人気ブログランキング |

二度とないこの宙を観る

 天文現象で、ふと思ったことを。

 天文現象を観るなら、やはり凄いものを観たい。流星雨・流星嵐とか、皆既日食、大規模なオーロラ、肉眼でも観られる超新星爆発、木星の縞模様の変化や土星の輪の見え方がその年によって異なる…などなど。何か天文現象があると、滅多に観られない”凄いもの”であることを期待してしまう気持ちもある。実際、それが観られた時は最高の気分だ。そしてその”凄かった天文現象”は、強烈に記憶に残り、またそんな”凄いもの”が観たいなぁと思う。

 でも、相手は自然。宇宙。二度と同じ空・星空はない。天文現象がなくても、二度と全く同じ条件の空・星空を見ることはできない。自然は刻々と変化する。変化してやまない。だから、期待してしまう気持ちはあるけれども、また”凄かった天文現象”を観たいと、過去のものと今・これからの空・星空を比較はしたくない。条件が異なるから、単純な比較なんて出来ないと思う。

 たとえ地味で、そんなに珍しくもない天文現象でも、それを熱心に観測し、データを集めている研究者もいるかもしれない。私自身、何の変哲もない、珍しくもない星空でも、眺めているのが好きだ。星座を探す。その時の空や大気の状態で、暗く見つけにくい星座を肉眼で見つけられるかもしれない。見つけられた時の嬉しさはこの上ない。また、目立つ有名な星座や天体…こと・わし・はくちょうと、これら3星座の一等星ベガ・アルタイル・デネブで形作られる夏の大三角やさそり座。北斗七星。北極星。冬ならオリオン座やこいぬ座とシリウス…などもいつも同じように見えるけれども、季節や時間によって見え方が少しずつ異なる。これからの季節なら、深夜3時ごろには東の空からオリオン座が昇ってくる。夏から秋にかけて見えるオリオンと、冬、雪の中で見るオリオンの趣はまた異なる。

 違いがあまり感じられなくても、何度観ても飽きない星座・天体もある。北斗七星やししの大鎌、はくちょうやオリオンのあの形・星の並びは反則だと思うほど整っている。金星や木星も見えるだけで嬉しくなる。自然のものではないが、ISSも何度観ても飽きない。ISSが見えるのを待ち、見えはじめた時のあの気持ちを、どう表現したらいいだろうか。恋人や憧れの人がやってくるのを待つ気持ち…ちょっと違うかw(でもそうかもしれないw

 私は、ただ自然の中にあるひとつの現象としての天文現象の、あるがままを観たい。期待はずれでも、地味でも。もしこれから、滅多に観られない”凄いもの”が観られるならラッキーだ。私の生きている間に、長い長い宇宙の歴史の中で偶然起こった現象を観られるのだから。皆既日食も、ちょうど太陽と地球、地球と月の距離、そして太陽・月・地球の大きさの条件がちょうどよく重なっているから観られる。もし少しでもずれていたら、皆既日食は見られない。また、月と地球の距離は変化し続けているから、将来皆既日食は見られなくなる。そんな幸運の中に今いることを喜びたい。

 私はこれからも、今頭の上にある空・宙を観る。観たい。それだけだ。
by halca-kaukana057 | 2010-08-13 22:13 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31