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Sweep!! 2

 カーリング漫画「Sweep!!」2巻出ました。置いている本屋さんがなかなか無くて、買うのに苦労しました。面白いのにな。


Sweep!! 2
小橋ちず/幻冬舎・バーズコミックス/2010

 隣町・紀田とのカーリング温泉争奪勝負のため、練習を続ける里子たち。勉強のためにと見学に行った試合で、里子たちの住む見並町からエントリーしているチームがあるがまだ来ていないと聞かされる。せっかくだから試合に出てみようと、里子は英子・亜由美・まつりに提案。急遽試合に出ることに。憧れの広森の前でいいところを見せたい亜由美だが、なかなかうまくできない。さらにミスショットをしてしまう。練習してもうまくならない、自分がいてもチームの足をひっぱるだけだと亜由美は落ち込み、カーリングの練習をサボってしまう。


 いよいよ動き出した里子たちのチーム。カーリングに関する基礎知識、用語もどんどん出てきます。漫画なので図解できるのがいいところ。特に第8エンドでの、スウィーピングの意味と、カーリングのリンクにある"ペブル"の説明。面白いスポーツを作ったものだなぁ。

 チームは動き出しても、個々の力、メンタル、そしてチームワーク・チームメイトへの理解がまだ不十分。その欠けているところが、2巻でどんどん出てきます。まず、亜由美のこと。広森に憧れてカーリングを始めたものの、なかなか上達できない。それを気に病み、まつりに打ち明ける。まつりの啖呵が爽快ですwそして、これまで里子以外とは距離を置いてきた英子も変わりだした。

 カーリングは、ひとりで出来るスポーツではない。4人いて、初めてチームが成り立ち、練習も試合もできる。ショットをミスしたとしても、スウィープで挽回できる可能性だってある。戦略の中で、4人がそれぞれの役割を果たし、お互いをカバーしたり助けられたり…。つまり、チームメイトを信頼していないと出来ないスポーツでもあるのだが、チームワークを大切にするというカーリングの魅力そのものが、この2巻のあちこちに出てきます。実に爽やかです。

 その一方で、裏で動いているものが。このカーリング勝負には、裏の狙いがあったのです。そしてそれに関係する広森。ただ、広森自身、全部黒とはいいにくい。その広森の狙いは何か…見並vs紀田の試合本番で明らかになりました。広森の正体に、動揺する里子たち。特に亜由美とまつりは、広森といとこ同士である英子のことを疑ってしまう。いつも温和で恐ろしいほどマイペース、何かを悟っているとしか思えない里子でさえ、動揺してショットに影響が出てしまっている。そして、英子自身も動揺し、そしてずっと独りでいたというコンプレックスを強く意識して、チームはボロボロの状態に。先ほど書いたように、「チームメイトを信頼していないと出来ないスポーツ」だから、一旦崩れるとどこまでも崩れてしまう。

 その状態から、本音をぶつけ合い、コンプレックスと向き合う第10エンド。誰かを信じる、信じてもらう、信頼しあうって、本当に難しい。私も、英子のように本音や言いたいことを言えず、誤解を与えてしまったり他者と距離を置いたりすることがある。信頼関係を築くのが、怖いから。いつか、壊れるものかもしれないから。だから、英子の気持ちがよくわかった。でも、まつりや亜由美が英子に本音をぶつける気持ちもよくわかる。本音をぶつけ合いたいと思うこともあるからだ。でも、下手をすればそのままケンカで終わってしまう。そんな3人を支えるのが里子。…本当にこの子は何者だ。里子がいるからこそ、このチームは安定できるのだと思う。里子のようになりたいと1巻を読んだ後で感じましたが、2巻では里子のような子がそばにいてくれたら…と感じてしまいました。非常に難しいと思いますが。

 さて、チームを立て直し、どう巻き返すのか。3巻も楽しみ…って、この展開だと3巻で終わりなのかなぁ?それとも、裏で動いているものに対して、里子たちが挑む続きがあるとか…。そんな物語ではないかw

・1巻感想Sweep!! 1

 カーリングを「読んで楽しみたい」なら、こちらもどうぞ!カーリング小説です。
青森ドロップキッカーズ
by halca-kaukana057 | 2010-07-30 22:21 | 本・読書

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