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いのちの絆を宇宙に求めて 喜・怒・哀・楽の宇宙日記3

 的川泰宣先生が日本惑星協会のメルマガ「TPS/Jメール」で連載しているコラムと、NPO「子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)」のメルマガコラムをまとめた本の第3弾が出ました。3巻、待ってました!


いのちの絆を宇宙に求めて -喜・怒・哀・楽の宇宙日記3-
的川泰宣/共立出版/2010

 3巻は2008年6月(星出彰彦宇宙飛行士搭乗のSTS-124ディスカバリー・「きぼう」船内実験室をISSに取り付け)から、2010年8月…6月の小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」の帰還、ソーラーセイル実証機「IKAROS」と金星探査機「あかつき(PLANET-C)」の飛行、までが収められています。また、2008年6月に前述したNPO「子ども・宇宙・未来の会」(KU-MA)が発足。KU-MAでの宇宙教育、子どもたち・教育への想い、KU-MAでの実践活動も充実していきます。

 これまでの1・2巻に引き続き、的川先生は本当にパワフル。身体の不調を抱えていらしても、KU-MAの活動や講演会、宇宙関係の会合などで日本中、世界中を駆け回る。その行った先でも、ただ講演だけ、会合に参加だけしてくる…のではなく、その地の名物や歴史に触れる。宇宙だけじゃない、歴史や古典、スポーツなどにも興味を持って、読んだ本のことも数多く書かれています。的川先生のそのパワフルさと、旺盛な好奇心に凄いなと思うばかりです。どんな時でも、的川先生のような幅広い視点と好奇心を持っていたいと思います。

 的川先生が中心となって設立されたKU-MA。「宇宙教育」は「宇宙のことを教える」のではなく、「宇宙を通して、生きることについて考え、生きているこの地球・宇宙からの視点を養う」こと。それを具体的に実践するために、KU-MAの会員の方々が全国各地で「宇宙の学校」というものを開いています。これも、宇宙や科学にちなんだ実験や工作をしながら、子どもたち同士、子どもと親、地域の人々を結びつけたり、身近に様々な不思議があることに気づいたり…といった役目も負っています。KU-MAの活動について読んでいて、幅広い教養と好奇心をお持ちの的川先生だからこそできることなのだろうな、と感じました。KU-MA発足の際に的川先生が作った詩には、宇宙に生きる私たち、そして未来を生きる子どもたちへの願い、希望が託されています。

 この本では、「はやぶさ」のことも多く出てきます。2008年6月からなので、地球帰還を目指して飛行・運用していた期間が書かれています。この本でも、「はやぶさ」の軌跡をたどることが出来ます。的川先生の他の著書の感想でも書きましたが、的川先生は運用チームと、記者達メディアと、一般市民の一番近くにいてそれらを繋いでいた存在。的川先生の立場から描かれる「はやぶさ」の軌跡は、今後も語られていって欲しいなと思います。

 3巻はこれまでの1・2巻以上にボリュームがありました。いつもメルマガを読んではいましたが、本で改めて読むと、気が付かなかったところや読み飛ばしていたところもあり、やっぱり本で手に取って読むのはいいなと感じています。第4巻も楽しみです。


【過去記事】
轟きは夢をのせて 喜・怒・哀・楽の宇宙日記
人類の星の時間を見つめて 喜・恕・哀・楽の宇宙日記2
 1・2巻も是非どうぞ。
by halca-kaukana057 | 2011-05-08 22:12 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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