2009年 06月 15日
本屋の森のあかり 5
書店員さんたちの本屋さん漫画、5巻です。
本屋の森のあかり 5
磯谷 友紀/講談社・講談社コミックスKiss/2009
副店長・寺山に失恋した傷がようやく癒えてきたあかり。ある日あかりは、緑が店長と異動について話しているのを聞いてしまう。ずっと一緒に仕事してきた同期が異動してしまうことに動揺するあかり。年末のフェアが終わり、正式に緑の異動が発表される。緑のための送別会を開く須王堂の仲間たち。その送別会に、あかりはあるものを持っていく…。
そして、緑の異動の後、あかりにも転機が…。
5巻であかりたち3人に転機が訪れます。まず、緑の異動。今まで緑には何となく近づきがたいイメージを持っていた。仕事はできるけれども、冷たいイメージ。しかし、4巻の倒れたあたりから親近感が沸き始めた。仕事に邁進するために、自分の弱さや本音を表に出さないようにしているような。5巻では、そんな緑の様々な面が見られます。いつの間にか手を回してバリバリと仕事をしている緑、ちょっと弱気な緑、そしてあかりに優しい(?!)緑。22話のあかりと話すシーンでは何が起こったのかとw不思議な緑の一面を見ました。
そしてあかりにも転機が。緑と同じ支店に助っ人として臨時の異動。あかりにとっては、それは寺山との離別を意味する。そんな寺山との最後の仕事だった23・24話。面白かったです。仕事のために向かった出版社のエピソードも。114ページの
これはこの物語の根幹だと思った。様々な文学作品が登場し、その作品のエピソードを交えながら色々な人と出会って、成長していく。この漫画を読んで、これまで知らなかった文学作品を知り、また「ドリトル先生シリーズ」のように興味を持って読んでみたこともあった。そしてその本を読むことで新たな発見があったり、本についてブログに書いたことで誰かと交流できたり…。本って凄いなと思う。本とは離れなれない、死ぬまで読み続けるんだろうと思う。そして読んだ本の中で、生涯思い出に残り続ける本があったら、その本に出会えたことがとても幸せだと感じる。
そんな本たちは、人間の都合で時に悲しい運命を辿ることもある。24話はそんな本を前にして、切ない気持ちになった。あかりの旅立ちと、寺山からの意外なプレゼントも…。これはどういう意味なのか、23・24話のテーマとなる本である「バラとからす」の内容と共に色々考えてしまいます。
そして異動。緑が置かれている立場と、新たな仲間たち。今後の展開が楽しみです。緑は苦しい立場に立たされていても、しっかりと仕事をしている。見習いたい。
緑の異動の回21・22話でテーマとなる本である「マザー・グーズ」。私も子どもの頃、何度も読みました。「ハンプティダンプティ」や「ロンドン橋おちる」。「ウェールズ生まれのタフィー どろぼうタフィー」「三匹のこねこ」「ハバートおばさん」も好きだった。この話を読んで、久しぶりに読んでみた。とても懐かしい。
それがこの本。谷川俊太郎訳の草思社版。イラストも好きです。そういえば、草思社も倒産したんだっけ…。出版社そのものがなくなってしまったわけではないので良かったが、本にとって厳しい時代だなぁ。
この谷川俊太郎訳の「マザー・グースのうた」は全5巻。でも、私が持っていて読んだのは1巻だけ。だから21・22話で出てきたお話を知らなかった。全巻読んでみたくなった。ちょっと図書館行ってくる。
今月は好きで読んでいる漫画の最新刊が次々と出ます。大変ですw
本屋の森のあかり 5
磯谷 友紀/講談社・講談社コミックスKiss/2009
副店長・寺山に失恋した傷がようやく癒えてきたあかり。ある日あかりは、緑が店長と異動について話しているのを聞いてしまう。ずっと一緒に仕事してきた同期が異動してしまうことに動揺するあかり。年末のフェアが終わり、正式に緑の異動が発表される。緑のための送別会を開く須王堂の仲間たち。その送別会に、あかりはあるものを持っていく…。
そして、緑の異動の後、あかりにも転機が…。
5巻であかりたち3人に転機が訪れます。まず、緑の異動。今まで緑には何となく近づきがたいイメージを持っていた。仕事はできるけれども、冷たいイメージ。しかし、4巻の倒れたあたりから親近感が沸き始めた。仕事に邁進するために、自分の弱さや本音を表に出さないようにしているような。5巻では、そんな緑の様々な面が見られます。いつの間にか手を回してバリバリと仕事をしている緑、ちょっと弱気な緑、そしてあかりに優しい(?!)緑。22話のあかりと話すシーンでは何が起こったのかとw不思議な緑の一面を見ました。
そしてあかりにも転機が。緑と同じ支店に助っ人として臨時の異動。あかりにとっては、それは寺山との離別を意味する。そんな寺山との最後の仕事だった23・24話。面白かったです。仕事のために向かった出版社のエピソードも。114ページの
「本と出会って 人と出会う」。
これはこの物語の根幹だと思った。様々な文学作品が登場し、その作品のエピソードを交えながら色々な人と出会って、成長していく。この漫画を読んで、これまで知らなかった文学作品を知り、また「ドリトル先生シリーズ」のように興味を持って読んでみたこともあった。そしてその本を読むことで新たな発見があったり、本についてブログに書いたことで誰かと交流できたり…。本って凄いなと思う。本とは離れなれない、死ぬまで読み続けるんだろうと思う。そして読んだ本の中で、生涯思い出に残り続ける本があったら、その本に出会えたことがとても幸せだと感じる。
そんな本たちは、人間の都合で時に悲しい運命を辿ることもある。24話はそんな本を前にして、切ない気持ちになった。あかりの旅立ちと、寺山からの意外なプレゼントも…。これはどういう意味なのか、23・24話のテーマとなる本である「バラとからす」の内容と共に色々考えてしまいます。
そして異動。緑が置かれている立場と、新たな仲間たち。今後の展開が楽しみです。緑は苦しい立場に立たされていても、しっかりと仕事をしている。見習いたい。
緑の異動の回21・22話でテーマとなる本である「マザー・グーズ」。私も子どもの頃、何度も読みました。「ハンプティダンプティ」や「ロンドン橋おちる」。「ウェールズ生まれのタフィー どろぼうタフィー」「三匹のこねこ」「ハバートおばさん」も好きだった。この話を読んで、久しぶりに読んでみた。とても懐かしい。
それがこの本。谷川俊太郎訳の草思社版。イラストも好きです。そういえば、草思社も倒産したんだっけ…。出版社そのものがなくなってしまったわけではないので良かったが、本にとって厳しい時代だなぁ。
この谷川俊太郎訳の「マザー・グースのうた」は全5巻。でも、私が持っていて読んだのは1巻だけ。だから21・22話で出てきたお話を知らなかった。全巻読んでみたくなった。ちょっと図書館行ってくる。
今月は好きで読んでいる漫画の最新刊が次々と出ます。大変ですw
by halca-kaukana057
| 2009-06-15 22:04
| 本・読書