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続・伴奏じゃない、ともに奏でること

 久しぶりに声楽レッスンで思ったこと、気づいたこと、感じたことを。

 以前書いたこの記事:伴奏じゃない、ともに奏でること
 この記事ではチェロとピアノ、「チェロソナタ」だけど、ピアノが伴奏だけになっていないことについて書きました。

 コンコーネ50番練習曲も、イタリア歌曲集でも、最近のレッスンでピアノと「一緒に歌う」ことを意識させられています。コンコーネ50番練習曲は全部で50曲あるのですが(ピアノのツェルニー100番・30番練習曲でも、ブルクミュラー25の練習曲でも、タイトルに曲数が出ていますね)、中盤に差し掛かってきました。だんだん難しくなってきています。音の跳躍やリズムも複雑。シンコペーションが苦手だったことを思い知った曲もありました。コンコーネは何が苦手なのかをあぶりだしてくれるいい曲集です(コンコーネ好きですよ~)。

 今取り組んでいる曲に共通していることは、ピアノ伴奏がない箇所が課題だということ。イタリア歌曲集の中でも、他のシューベルトやシューマンなどのドイツリート(先生の許可が下りません…)、様々な歌曲では、伴奏のメロディーと歌のメロディーが一致しない曲が多い。ピアノは休符・お休みしていたり、和音は一応歌のメロディーに合っているのだけどピアノも複雑な演奏をしていたり…。歌曲もオーケストラの協奏曲のような部分があるのだなと感じます。
 ピアノ伴奏がない箇所では、音が取りにくい。音は合っている(ドならド)けど、微妙なピッチが合っていない・揺らいでいることがよくあり、指摘されます。これまで音楽の演奏はピアノだけやってきて、ピアノはドの鍵盤を押せばドの音が出る。ひとつのピッチのドしか出ない。でも、ヴァイオリンなどの弦楽器なら、同じドでもピッチを微妙に変えられる。ドにも範囲がある。声楽も同じように、ドにも範囲があり、微妙に揺らいでいる。この揺らぎは音が不安定になるので、安定したピッチの音を出すことが求められる。ピアノ伴奏がドを出していれば、歌うほうもドの声を出しやすい。でも、苦手な音域…私の場合高い音域や跳躍する音になると、ピッチが揺らいでしまいがち。そこに伴奏がないと思い切り外してしまうこともある。自分では準備をして、「いくぞ」と心の中で思いながら臨むのですが…外してしまうと「ああ、うまく出なかった…」残念です…。

 ピアノ伴奏がない、つまり、歌手の歌のみせどころ。聴かせどころ。強調するところ。自分の声だけで、どう演出するか。どう響かせるか。課題です。
 反対に、前奏や間奏、メロディーの合間などのピアノだけの箇所も、歌っている側はお休みしているだけでない。そこもその音楽、作品。特にメロディーのちょっとした合間は大事にしたいと思っています。
 また、前の記事でも書いた通り、ピアノ伴奏も弾けなくても読めないとダメだなと実感しています。歌のリズムが難しい場合、ピアノ伴奏にヒントがあることが多い。ピアノ伴奏と歌がどう絡んでいるのかも、その曲を読み込み、どう歌うかを決めるポイントになる。ピアノをひとりで弾いてきたのとは違う感覚です。似ているけど、ちょっと違う。

 ピアノはただの伴奏じゃない。歌も伴奏に頼ってばかりでもダメ。そんな課題に今ぶち当たっています。

 あと、声楽に関して思ったことを箇条書きで。
・歌っている時、歌いながら指揮のようなことをしたくなりますwリズムが難しい曲は手で脚を軽く叩きながらリズムを取っていることも多いのですが、声の強弱や質感、雰囲気など、オーケストラの指揮者のように指揮を自分自身にしたくなります。楽譜にも書いているのですが、指揮のようなことをしたほうがわかりやすいかな、と。実際やってみるとハマる。ピアノだと両手がふさがっていたのでそんなことは出来ませんでしたが、声楽なら手は空いています。声楽をはじめて、ピアノだけではわからないことが色々と見えてきました。勿論、家での練習だけで、レッスンではやりませんw無意識に小さく振ってしまうことはあります。あと、オペラのように簡単な振り…手の動き程度のことも入れてしまうこともあります。声楽はより身体でも表現する音楽ですね。

・最近、声楽付きの交響曲や管弦楽曲を聴くことが多いです。声楽付きの交響曲…シベリウスの「クレルヴォ」交響曲(交響曲に入るのか、入らないのか、と論議はありますが)、「ルオンノタール」、マーラーの交響曲第2番や第3番(今まで敬遠してきたのですが、聴くといつの間にか楽しんでいて、聴けるようになってきました!)、グリーグの「ペール・ギュント」の「ソルヴェイグの歌」などなど。声楽付きの古楽、モーツァルトやフォーレ他の「レクイエム」のような宗教曲も。オペラ、オペラアリア抜粋とはまた違う、歌の可能性を感じます。
by halca-kaukana057 | 2015-10-15 23:26 | 奏でること・うたうこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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