2009年 06月 18日
夢への持久力 ドラマ版「ふたつのスピカ」
私の大好きな漫画「ふたつのスピカ」がNHKでドラマ化されました。本当は番宣を観た1週間ぐらい前に記事を書こうと思ったのですが、書くタイミングがずれたので、本放送を観てから書くことにした。
◇NHKドラマ8:ふたつのスピカ
まず、原作ファンとして、漫画とドラマは全くの別物でした。番宣を観た時点でもわかっていましたが、全くの別物。なんと言ってもライオンさんが出てこない。実写でライオンさんを出すのは厳しいか…CGでも無理そうだ。キャラクター設定も異なるところがかなり多い。原作で登場した人物をちょっと変えてみたり、ドラマオリジナルの登場人物も。なので、原作を読んでもネタバレしません。ドラマを機に原作に興味を持った方、気にせず読んでみてください。2003年にはNHKでアニメ化もされました(アニメはそれなりに原作に忠実です)。
しかし、作品全体の雰囲気ががらりと変わってしまった。「スピカ」の好きなところは?と聞かれたら、近未来が舞台の、しかも宇宙を目指す物語なのに懐かしい、ノスタルジックな雰囲気が好きだと答える。そのノスタルジックさが皆無。アスミも圭ちゃんも、今時の女子高生になってしまった…。アスミの府中野に対する態度もかなり違うなぁ。うーん、これはちょっと残念な点。でも、このドラマを観る年齢層がアスミたちと同じ高校生ぐらいを想定しているとすれば、仕方の無いことだったのかもしれない。
原作とドラマの違いをこれ以上うだうだ書いても面白くないので、他の感想を。「スピカ」の好きなところはひとつだけじゃない。やはりアスミたちの宇宙を目指す気持ちの一途さ。そしてぶつかり合いながらもお互いを仲間として意識し、共に宇宙を目指そうとする気持ち。その清々しさ、凛々しさが好きだ。「宇宙に行きたい」と思っても、なかなか叶えられることではない。宇宙飛行士になり、宇宙へ行けるのはほんの一握りの人間だけ。21世紀になっても宇宙旅行は、相当のお金持ちでなければ実現できない。まだまだ宇宙は遠い場所。その現実を、宇宙学校の生徒たちに否応なく叩きつける佐野先生。一方、努力すれば夢は叶う。厳しい現実でも諦めたくないと強く願うアスミ。現実と夢(理想や願っていること)の狭間で迷ったり悩んだりすることは、生きる上でよくある。諦めたくないと真っ直ぐに進む人、今は無理だけどチャンスをうかがって回り道をする人、様々な理由で諦めてしまう人。諦めるにも、様々な場合がある。才能がなかった・努力が足りなかった等自分が原因の場合もあるし、周りの都合で諦めざるを得なかった場合、才能や努力はしていても運に恵まれなかった場合もあるだろう。諦めないことが良くて、諦めることが悪いとは言いたくない。結果だけで判断はしたくない。ただ、その夢を持った時、夢に向かって自分は何をしようとしたか。それは大事なのではないかなと思う。ドラマ1話で宇宙飛行士の拝島さん(本上まなみ)が、夢を叶えたいという自分の気持ちを保ち続けられるかどうか、そんな内容のことを言っていた。叶えたいことに向かって何をしようとしたか、そしてその気持ちを最初から無理だと投げ出したりせず大事にしようとしたか。「夢への持久力」とでも言ったらいいだろうか。その力強い「夢への持久力」を、このドラマから感じました。そこは原作と一緒かな。今後、その「夢への持久力」をアスミたちが分かち合えるのかどうか、楽しみです。5人で手を合わせるシーン、やるよね?やるよね?
1話から展開が速いです。もう佐野先生とアスミの複雑で微妙な関係が描かれてます。全7話だからしょうがないか。連続ドラマを観続けるのが苦手なのですが、見続けられる限り観ていこうと思います。
あと、NHKのドラマスタッフブログに原作を大きく変えることについての記事がありました。原作者である柳沼行先生との話し合いについて書かれています。スタッフにとってもこの改変はかなり大きな決断だったようです。そうだったのか。原作とは別物だけれども、読んだ後にいつも感じる清々しさを、ドラマでも感じられたらいいなと思っています。
◇NHK ドラマスタッフブログ:「ふたつのスピカ」原作について
一方、原作は23日に15巻が出ます。14巻が出たのが去年3月。もう1年以上待ちました。待ちくたびれました。早く15巻が読みたいです!!
ちなみに、23日は「宇宙兄弟」も6巻が出ます。嬉しい悲鳴をあげている自分がいますw
・14巻感想:ふたつのスピカ 14(2008.3.31)
カテゴリを「宇宙・天文」にするかどうか迷ったが、どれにも収まらないので「興味を持ったこといろいろ」にしてみた。ドラマの話題をこのブログに書いた事は、殆ど無いもんなぁ…。
◇NHKドラマ8:ふたつのスピカ
まず、原作ファンとして、漫画とドラマは全くの別物でした。番宣を観た時点でもわかっていましたが、全くの別物。なんと言ってもライオンさんが出てこない。実写でライオンさんを出すのは厳しいか…CGでも無理そうだ。キャラクター設定も異なるところがかなり多い。原作で登場した人物をちょっと変えてみたり、ドラマオリジナルの登場人物も。なので、原作を読んでもネタバレしません。ドラマを機に原作に興味を持った方、気にせず読んでみてください。2003年にはNHKでアニメ化もされました(アニメはそれなりに原作に忠実です)。
しかし、作品全体の雰囲気ががらりと変わってしまった。「スピカ」の好きなところは?と聞かれたら、近未来が舞台の、しかも宇宙を目指す物語なのに懐かしい、ノスタルジックな雰囲気が好きだと答える。そのノスタルジックさが皆無。アスミも圭ちゃんも、今時の女子高生になってしまった…。アスミの府中野に対する態度もかなり違うなぁ。うーん、これはちょっと残念な点。でも、このドラマを観る年齢層がアスミたちと同じ高校生ぐらいを想定しているとすれば、仕方の無いことだったのかもしれない。
原作とドラマの違いをこれ以上うだうだ書いても面白くないので、他の感想を。「スピカ」の好きなところはひとつだけじゃない。やはりアスミたちの宇宙を目指す気持ちの一途さ。そしてぶつかり合いながらもお互いを仲間として意識し、共に宇宙を目指そうとする気持ち。その清々しさ、凛々しさが好きだ。「宇宙に行きたい」と思っても、なかなか叶えられることではない。宇宙飛行士になり、宇宙へ行けるのはほんの一握りの人間だけ。21世紀になっても宇宙旅行は、相当のお金持ちでなければ実現できない。まだまだ宇宙は遠い場所。その現実を、宇宙学校の生徒たちに否応なく叩きつける佐野先生。一方、努力すれば夢は叶う。厳しい現実でも諦めたくないと強く願うアスミ。現実と夢(理想や願っていること)の狭間で迷ったり悩んだりすることは、生きる上でよくある。諦めたくないと真っ直ぐに進む人、今は無理だけどチャンスをうかがって回り道をする人、様々な理由で諦めてしまう人。諦めるにも、様々な場合がある。才能がなかった・努力が足りなかった等自分が原因の場合もあるし、周りの都合で諦めざるを得なかった場合、才能や努力はしていても運に恵まれなかった場合もあるだろう。諦めないことが良くて、諦めることが悪いとは言いたくない。結果だけで判断はしたくない。ただ、その夢を持った時、夢に向かって自分は何をしようとしたか。それは大事なのではないかなと思う。ドラマ1話で宇宙飛行士の拝島さん(本上まなみ)が、夢を叶えたいという自分の気持ちを保ち続けられるかどうか、そんな内容のことを言っていた。叶えたいことに向かって何をしようとしたか、そしてその気持ちを最初から無理だと投げ出したりせず大事にしようとしたか。「夢への持久力」とでも言ったらいいだろうか。その力強い「夢への持久力」を、このドラマから感じました。そこは原作と一緒かな。今後、その「夢への持久力」をアスミたちが分かち合えるのかどうか、楽しみです。5人で手を合わせるシーン、やるよね?やるよね?
1話から展開が速いです。もう佐野先生とアスミの複雑で微妙な関係が描かれてます。全7話だからしょうがないか。連続ドラマを観続けるのが苦手なのですが、見続けられる限り観ていこうと思います。
あと、NHKのドラマスタッフブログに原作を大きく変えることについての記事がありました。原作者である柳沼行先生との話し合いについて書かれています。スタッフにとってもこの改変はかなり大きな決断だったようです。そうだったのか。原作とは別物だけれども、読んだ後にいつも感じる清々しさを、ドラマでも感じられたらいいなと思っています。
◇NHK ドラマスタッフブログ:「ふたつのスピカ」原作について
一方、原作は23日に15巻が出ます。14巻が出たのが去年3月。もう1年以上待ちました。待ちくたびれました。早く15巻が読みたいです!!
ちなみに、23日は「宇宙兄弟」も6巻が出ます。嬉しい悲鳴をあげている自分がいますw
・14巻感想:ふたつのスピカ 14(2008.3.31)
カテゴリを「宇宙・天文」にするかどうか迷ったが、どれにも収まらないので「興味を持ったこといろいろ」にしてみた。ドラマの話題をこのブログに書いた事は、殆ど無いもんなぁ…。
by halca-kaukana057
| 2009-06-18 21:43
| 興味を持ったものいろいろ