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「あかつき」勝負の軌道修正

 12月7日の金星周回軌道投入再挑戦に向けて、金星探査機「あかつき(PLANET-C)」の新しい情報が入ってきました。

sorae.jp:金星探査機「あかつき」、7月下旬に軌道修正を実施 12月の金星周回軌道再投入に向けて
アストロアーツ:「あかつき」、金星周回に向け4回目の軌道修正
ITmedia ニュース:金星探査機「あかつき」軌道投入ラストチャンスへ 7月中に3回軌道修正 「すごく緊張している」
マイナビニュース:金星探査機「あかつき」、7月の軌道修正では初めてトップ側RCSを使用

ファン!ファン!JAXA:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入に向けての記者説明会
 記者説明会の動画をJAXAがあげてます。
ただいま村:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入に向けての記者説明会
 記者説明会の書き起しがあります。

 「あかつき」は現在のままでも金星周回軌道に投入することはできますが、今の軌道のままだと、太陽の重力の影響で近金点(楕円軌道で金星に近づく点)高度が下がってしまい、金星に落下してしまうおそれがあるとのこと。そこで、金星周回軌道投入後の観測を有利にするために、この7月に軌道修正を行います。

 また、金星軌道投入の際、メインエンジンは壊れてしまったので、姿勢制御エンジンを使います。これまでの軌道修正では、メインエンジンがあった側(ボトム側)のエンジン4基を使ってきましたが、金星軌道投入では丸いハイゲインアンテナがある側(トップ側)のエンジン4基を使う予定。しかし、これまで、トップ側のエンジンは長時間噴射したことがありませんでした。そこで、トップ側のエンジンのテストも、今回の軌道修正で兼ねることになりました。

 ただ、このトップ側のエンジンを初めて長時間噴射するはリスクがある。あの「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口先生も「長時間エンジンを噴かせるのはやめて細かく軌道制御し、再投入は2018年、19年にしなさい」と言ったほど。しかし、「あかつき」は本来の目的ではなかった太陽を周る軌道を5年間公転し続け、太陽の紫外線などで機器は劣化が進んでいる。今のところ、内部は何とか大丈夫そうだが、外側は傷んでいる模様。金星軌道投入が遅れれば、更に機器は劣化してしまう。「衛星が傷むリスクと、エンジンを長時間噴いて失敗するリスクを比べ、リスクが小さい方を選んだ」とプロジェクトマネージャーの中村先生。「あかつき」とプロジェクトチームの金星軌道投入前の大一番です。

 今回の軌道変更が成功すれば、12月の金星軌道投入に弾みがつく。「かなり安心して投入に臨めるようになる」と中村先生。
 軌道修正は、7月17日に1回目、7月24日に2日目、7月31日に3回目、と3回に分けて行います。この3回の試練を乗り越えて、もう一度金星周回軌道再投入に挑戦、金星にたどりついてほしい。ただただ、成功を祈るのみ、応援するのみです。

 金星は、日没後の西の空で明るく輝いています。「あかつき」の目標の星であり、希望の星でもある。まずは17日。うまくいくように願っています。応援しています。吉報を待っています。がんばれ、「あかつき」!
by halca-kaukana057 | 2015-07-12 22:24 | 宇宙・天文

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