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ケサランなにがしとスープ屋さん 1

 強い寒波の襲来で、とても寒いですね。年末年始は寒さが続く模様。こんな時にぴったりの漫画が出ました。しかも舞台はフィンランド!


ケサランなにがしとスープ屋さん 1
堀井 優 / マッグガーデン、BLADE COMICS pixiv / 2018

 フィンランドの田舎町。妹のティナはスープ屋さんを営んでいる。兄のニコラスは図書館司書。そんな2人の家に、ある冬の夜、不思議な白い物体が入って来る。博学のニコラスによると、ケサランパサランみたいだ、と。捕獲し、エサとしてマタタビをあげてみると…。2人は、育った生物を「ケサランなにがし」と名づけ、飼い始めた…。


 まず感想を一言。可愛い。そして癒される。
 ケサランなにがしがとにかく可愛い。ふんわり、モフモフで、のんびりしている。仕草も可愛い。ケサランパサランは日本の伝承だったのか。日本語の本を読んでいるらしいニコラスは、日本語がわかるのか?
 そして、ティナも可愛い。一人でスープ屋さんを営み、毎日スープやパン(フィンランドはライ麦パンと、「プッラ」と呼ばれる菓子パンやお馴染みシナモンロール)を仕込み、売っている。ニコラス曰く、よく働く。その通りで、毎日けなげに働いている。でも、苦しい感じは全く無く、スープ作りも楽しんでいる。そんなティナのもとにやってきて、ティナに懐いたケサランなにがし。ティナもケサランなにがしに癒され、可愛がっている。そんな2人の様がほんわかしていてまた癒される。アナログ(なのだろうか?デジタルでもアナログっぽく描けるんだろうか)な絵がまたいい感じです。

 舞台がフィンランドということで、フィンランドの食や生活、文化や自然も漫画の中にも、各話の合間のコラムにも出てきます。ここまでフィンランドの文化やライフスタイルを取り入れた日本の漫画(しかも最近の)はなかなか見ない。スープは「Keitto」このブログでもよく出てくる「Lohikeitto(サーモンスープ)」は定番。木曜日に食べるのが習慣の「Hernekeitto(豆のスープ)」は気になっていたんだ。スープは冬だけでなく夏も食べる。夏に合った「Kesäkeitto」の中身を決める話には、夏も夏らしいスープを食べるんだと知らなかったことも知れたり。ティナのお店でスープを食べたいと思ってしまった。フィンランド語も少し出てきます。のんびりとしたフィンランドの田舎町に、ケサランなにがしのふんわりとした雰囲気がとてもよく似合う。時に、森や湖などフィンランドの自然を感じられるシーンもあって、美しい。特に、湖で釣りをして、ケサランなにがしが空から湖と森を見ているシーン。ああ、フィンランドだなと思います。

 兄のニコラスもいいキャラしています。図書館の司書で、とにかく本が好き。夜は遅くまで本を読んでいるし、休みの日もやっぱり本。そんなに本を読んでいるニコラスなので、先述した日本語がわかっても不思議じゃない…。ニコラスとケサランなにがしは、ティナほど懐いている感じではないのですが、いい距離感でいい雰囲気。落ち着いて面倒も見て、ニコラスも癒されている。妹思いのいい兄です。
 ティナの友達のミルッカもちょっとだけしか登場しませんが、可愛い。ミルッカとケサランなにがしの関係もまたいい。

 今後、ティナがスープ屋さんを始めるきっかけや、フィンランドの文化などももっと紹介されればいいなと思います。この漫画は寒い日に、ストーブが効いたあたたかい部屋で、コーヒーを飲みながら読みたい。心もあたたまります。
 1巻の最後、ケサランなにがしに変化が…?このまま癒し系ほんわか路線で行って欲しいんだが…

 表紙カバーを外すと、Lohikeitto(サーモンスープ)のレシピもあります。私の作っているレシピとは少々違いますが、ほぼ同じです。ディルは乾燥したものが輸入食品店のスパイスコーナーに売っていると思うので、是非入手してください。ディルのある、なしで風味が全く変わります。
 一応、私のレシピはこちら:フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」を作ってみた
 その時によって、材料の分量は変化します。
by halca-kaukana057 | 2018-12-27 21:53 | 本・読書

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