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NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」

 10月、待ってました…!!三谷幸喜さん脚本のNHK人形劇「シャーロックホームズ」。12日から、NHK教育テレビ(Eテレ)にて、レギュラー本放送開始です!!先行放送された第1話「最初の冒険(前編)」、最初からやります!

NHK:シャーロックホームズ
◇もうひとつの公式サイト:シャーロック学園
 ↑twitter,FBの投稿にも注目です。

 さて、12日からのレギュラー放送を前に、昨日5日は直前特番。観ました。そして、本放送前にこれも出たので読みました。

シャーロックホームズ 冒険ファンブック: NHKパペットエンターテインメント (ワンダーライフスペシャル)

三谷 幸喜 / 小学館


 公式ガイドです。

 直前特番と、「冒険ファンブック」。合わせると物凄い情報量です。人形劇、全寮制の学園もの、ホームズやワトソンは学生…そんなこれまでと一味違った「ホームズ」の世界の紹介、案内になってます。関わっているスタッフや出演者、人形劇の操演の方々などのインタビューや舞台裏もじっくりと紹介。更に、原作(正典)の紹介と、各話の元になった正典の解説。

 直前特番ではロンドンでロケをして、ホームズのファン(イギリスでは「ホームジアン」、アメリカ・日本では「シャーロッキアン」)の皆さんに「ホームズ」の魅力を語ってもらったり、人形劇の「ホームズ」を見せてみた…なんてことも。「ホームズ」ものと言えば、BBC「SHERLOCK」も大人気ですが、そのシャーロックとジョンのコスプレをしたホームジアンのお姉さんへの取材までw素敵なお姉さんたちでした。正典から、ドラマまで、「ホームズ」の世界はとてつもなく広くて深い…そして本国イギリスは凄い…そう実感しました。100年以上も昔の作品なのに、こんなに愛され続けている。日本でも、日本語訳は何種類もある(原作を読もう!と思った時、で、どれを読めばいいんだ…どの訳がいいんだ…とかなり迷いました…)。古典だからこそ、深読み(ちゃんとした「ホームズ」研究家の先生方もいらっしゃる)したり、小説や映像作品などにリメイクしたり…作品の幅が広くて深いのだなぁ。今、せっせと正典を読んでいますが、私もそう感じます。何回同じ話を読んでも面白い。だから、この人形劇版のような大胆なアレンジをしても(どうアレンジするかでも違いますが…三谷さん、スタッフの皆さん、楽しみにしてますよ!)、面白く、「ホームズ」の世界がまた広く、深まっていくのだな。

 直前特番では、人形劇の収録現場・舞台裏にも潜入。まだ登場していないキャラクターも出てきて、これは誰だ、どの回で出て来るんだ?とワクワク。各キャラクターの人形を操演する人は、役者や声優と同じように決まっている。ただ、人形を脚本どおりに操作、動かしているわけじゃない。その操演の人が、その役を「人形を通して演じている」。仕草、眼の動き・視線、無言の表現…。しかも、人形劇業界は後継者不足…。若い操演者も加わり、後継者となってくれれば…という話が印象的でした。

 私は学生時代、メインは読み聞かせや朗読でしたが、人形劇にも関わったことがあります。学生のサークル活動。物語、脚本を作って、人形も手作り。やっていてとても面白いのですが、操演と声を一緒にやるのがなかなかハードでした。ただ、卒業してしまえばほとんどは人形劇から離れてしまう。一方、こちらはテレビで人形劇番組を担当するプロ。人形劇「ホームズ」や他の人形劇を観て、人形劇をやってみたいという子どもたち、若い人が増えればいいなぁと感じました。アニメや俳優とは異なる「演じる」魅力がある。テレビで人形劇をやってるのはNHKだけだものなぁ…。重要任務ですよNHKさん。

 「冒険ファンブック」は全部見どころなのですが、特に注目したのが美術・小道具。舞台となるビートン校のセットやそのデザイン、キャラクターたちの持ち物や衣装について詳細に書かれていて、こんなに細かく設定し作ってるのか!と驚きました。19世紀後半のイギリスの全寮制学校の雰囲気、たたずまい。そこに、和紙や染め方など、日本の伝統的な技術も応用する。日本だから表現できる、19世紀イギリスの世界…とても不思議ですが、この世界観が大好きです。これらの設定については、イラストを描く時の資料にもなります。ああ、素晴らしい!貴重です。

 声優・出演者の皆さんへのインタビューも興味深い。特にワトソン・高木渉さん。ホームズは美少年なのに、ワトソンの見た目が…という話を時々見かけます。いやいや、1話から観てるとワトソン株がどんどん上がっていきますよ!特に2話、そして4話!ノベライズ(集英社みらい文庫、2巻まで出てます)も一緒に読むと、もっと魅力的ですよ。そんなワトソンを演じた高木さんに、三谷さんから届いたメールの話がとてもいい話。そして、後半になると更にワトソンが男前になるとのこと…!!楽しみにしてます!!
 思えば、正典でも、BBC「SHERLOCK」でも、BSプレミアムでデジタルリマスター版を放送しているグラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」でも、ワトソン(ワトスン)に惹かれてます…w人形劇も。いやいや、ホームズもかっこよく、頭の回転のキレや速さ、変わり者だけど冷徹ではない…とても魅力的ですよ。

 今後の各回あらすじも。レストレード君今後出番増えるのね!アドラー先生もまだまだ絡んでくるのね!これまで登場したキャラクターも再登場するのね!!どんどん楽しみになって来ました。

 直前特番で残念だったのが、音楽演奏を担当しているダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)についての取材がなかったこと。演奏・収録の模様を観たかった…。「冒険ファンブック」でも、少しだけ触れています。もっと注目していいところだと思うんだけどなぁ…。サントラ、いつ出るかなぁ…。

 主題歌、ナノ「Scarlet Story」ですが、「冒険ファンブック」にテレビサイズの歌詞が載っていました!!やはり全部英語です。日本語訳も載ってます。様々な方向に読める歌詞です。そして、通常バージョンだけでなく、アコースティックバージョンも録音してあるとか。MCOの演奏が活きるアレンジになっているらしい。それ聴きたいです!!どちらにしろ、フルは来年のナノさんのアルバムに収録…それまで待てない…サントラが先かやはり…。せっかくだから、シングルCD出しませんか?通常バージョンと、そのアコースティックバージョンを入れて。

 というわけで、「冒険ファンブック」の怒涛の情報量に驚くとともに、12日からの放送が楽しみです。5話までは先行放送で観てますが、この間も書きましたが、観る度に発見があるのがNHK人形劇の面白いところ。では、2月まで全18話、楽しみますか!

 「ホームズ」記事を書く度に、イラストを描いて挙げている気がする…またしても描いたwレギュラー放送開始記念。
NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」_f0079085_21385979.jpg

 ハドソン夫人初描き!記念にいつもより多めにクッキーを焼いてくれました。…多いよ、多過ぎだよwクッキーを塗るので気がおかしくなるかとwその一方で、描いている間、クッキー食べたいなぁ…と思ってましたw
 描きながら思ったのが、ハドソン夫人って一体いくつだ?人形デザインでも、それほどおばさんというほどでもない感じだけど、学生たちから見ればおばさん…。いつもの通りの自分キャラデザですが、このハドソン夫人の年齢をどうするかで悩みました。40~50代ぐらい?

・前回の事前情報まとめ記事:あと1週間,新発表続々 NHK人形劇「ホームズ」


 最後に一言。
 こんな舞台裏、スタッフの方々の裏話、公式ガイドブック…「クインテット」にもあればよかったのに…!!(涙)
by halca-kaukana057 | 2014-10-06 22:05 | Eテレ・NHK教育テレビ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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