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113年前の天体観測記録

 先日は日没後の金星と木星の共演が観られたのに、ここ数日一気に冬に逆戻り。暴風雪の日々です。星空は雪雲の上…。こんな時は、天文ニュースを。最近、とても嬉しいと感じた天文ニュースがこれ。

国立天文台:日本最古の星野写真の発見

NHKニュース:国内で最も古い星空写真を発見
アストロアーツ:日本最古の星野写真を発見 113年前の麻布で撮影

 19世紀末から20世紀初めにかけて撮影された星空の写真の乾板が、国立天文台三鷹キャンパスの倉庫から発見されました。その数437枚。関東大震災などで焼失してしまったと思われていたのですが、ありました。しかも、乾板の状態も、ほとんどは何が写っているかわかる状態。

 現在はデジタルカメラや、自動追尾のできる赤道儀(星の日周運動に合わせて、モーターで自動的にカメラを動かして長時間の撮影・観測ができる機材)で比較的簡単に長時間の撮影・観測ができますが、当時はそんなものは無い。どうやって撮影したかというと、手動で機材につけたひもを少しずつ動かして、追尾していたそう。しかも、カメラの精度もそれほどでもないので、長時間の露出(シャッターを開けっぱなしにして撮影)が必要。約1時間で14等級の星を撮影。更に、7時間以上もの露出をかけたものも。勿論、手動で追尾して。…凄いとしか言いようがありません。

 撮影地は、現在の国立天文台の前身・東京帝国大学東京天文台があった麻布。都心でも、真っ暗だった夜空に撮影機材をつけた望遠鏡を向け、じりじりとひもで機材を動かしながら観測・撮影していた当時の天文学者たち。その苦労は相当のものだっただろう。その夜空に、どんな星が見えていたのか、どんな星空だったのか。それらを教えてくれる乾板。当時の天文学者たちの苦労と努力、そして星空への眼差しがうかがえるものがよくぞ残っていてくれた、喪失していなくて本当によかった、…心から嬉しくなりました。

 今後、これらの乾板はデジタル化して、公開されるのだそう。このデータを元にプラネタリウム番組を作るとか、活用もできればいいなと思います。そして、更に後世に残し、繋いでゆく。何かを残してゆくことって、大切なことなんだなと感じています。
by halca-kaukana057 | 2012-03-20 23:33 | 宇宙・天文

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by 遼 (はるか)
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