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[コミック版]数学ガール 下

 青春数学小説のコミック版「数学ガール」の下巻が出ました。待ってました!

・上巻:[コミック版]数学ガール 上

数学ガール 下
原作:結城浩/作画:日坂水柯/メディアファクトリー・MFコミックス・フラッパーシリーズ/2009

 数学が好きな”僕”と、数学をこよなく愛し”僕”の憧れであるミルカさん。”僕”を慕う後輩のテトラちゃん。3人は相変わらず数学に向き合い、問題を解き続ける。そんな中で、少しずつ変化しつつある僕らの関係。そして、3人でフィボナッチ数列に取り組むことに…。

 上巻では”僕”とミルカさん、”僕”とテトラちゃんの関係が中心で、ミルカさんとテトラちゃんが言葉を交わすことはほとんどなかったのですが(むしろ、テトラちゃんが酷い目に…)、下巻ではその関係に変化が訪れます。確かに、女子ってちょっとしたきっかけで仲良くなったり、気まずくなったりすることがある。不思議なものだ。

 下巻で主に取り上げられるのが、「フィボナッチ数列」。隣接した2項を加えて、次の項を得る数式。この漫画を読んで初めて知りました。足していけば、どんどん数列が進んでゆく。面白い数列だなぁ。フィボナッチ数列について、3人がそれぞれ問題をもって取り組む。ひとつの数列があっても、それに対するアプローチの方法はいろいろ。”僕”は”僕”なりの、ミルカさんはミルカさんなりの、そして、テトラちゃんはテトラちゃんなりの。このマンガを読んでこれまでよりは数学に興味をもったものの、やっぱり数学はちょっと苦手…と感じる私は、”僕”やミルカさんのようにはなれない。でも、テトラちゃんのようにひとつひとつ、進んでいくことは出来る。数学って、近づこうと思えば近づける学問なのかもしれない。一見とっつきにくく見えるけど、じっくり付き合えばその魅力もわかってくる。数式のシンプルさ、美しさ。数という無限の世界にある、様々なルールを見つける冒険のような面白さ。数学が得意な人でも、「全てが一気にわかるとは限らない。これまで自分が知り得た手がかりを基にして少しずつ答えに近づくんだ」(64ページ)。そこが数学の魅力なんだと思う。

 そんな数学に、甘酸っぱい想いも歴史上の大数学者への想いも詰め込んで、解き続ける3人。とても魅力的です。ミルカさんはクールで無駄なことはひとつも考えていないようなのに、自分の想いは行動でさらっと表現してしまう潔さ…とてもカッコいいです。上巻ではテトラちゃんの視点で読むことが多かったのですが、下巻ではミルカさんにも親しみが持てました。どちらも可愛くて、一緒に勉強出来たら楽しいだろうな。ちくしょう、”僕”がうらやましいぞw

 さて、コミック版も読み終えたし、今度こそ原作「数学ガール」を読むぞ。今度こそは挫折しないぞ…!
by halca-kaukana057 | 2009-08-28 20:54 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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