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フィンランド近現代史を知らずにフィンランドを語れるか?!

 フィンランドが好きだといっておきながら、手を付けずにいたフィンランドの歴史。世界史の参考書を引っ張り出してきても、フィンランドのことなんて少しも書いていない。書いてあっても年表に「1917年 独立」ぐらい…。図書館で関係のありそうな本を開いては見たけど、何故か読む気がしない。これではいかん。という訳で、まずは以下の2冊から。


「戦う北欧」(武田龍夫、高木書房、1981)
「白夜の国ぐに 米ソ対立の谷間で」(武田龍夫、中公新書、1985)


 どちらも古いが、近現代史入門にはちょうどいいかも。とにかく、ソ連・フィンランド戦争、いわゆる「冬戦争」と「継続戦争」がドラマチック。ナチスドイツが勢力を増す中、ソ連もポーランド東半分やバルト三国に軍を駐留させ、さらにフィンランドに手を伸ばそうとしていた。ソ連の要求をなんとか平和的に退け、中立の姿勢を保ちたいフィンランド政府に対してソ連はひるまず。1939年11月、「冬戦争」が始まる。大国ソ連に対してフィンランドは小国。ソ連側もすぐに占領できると思っていたら、フィンランド軍の大反撃。ここからがすごい。カレリアの森をスキーで移動するフィンランド軍はソ連軍戦車を破壊しまくり、武器や食料も奪ってしぶとく戦う。…これがフィンランド魂“sisu”か。すごい…。

 休戦後、ソ連を侵略しようとするナチスドイツに加担してしまうフィンランド。この経緯が未だよくわかっていないらしい。でも、冬戦争の「継続戦争」であることは確か。失った国土を回復するための戦争であることには変わりないらしい。

 フィンランド近・現代史のもうひとつのヤマは力のある指導者がいたこと。冬戦争では元帥として軍を率い、のちに大統領となったマンネルヘイム。ナチスドイツに加担したと戦争犯罪者となってしまったが、苦しい戦況の中でソ連と和平を結ぼうとしたリーチ大統領。戦後、ソ連に同調を強いられる中半世紀にもわたって大統領を務めたケッコネン。大国に挟まれて苦労が絶えないにも関わらず、指導者に恵まれたのは本当に幸い。

 フィンランド近現代史からみると、私が今まで見てきたフィンランドは歴史のほんの一部なんだと感じる。まさに悲劇の国。とは言えまだまだ入門程度。他にも色々本を見つけてきているので、徐々に読み込んでいくことにする。
by halca-kaukana057 | 2006-03-23 21:37 | フィンランド・Suomi/北欧

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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