チェロ2挺の知らない世界

 先日、青森県立美術館「めがねと旅する美術展」について書いたのですが、この夏はもう1回青森県美に行ってきました。シャガールの背景画「アレコ」を展示しているホール・アレコホールで定期演奏会を開いています。その演奏会に行ってきました。
(去年も行ったのですが、記事を書けず。いいコンサートだったんですが、文章力気力その他諸々不足+スランプのため。
演奏会はこれ→アレコホール定期演奏会2017「Incontro」)

青森県立美術館:アレコホール定期演奏会2018「Attitude~2台の弦楽器とピアノで紡ぐ音の絵~」

 弦楽器2台とありますが、チェロの数え方は「挺」だよなぁ…?

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 演奏会は夜。夕方、青森県美へ。ライトアップされていて、昼間とは雰囲気が違う。

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 開演前。アレコ背景画は今なら撮影可です。改装中のフィラデルフィア美術館から長期貸与されている第3幕を背景に、ピアノとチェロの椅子が置かれていました。

 プログラムはこちら。
・ハイドン:バリトン二重奏曲 ト長調 Hob.XII:4
・マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲
・ガスパール・カサド:無伴奏チェロ組曲 第1曲 Prelude - Fantasia
・ヴィヴァルディ:2台のチェロのための協奏曲 ト短調 RV531
・ダーヴィト・ポッパー:2台のチェロのための組曲 op.16 より第1,4曲
・ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
       :水の反映
・ヘンデル:2台のチェロとピアノのためのソナタ ト短調 op.2-8
  / 藤沢俊樹、村上智美(チェロ)、村田恵理(ピアノ)

 ドビュッシーはピアノソロ。ハイドンはチェロ2艇。マルティヌーはピアノとチェロ1挺。カサドはチェロソロ。後はピアノとチェロ2挺でした。この編成の演奏会には行ったことが無い。ネットラジオやCDでも聴いたことがない。ドビュッシー以外は知らない作品ばかりで、この作曲家がこんな作品を書いていたのかと感心するばかりでした。

 ハイドンの「バリトン」とは、声楽のバリトンではなく、弦楽器のバリトン。ヴィオール属の古楽器。「ヴィオラ・ディ・ボルドーネ」とも言うそうです。ハイドンのパトロンだったエステルハージ候がバリトン奏者で、ハイドンに作曲させたとのこと。今はとても珍しい楽器で、演奏するのもとても難しい。楽器のバリトン、見て聴いてみたいなぁ。ハイドンの作品だとすぐわかる、楽しい作品でした。

 チェロ2艇を、作品の中でどう扱うか。チェロはソロでも聴かせるし、オーケストラでも、室内楽でも欠かせない存在。そんなチェロが室内楽で2艇あったらどうするか。片方が演奏していたメロディーを、今度はもう片方が弾いている。同じメロディーを一緒に演奏すると、普段の室内楽とは違う厚みがある。そんなチェロ同士の受け渡しが楽しく感じました。同じチェロでも、演奏者が違うから音色、音の食管が微妙に違うのもいい。チェロは、明るい音もいいし、短調の暗い箇所、哀愁漂う箇所はチェロが合う。艶のある音、落ち着きのある音、寂れた音。チェロの様々な面を聴けました。
 ピアノも、チェロを引き立て、ピアノならではの澄んだ音で引っ張る。ソロのドビュッシーも、きらきらと揺らめきうつろう音色を楽しめました。

 アンコールはこちら。
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 順序はシューベルトの方が先でした。シューベルトはチェロ2艇とピアノ。ジャン・バリエールはチェロ2艇。バリエールは、検索するとこのタイトルではいくつかの作品がヒットしてしまう。私の記憶では、多分第4番のト長調のソナタだと思います(自信はない)

 青森県美の演奏会については、以前も聴きに行ったのを書いたのがあります。
美術館でコンサート
 この時は、聴衆席は椅子を並べただけで、後ろの席だと演奏者が見えない状態だった。現在は、ひな壇を用意して、そこに椅子を並べているので、後ろに座っていても演奏者は見えます。ひな壇は結構大きいです。その大きなひな壇を設置できるアレコホールの大きさを感じました。
 この時は、BBCプロムスの真っ最中。毎日オンデマンド音源を聴いていましたが、生音は違いますね。室内楽というのもよかった。

その見ているものは何なのか 「めがねと旅する美術展」
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by halca-kaukana057 | 2018-09-08 22:25 | 音楽

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by 遼 (はるか)
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