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「刑事モース」第3シリーズ字幕版で再鑑賞

 昨年、好きになったイギリスのドラマ「刑事モース」(原題:Endeavour)の第3シリーズ(字幕版)が、GYAO!で配信されていました。3月10日からだったようですが、全く気づかず…最終日の今日、駆け込みで観ましたw今日が休みでよかった…。

GYAO! : 刑事モース ~オックスフォード事件簿~ シーズン3

 第3シリーズはNHKBSプレミアムで、一度観たので記憶にはありますが、この第3シリーズが「モース」初見。しかもCase10は第2シリーズ最終話・Case9の最後があの終わり方…。一体何があったんだと思いながら観ていたので、よくわからない箇所も多数。なので、第2シリーズまで観た後でもう一度第3シリーズを観直したいと思っていました。よかった、ギリギリだけど観られて。
 字幕版とNHK放送版では、副題の訳が違います。セリフの訳も違いました。簡単に感想を。

・Case10:光と影の奇想曲 / 表と裏のバラッド(Ride)
 ブレナム・ヴェイル事件はこれ以上捜査ができないと"封印"されることに。しかし、このブレナム・ヴェイル事件は第3シリーズのあちらこちらで尾を引くことに。サーズデイが復帰した一方で、モースは警察から離れひっそりと暮らしていた。そして資産家や富豪たちと親しくなる。しかし、モースの身の回りで殺人事件が起きる。さらに、モースを親しく思っていた富豪のビクスビーも殺され、モースが第一発見者になってしまう…。
 前の感想でも書いたが、モースはやっぱり警察なんだと思う。警察を辞めると言っていても、資産家のパーティーでの人間観察をしている様は刑事の頃と変わらない。事件が起こった移動遊園地でも、捜査をしているストレンジと偶然会った時、遺留品を見つけてしまったりも。ビクスビーが殺された後、警察に復帰するモース。その捜査をしている姿が生き生きしている。収監されている間、カウリー署の人たちはモースを助けようと尽力していた。あまり空気を読まないモースを煙たがってきたカウリー署の人たちですが、モースのがんばりが通じたのかな。一方、収監されている間のことをサーズデイに話したモースの表情がなんとも言えなかった。本当に辛かっただろう。
 モースの恋人だったモニカさんが出てきた時は辛くなりました。モースが戻ればよりは戻せるはず。でも、モニカさんは知っている。モースは独りになりたいのだと…。
 移動遊園地のマジシャンに聞き込みをしていたサーズデイとモース。まさかここでのあることが、伏線というか大きな鍵になっていたとは…。あのシーンを観た時、これ!と思ってしまった。
 全てを観て、副題の和訳はどちらもいいなぁと思う。NHK版「光と影の奇想曲」はきれい。

・Case11:遠き理想郷 (Arcadia)
 これはNHK版も字幕版も副題の訳は同じ。
 流行中の胃腸炎で女性が死亡した事件、画家の青年の部屋が爆破した事件、スーパーの遺物混入事件と脅迫、アフリカのローデシアでのボランティア活動、理想郷を作ろうという若者たちの共同体、これらが絡み合い、どんどん重なり合っていく。モースがあちらこちらで大活躍します。異物混入に気づき、サーズデイがサンドイッチを食べようとするところを寸前で止めたのはドキドキした。異物混入の離乳食を食べようとした赤ちゃんのシーンも。
 この回から、トルーラブ巡査が登場。本当に有能です。頭がよく、気が効いて、仕事が丁寧で、無駄がない。おまけに美人。トルーラブさんの方が出世するんじゃないかと思ってしまうほど。ブライト警視正、見惚れてましたねw
 モースの過去も語られます。若くして死んだ母親とのある思い出。当時は嫌だったかもしれないけれど、大人になったモースにとっては忘れられない思い出になっている。
 ジェイクスにも転機が。幸せになってほしいけど、寂しくなります。Case9で、ジェイクスの過去が明らかになって、モースともいい仲で仕事できそうだと思ったのに…。ジェイクスのこれからのことを知って、ジェイクスに無理をさせたくないとがんばるモースがいい。ジェイクスも、まだ上司なんだとモースを思いやる。モースがジェイクスに贈ったプレゼントは、以前は意味がわからなかったけど、2回目に観て、とりあえず意味がわかったかも。
 様々な形の「理想郷」の出てくる回。どこにも、問題はあるんだなと感じます。

・Case12:禁断の森 / 森の怪物 (Prey)
 ジェイクスがいなくなったカウリー署の巡査部長はストレンジに。貴族のお屋敷で子守をしていたデンマーク人女性が失踪する。サーズデイは過去の女性が襲われた事件を思い出し、似ていると感じる。その女性が消えたと思われる森の近くで、他にも失踪、死亡事件が起こる。犯人は一体何者なのか…。
 だんだんと事件の真相がわかってくるにつれて、人の力ではどうしようもない恐ろしいものの姿が明らかになってくる。ここが怖かった。しかし、それは仕組まれたものでもある。人間の心の方が怖いとも感じます。
 ブライト警視正がやっぱりかっこいい回。そのブライト警視正を信頼しているカウリー署の面々も。
 過去の女性が襲われた事件に関して、過剰に反応、容疑者を力ずくで自白させようとしたサーズデイ。「ブレナム・ヴェイルからおかしい」サーズデイ。娘のジョアンにも関係することだからか。この流れは次のCase13に続きます。

・Case13:愛のコーダ / 愛の終止符 (Coda)
 大物ギャングが死んで、後継者争いが始まると警戒するカウリー署。会社の社長が銀行から給与のためのお金をおろした後、強盗に殺される。サーズデイとストレンジは力ずくで悪党たちがたくらんでいることを吐かせようとする。それに同意できないモース。モースは大学時代の教授と再会。妻が浮気をしているので調べてほしいと頼まれる。
 ギャングが出てきて、荒々しくなるカウリー署。でも、モースは納得できない。ギャングの件からは離れて、恩師の妻の浮気問題の調査をすることに。派手なギャングに目がいってしまうそうになりますが、些細なことが大事なことなんですよね。
 以前の感想で、預金以上に引き落としをするモースが銀行から呼び出された際、その金は酒か、コンサートかに使ったのか…と書いたがそうではなかった。モース夫人、つまり、モースの義理の母親に振り込み。ギャンブルのお金は、死んだ父が競馬をやっていた関係だろう。実の父が死んで、モースと義理の母親家族とは無理に付き合わなくていいはず。それなのに、義理の母親家族の生活を支えている…。モースはそんなに給料は高くないはずなのに。モースが真面目だ…。
 あと、検視に黒のボウタイのフォーマルでやってきたモース。コンサート帰りではなく、これからコンサートに行くところだったんですね。どちらにしろ、検視の場に似合わないwでもモースだから似合ってしまうのがなんともw
 ジョアンの働く銀行に強盗が。そこにモースも居合わせる。人質になってしまった2人。前にも書きましたが、そんな中でも、強盗殺人事件の鍵となるノートの暗号を解いているモースが本当にモースらしい。黙ってしょぼくれているより、何かしている方がまし…さすがとしか言いようがない。でも、この事件が後で大変なことに…。銀行強盗の件で話し合うブライト警視正とサーズデイのやりとりの意味がようやくわかりました。Case9,10を観ていないとわからない。そして第3シリーズ全体でサーズデイを悩ませてきた撃たれた後遺症。本当にサーズデイ強い…。
 銀行強盗という派手な事件が起こったが、やっぱり些細なことのほうが大事なことになっている。強盗殺人の結末には腹が立ちました。その犯人が言っていた言葉が、モースに深く突き刺さる…。
 そして、ジョアンが…。これからどうなってしまうのだろう…。

 全編通して、いくつもの事件が絡まって、ひとつの方向へ向かう様は観ていて本当に面白い。それぞれの人物も深い。そして、どんどん深まるモースの孤独。「ウッドストック行最終バス」を読んだ後で観て、将来のモースに繋がるものを感じました。

 シーズン4のNHKでの放送はいつですか…。
by halca-kaukana057 | 2019-03-31 23:00 | 興味を持ったものいろいろ

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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