇宙応用課…そんな部署があったんだ。人工衛星などでの宇宙開発を人々のためにどう利用・活用するかの施策や、宇宙教育の推進などが主な職務となる予定。そういえば、JAXAの宇宙飛行士やプロジェクトマネージャーらが全国行脚して、プロジェクトの解説をしたり市民と意見交換したりする「JAXAタウンミーティング」を始めたのも土井さん(&的川泰宣先生)だったっけ。その辺と関連もあるんだろうか。宇宙教育、アウトリーチのあたり。
アストロアーツには土井さんのコメント全文が掲載されていました。
◇アストロアーツ:土井隆雄さん、国連宇宙部の宇宙応用課長に
今後のご活躍もお祈りしています。
ところで、7月5日から筑波で始まる「宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」にて、土井さんと平原綾香さんのトークイベントがあるらしい。その場で今回の話も詳しく語られるの…かな?
◇第27回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS):トークと音楽でつづる宇宙への誘い ~心に宙(そら)を~
*****
次のシャトルミッションSTS-127・エンデバー号の打ち上げも13日に迫りました。このミッションで、「きぼう」船外プラットフォームが取り付けられ、「きぼう」が完成します。船外プラットフォームが取り付けられることで、さらに幅広い宇宙実験が出来ると期待。また、この便で若田光一宇宙飛行士も帰還します。約3ヶ月のISS長期滞在ももう終わりなのか…。早いなぁ。結構あっという間だったなぁ。
・以前の記事:もうすぐさよなら、「かぐや」
◇JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」:「かぐや」月面落下予測日時・場所
◇JAXA 月周回衛星「かぐや(SELENE)」:SELENE通信
上記「かぐや」公式サイトによりますと、観測運用は昨日9日で終了したそうです。現在は、制御落下に向けての運用をしているところ。落下予想時刻は11日午前3時25分頃。ああ、もうお別れの時が近づいてきている。そう思うと何とも言えない気持ちになります。
そんな「かぐや」から届いた動画。もう旧聞な感じもしますが、高度11kmから撮影した月面のハイビジョン動画です。
高度11kmと言うと、地球だとジェット機が飛んでいる高度。エベレストが8848m,つまり約8km。スペースシャトルやISSが飛んでいるのは高度400km.随分地表に近いです。クレーターの凸凹がとてもダイナミック。月面の質感まで伝わってくるかのよう。地球とは明らかに違う。大気がないため、地形が空気で変化しないためなんだなと実感します。
「かぐや」の成果についても読める、この本が欲しくなってきた。じっくり読みたい。
◇NEWTONムック:月世界への旅―38万キロ彼方のフロンティア
付録がなんと、「かぐや」の観測データで作成された月面精細地形図のポスター。それ欲し過ぎる。
今夜の私の住む地域の天気は、最悪なことに曇り雨。日付が変わっても晴れそうにありません。それでも午前3時25分頃には起きて、月が出ているであろう方角を見ていようかな。目には見えなくても、「かぐや」を見守っていたい。
「かぐや」に搭載された41万人の名前とメッセージも、「かぐや」と共に月面に落下します。私の名前とメッセージも、月面に到達するわけだ。その「かぐや」と名前・メッセージが刻印されたプレートが落ちた跡を、後継探査機や人類が見に行くことはあるんだろうか。あって欲しいな。
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もうひとつ、旧聞に近いけれども気になった宇宙関係ニュース。
◇朝日新聞:宇宙飛行士の土井隆雄さん、国連課長に内定
◇読売新聞:宇宙飛行士・土井さん、国連職員に転身
◇毎日新聞:宇宙飛行士:土井さん、国連の課長に 宇宙平和利用に意欲
国連宇宙部・宇宙応用課…そんな部署があったんだ。人工衛星などでの宇宙開発を人々のためにどう利用・活用するかの施策や、宇宙教育の推進などが主な職務となる予定。そういえば、JAXAの宇宙飛行士やプロジェクトマネージャーらが全国行脚して、プロジェクトの解説をしたり市民と意見交換したりする「JAXAタウンミーティング」を始めたのも土井さん(&的川泰宣先生)だったっけ。その辺と関連もあるんだろうか。宇宙教育、アウトリーチのあたり。
アストロアーツには土井さんのコメント全文が掲載されていました。
◇アストロアーツ:土井隆雄さん、国連宇宙部の宇宙応用課長に
今後のご活躍もお祈りしています。
ところで、7月5日から筑波で始まる「宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」にて、土井さんと平原綾香さんのトークイベントがあるらしい。その場で今回の話も詳しく語られるの…かな?
◇第27回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS):トークと音楽でつづる宇宙への誘い ~心に宙(そら)を~
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次のシャトルミッションSTS-127・エンデバー号の打ち上げも13日に迫りました。このミッションで、「きぼう」船外プラットフォームが取り付けられ、「きぼう」が完成します。船外プラットフォームが取り付けられることで、さらに幅広い宇宙実験が出来ると期待。また、この便で若田光一宇宙飛行士も帰還します。約3ヶ月のISS長期滞在ももう終わりなのか…。早いなぁ。結構あっという間だったなぁ。
by halca-kaukana057
| 2009-06-10 21:38
| 宇宙・天文