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誕生日は華々しく ヘンデル:王宮の花火の音楽

 今日は皇太子さまのお誕生日でもありますが、ヘンデルの325回目の誕生日だとtwitter経由で知りました。ヘンデルの作品は「メサイア」の「ハレルヤ」コーラスなど、なんとなく聴いたことはあるがちゃんと聴いたことはない。これはいかん。誕生日記念にちゃんと聴いてみることにした。

 家のCDから探して、選んだのが「王宮の花火の音楽」HWV351.
Wikipediaによりますと、この作品は「1748年にオーストリア継承戦争終結のために開かれたアーヘンの和議を祝う祝典のための曲」らしい。そんなお祝いのための曲とあって、とても華やか。「序曲」と「歓喜」の部分では、打ち上げ花火をイメージしたような、大太鼓の「ドン!ドン!」という音も印象的。その一方で、「ブレー」と「メヌエットⅠ」の短調での優雅なメロディーも印象的。「序曲」と「歓喜」がドンドン鳴らして大騒ぎなら、「ブレー」と「メヌエットⅠ」は控えめにお祝いするといったところだろうか。最後の「メヌエットⅡ」は優雅かつ重厚。金管で、曲全体をびしっと引き締めている。こんないい曲だったんだ。

 先日、NHK教育「日曜美術館」で、バロック美術について特集していた。ルネサンス美術と比較し、宗教観や社会、歴史、科学の発達の面からも分析していた。私はこれまで、バロック美術はかっちりと型にはまった、形式を重んじるものだと思ってきた。音楽に関しても同じく。しかし、ルネサンスの作品と比べると全く違う。ルネサンスでは調和の美、清らかな信仰を黄金比などを用いて表現していたのに対して、バロックでは人間らしさが出てきた。大航海時代と重なり、新たな世界が広がったことで、人々の考え方も多様化した。その後のロマン派や近・現代と比べると型にはまっているなと感じるけど、バロックもルネサンスからの時代の変化の過程なのだと実感する。実際、昨年行った「ウィーン美術史美術館展」でも、活き活きとした民衆や、退廃を意味するモチーフを描いた作品が集められていた。バロック以前、ルネサンスの音楽をあまり聴いたことがなかったので、こんな誤解をしていた。ひとつの時代だけを見ずに、時代の流れを大きく見渡すのも必要なんだな。

 このヘンデルの「王宮の花火の音楽」からも、そんなことを感じた。活き活きとしていて、人間が奏でている音楽だと感じる。教会音楽を多く作曲したJ.S.バッハ。一方、ヘンデルはオペラやオラトリオなど、劇場用の作品を多く残した。人が演じるために作曲された作品たち。活き活きしていないわけがない。

 私はバロックについて、もっと勉強するべきだと感じました。あと、ルネサンスにも触れておいた方がいいなと。芸術、音楽の世界って、どんだけ広いのだろう…。

 ちなみに、聴いたのはクリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団。

【関連過去記事】
バロック期ヨーロッパのはかなさと躍動感 「静物画の秘密展」
by halca-kaukana057 | 2010-02-23 22:54 | 音楽

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by 遼 (はるか)
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