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雨の中でも、歌おう、踊ろう 映画「雨に唄えば」

 休みだった昨日、NHK-BSプレミアムでお昼に映画「雨に唄えば(原題:Singin' in the Rain)」が放送されていました。気になっていて、いつか観ようと思っていたので観ることに。はい、白状します。今まで観たことがありませんでした…。

 「雨に唄えば」と言えば、「♪I'm singing in the rain~」の陽気な歌が真っ先に思い浮かびます。原曲もそうですし、「クインテット」でアキラさんがトリプル(ピアノ・カスタネット・ピアニカの三役を同時に!)で、この曲を演奏したバージョンも。大好きな編曲です。でも、もともとの映画を観たことが無い。どんな経緯で、どんなシーンで歌われていたのか、観たことが無い。今回観て、魅了されました。「雨に唄えば」のシーンだけでなく、映画全編で。

 この映画はミュージカル映画。ミュージカルを映画で上演したといえばいいかな。歌と軽快なダンスがちりばめられていて、魅入ってしまいます。時は1920年代アメリカ。俳優のドンは、音楽担当の相棒コズモと地道に歌とダンスのショーを積み、今や知らない人はいない映画スターになった。このドンとコズモのダンスが凄い。下積み時代の回想でも、軽やかに、俊敏に踊る。今、こんなに踊れる俳優さんはいるのだろうか…と思うほど。ドンは女優・リナと組んで主演している。2人は実生活でもカップルと噂されているが、ドンにその気は全く無い。あくまで仕事だけでの相手。そんなドンが、ひょんなことから駆け出しの女優・キャシーと出会う。ドンはキャシーの歌とダンスに魅了され、惹かれてゆく。キャシーのダンスも素晴らしい。ドン・コズモ・キャシーの3人で踊るシーンがあるのですが、圧倒されました。人間、ここまで踊れるのだと。しかも笑顔で、心から楽しそうに。私も踊りたくなるほど。

 その時代の映画はサイレント映画だったが、映画界に激震が起きる。トーキー映画の登場だ。他の会社が作ったトーキー映画が大ヒット。サイレント映画の時代は終わった。ドンとリナの最新作もトーキーで撮影・録音するが…うまくいかない。しかも、リナは元々酷い声。試写会でも悪評ばかり。どうしよう…と頭を抱えるドン。そこで、コズモがミュージカル映画にしたらどうかと提案する。それはいい案だ!とドンもキャシーも喜んで同意する。しかし、リナは酷い声、歌も下手。どうする…。この後の展開は、観てのお楽しみで。

 そしてこの後で、「雨に唄えば」のシーンが出てきます。キャシーと会った帰り道、雨の中、ドンが歌い踊る。ここで、日本語訳の歌詞に初めて出会いました。ああ、こんな意味だったんだ。…僕は雨雲に笑いかける。雨が降っても僕は笑顔でいる。サイレント映画からトーキー映画の時代へ。その奔流に飲み込まれそうになっているダン。でも、大丈夫。キャシーがいる。コズモもいる。そして、歌とダンスがある。今の社会、時代、そして私自身が置かれている状況に重ね合わせて観ていました。こんなに深い歌だったんだ。

 雨の中でも、笑顔で楽しく歌い、踊ろう。自分の心の中にある幸せを、雨も嵐も消せやしない。そう、雨が降ろうと嵐だろうと、心の中に幸せを持ち続けよう。そんなメッセージが込められていたんだ。この映画、歌に出会えただけでも幸せな気持ちになれました。

 「クインテット」のトリプルアキラさんバージョンの「雨に唄えば」も、何故あんなに楽しそう、聴いているだけで幸せになれるのか。その理由がわかった気がしました。音楽そのものも素晴らしい。でも、この音楽に込めたメッセージが、あの編曲とアキラさんの表情に詰まっていたんだ、と。あれ、また放送してくれませんかね。DVDにもCDにも入っていないし…。

 録画もしたので、何度でも観たいミュージカル映画です。古い映画ですが、何十年経っても見続けられている理由もわかりました。ああ、踊るって、唄うって、いいなぁ!
by halca-kaukana057 | 2011-12-07 22:58 | 興味を持ったものいろいろ

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