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今日までも、また明日からも 池田綾子「風を紡ぐ」

 ひとつの時代が終わろうとしている。明日からは新しい時代が始まる。そんな夜に何を聴こうか。クラシックだったら、やっぱりシベリウスか(特にフィンランド指揮者・オーケストラ・演奏者によるもの。今日も聴いていた)。でも、私がクラシックを聴き始めたのはそんな昔の話ではない。十数年程度。私のこの時代を象徴する音楽かどうか…。
 もっとメッセージ性のある、歌を聴きたい。ということで、このアルバムを聴いています。


風を紡ぐ
池田綾子/ソニー・ミュージックダイレクト/2018

 池田綾子さんの久々のアルバム。ずっと待っていました。NHK「みんなのうた」他、様々なテレビ番組などとタイアップした楽曲が次々と出ているのに、CDが出ない。フルをじっくり聴きたい。ようやく聴けました。池田さんの澄んだ優しい歌声は健在。高音の滑らかさ、伸びやかさに驚きます。すごい発声…。声楽を始めて、池田さんの歌声のすごさを実感しました。声域が違うのもありますが…。

 今回のアルバムは、「時間の流れ」を意識した作品が多いなと思います。人との繋がりもありますが、時間、月日の流れがあって、誰かがいて、自分がいる。

 このアルバムの楽曲から、今夜特に聴きたいのが、「時の旅人」「明日への手紙」
 「時の旅人」は、NHK松山放送局 NHK四国4局キャンペーン 四国遍路1200テーマ音楽。ずっとCDで聴きたいと思っていた曲。スケールの大きな曲です。でも、ひとりひとりの歩みが過去から現在、未来へ、大きな年月に繋がっていく。
 長い長い年月の中のひとりひとりの人生の日々。ひとりひとりの人生の毎日があるからこそ、長い長い年月になると思うと、毎日を大事にしようと思えます。時代が変わっても、毎日は続く。

 「明日への手紙」は、手嶋葵さんに楽曲提供したテレビドラマの主題歌。手嶋葵さんの歌も大好きです。でも、池田さんが歌ってくれたら…と思っていました。嬉しい。
 毎日は色々なことがある。辛いこと、苦しいこともある。迷うこともある。それらを抱き、明日への希望を持って進んでいく。とてもやさしい気持ちになる歌ですが、力強く背中を押される気持ちになります。背中を撫でてもらって、ぽんと押してもらえるような。まだ見えてこないかもしれないけど、明日はより夢に近づけるだろう。「明日を描くことを止めないで」という歌詞がじわりと響きます。

 話はずれますが、私にとって平成は、成長の時代でした。子どもから大人へ成長してきた31年。
 でも、大人になればなるほど、停滞したり、後退することもありました。

 話がさらにずれるのですが、平成らしい何かを食べようと思って、今日はティラミスを食べました。ティラミスが流行ったころ、まだ私は子どもでした。美味しそうなケーキと思っていたのですが、その後食べた時苦いなと感じたのを覚えています。でも、今はティラミスを美味しいと感じます。砂糖を入れないコーヒーや紅茶も飲めるようになりました。苦いものも、美味しいと思えるようになりました。100%苦みだけじゃない。苦みもあるけど、様々な味や香りを味わえるようになりました。

 私にとって平成は、様々な意味で「苦み」を「うま味」と感じられるようになった31年だと思います。苦しいことや辛いこと、自分の力ではどうにもならない理不尽なこと…様々な「苦み」も、「うま味」…成長の糧となる、学ぶことがあると思えるようになりました。乗り越えた先に、見えるものがある。

 今も悩んでいることはあります。辛いことも苦しいこともあります。ずっと持続しているものもあれば、波のように寄せては返すものもあります。それらは明日も続いていきます。でも、「苦み」だけじゃない。「うま味」もあるはず。明日は「苦み」の中に「うま味」を見つけられるかもしれない。望むものに近づけるかもしれない。そんな可能性があることを信じる。明日もきっといい日になる。池田さんの歌を聴いているとそんな気持ちになれます。

 この2曲だけでなく、他の曲もいい曲ばかりです。「ドアの向こう」「巡りゆく日々」「言葉の箱船」「えがおのつぼみ」「夢の途中で」…あたたかい気持ちになる曲ばかりです。
 他にも発表している曲があるのですが、アルバムに入らなかった曲も。次のアルバムに入りますよね…?入れてほしい。

 またあした。
by halca-kaukana057 | 2019-04-30 22:45 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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