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街は生きている (「たくさんのふしぎ」2013年7月号・第340号)

 子ども向けの月刊絵本「たくさんのふしぎ」は、大人が読んでも面白いので時々読んでいます。その中から。

福音館書店:たくさんのふしぎ 2013年7月号
「街は生きている」(小山泰介:文・写真)
街は、毎分、毎秒、変わり続けている。いつもわたる横断歩道の信号機の黄色いスイッチのケースも。駐車場にある真っ赤な自動販売機も。川沿いの階段横の壁も。僕らが気付かないだけ。僕らの生活につながりながら、太陽に照らされ雨や風にさらされ、変わり続けている街の一瞬一瞬を、街の息づかいとともに写真で紹介します。


 何気ない街の、見慣れた風景。見慣れたもの。それらの写真と、もう一枚、不思議な写真が載っている。それは、街の中にあるものに接近して、拡大して撮影したもの。パッと見ただけでは、何なのかわからない。元の写真を見て、ああ、これはこの部分だ、と気づく。間近で見ると、こんな表情をしているのかと驚く。

 そして、上記引用した紹介文にあるとおり、この写真のものの表情は、撮影した時のもの。日々変化し続けている。明日は、明後日は、来週は、来月は、来年はまた違う表情になっている。もしかしたら、ペンキを塗り替えているかもしれない。壊れたりして、その場所から無くなっているかもしれない。そんな大きな変化もだが、少しずつペンキがはがれたり色が変化したりという小さな変化がこの本のテーマ。本当に近づいてじっと見ないと気がつかない。しかも、ただ眺めているだけではわからない。

 この本では、ものの物理的な変化に注目している。この本には無いけど、時間や天候、季節による日の当たり方や影の変化もある。雨や雪による違いもある。夜になって、街灯に照らされるとまた表情も変わる。そんな部分に注目しても面白い。あと、人がいる、いないでも変化がある。

 いつも同じようだけど、いつもどこかが違う街。「生きている」と思うと、街に愛着がわくからますます面白い。旅先でやるのも面白そうだけど、住んでいる身近な街の方が「こんなこと、知らなかった、気がつかなかった!」と思うことが沢山あって面白いだろうな。
by halca-kaukana057 | 2013-10-03 22:38 | 本・読書

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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