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No Life,No Music,No Live!

 6月にパラボラアンテナを付けたことで、観られるようになったBS。パラボラを付けたら観たい番組はいくつかあったのですが、そのひとつが「宮川彬良のショータイム」(NHK-BSプレミアム)。第4土曜日、月1の放送。これまで3回放送され、全部観たのでそろそろ感想を書きます。

NHK:ショータイム
 ↑公式サイトといっても、あまり情報がないのが残念…。「ハナウタ選手権」の応募フォーム、ぐらい…?

 まず、この番組の前身である「どれみふぁワンダーランド」(今は無きBS2)ですが、地上波で放送されたことは記憶では1度しか無く(録画はしました。取ってあります)、あまり観ていません。再放送もされない感じだし…それが残念すぎる!でも、動画サイトなどで断片を観て大体の雰囲気はつかんでいる…かな。「どれみふぁ」も面白い番組でしたが、「ショータイム」も独特の音楽バラエティーの道を突き進んで行っているなと感じました。

NHK:どれみふぁワンダーランド
 ↑公式サイトは残っています。出演していたRAG FAIRによるブログも
 確認したら、残ってなかった…(´・ω・`)

 さて、本題。「どれみふぁ」が、「音楽のジャンル分けや常識にとらわれない『自由な音楽の楽しみ方』」に重点を置いているのに対して、「ショータイム」はオープニングの冒頭で出てくる通り、「音楽は日常の中からやってくる」が大きなテーマかな、と。
 街中や、テレビやラジオから流れてくる音楽、CDを聴いたり、コンサートに出かけたり、自分で演奏したり…音楽に触れる方法はたくさんある。でも、それだけなのだろうか。楽譜になっていなくても、メロディーを伴っていなくても…日常に溢れている”音”そのものが、既に”音楽”なのではないか。”音楽”というと、特別なものにも感じられる。特にクラシックだと、きちんと座って、静かに黙々と聴き、「感動した」で終わる…イメージもないとは言えない。でも、”音楽”はそんな特別なものじゃないんだよ。確かに、楽典とか和声とか対位法とかコード進行とか、首を突っ込んでみれば物凄く深くて広い世界が広がっているけど、そんなことを気にする前にまずは一緒に楽しもうよ!そんなメッセージが伝わってくるな、と感じて観ています。番組の中でも、実際音楽理論の用語や、音楽業界でのネタは出てくるのですが、それを”特別なもの”としようとしていない。まぁ、音楽をやっていればこんな用語や知識は出てくるけど、さらりと、ここでは参考程度ね。まずは聴いてみてね。もし、演奏できるならしてみてね。そんな雰囲気で扱われている。そこがいいなぁと感じました。

 番組前半は、どこから突っ込んだらいいのか、分からないぐらいネタがどんどん出てきますw「アキラの館」…全員どうしてこうなるんだwアキラさんは仕事しないし、青木さやかさん演じる秘書はイライラしてばかりだし、しょこたん・中川翔子さんはアキラさんの弟子と言いつついつもお茶飲んでるか雑誌を読んでいるかしかしてないし、川平慈英さん演じる音の配達人・ジェイは変なものばっかりもってくるし…。そんなカオス状態なのに、そこからいきなりアキラさんがアイディアを思いつき、演奏が始まる。オープニング・エンディングでも思うのですが、新日本フィルが豪華すぎます!wそしてノリノリですwカメラ目線で演奏しないでくださいw
 ちなみに、「コンチェルタンテⅡ」で共演しているので、息もピッタリというところでしょうか。これを観ていると、「コンチェルタンテⅡ」のコンサートに行きたいなぁと思います。いつ実現するか…。

 「U-12こどもハナウタ選手権」も楽しい。そういえば、私も子どもの頃(今でもw)自分で勝手にメロディーを付けて、日常の色々なことを歌っていたなぁ…。何故、歌にしたくなるんだろうなぁ。嬉しいこと・楽しいことならまだしも、本当に日常の些細なこと、ふとした瞬間に適当に歌っている。歌そのものを聴くのも楽しいのですが、この歌がどうやって出来たのだろうなと考えるのも面白いです。いや、理由なんてないのが答えなんだろうけど。その鼻歌を、譜面におこしてアレンジして、歌ってしまうのが凄い。1・2回の歌はかなり難易度高かったですが、今後も難易度の高い歌にチャレンジしてほしいなwそして、しょこたんはもっとハジけていいと思います。

 前半はハイテンションですが、後半はじわりじわりと来る。「音楽家vs音楽家」のトークが深い。これまで、あまり聴いたことの無かったアーティストがゲストのことが多かった。なので、こんな音楽もかっこいいな、こんな背景があって作曲していたんだなと興味深く観てました。これまでの3回が、ロック中心だったのも興味深い。「音楽に恋して」も毎回凄いなと思う音楽家ばかり。音楽を愛し続ける…その形は千差万別。私もこうなりたいなと思うことの多いコーナーです。

 そしてこの番組の目玉。「ミュージカルコレクション」。身近なこと、世の中のありとあらゆることを題材に、その道のプロに取材して、ミュージカルを作ってしまおう…。まずその発想が無かった。ミュージカル…これも”特別なもの”に見られがちなもの。でも、ミュージカルのテーマは何でもOK,音楽と歌と踊りにして、心の底から演じてみよう!観終わったあと、楽しい気持ち・充実感でいっぱいになります。少し前からミュージカルを生で観たいと思っているのですが、ますます観たくなりました。この番組の場合、テレビで放送されることが前提なので、テレビならではの手法も出てきます。それも面白い。今後もどんなテーマでミュージカルが作られるのか楽しみでなりません。
 ちなみに、演奏陣に「クインテット」関係者が結構います。って、作詞・脚本は下山啓さん。アキラさんと下山さんで、本格的なミュージカルを作って公演すればいいなと思うんだ。観に行きますよ!…まさか、これはその準備・練習なのか…。まさか、ねぇ…でもあり得る。

 コーナーの合間にある「コレなんの音?」と「山口ともの街とセッション」、この2つも聴き入ります。「コレなんの音?」は結構難しい。今まで当てられたことは、合ったかなぁ…?身近にある音なのに、意識して聴いてみるとそれが何の音なのかわからない…。「ピタゴラスイッチ」風ですwそして、山口ともさん…あの「ドレミノテレビ」のともともですよ!!アキラさんは「クインテット」だし、教育テレビかこの番組は!wともとも(私はこう呼んだ方がしっくりくる)の奏でる音が、じわじわと来ます…w

 観た後、自分の周りにある音、音楽作品をもう一度じっくり聴いてみようと思えます。日常に音が合って、音楽が生まれて、それを聴いて歌ってあわせて踊って楽しんでいる。音楽といつも一緒にいるんだ、音楽は本当に身近にあるんだ。そう感じます。パラボラアンテナ付けてよかった!

 ここからは、各回の突っ込みどころ箇条書き
【第1回】
・「アキラの館」での青木さやかさんの「音楽家の頭の中ってどうなってるの?」のセリフに同感。宇宙と同じぐらい、未知の世界で、だけど近づいてみたい、謎を解いてみたいと思います。
・「テキーラ」の原始人に吹いたwそして演奏もノリノリで楽しい!テューバって、普段は目立たない(しかも曲によっては出番が無い)楽器だけど、いい楽器だな。
・「アキラの買い物ブギ」…曲もだが、解説に驚いた。楽典の本で、和音は転回しても響きは変わらないと書いてあったけど、分割して高音と低音に分けると、響きが変わる。すごい!自分でも、ピアノで弾いてみていました。
・「音楽家vs音楽家」のゲストはムッシュかまやつさん。これまで、かまやつさんの曲をあまり聴いたことがなかった。「ゴロワーズ~」カッコイイ。
・「コレクターミュージカル」。今のところ、この回が一番好きかな。川平慈英さん、こんなに歌えたんだ…と驚きました。サッカー実況の人としか思ってませんでしたごめんなさい!
・今でも、「ガラクタ・ロマン」の♪コーレクション!は頭から離れません。コレクションと聞くと、この曲が頭の中で流れます。パブロフの犬状態w

【第2回】
・「アキラの館」が暴走状態(いつも以上にw)。
・「アイネ・クライネ・TANGO・ムジーク」…!? そういえば「クインテット」の「セレナード」でも、あの部分のリズム感やシャープ君がカスタネットが、以前から不思議な感じだなぁと思っていた。それは、こういうことだったのか…!!!
・「恋のバカンス ピアソラ風」…来ました宮川泰・彬良親子共演。ピアソラいいなぁ。チェロいいなぁ…。でも、途中で出てくるサブリミナル画像を何とかしてくださいw
・演奏前のピーナッツの被り物、どこかで見たことがある気がするんだ。「おかいつ」あたりかなぁ…?
・「アキラの館」のオチが…。もうどう突っ込んだらwww
・「ハナウタ選手権」の「逃げちゃだめだよね」「僕逃げない!」の言葉に笑いつつも、その後の展開に驚くばかり。譜面に出来るって、凄い。
・「音楽家vs音楽家」。ゲストはつんくさん。つんくさんは「いないいないばぁっ!」で歌の作曲もしています…教育テレビコンビ!
・「LOVEマシーン」、当時、カラオケの締めでお決まりのように歌いました。今でも好きな歌です。でも、このトークでまともに聴けなくなりましたw
・ともとものコーナーで、印刷機を止められた時のともともの表情…w
・「アナウンサーミュージカル」…凄い。これは凄い。和音美桜さん、さすがです。ちょうど観ていた時、雨(しかも大雨)が降っていて、その雨と、雨のニュースを伝えるアナウンサーの表情に、様々なことを想いました。この雨のむこうに、たくさんの人とたくさんの想いがあるんだな…。

【第3回】
・冒頭の「信じること」の話に唸りました。音楽も、「信じている」からあると思える。深い…。
・「燃えよドラゴン」…しょこたんが本気ですw以前「スタジオパークからこんにちは」に出演されていた時、ヌンチャクが趣味・得意だと聞いてそうなんだーと思ってたら出てきたwカッコイイ!
・怪鳥音を出すチェロを指揮するアキラさんの表情が…w新日本フィルのメンバーはよく笑わずにいられるなぁ…w
・中国風4度の、マリンバって…一般家庭にありませんから!w銅鑼も普通ありませんから!!w
・「シェルブールの雨傘」…コントはむちゃくちゃなのに、何事も無かったかのように美しい調べが。でも、その後の解説がまた面白い。映画を観たことがないので観てみよう。
・「ハナウタ」、個人的には2つ目が好きでした。あのシャウトがいいw
・「音楽に恋して」チェンバロを独学で作ってしまい、今や世界的に有名なチェンバロ製作者…凄すぎる。
・「音楽家vs音楽家」…小西康陽さん。「君をのせて」(ラピュタじゃないよ、宮川泰作曲の、ジュリー・沢田研二さんの歌の方)いい歌ですよね。(ちなみに、この歌を私が初めて聴いたのは、「クインテット」で。フラットさんが歌っていました)
・編曲とリミックスの違いが、分からずにいた。そういうことだったのか。
・小西さんの活躍が凄すぎる。
・様々な音楽に触れたい、聴きたいなと思うトークでした。
・「お金ミュージカル」…難しい題材だなぁ。お金も、「信じること」で成り立っているものですね。「物々交換のスキャット」の冒頭が、「原始時代にウェルカム」の冒頭だったwでも、そのあとの歌が凄かった。歌詞がすごい、うまい。

 次回第4回は、9月24日放送。…長いよ…。その前に、8月第4週に第1回再放送があります。
by halca-kaukana057 | 2011-08-04 23:50 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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