2012年 09月 07日
宇宙兄弟 18
この18巻が出たのはいつだったっけ…?色々あって、ドタバタしているうちに、感想を書くタイミングが今になってしまった。そろそろ19巻も出るんだろうな(未だに「モーニング」・週刊誌の漫画単行本の発刊ペースについていけてません)
宇宙兄弟 18
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2012
パニック障害から復帰するための、船外活動模擬訓練試験を受ける日々人。バトラー室長は、グリーンカードを出して日々人の反応を見ることに。ところが、バトラー室長が出したグリーンカードをクリアしても、警告表示が消えない。落ち着いて、エアロックに避難。訓練を中断した日々人。バトラー室長は、そのグリーンカードを何のために出したのか考えていた。と、そこへバトラー室長に話があるとやって来たのは、かつて月面でともに暮らし、ミッションをこなし、苦難を乗り越えてきた仲間たちだった…!
一方、月有人探査ミッション・CES-62のバックアップクルーになった六太。バックアップクルーの訓練が始まった。しかし、クルーは超個性派揃い。困惑する六太。月面の環境に似たアリゾナの砂漠で、訓練を開始した六太ら5人。しかし、皆マイペースでお互いに合わせようとせず、バラバラ。困った六太は、リーダーシップをとろうとするが、無視されてしまう。CES-62バックアップクルーのリーダーは、バトラー室長が既に選んでいた。しかし、断られ続けていた。バトラー室長が選んだ人物とは、そしてCES-62バックアップクルーの今後は…
まずは日々人の復帰試験。前巻17巻で、怪しい動きがあったので、日々人を宇宙飛行士に復帰させたくない上官がいるのか?と思ったら、まさかの展開。全くの反対でした。170話の最後で、バトラー室長がこの試験のこと、日々人のことをつぶやくシーンがあるのですが、これが、日々人にとって最適な救い方・復帰の仕方なんだろうなと感じました。作品は違いますが、同じ宇宙飛行士漫画「ふたつのスピカ」(柳沼行/メディアファクトリー)で、主人公のアスミが「ひとりじゃ宇宙へ行けないよ」と言う言葉があったのですが、まさにその通りだな、この「宇宙兄弟」でも通じるのだなと感じました。日々人は、パニック障害になったことを出来る限り秘密にして、極秘訓練を続けてきた。かつてのクルーや他の宇宙飛行士仲間にも、兄・ムッタにも明かさずに。最終的にムッタには打ち明け、そしてこの訓練に臨むのだが、171話のダミアンの言葉、ヒビトを見守り、復帰を願っている人々の存在があってこそ、宇宙飛行士に復帰できる、宇宙飛行士になれる。それは、軌道上や月面基地にいる時だけではない。訓練中も、病気などで訓練から離れた時も。ヒビトの復帰が嬉しい話でした。
一方のムッタ。バックアップクルーのあまりにも個性派揃いに呆然としました。NEEMO訓練で一緒になった無口の巨人アンディ、紅一点だが男勝りで勝気なペティ、気取っていてナルシストなカルロ、南米の血を引き南米で育った無駄に陽気で騒がしいフィリップ。そしてムッタ。フィリップはいちいちやかましいwカルロはよくこれで宇宙飛行士になれたものだ…と思わずにはいられなかった。4人の協調性はゼロ。…本当に宇宙飛行士なんだろうか…。ムッタがまともに見えるのが不思議だ…。
しかし、リーダーがまだ参加していなかった。バトラー室長が選んだのは、ISSでの飛行を積み重ねてきたエディ・J.帰還の際パラシュートの不具合で正常に帰還できず、3人のクルーが亡くなったCES-43クルーのブライアン・Jの兄。もう年だし、ずっとISSミッションで飛行してきたのに今更月なんて…と拒否する。しかし、日々人が月面での事故の時に見つけたあるものが、エディの心を震わせる。そして…。
CES-43事故のことが再び出てきましたが、もうひとり、この事故に関係する人が。事故を乗り越えて、遺志を、宇宙・月への想いをつなぐ。これからCES-62バックアップクルーがどう動いてゆくのか、変化してゆくのか。楽しみに19巻を待ちます。
・17巻:宇宙兄弟 17
毎週日曜朝のアニメ「宇宙兄弟」ですが、楽しんでます。19話「さらば前の日」で、中学生の頃のムッタが天文学者・シャロンのことを同級生に話しても興味を持ってもらえず、ひとりとぼとぼと帰る。その時の夕焼けから日没、星が見える時間の空の変化と、ムッタの寂しさがにじみ出ていて良かった。その時のことを思い出しているムッタは、今は宇宙飛行士候補者選抜試験の閉鎖環境試験の中、シャロンのことも知っていて、同じ宇宙を夢見て、興味を持っている仲間に出会えたことをしみじみと喜んでいる。原作に忠実なアニメですが、ところどころアニメならではの表現があり、そこが面白いなと思っています。
でも、原作にはないアニメ独自のシーン・エピソードをもっと増やしてもいいかな、と私は思っています。原作に忠実なのはいいんだけど、原作を既に読んでしまっている側としては、なぞっているだけだとちょっと物足りない…。原作の面白さを再確認することも出来るんですけどね。
宇宙兄弟 18
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2012
パニック障害から復帰するための、船外活動模擬訓練試験を受ける日々人。バトラー室長は、グリーンカードを出して日々人の反応を見ることに。ところが、バトラー室長が出したグリーンカードをクリアしても、警告表示が消えない。落ち着いて、エアロックに避難。訓練を中断した日々人。バトラー室長は、そのグリーンカードを何のために出したのか考えていた。と、そこへバトラー室長に話があるとやって来たのは、かつて月面でともに暮らし、ミッションをこなし、苦難を乗り越えてきた仲間たちだった…!
一方、月有人探査ミッション・CES-62のバックアップクルーになった六太。バックアップクルーの訓練が始まった。しかし、クルーは超個性派揃い。困惑する六太。月面の環境に似たアリゾナの砂漠で、訓練を開始した六太ら5人。しかし、皆マイペースでお互いに合わせようとせず、バラバラ。困った六太は、リーダーシップをとろうとするが、無視されてしまう。CES-62バックアップクルーのリーダーは、バトラー室長が既に選んでいた。しかし、断られ続けていた。バトラー室長が選んだ人物とは、そしてCES-62バックアップクルーの今後は…
まずは日々人の復帰試験。前巻17巻で、怪しい動きがあったので、日々人を宇宙飛行士に復帰させたくない上官がいるのか?と思ったら、まさかの展開。全くの反対でした。170話の最後で、バトラー室長がこの試験のこと、日々人のことをつぶやくシーンがあるのですが、これが、日々人にとって最適な救い方・復帰の仕方なんだろうなと感じました。作品は違いますが、同じ宇宙飛行士漫画「ふたつのスピカ」(柳沼行/メディアファクトリー)で、主人公のアスミが「ひとりじゃ宇宙へ行けないよ」と言う言葉があったのですが、まさにその通りだな、この「宇宙兄弟」でも通じるのだなと感じました。日々人は、パニック障害になったことを出来る限り秘密にして、極秘訓練を続けてきた。かつてのクルーや他の宇宙飛行士仲間にも、兄・ムッタにも明かさずに。最終的にムッタには打ち明け、そしてこの訓練に臨むのだが、171話のダミアンの言葉、ヒビトを見守り、復帰を願っている人々の存在があってこそ、宇宙飛行士に復帰できる、宇宙飛行士になれる。それは、軌道上や月面基地にいる時だけではない。訓練中も、病気などで訓練から離れた時も。ヒビトの復帰が嬉しい話でした。
一方のムッタ。バックアップクルーのあまりにも個性派揃いに呆然としました。NEEMO訓練で一緒になった無口の巨人アンディ、紅一点だが男勝りで勝気なペティ、気取っていてナルシストなカルロ、南米の血を引き南米で育った無駄に陽気で騒がしいフィリップ。そしてムッタ。フィリップはいちいちやかましいwカルロはよくこれで宇宙飛行士になれたものだ…と思わずにはいられなかった。4人の協調性はゼロ。…本当に宇宙飛行士なんだろうか…。ムッタがまともに見えるのが不思議だ…。
しかし、リーダーがまだ参加していなかった。バトラー室長が選んだのは、ISSでの飛行を積み重ねてきたエディ・J.帰還の際パラシュートの不具合で正常に帰還できず、3人のクルーが亡くなったCES-43クルーのブライアン・Jの兄。もう年だし、ずっとISSミッションで飛行してきたのに今更月なんて…と拒否する。しかし、日々人が月面での事故の時に見つけたあるものが、エディの心を震わせる。そして…。
CES-43事故のことが再び出てきましたが、もうひとり、この事故に関係する人が。事故を乗り越えて、遺志を、宇宙・月への想いをつなぐ。これからCES-62バックアップクルーがどう動いてゆくのか、変化してゆくのか。楽しみに19巻を待ちます。
・17巻:宇宙兄弟 17
毎週日曜朝のアニメ「宇宙兄弟」ですが、楽しんでます。19話「さらば前の日」で、中学生の頃のムッタが天文学者・シャロンのことを同級生に話しても興味を持ってもらえず、ひとりとぼとぼと帰る。その時の夕焼けから日没、星が見える時間の空の変化と、ムッタの寂しさがにじみ出ていて良かった。その時のことを思い出しているムッタは、今は宇宙飛行士候補者選抜試験の閉鎖環境試験の中、シャロンのことも知っていて、同じ宇宙を夢見て、興味を持っている仲間に出会えたことをしみじみと喜んでいる。原作に忠実なアニメですが、ところどころアニメならではの表現があり、そこが面白いなと思っています。
でも、原作にはないアニメ独自のシーン・エピソードをもっと増やしてもいいかな、と私は思っています。原作に忠実なのはいいんだけど、原作を既に読んでしまっている側としては、なぞっているだけだとちょっと物足りない…。原作の面白さを再確認することも出来るんですけどね。
by halca-kaukana057
| 2012-09-07 23:09
| 本・読書