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ベロニカは死ぬことにした

「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コェーリョ(角川文庫)

 何もしたくないと思いつつも、がんばって本に手を伸ばしてみれば解決することもあるみたいで…。


 スロベニアの24歳の女性・ベロニカは、図書館で働く普通の女性。仕事は順調だし、ボーイフレンドを作ることにも苦労しない。でも、何かが足りなかった。そして彼女は睡眠薬を大量に飲んで自殺を図った。
 しかし、自殺に失敗し、ヴィレットという精神病院に入院することになる。しかも、睡眠薬を大量に飲んだせいで心臓が弱り、後数日と余命を宣告される。生と死の狭間で悩むベロニカ。精神病院に入院するうつ病、パニック障害、多重人格の患者たちや医師との関わりの中で、ベロニカの心の中に何かが芽生えようとしていた。


 とても読み応えのある本でした。とても難しく、1度だけでは理解できませんでした。(2度目で理解し始めた)
 医療系というよりは、哲学系です。「狂っている」と思われ、入院している患者たちの「狂っているということはどういうことか」という問いかけ、病気が治ってもなお病院に残る患者たちの心理。心の中で戦い、何を見つけるのか。自分に問い直したいたくさんのことが詰まっている本でした。

 まだよく理解できてないみたい。また読もう。
by halca-kaukana057 | 2005-07-25 21:51 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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