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モノラルの空気感

 色々なことがあって疲れている今日この頃。そんな今日にピッタリのCDを。

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

カザルス(パブロ) / TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)



 バッハの無伴奏チェロ組曲を、カザルスの演奏で。先日、カザルスのホワイトハウス・コンサートのCDから書いたのですが、今度はバッハ。最近カザルスが気に入ってます。
 このCDを聴いて、気づいたのがモノラル録音の空気感。これまで、モノラル録音にはあまり親しめず、避けて通るような態度でいました(ごめんなさい)。ところが、このカザルスのバッハを聴いていると、むしろモノラルの方がいいんじゃないかと思えます。チェロの弦がこすれる音、うなるような深い低音。クリアーなステレオ録音もいいですが、ちょっと曇っているモノラル録音だからこそ伝えられるものもあるのではないかと感じました。チェロの音の温かみや、渋い音など。そして、この録音がされた1930年代という時代。時間や場所、空気を飛び越えて、今私の耳に流れてくる音楽に、聴けてよかったなと感じずにはいられません。古い録音でも、後世に残すことの出来る技術に感謝です。

 まだ1枚目の途中までしか聴いていないので、今日の感想はここまで。
by halca-kaukana057 | 2010-03-25 22:00 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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