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春を思う シューマン:アダージョとアレグロ

 3月に入り、徐々に春めいてきましたがまだまだ寒い日が続きます。10度以上の暑い日(3月で10度以上は、私の地域では"暑い"です)が来たと思ったら、また氷点下の寒い日になったり…と気温の変化が激しい。雨が降ったり、雪になったり。でも、こうして寒暖と雨・雪を繰り返して春は来るのだなぁと思うと、もう少しの我慢です。

 そんな今日の音楽。シューマン生誕200年記念、シューマンを聴きまくるシリーズ。「アダージョとアレグロ」op.70。ピアノとホルンのために書かれた作品ですが、チェロ版やヴァイオリン版もあります。私が聞いたのはチェロ版。パブロ・カザルスのホワイトハウス・コンサートのライブ録音。原曲ホルン版も聴いてみましたが、チェロ版はまた心に染みる。Wikipedia「アダージョとアレグロ(シューマン)」の項によりますと、元は「ロマンスとアレグロ」というタイトルだったそう。冒頭のアダージョ部分がもの哀しく、哀しいロマンスと呼べばいいのだろうか。冬から春に移り変わる頃、こんな物悲しい気持ちになることがあります。ゆったりとしているのだけれど、チェロの歌が長調部分でも憂いを帯びている。カザルスがこのコンサートに込めた想いからだろうか。いや、CDのライナーノーツを読まずに聴いても、何かほの暗いものをこの演奏に感じます。

 後半、アレグロ部分はチェロもピアノも活き活きとしている。アダージョ部分の憂いは抜けきれていないのだが、のびのびと明るい歌を奏でる部分が増えてくる。暖かくなり、春を謳歌するような。でも、春は気候が変わりやすい季節。アダージョ部分の憂いもよぎる。

 シューマンの作品には交響曲第1番「春」や、「ユーゲントアルバム」の「美しい5月よ~」ほか、春を思わせる作品が多いと思う。日本の冬とはまた異なる、厳しい冬を乗り越えなければならないドイツに生まれたシューマンにとって、春はこの上なく喜ばしく待ち遠しいものだったのかもしれない。

鳥の歌-ホワイトハウス・コンサート

カザルス(パブロ) / SMJ(SME)(M)



・ホルン版はこちら:YouTube:R Schumann Adagio und Allegro
 ホルンでのこの作品は、かなりの難易度なのだそうです。速いパッセージは確かに大変そうだ。
by halca-kaukana057 | 2010-03-15 22:30 | 音楽

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by 遼 (はるか)
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