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散歩のあいまにこんなことを考えていた

 図書館で書架を眺めていたら、目に付いて気になって借りてみた本。

散歩のあいまにこんなことを考えていた
松浦 寿輝/文藝春秋/2006

 芥川賞も受賞した(受賞作品は「花腐し」)作家で、詩人で、フランス文学者。名前も知らない作家さんでした。調べてみたら、NHKで放送されたアニメ「川の光」の原作者と。意外なところで繋がった。

 その松浦さんが雑誌に掲載した文章をまとめたエッセイがこの本。日常のこと、身の回りのこと、愛猫のこと、住んだ町のこと、文学のこと、教鞭をとっていた大学(東大)でのことなどが、どれも短い文章で書かれている。読んでいて、共感する、自分も同じようなことを思うと何度も思った。日常のことや身の回りのもののこと、町のこと…目の付け所が似ている、と。本についている栞になる紐(「スピン」と呼ぶのだそう)についてのところでは、深く頷いた。町に関するところでも、坂や路地、川に私も惹かれる。その文章の中には文学作品も色々と出てきて、作家は(松浦さんは)こんな視点で町を観ているのだなと考えたりする。

 そして、好きな本がヒュー・ロフティングの「ドリトル先生」シリーズとのこと。なんと。私は大人になってから「ドリトル先生」シリーズを読んだので、月3部作もすんなりと読んだ(宇宙天文好きであることもある)。その月3部作についての読み方が、なるほどそういう読み方もあったか、と気づかされた。そこもドリトル先生の魅力だなぁ。
 更に、以前から気になっている(梨木香歩さんが紹介していた)本の、ケネス・グレーアムの「たのしい川べ」。ますます読みたくなった。他にも、アーサー・ランサムの物語は読んだことがないが読みたくなった。私にとって、読書案内にもなっている。

 芸術家について語る「”candeur”について」についてもなるほどと思った。芸術家に必要なのは「才能」のほかに、「天真爛漫さ」と「根性」。確かに、そういう芸術家に惹かれる。

 松浦さんの小説はこのエッセイとは随分と違う作風らしい。小説家が見せる違う面。松浦さんの小説を読んだら、このエッセイをどう感じるだろう?読んでみようかな。
by halca-kaukana057 | 2012-12-05 23:47 | 本・読書

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