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クラシック音楽自由自在

 このブログでは「クインテット」のスコアさん役としておなじみの斎藤晴彦さん。エッセイを見つけたので読みました。

クラシック音楽自由自在
斎藤 晴彦 / 晶文社/1991

 クラシック音楽好きの斎藤さんが、聴いた音楽のこと、出演舞台のこと、音楽にまつわる思い出などを語ります。

 以前は私も、聴いたクラシック音楽作品のことをよく書いていた。書くのが楽しかった。聴いた感想、聴いていて思ったこと、イメージしたこと、思い出、作曲家や演奏者のエピソードなどなど。でも、聴けば聴くほど書けなくなってきた…ように感じている。「聴き比べ」をするほど沢山の演奏を聴いているわけでもないし、そんな音楽評論家のようなことは語れない。音楽理論にも詳しくないし、ピアノも触っていないし…。でも、CDやラジオ、テレビで聴いた作品・演奏は沢山あるし、印象に残っている、好きな演奏は沢山ある。さて、どれから書いたら、どう書いたらいいものやら…と思っているうちに、随分経っていた…こんなことばかりです。

 舞台のお仕事が忙しい中、合間や舞台の準備をしながら音楽を聴いている斎藤さん。その姿勢や、斎藤さんが思うことを読むと、まさにタイトルの「自由自在」なんだと思う。出来ればコンサートで聴くように、黙って、何もせずに音楽だけに向き合うように聴くのが一番なのかもしれない。でも、何かしながらとか、何かの合間などの時間に聴くからこそ、感じること、思うこともあると思う。

 そして、その思うことも「自由自在」。クラシック音楽を聴いて、何を思うか。それも自由なんだ。人それぞれのエピソードがあっていいし、人それぞれのイメージや思い出があっていい。ひとつの音楽でも、人の数だけその響きは異なる…凄く面白いなと思う。同じ曲でも、演奏者・指揮者・オーケストラによっても異なってくるから、また面白い。

 何気ない日常の中に、音楽があって、ちょっと思ったことがある。読んでいると、それでいいのかなと思うのです。

 「クインテット」では、五重奏団の長老的立場のチェリストのスコアさん。楽曲の豆知識を講釈したり、かと思うとそれでジョークを言ってコケさせたり、シニカルな態度をとったり。まさにスコアさんは斎藤晴彦さんなんだとも思いながら読んでいた。スコアさんが語っているような本に読めました…(1991年の本なので、2003年にスタートした「クインテット」よりも10年以上前になりますが)。
 あと、役者・舞台俳優としての斎藤さんの一面にも触れられる。斎藤さんの舞台を観たいと思いました。
by halca-kaukana057 | 2013-08-19 22:42 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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