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伴奏がないからこそ

 まだ左手はドレミファソラシドの音階を弾く…というより、「音を出す」だけで精一杯の状態です。なので、ひたすら右手だけでハノンと、ソナチネ7番、4番1楽章を練習しています。

 ハノンの楽譜を開いたのは、数年ぶりです。ピアノを再開して、あまりにも指が動かず、ハノンの存在を知りブルグミュラー25と併用して練習していました。確かに、指はよく動くようになりました。しかし、しばらくして、ハノンの楽譜は本棚へしまってしまいました。再び弾いてみて、ただ指を独立させ、動きをすばやくするだけの練習ではやっぱり飽きてしまいます。

 そんな時、自分の弾くハノンの音を聴いてみたら、とても貧弱な音だと感じました。ハノンだけでなく、ソナチネも。ソナチネは伴奏がない(つけていない)ので、メロディーだけの演奏。楽曲の、音楽の表面であるメロディーが、固く、単調。抑揚がない。貧弱だ。これは「演奏」している、「奏でている」のではなく、ただ「音を出している」だけだ。「歌う」ような演奏には程遠い。自分のピアノの「音」の現状を初めて目の当たりにし、初めて「聴けた」と感じました。ここまで何年かかったんだよ…自分。

 伴奏がない状態はまだ続きます。その間、ハノンもソナチネも音色に注目して練習します。そして、どうしたら「歌う」ような音色・演奏にできるのか。これを課題にしていきたいです。指の動きやタッチ、耳を研ぎ澄ますことが課題になりそうです。

 ちなみに、バッハ「無伴奏チェロ組曲」をピアノで弾いてみたのですが、音域が広くピアノではきついです。ハノンとソナチネで精一杯です…。
by halca-kaukana057 | 2010-05-11 21:38 | 奏でること・うたうこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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