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構造を”音で表現”する

 のろのろと進む、我がピアノ。昨年のブランクのせいなのか、ピアノへの向き合い方・練習方法が今取り組んでいる作品に合わなくなってきているのか。どちらにしろ、今、私はピアノ・音楽において転換期にいるのかなと感じています。

【クーラウ:ソナチネ4番 第1楽章】
 前回の録音から2ヶ月。スラーを意識して、滑らかに流れるように。そして強弱などの表情を豊かに…と思っても、なかなか簡単にそんな音・音の流れが出てこない。指が安定せずガクガク。演奏動画を観ていると、皆指がしっかりと、安定している。子どもでも。一歩一歩練習して、ピアノを演奏する、ピアノから音を引き出す指を作ろう。

 ソナチネも2作品目なのですが、どう演奏したらいいのかわからなくなる、困ることもありました。ブルクミュラー25なら、標題が付いていた。しかし、ソナチネには無い。作品にどんなイメージを持って、どう演奏したらいいのかが明確にならない。そこで悩んでいたのですが、ソナチネは作品を構成する音のひとつひとつ、和音、調性、曲の流れ、そういった「作品を構成しているもの」を分解してそれが何を意味しているのか読み取り、そこからどんな音で表現すればいいのかを考え、演奏という形にしていくことが求められるのだと、答えを出しました。楽譜に書いてあることは、無機質なものではない。「音楽」を語る”言語”。”言語”なのだから、文法もあるし、表現方法によって受け取り方・感じ方も変わる。何故その形になっているのか。それを読み解くのが、ソナチネの課題なのだろう。うん、やってやろうじゃないの。

 先日、コンサートで聴いたベートーヴェン「交響曲第5番<運命>」が頭にあるせいか、ソナチネも交響曲のようなイメージで向き合えばいいのかな。ソナタではないので、小編成オーケストラで、古典派初期のソナタ形式の作品を演奏するイメージで。楽譜を追いながら、ここは弦だろうか、木管だろうか…などと考えながら練習していました。あと、この4番1楽章は、伴奏がない部分も多い。メロディーをはっきりと歌って、という意味なのかな。

 そんなこんなで、録音してみたよ。
ソナチネ4番のページでどうぞ。第1楽章、第2回録音です。
 はい…上で色々書きましたが、安定してません。音の粒のばらつきも目立ちます。以前も書きましたが、ソナチネはごまかせない。自分の出している”音”がそのままストレートに出てしまう。ペダルでごまかしたりとか、出来ません。ソナチネって、怖い…(汗

 第1楽章は悔しいのでもう少し続けつつ、第2楽章をメインに練習します。


 他の練習中作品、シューマン「春の歌」(ユーゲントアルバムより)op.68-15、シベリウス「樅の木」(5つの小品<樹の組曲>より)op.75-5、宮川彬良「ゆうがたクインテット テーマ」(ピアノソロアレンジ版)は、のろのろと進んでいます。「樅の木」は、ほとんど練習が進んでいません。まずは「春の歌」。ヘミオラのリズムに、和音だけど優しく穏やかな音…。きっついです。あと、ダブルシャープ付きの作品に取り組むのも、この作品が初めて。音が間違っていないか、不安なところもあります。

 そういえば、過去の記事を読み返して、中途半端にしていた作品もいくつか……。余裕が出来たら…。
by halca-kaukana057 | 2011-06-10 22:28 | 奏でること・うたうこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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