世界初のソーラーセイル・IKAROS!

 5月に金星探査機「あかつき」や小型衛星たちと一緒に打ち上げられ、世界初のソーラーセイル実証機としてまずは金星を目指している「IKAROS(イカロス)」。無事に太陽の光子を受ける帆を展開し、小型分離カメラで"自分撮り"してその雄姿を地球に送って…と順調に飛行しています。そしてとうとう、「IKAROS」が光子の圧力で飛んでいることが確認されました。つまり、「IKAROS」が世界初のソーラーセイル・宇宙ヨットとなりました!!

JAXA:小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の光子加速確認について
~翼を広げて~ IKAROS(イカロス)専門チャンネル:IKAROS、太陽光圧による加速を確認!

sorae.jp:ソーラーセイル実証機「イカロス」、光子加速を確認
マイコミジャーナル:JAXA、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の光子加速を確認
産経新聞:宇宙ヨット「イカロス」 太陽光の圧力で加速

 JAXAのプレスリリースと、IKAROS専門チャンネルにある「セイル二次展開運用時のドップラー計測値」のグラフを見ると、セイル二次展開=帆を張った後の値が、帆を開く前と全く違う。太陽光圧による推力は1.12mN(ミリニュートン)。つまり、「地球上で0.114gの物体にかかる重力にほぼ等しい。」0.0114gなんてとても小さい力ですが、真空で無重力の宇宙空間では、そんな小さな推力も続けて受け続ければ大きな力になり、速く飛ぶことができる。しかも、太陽光が届くところならどこでもOK.推進のための燃料はいらない(姿勢制御などのための燃料は積んであります)。ソーラーセイルを使えば、木星などの遠くの惑星や、惑星間を往復したり、太陽系を飛び続けることもできる。まさに太陽系大航海時代に必要不可欠な技術。それを世界で初めて「IKAROS」がやってのけた。素晴らしいです。おめでとうございます!!

 「IKAROS」の"お兄さん"でもある「はやぶさ」twitterでは、こんなツイートが。

イカロス君の光圧による加速成功の確認、嬉しいですね。本来なら宇宙機の姿勢の外乱源でしかない太陽光圧を積極的に推進に利用して大成功!しかもセイルの面積が10倍になれば「はやぶさ」のイオンエンジン1機分の推力を上回るって凄いことですよ。 まだまだ翔べよ! @Ikaroskun (兄)
posted at 20:26:09


 太陽光圧は、宇宙を飛ぶ宇宙機全てに影響を及ぼしています。太陽光圧で姿勢が乱れてしまうので、「あかつき」でも太陽光圧を考慮して姿勢制御をしています。「はやぶさ」では、イトカワへタッチダウン後燃料漏れで通信が途切れ、姿勢制御装置(リアクションホイール)も壊れていたので姿勢も全く制御できなくなってしまいましたが、通信復活後、太陽光圧を使って姿勢制御したことも。そんな太陽光圧を有効活用したIKAROS.SFの世界では古くから語られていた技術ですが、実現は困難を極めました。薄くて丈夫な帆の素材、その帆をどうやって展開するか。それを克服した日本の技術に世界からも注目が集まっています。

毎日新聞:イカロス:世界が注視「宇宙ヨット」 光を帆に受け金星へ
 世界も注目していると同時に、twitterでの広報活動も精力的。ネット上では「広報実証機」と呼ばれていますwマスコットキャラクタの「イカロス君」のツイートに、毎日目が離せません。可愛い顔して「あかつきくん」や、地上で打ち上げを待つ「みちびきさん(通称みっちー)」、さらにはプロジェクトリーダーの森治先生に"無茶ブリ"することもw本当にマイペースでフリーダムですw
twitter:イカロス君
 今日も、おめでたい日なのにいたってマイペース。「ネルー」と寝てしまいましたwアイコンの表情も頻繁に変わるので、本当に目が離せません。

 今後もIKAROSの順調な飛行を願っています。どこまでも、どこまでも飛べ!
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by halca-kaukana057 | 2010-07-10 00:10 | 宇宙・天文

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by 遼 (はるか)
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